むしょうにあんみつが食べたくなった。
きっかけは、水野敬也氏の「夢を叶えるゾウ」を読み返したから。
ゾウ型の神様ガネーシャの好物が、あんみつなのだ。
ドラえもんがどら焼きが好きだったなと思えば、どら焼きが食べたくなり、ハクション大魔王の好物がハンバーグだと思い出せば、ハンバーグが食べたくなる。
かように私は単純な人間なのである。
食べたくなったのは、先週。
日本のスーパーやコンビニなら、一人分のカップ入りのあんみつが売っているけれど、ここはハワイ。
自分で作るしかないのだが、白玉粉だって日本食スーパーに行かねばない。
ようやく休日になり、私は勇んで日本食スーパーに出かけた。
粉の白玉粉がなく、見たこともない形状の白玉粉風情のものしかない。
その横に、上新粉ならある。
上新粉と白玉粉って、違うもの?(アホ丸出し)
上新粉の袋には、みたらし団子などに・・と書いてある。そっくりさんのようで、違う人種かもしれないので、白玉粉風情のものを買う。
白玉粉を水で練って団子にする気満々だったが仕方がない。
あんみつといったら、フルーツ。
これも日本だと、みつ豆の缶詰があるけど、さすがの日本食スーパーにもそれは置いてない。
フルーツの缶詰の棚でしばし悩む。
家にある果物は、マスカット、バナナ、オレンジ、チェリー、グレープフルーツ。
パイナップルとかライチとか、フレッシュで美味しいものが手に入るから缶詰で買う気はしない。
とすると、黄桃かサクランボしかなく、これも仕方がなく黄桃を買う。
帰宅し、着替えもそこそこに手を洗い、調理開始。
白玉粉風情のもの
形状が魚肉ソーセージを彷彿させるものが2本出てきた。
これの皮をむき、1センチに切って水の入った器に入れ、レンジで3分。
お湯でゆでる場合は、沸騰したお湯で2分。
私は電子レンジを信用していないので(こういうのでうまくいった試しがない)、もちろん茹でる。
沸騰した湯に入れて、2番目の主役、あんこを出す。
以前、姉が送ってくれた、静岡市の老舗のあんこ。
半分使って冷凍しておいた、虎の子のあんこだ。いい感じに解凍されている。
あ。
茹でている白玉の時間を測ってなかった・・・・・
箸でつついてみたら、柔らかかったので、終了ということにする。
やっぱりね。
筒状のものを切ったんだから、こうなるでしょうよ。
白玉といえばまあるいお団子なんだけど、この際贅沢は言っていられない。
器に黄桃とオレンジを入れ、白玉を入れ、マスカットとチェリーを乗せて完成。
60点のあんみつ
チェリーの色が、ちと毒々しい。
バナナは入れ忘れた。
焦って食べずに、しっかり冷蔵庫で冷やしたら、もっと美味しかったと思う。
私の脳内イメージからは離れてはいるが、まあ、あんみつを食べたという満足感はある。
「これなら大福を買って食べたほうが簡単でよかったんじゃ・・・」
という心の声は無視することにする。