太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

眠る鯖味噌缶

2020-06-10 10:23:39 | 日記
今朝、ウォーキングから戻ってくると、
業者が庭の樹を切り倒しているところだった。
うちの庭とジャングルの境(境がどこかもよくわからないんだけど)の樹が茂って
日陰を作ってくれるのはいいのだが、さすがに密集してきたので
思い切って伐ってしまうことになった。
伐ってみたら、



今までそこになかった空が、ぽっかり見えた。
左側がモンキーポッド、右側がククイナッツの樹。
2階の寝室の窓からは、向こう側の家が見えるようになってしまったけど、
100m以上離れているので問題なしとする。



先日、日本の友人とLINEで話していたら、今夜は鯖缶で簡単ごはんだと言う。
「鯖缶をどうやって食べるの?」
実は私は鯖缶を買ったことがない。
鯖缶でカレーを作ると美味しいと言っていた友人がいて、わざわざ日本食スーパーに買いに行ったのだったが、売り切れていた。
「缶から出して玉ねぎ乗せて、お醤油かけるだけよ」
それは楽!
さっそく地元のスーパーに行ったら、アジアセクションにまさかの鯖缶があった。
日本人がよく利用する日本食スーパーよりも、ほとんど日本人がいない地域のスーパーのほうが、買える確率が高いのか。
ということは、普通の日本人は鯖缶のことをよく知っているということなのか。

友人が言っていた水煮はなくて、鯖味噌缶があった。
鯖の味噌煮なんて、何年ぶり・・・・・・・




喜び勇んで買ってきた。
あれから2か月以上がたつ。
今日こそ鯖味噌缶を開けよう、と思いはするのだが、
いやいや待てよ、まだ早い、と思い直す。
さあ今夜こそ、と思うが、いやいやもっと特別な夜に開けようと思いとどまる。
たかが鯖味噌缶、されど鯖味噌缶。
この鯖味噌缶を食べる日は、来るのだろうか。





義理の親をなんと呼ぶ

2020-06-10 09:56:10 | 日記
国際結婚をした人たちに、ぜひ聞いてみたいことがある。
配偶者の両親を、どんなふうに呼んでいるのか。

私の場合は、相手の下の名前で呼ぶべきであるところを、
夫と同じように「MOM(おかあさん)、DAD(おとうさん)」と呼んでいる。
これは結婚するときに、そういうふうに宣言した。
私は骨の髄から日本人なのだと思うのは、こんなときである。
義兄の奥さんは、ばりばりの白人のキャリアウーマンで、
まるで友達のように、義両親のことを名前で呼ぶのが大変サマになるが
私がやると、とってつけたような不自然さがあって、
それは自分がそう思うだけなのだろうが、背中がムズムズしてくる。
シュートメのことを、「昭子、昭子」と呼ぶことを想像してもらいたい。
名前で呼んでいる自分に恥ずかしくなってこないか?


日本の結婚式場に、 〇〇家、△△家 と書かれているように、
結婚は、個人同士である以上に、家と家との「結婚」なのであり、
女に家と書いて「嫁」の文字どおり、その家に入り、
その家の一員になるという感覚は、今でもまだあるのではないかと思う。
だから、義理の親と同居でもしようものなら、なおさら、立場は対等ではなく、
親と子供というほうが、なにかとうまくいくのでは、と思ったりする。


夫は、私の両親を「オトウサン。オカアサン」と日本語で呼び、
そのことをとても大事なことだと思う、と言う。
その呼び方には、尊敬の気持ちがあるからで、それは日本人の美しさのひとつであるというのだ。
私にはそんな難しいことはよくわからん。
ただ、義理親を名前で呼ぶ習慣がないために、言えなくなっているだけである。
誰かが、義理親のことを名前で呼ぶのを聞くのでさえ、そのたび「おや?」と思ってしまうのだから、
この刷り込みは重症だ。

いつだったか、同僚の義理の父親が職場に来たことがあった。
彼女が「DAD!」と呼ぶのを聞いて、私は思わず彼女の手をとった。
「仲間、発見!!!」
彼女はハワイ生まれの白人で、ダンナさんはハワイアン。
名前で呼ぶよりも、ずっと家族という感じがして、その呼び方が好きなのだそうだ。
「白人と結婚していたら、また違ったかもしれないけど」


義理の親をなんと呼ぶのか、世界的なアンケートがあったら、さぞかし興味深いと思うのは私だけだろうか。