太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

三日目

2016-07-21 19:02:26 | 日記
仕事を辞めた夫が、面接を受けた。

それはどこかと尋ねると、

両手をヒラヒラさせながら、足を交差させて

「アイスクリームカンパニー!!」



そして面接の日に採用されてきた。

本人いわく、

「べつにこれが生涯の仕事じゃなし、家でごろごろしてるよりいいでしょー」

それはそうだが。

聞けば、ほぼ一日中、冷凍庫なみの寒い部屋で荷物を運んだり、商品のチェックしたりするらしい。

真冬の日本で自転車に乗る用に買ったコートが役に立つ。

11月の札幌で半袖でいたぐらいの暑がりだから、寒いのも平気だし。


「嫌な奴らとミーティングしてるよりずーっといいさ。エクササイズになるしね」


朝は6時からなので、家を5時15分に出る。

終わるのは3時。

朝夕ラッシュの時間をはずせるのもいいし、早く帰れて自由時間があるのもいいらしい。

どうせ私達は4時半には起きていたのだから、生活スタイルもそれほど変わらない。



出勤三日目の今日、早々に昇給したらしい。


それでも、前職に比べれば三分の一。



本命の仕事は、まだ探しているようだけれど、

日々の心のクリーニングの成果なのか、いったん底に着いて浮かび上がってきた開き直りなのか、

楽しそうにやってるなら、それがいいか、と思う。




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冷凍ブルーベリー

2016-07-20 19:23:26 | 日記
一年中、生のブルーベリーが売っている。

朝食にフルーツを食べる我が家では欠かせないアイテムだ。

大きなパックのブルーベリーが、2パック買うとお得だったので

2つ買って、ひとつは冷凍した。

その冷凍ブルーベリーを食べた夫が、あまりの美味しさにハマってしまった。

確かに、がちがちに凍ることもなく、シャーベットのようで美味しい。

それから夫は、毎日のようにブルーベリーをせっせと買ってきては冷凍し、

もりもりと食べ、また買ってくる。

現在、うちの冷凍庫にはブルーベリーが12パックある。

イチゴが入っているパックを、もう少し深くしたぐらいのものに蓋がついたのが12個。

冷凍庫を開けると、全面積の85%がブルーベリーである。

私も、好きなものは続けて食べる傾向があるけれど、

さすがにここまではしない。

夫には、こんなふうに「ON」と「OFF」のスイッチしかない。

真ん中の、調光スイッチがないから、やるか、やらないか。

食べるか食べないか、飲むか飲まないか、なのだ。

7ヶ月前にダイエットを始めた折に、お酒をやめたのも、そういうことだ。

飲むとなると、ものすごく飲む。

私からすれば、少しだけ飲めばいいのにと思うのだが、

それができたら苦労はしない、と言う。

あれから7ヶ月、一滴もお酒は飲んでいない。

そういう私も、調光スイッチが品不足のクチなので、あまり人のことは言えないんだけど。


ブルーベリーなら、目にも良さそうだし、スナックを食べるよりはいいか。

冷凍庫を開けるたび、いつまでこのブームは続くのだろうと思う。

ある日突然、憑き物が落ちたようにケロリとすることはわかっている。






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patele

2016-07-20 07:42:57 | 食べ物とか
ハワイに住むようになってから、ギリシャ料理やベトナム料理といった異国のものを

食べる機会が多くなった。

アメリカは歴史が浅いからか、いわゆるアメリカ料理というカテゴリーはないのではないかと思う。

ハンバーガーやフレンチフライを抜きにして。

アメリカ本土の人達が、家庭でどんなものを食べているかといえば、

我が家のあらゆる親戚筋で得た情報でしかないが、肉か魚にマッシュポテトと茹でたグリーンビーンズ(いんげん)、

これが定番の夕食スタイル。

ミートローフ(日本のハンバーグみたいなのを塊にしたの)、なにかのキャセロール、

パスタ(ミートボールだったり、七面鳥のソーセージだったり)、といったもの。

夫が子供だった頃、義母が働き始めてからは、曜日ごとにメニューが決まっていたという。

そうすれば、週末に何を買うか迷わなくていい。

でも、1週間だから7種類しかない・・・・

シチューやカレー、豚肉のしょうが焼きやポテトサラダ、すき焼きや焼き魚、

コロッケ、豚汁にけんちん汁、という日本の家庭料理は本当にすばらしいし、懐かしい。




前置きが長くなったが、プエルトリコ料理を同僚が教えてくれた。







パステレ、という。

「テ」にアクセントをおいて、パスレ。


食べただけでは、何でできているのかわからない。

