『シルク』(中国語公式HP)
なんかホッとしました。
ぐりはふだんホラーってあんまり観ない方だけど、それでも職業柄とか、つきあいとかでタマ〜に観る。ぜんぜん観ないってことはない。
台湾のサイエンスホラー、CGとか特撮とかアクションとかてんこもり、っつーと正直、一抹の不安を感じないこともなかったんだけど、実際観てみればまったくの杞憂でした。ウン、ちゃんとしてた。おもしろかったよん。
とりあえず映像は豪華。美術(なんとあの種田陽平)もカメラワークも編集も文句なしの完成度、VFXのレベルも高い。むしろそのへんは日本映画なんかよりずっとキチンとつくられてる。台本はところどころ「?」なとこもあったけど、そこはホラーだからね。どこの国のホラー作品にもある矛盾、といっていい程度だと思う。全体としては、ハリウッドでもどこでもふつうに通用するクオリティに仕上がってると思いました。
それよりもぐりがムチャクチャ気になったのは、主人公・高橋(江口洋介)の障害に関する描写。彼は糖尿病で片足を切断した身障者で、このことがストーリーにも大きく関わってるわけだけど、その辺りの相関関係の描写がもうひとつおざなりになっている。ティーチインでもつっこんでみたけど、どーもあんまし考えてないっぽかったです(爆)。
江口氏は頑張ってましたよ。セリフも日本語・北京語・英語まぜこぜだし身障者役だし、なんだかんだと難しい作品だったと思うけど、しっかり演じきってました。ティーチインではなかなかサービス精神旺盛なところも発揮してて、TVドラマの役から想像するそのままの“あんちゃん”キャラ、って感じでした。
張震(チャン・チェン)も相変わらずかっこいい。とゆーかこの人の出演作でこれまで日本で公開されてるのって楊徳昌(エドワード・ヤン)やら王家衛(ウォン・カーウァイ)やら李安(アン・リー)やら侯孝賢(ホウ・シャオシェン)やら、いわゆるアート系とか文芸映画とか、おカタイ方面の作品が多かったけど、こういう娯楽アクションでもまったく違和感がなくて意外でした。器用な人なのだね。そしてどっから撮っても絵になるわ。すてき(バカ)。
他の出演者もすんごいオールスターキャストだし、がっつりとお金のかかった大作娯楽映画なのだなー!とゆー印象が強かったです。最近「泣ける純愛映画」やらTVのリメイクやらマンガの映画化やらばっかりもてはやされて、映画として自立した大作があまりつくられない日本からみると、台湾でこういうタイプの映画がつくれてる事実そのものに感心してしまいましたです。
上映後にティーチインがあったのには少々驚き。舞台挨拶かと思ってたよ。登壇者は蘇照彬(スー・チャオピン)監督と江口洋介。
「最初は怖い映画を撮るつもりはなかった。怖かったらごめんなさい」(絶対嘘だから〜)
「江口氏を起用したのは、TVドラマでみられるような“正義の味方”“良い人”といったイメージの隙間に隠れている、彼の知られざる魅力を発掘してみたいと思ったから」
「(言葉の通じない現場でのコミュニケーション手段は)勘です(笑)。今後も機会があればアジア映画に出てみたい」
「ワイヤーアクションが大変で、数10テイクもNGを繰り返した。アクション指導に香港から専門家が来てデモンストレーションしてくれたけど、大体彼ですらうまくいってなかった。ほんとに苦労した」
「“744”とは台湾では“地獄に堕ちろ”みたいな意味らしい」(ホントに〜?)
とかなんとか。
とにかく言葉の壁が厚くて、「オレの役は妖怪か?」(笑)などいろいろと不安を抱いての参加だったみたいだけど、結果的には江口氏にとっても台湾側にとっても収穫ある合作になったよーです。
なんかホッとしました。
ぐりはふだんホラーってあんまり観ない方だけど、それでも職業柄とか、つきあいとかでタマ〜に観る。ぜんぜん観ないってことはない。
台湾のサイエンスホラー、CGとか特撮とかアクションとかてんこもり、っつーと正直、一抹の不安を感じないこともなかったんだけど、実際観てみればまったくの杞憂でした。ウン、ちゃんとしてた。おもしろかったよん。
とりあえず映像は豪華。美術(なんとあの種田陽平)もカメラワークも編集も文句なしの完成度、VFXのレベルも高い。むしろそのへんは日本映画なんかよりずっとキチンとつくられてる。台本はところどころ「?」なとこもあったけど、そこはホラーだからね。どこの国のホラー作品にもある矛盾、といっていい程度だと思う。全体としては、ハリウッドでもどこでもふつうに通用するクオリティに仕上がってると思いました。
それよりもぐりがムチャクチャ気になったのは、主人公・高橋(江口洋介)の障害に関する描写。彼は糖尿病で片足を切断した身障者で、このことがストーリーにも大きく関わってるわけだけど、その辺りの相関関係の描写がもうひとつおざなりになっている。ティーチインでもつっこんでみたけど、どーもあんまし考えてないっぽかったです(爆)。
江口氏は頑張ってましたよ。セリフも日本語・北京語・英語まぜこぜだし身障者役だし、なんだかんだと難しい作品だったと思うけど、しっかり演じきってました。ティーチインではなかなかサービス精神旺盛なところも発揮してて、TVドラマの役から想像するそのままの“あんちゃん”キャラ、って感じでした。
張震(チャン・チェン)も相変わらずかっこいい。とゆーかこの人の出演作でこれまで日本で公開されてるのって楊徳昌(エドワード・ヤン)やら王家衛(ウォン・カーウァイ)やら李安(アン・リー)やら侯孝賢(ホウ・シャオシェン)やら、いわゆるアート系とか文芸映画とか、おカタイ方面の作品が多かったけど、こういう娯楽アクションでもまったく違和感がなくて意外でした。器用な人なのだね。そしてどっから撮っても絵になるわ。すてき(バカ)。
他の出演者もすんごいオールスターキャストだし、がっつりとお金のかかった大作娯楽映画なのだなー!とゆー印象が強かったです。最近「泣ける純愛映画」やらTVのリメイクやらマンガの映画化やらばっかりもてはやされて、映画として自立した大作があまりつくられない日本からみると、台湾でこういうタイプの映画がつくれてる事実そのものに感心してしまいましたです。
上映後にティーチインがあったのには少々驚き。舞台挨拶かと思ってたよ。登壇者は蘇照彬(スー・チャオピン)監督と江口洋介。
「最初は怖い映画を撮るつもりはなかった。怖かったらごめんなさい」(絶対嘘だから〜)
「江口氏を起用したのは、TVドラマでみられるような“正義の味方”“良い人”といったイメージの隙間に隠れている、彼の知られざる魅力を発掘してみたいと思ったから」
「(言葉の通じない現場でのコミュニケーション手段は)勘です(笑)。今後も機会があればアジア映画に出てみたい」
「ワイヤーアクションが大変で、数10テイクもNGを繰り返した。アクション指導に香港から専門家が来てデモンストレーションしてくれたけど、大体彼ですらうまくいってなかった。ほんとに苦労した」
「“744”とは台湾では“地獄に堕ちろ”みたいな意味らしい」(ホントに〜?)
とかなんとか。
とにかく言葉の壁が厚くて、「オレの役は妖怪か?」(笑)などいろいろと不安を抱いての参加だったみたいだけど、結果的には江口氏にとっても台湾側にとっても収穫ある合作になったよーです。