『インビジブル・ウェーブ』
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=htsmknm-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000UMP1SY&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
監督ペンエーグ・ラッタナルアーン、撮影クリストファー・ドイル、主演浅野忠信、『地球で最後のふたり』と同じメンバーで第2弾。
といっても舞台にもストーリーにも関連性はない・・・と思う(役名はいくつか共用になってるけど)。『地球〜』ってなんかイマイチ印象薄かったから。どーゆー映画だったかあんまし覚えてないです。
けど『〜ウェーブ』の方はおもしろかった。わかりやすいし、シンプルだし、ストレート。淡々として静かなところは同じだけどね。映像もバリバリにドイル節炸裂。ちょーオシャレー。かっこええー。
主人公キョウジ(浅野)は勤め先のオーナー(トゥーン・ヒランヤサップ)の妻(久我朋乃)との不倫が露見して、オーナーの命令で彼女を毒殺、フェリーで逃亡する道中でノイ(姜惠貞カン・ヘジョン)というミステリアスな女性と出会う。
舞台が香港、フェリー、プーケット、と移っていくし構成としてはロードムービー仕立てなんだけど、最後までみるとしっかりラブストーリーにもなってるんだよね。すんごい「ラブ」な空気薄いけど。恋とか愛とか、そういう甘い空気はまったくないんだけど、ちゃんとラブストーリー。「愛してる」とか「好きだ」なんて台詞はなくても、セックスとか涙とか感動なんかなくても、愛は語れる。映画だから。フィクションだから。現実じゃそーは問屋が卸しませんけれど。
登場人物にも脚本にも目立ったクセのようなものはほとんどないのに、トータルすると、このメンバーでこの脚本じゃないと絶対伝わらない何か、がびしっと表現出来てるところがすっごく不思議。
キョウジが日本人だったり料理人だったりする設定にとくに必然性はないし、この役はハッキリいえば誰がやってもけっこうおいしい。曾志偉(エリック・ツァン)演じる僧侶だって別に誰でもいいような気がする。舞台が香港でなきゃいけない理由もみあたらないし、プーケットらしさを感じるシーンもでてこない。
でも、全体を通してみると、どこにもムダもスキもなく非常に均整のとれた映画になっている。キャラクターやこまかな台詞のディテールに微妙に幽かにただし確実に香ってくる世界観。主張してないようでしてる。
カッコイイね。シブイね。オトナだ。
惜しかったのはキョウジの不倫相手の女優の芝居がメチャメチャ安っぽかったこと。
浅野氏の芝居は基本が受け身なので、相手の芝居がダメだとひきずられてダメになる傾向がある。しょーじき恋人同士には全然みえなかったっす。愛が感じられなかったよ。惜しー。
あと、フェリーとかタクシーとかホテルでのシーンはみょーにリアルでニヤニヤしちゃいました。旅人の心細さがすごーくナマっぽく再現されててさ。これが旅行ならトラブルも楽しもうって気分になるけど、逃避行じゃね・・・。
帰りに飲みたくなってバーで一杯ひっかけて帰りました。キョウジは飲めなくてミルクばっか飲んでたのにね。なんでだろー。
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監督ペンエーグ・ラッタナルアーン、撮影クリストファー・ドイル、主演浅野忠信、『地球で最後のふたり』と同じメンバーで第2弾。
といっても舞台にもストーリーにも関連性はない・・・と思う(役名はいくつか共用になってるけど)。『地球〜』ってなんかイマイチ印象薄かったから。どーゆー映画だったかあんまし覚えてないです。
けど『〜ウェーブ』の方はおもしろかった。わかりやすいし、シンプルだし、ストレート。淡々として静かなところは同じだけどね。映像もバリバリにドイル節炸裂。ちょーオシャレー。かっこええー。
主人公キョウジ(浅野)は勤め先のオーナー(トゥーン・ヒランヤサップ)の妻(久我朋乃)との不倫が露見して、オーナーの命令で彼女を毒殺、フェリーで逃亡する道中でノイ(姜惠貞カン・ヘジョン)というミステリアスな女性と出会う。
舞台が香港、フェリー、プーケット、と移っていくし構成としてはロードムービー仕立てなんだけど、最後までみるとしっかりラブストーリーにもなってるんだよね。すんごい「ラブ」な空気薄いけど。恋とか愛とか、そういう甘い空気はまったくないんだけど、ちゃんとラブストーリー。「愛してる」とか「好きだ」なんて台詞はなくても、セックスとか涙とか感動なんかなくても、愛は語れる。映画だから。フィクションだから。現実じゃそーは問屋が卸しませんけれど。
登場人物にも脚本にも目立ったクセのようなものはほとんどないのに、トータルすると、このメンバーでこの脚本じゃないと絶対伝わらない何か、がびしっと表現出来てるところがすっごく不思議。
キョウジが日本人だったり料理人だったりする設定にとくに必然性はないし、この役はハッキリいえば誰がやってもけっこうおいしい。曾志偉(エリック・ツァン)演じる僧侶だって別に誰でもいいような気がする。舞台が香港でなきゃいけない理由もみあたらないし、プーケットらしさを感じるシーンもでてこない。
でも、全体を通してみると、どこにもムダもスキもなく非常に均整のとれた映画になっている。キャラクターやこまかな台詞のディテールに微妙に幽かにただし確実に香ってくる世界観。主張してないようでしてる。
カッコイイね。シブイね。オトナだ。
惜しかったのはキョウジの不倫相手の女優の芝居がメチャメチャ安っぽかったこと。
浅野氏の芝居は基本が受け身なので、相手の芝居がダメだとひきずられてダメになる傾向がある。しょーじき恋人同士には全然みえなかったっす。愛が感じられなかったよ。惜しー。
あと、フェリーとかタクシーとかホテルでのシーンはみょーにリアルでニヤニヤしちゃいました。旅人の心細さがすごーくナマっぽく再現されててさ。これが旅行ならトラブルも楽しもうって気分になるけど、逃避行じゃね・・・。
帰りに飲みたくなってバーで一杯ひっかけて帰りました。キョウジは飲めなくてミルクばっか飲んでたのにね。なんでだろー。