どうやら、豚肉のひき肉と数々のスパイスを混ぜたものを、青いバナナと何か(何かってなんだろう)をつぶしたもので包み、

さらにそれをバナナの皮で巻いて、1時間ぐらい茹でるらしい。

同僚は、冷凍食品になっているパステレを解凍して持ってきてくれた。

それは、茹でたパステレをスパイスでからめたようになっていて、少しだけ辛い。

ギリシャ料理に、ぶどうの葉でくるんだドルマテスという食べ物があるが、また趣が違う。


このパステレ、車で走っていると、道路わきで売っている。

誰かが作ったものを売っているのだが、なんとなく買う気にはなれない。

なぜなら、道路わきで買ったキノコを食べて死んだとかいう話をいつも思い出してしまう。

それは日本の話だけど。


また是非どうしても食べたい、というものでもないけれど、

なかなか美味しかった。

プエルトリコってどこにあるんだっけ(恥)






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キャンプ

2016-07-19 08:19:53 | 日記
ハワイには、キャンプができる場所がたくさんあって、

週末ともなると、キャンプ好きな家族がテントを張る。

バーベキューをして、海で遊び、昼寝をして、タイヤで作ったブランコをしたり、

夜は暗くなったらテントに入ってごろごろするらしい。

「らしい」というのも、私はキャンプが苦手なのだ。


キャンプのいい思い出は、1つしかない。

幼稚園ぐらいの頃、父の会社の人達と一緒に、清水市の興津川という河原でキャンプをした。

真夏なのに、川の水は思いのほか冷たかったことや、

空気枕のゴムの匂い、寝ていると川の流れる音がやけに大きく聞こえたことなど、

楽しいことばっかりだった。

子供ゆえに遊んでいればいいのだから、楽しいはずである。


小学6年になると、テントを背負ってキャンプに行くようになる。

飯盒すいさんでご飯の炊き方などを覚え、山間の小学校を借りて練習をし、

富士五湖の本栖湖でキャンプをするのである。

本栖湖に着くと雨で、水を吸ったテントは重く、びしょぬれになりながら設営した。

テントの中で、家から持ってきたお弁当を広げたら、

家族全員からの手紙が入っていて、今すぐ帰りたくなった。

夜になると雨はひどくなって、テントの周囲に掘った溝がすぐに溢れるので、

何度も外に出て掘り直さねばならない。

ろくに眠れないまま、朝になった。



大人になって、何度かキャンプに行ったけれど、

やたらと荷物が多いのと、それらを用意して、使って洗って、

家に帰ってすべてをしまって、という作業がとてつもなくめんどくさいのと、

寝心地もよくないし、洗い物も思うようにできない。

食べるものも、ダッチオーブンなどで凝ったアウトドア料理を楽しめるような人はいいが、

私なんかはせいぜいカレーライスか豚汁が関の山。ボンカレーでもいいぐらいだ。

というわけで、私はすっかりキャンプから足を洗った。



キャンプ好きから、キャンプに誘われることがある。

最初は、その日は都合が悪いなどと言っていたが、そうするとまた誘ってくれる。

だから、「キャンプはあまり好きではなくて」と正直に言うことにした。



ビーチでやるバーベキューも、実は苦手だ。

ビーチに大きなテントを張って、バーベキューを一日中やっている人達がいる。

彼らは、朝から夜までそこで過ごす。

バーベキューは好きだけれど、私は朝から夜までそこにいられないのだ。

食べて、ちょっとのんびりしたら、もう次の行動に移りたくてウズウズする。

何もしないでボーっとしていることができない、つまりは貧乏性なのである。




ある友達が、独身の頃はスキーが好きだったけど、

結婚したら大嫌いになったという。

「だって家族全員のスキーと、ウェアを出して、使ったら手入れしてしまって、

もうめんどくさくってスキーなんか行きたくない」

「じゃあ、キャンプも嫌いとか?」

「あったりまえだよ!家族全員の寝袋を干したり丸めたりもめんどくさいし、

子供達は料理とか手伝ってくれるけど、準備するのも片付けるのも私だからね」


なるほど。

キャンプもスキーも、めんどくさいを凌ぐヤル気のある人が楽しめるのだな。

私が子供の頃は、家族でスキーに行く家庭はほとんどなかった。

海外旅行だって、医者の娘とかが行くぐらいで、ほんとうに珍しかった。

父が外出好きだったおかげで、私は温泉やらドライブやらによく連れていってもらったけれど、

そういうことも、滅多にしない家庭が多かった。

昭和一桁、ぎりぎり二桁世代の親は、そんなもんだろう。

アクティブな親を持つ今の子供は幸せだと思う。

いずれにしろ、ただ楽しんでいればいい子供の頃に、すべてやっておくべきである。







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