『サンシャイン・クリーニング』
30代のシングルマザー・ローズ(エイミー・アダムス)は不動産業の資格をとるために働きながら学校にかよっているのだが、恋人で刑事のマック(スティーヴ・ザーン)に紹介された「現場清掃」の仕事がいい収入になったことから、失業中の妹ノラ(エミリー・ブラント)といっしょに専門業者として開業する。
「現場清掃」ってアレですな。殺人とか自殺とか、よーするに現場が汚れる事件の、その後処理ってことです。
同じ題材を扱った映画では96年の『フェティッシュ』がある。当時ブイブイに売れてたクエンティン・タランティーノ製作総指揮のサスペンス・コメディ。舞台がマイアミで、ラテンなノリのサウンドトラックがすごく気にいった記憶があるけど(CDも買ったハズ)、内容はさっぱり覚えていない。
『フェティッシュ』のヒロインは確か殺人現場フェチで自ら志願して清掃業者に就職するんだけど、この『サンシャイン・クリーニング』のヒロインは違う。学校にかようため、退学になった息子(ジェイソン・スペヴァック)を私学にいれるため、つまりよーするに純粋にカネ目当てである。だがそんななかで、自然と仕事に対するやりがいを発見していく。ん?なんか聞いたことある話やな?あ、オスカー作品(笑)『おくりびと』ですな。
ただし『おくりびと』と違うのは、ヒロイン姉妹がやりがいをみつけたところでストーリーが一丁上がり、ではないところである。プロの仕事とはそんな生易しいものではない。たとえば納棺師にはとくに資格は必要ないが、現場清掃には厳格なルールがある。業者は講習を受けて資格をとらなくてはならない。納棺師は葬儀が済めば遺族に感謝されてお役御免だが、現場清掃業者はそうはいかない。むりやり見切り発車で開業した姉妹にも出端をくじかれる出来事がふりかかる。
現場には人が生きていたという痕跡がくっきりと残っている。そこを清掃するヒロインたちは遺族や故人たちとのかすかな繋がりを感じるのだが、そんな素直さも素人ゆえの感傷でしかないことを思い知らされる。
ふたりの亡き母との思い出のシーンもやはり『おくりびと』を彷佛とさせる。親との別れを克服するのは、どんな子にとっても長い旅になる。別れの意味がわからない事情があればなおさらだろう。
片腕のホームセンター経営者ウィンストンを演じたクリフトン・コリンズ・Jrがすごくよかった。この人は『カポーティ』でペリー・スミスを演じた人ですね。
父親役のアラン・アーキンは『リトル・ミス・サンシャイン』のおじいちゃん役と完璧にキャラがカブッてましたがー。おもろかったから許す(何様)。
この映画、『リトル・ミス・サンシャイン』のチームがつくったらしーけど、じゃあ『サンシャイン・クリーニング』とゆータイトルは完全に2匹めのドジョウ狙いってことでいいんでしょうかね?コレ、劇中でヒロインたちが開業する清掃業者の名前なんだけど、なんでその名前なのか説明がなかったよーな気がするんだけど?ぐりが覚えてないだけ?あり?
30代のシングルマザー・ローズ(エイミー・アダムス)は不動産業の資格をとるために働きながら学校にかよっているのだが、恋人で刑事のマック(スティーヴ・ザーン)に紹介された「現場清掃」の仕事がいい収入になったことから、失業中の妹ノラ(エミリー・ブラント)といっしょに専門業者として開業する。
「現場清掃」ってアレですな。殺人とか自殺とか、よーするに現場が汚れる事件の、その後処理ってことです。
同じ題材を扱った映画では96年の『フェティッシュ』がある。当時ブイブイに売れてたクエンティン・タランティーノ製作総指揮のサスペンス・コメディ。舞台がマイアミで、ラテンなノリのサウンドトラックがすごく気にいった記憶があるけど(CDも買ったハズ)、内容はさっぱり覚えていない。
『フェティッシュ』のヒロインは確か殺人現場フェチで自ら志願して清掃業者に就職するんだけど、この『サンシャイン・クリーニング』のヒロインは違う。学校にかようため、退学になった息子(ジェイソン・スペヴァック)を私学にいれるため、つまりよーするに純粋にカネ目当てである。だがそんななかで、自然と仕事に対するやりがいを発見していく。ん?なんか聞いたことある話やな?あ、オスカー作品(笑)『おくりびと』ですな。
ただし『おくりびと』と違うのは、ヒロイン姉妹がやりがいをみつけたところでストーリーが一丁上がり、ではないところである。プロの仕事とはそんな生易しいものではない。たとえば納棺師にはとくに資格は必要ないが、現場清掃には厳格なルールがある。業者は講習を受けて資格をとらなくてはならない。納棺師は葬儀が済めば遺族に感謝されてお役御免だが、現場清掃業者はそうはいかない。むりやり見切り発車で開業した姉妹にも出端をくじかれる出来事がふりかかる。
現場には人が生きていたという痕跡がくっきりと残っている。そこを清掃するヒロインたちは遺族や故人たちとのかすかな繋がりを感じるのだが、そんな素直さも素人ゆえの感傷でしかないことを思い知らされる。
ふたりの亡き母との思い出のシーンもやはり『おくりびと』を彷佛とさせる。親との別れを克服するのは、どんな子にとっても長い旅になる。別れの意味がわからない事情があればなおさらだろう。
片腕のホームセンター経営者ウィンストンを演じたクリフトン・コリンズ・Jrがすごくよかった。この人は『カポーティ』でペリー・スミスを演じた人ですね。
父親役のアラン・アーキンは『リトル・ミス・サンシャイン』のおじいちゃん役と完璧にキャラがカブッてましたがー。おもろかったから許す(何様)。
この映画、『リトル・ミス・サンシャイン』のチームがつくったらしーけど、じゃあ『サンシャイン・クリーニング』とゆータイトルは完全に2匹めのドジョウ狙いってことでいいんでしょうかね?コレ、劇中でヒロインたちが開業する清掃業者の名前なんだけど、なんでその名前なのか説明がなかったよーな気がするんだけど?ぐりが覚えてないだけ?あり?