太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

興味がないのはアレなのか

2020-06-29 12:40:25 | 日記
ひょんな話から、夫がユタ州の、ユタ大学に通っていたことがわかった。
夫はハワイ大学を出たあと、結婚して、元妻の出身地であるユタ州に引っ越したことは知っていた。
ユタ州では、教師として働いていたことも知っていたけれど、ユタ大学で勉強していたことがあるのは初耳だ。

「何年ぐらいユタ大学にいたの?」
「2年」
「それって離婚する前?」
「その2年の間に離婚した」

そうだったのか。
私より古く夫を知っている友人に、そのことを知っていたか聞いてみたら
「日本に行く前にそんなこと言っていた気がする。
ハワイ大学からトランスファーしたんじゃなかったかなあ」
と言う。
ユタ州に行ってから、ユタ大学に入るまで何年かブランクがあるはずだから
ハワイ大学は卒業してからなんじゃないかな、と私は思う。
思うけど、それを確認はしないと思う。

夫の過去について、知りたくないわけではないのだけど、
べつにそれほど興味もないので、たとえ聞いたことがあったとしても忘れてしまう。
夫も、自分からそういうことをペラペラ話すほうではないし、
私も中途半端な認識を放置しておくものだから、こんなふうに「へえー!!」ということがぽろぽろ出てくる。

結婚してしばらくして、義兄がシアトルに住んでいると知って驚いたこともあった。
てっきりハワイに住んでいるのだとばかり思っていたのだ。
それは、当時の私の英語力の問題のほうが大きかったとは思う。


日本のアメリカ大使館で、グリーンカードの面接時に、夫が離婚した西暦を聞かれて答えられなかったという記事を最近書いたけれど、
私はずーっとそんなふうで、夫に限らず、私が興味のあること以外は右から左に流れていってしまう。

小学校1年の担任の先生に、
「シロちゃんをもっといろんなところに連れて行って、いろんなものを見せてあげてください」
と言われて、顔から火が出そうだった、と母が言ったことがある。
両親は毎週のように子供たちをいろんなところに連れて行ってくれたのに、
まるでどこにも連れて行かないようなことを言われて恥ずかしかったのだろう。
私はといえば、たとえ熱海の温泉に出かけたとしても、
1番思い出に残っているのは、電信柱の下でぺっちゃんこになっていたカエルだったとか、
そういう、親としては非常に残念な子供だったのである。


「見合いじゃないから釣書を取り交わすわけじゃないし
興味がなければ聞くこともないし、興味がないのは知っても意味がないということだろうし・・・
ま、14年たっても知らないことがあるって、新鮮でいいやん!」

友人は、ちゃんと良さそうなところに落とし込んでくれた。
私って、どこかが変人なんだろうか、とうっすらと思ったりするが
興味がないものを、あるようにすることもまた、できそうにないのである。









鶏は3歩歩いたら忘れる、は嘘

2020-06-29 12:09:40 | 日記
職場にはたくさん野生の鶏がいる。
基本的には食べ物をあげないようにしているが
生まれたばかりのヒヨコを引き連れた鶏に限っては、ランチのご飯を少し残して
あげたりはしていた。
3か月間のclose期間のあと、仕事に戻ってのお昼休み。
私がランチを食べる場所に向かって歩いていると、鶏たちがわらわらとついてくる。
ヒヨコにあげた食べ物をかすめとろうとする輩が必ずいて、
そういう鶏たちが、そのことを覚えているようなのだ。
鶏は頭が悪くて、3歩歩けば忘れてしまう、なんてのは真っ赤な嘘だ。
鶏に失礼である。


さて。


先週の木曜日から、シュートメが一人で2週間の予定でシアトルに出かけている。
義兄家族や叔母に会うのが目的だ。
一人になった義父とは、毎晩食事を共にしたり、
週末は一緒にビーチで泳いだり、かき氷を食べたり、夜は両親側のリビングで
3人で映画を観たりしている。
アメリカ人は自立しているので、妻がいなくても困ることはない。
でも2週間も一人でいるのは寂しいのではないかと思っていたら、

「なんかDAD、晴れ晴れして楽しそうでよかったな」

と夫が言う。
「え、そうなの?」
「そうさ。よく口喧嘩してたじゃないか」
「ええー、そうなの?」
「そうだよ。MOMはボッシイだから(コントロールしたがりという意味)」
まあ、それは確かにそうだけども。
「半世紀も一緒に暮らしているだもん、そんなのは慣れっこなんじゃないの?」
と私が言うと、

「まさか!慣れるわけないよ。僕だって毎日一緒にいるのは耐えられない」

息子がそう言うんだから。

義両親ともにリタイアしたあとは、義父はシュートメにつきあって毎朝スターバックスに行ったり、
二人で何時間も庭いじりをしたり、一緒にスーパーに出かけたり、共通の友人に会ったり、
二人で過ごすことが多くなった。
それなりに楽しく過ごしてはいるのだろうが、あまりに一緒だと疲れるのかもしれない。
シュートメについてシアトルに行かなかったのも、そういうことなんだろう。

義父は今日は早朝から、仲間たちと落ち合って自転車のツーリングに出かけた。
明日はハイキングクラブの仲間とハイキング。
家では好きな時に好きなものを食べ、観たい映画を遅くまでみて、
そういわれてみれば楽しそうだ。
2週間といわず、1か月ぐらいゆっくりしてくればいいのに、と思っているかもしれない。

私は今は、夫とは週末しかゆっくり過ごせないので、その気持ちはわからないけど
毎日一緒にいるようになったら、やっぱり自分のスペースが欲しくなるのだと思う。