太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

びんぼうくじ

2020-06-19 08:32:36 | 日記
庭にイノシシ🐗が出た話を書いたが(その記事はコチラ)、やつらはどうも家族らしい。
家族会議をしたが、隣のお寺のお墓(お墓といっても芝生の公園みたいになっている)にお供えしてある花や食べ物を狙ったイノシシが
近隣の家の庭を荒らすので苦情がでている、だとか、
イノシシは頭がいいので、食べ物があった場所を忘れずに何度も来るとかいう話ばっかりで、
じゃ、うちの庭のイノシシどうするのさ、という解決策は何も出てこなかった。

毎晩というのではないが、今でもイノシシは夜陰にまぎれてやってくる。
彼らが来るのはジャングルからと決まっていて、
ジャングルに1番近いところの2階に寝ている私たち(夫は気づかないけど)が第一発見者となる。

昨夜、枝を踏むようなかすかな音で目が覚めた。
私はガバっ!と起きあがり、
枕元のテーブルに置いてある、イノシシ用の懐中電灯をひっつかんで窓に走った。
いる!
初めて見る柄の、固太りの犬みたいなやつがいる。
懐中電灯ビームで狙いを定め、「シュー!!シュー!!」と大声で言うとあわててジャングルに逃げ込んだ。

そのまま1階に駆け下りて、庭側のテラスの照明をつけ、
庭を照らすライトを、ディスコのようにつけたり消したりして、まだ他にいないかチェックした。
シュートメが起きてきて、ガレージをあけ、外に出てみたが、物音ひとつしない暗闇が広がっているだけ。

爆竹を置くとか、紐に音がするものを吊ったのを張り巡らすとか、
BB弾で狙い撃ちするとか、とにかくなにか手立てをしなけりゃイタチごっこ、ならぬイノシシごっこ。

「もういないわねぇ」
シュートメはそう言って寝室に戻った。
そりゃいないさ、私が追い払ったんだから。
寝室に戻ると夫が、
「なにしてんのーーー」
と言うのでカチンときた。
「イノシシが出たんじゃないか!」
「えー、そうなのー」

眠りが浅いのか、なぜか私だけが物音に気付き、
夜中に走り回ったあとは、興奮していてなかなか眠りにつけない。
翌朝になって、花壇のレタスを食べられちゃっただの、芝生が掘られていただの言う話をのどかにする。
暗黙のうちに、
『イノシシはシロが追い払ってくれるからよかったわねー』
的なところに落ち着いているんじゃなかろうか。
貧乏くじって、英語でなんていうんだろう。