OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

素直な歌が聴きたい日もある

2022-05-28 17:43:20 | Singer Song Writer

ブルーララバイ / 明日香 (AARD-VARK / キャニオン)

明日香は早世したシンガーソングライターではありますが、昭和57(1982)年のヤマハポピュラーソングコンテストで自ら作曲した「花ぬすびと」が優秀曲賞に輝き、その勢いで同年開催の世界歌謡祭ではグランプリを獲得した事により、なかなか忘れられない存在でしょうか。

そのスタイルはピアノの弾き語りが多く、ソングライティングに関しては主に作曲を担当し、それほど作詞はやっていませんが、歌の世界の伝え方は流石に強いものがありました。

ただし、個人的には、如何にもヤマハ系のシンガーソングライターらしくというか、ちょいと中島みゆき風味が滲み出し過ぎているところも散見されるもんですから、前述した受賞曲にして大ヒットした「花ぬすびと」等々は、それほど好きではなく、むしろ、そのあたりが薄まっている本日掲載のシングル盤A面曲「ブルーララバイ」がイチオシです。

発売されたのは昭和58(1983)年末、確か3作目のシングル曲だと思うんですが、製作クレジットは作詞:大下洋子&作曲:明日香、そして編曲:平野孝幸となっており、シンプルなピアノの弾き語りスタイルで優しいメロディが素直に歌われる中に特有の「泣きメロ」が仕込まれているのは言わずもがな、当時の洋楽最前線を想起させられるAORなストリングスアレンジ共々に、何度でも聴いてしまう、不思議な魅力が秘められているんですねぇ~~♪

彼女の歌声も含めて、決して派手なところは無いんですが、こ~ゆ~ジンワリと染み入る歌の世界が、本日のサイケおやじには愛おしく感じられてしまいます (^^)

ということで、それというのも、またまた昨夜は知りたくもなかった仕事関連の裏側にあるドロドロした人間関係を垣間見て……。

もちろん、サイケおやじだって「お金」は嫌いではなく、むしろ好きな方なんですけどねぇ~、生臭いのは全てにおいて、嫌いです。

まあ……、そ~ゆ~時こそ、素直な歌が気持ちの救いになると思うばかりです (^^;

失礼いたしました <(_ _)>

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ラヴ&ピースな小野和子

2022-02-04 18:02:16 | Singer Song Writer

みんな愛されるため / 小野和子 (EXPRESS / 東芝)

「日本のジョーン・バエズ」と称された女性フォークシンガーは数あれど、個人的に大好きだったのが本日の主役たる小野和子です。

と言っても、サイケおやじは彼女の詳しいプロフィール等々については知るところも少なく、それでも昭和40年代中頃のアングラ&歌謡フォークの大ブーム期に様々開催されていたイベントやコンサートライブ、あるいはラジオの公開放送番組等々に出演する事が度々でしたし、同じくラジオの深夜放送でも彼女のレコードは、しっかりオンエアされていましたですねぇ~~♪

その小野和子の魅力は、とにかくソフトで清涼な歌声と節回しの素直な上手さであり、ルックスも完全にサイケおやじ好みだった事は、大きいです (^^♪

そのあたりは本日掲載したシングル盤のジャケ写からも、ご確認願いたいわけですが、ここでは如何にも当時らしいヒッピー調のファッション&ヘアメイクも嬉しいところでしょうか (^^;

そして肝心の収録A面曲「みんな愛されるために」は、これが発売された昭和45(1970)年8月当時のブームを牽引していた北山修&加藤和彦の名コンビから提供されたという、ラヴ&ピースがド真ん中のホノボノ系ソフトロックなフォーキーポップスで、ミディアムテンポで弾んだリズムと程好いストリングスの使い方も含めて、小野和子だけの柔らかな説得力に満ちた歌唱にはジャストミートのホームラン ♪♪~♪

一般的にヒットしたとは言い難くも、この小野和子が歌う「みんな愛されるために」が流れて来ると、今でもホッとする気分を取り戻される皆様がいらっしゃるんじゃ~ないでしょうか (^^)

とにかくサイケおやじは、大好きなんでよ、小野和子が (^^♪

しかし、彼女は何時しか表舞台からフェードアウトしてしまい、風の噂では水戸(?)でカフェを営みながら、店内で弾き語りを聴かせているらしいとか、そんなこんなの地道な活動ではありますが、それも彼女の生き様だとしたら、現在の小野和子の歌声に接してみたく思うばかりです (^^)

ということで、冒頭に述べたとおり、昭和40年代の歌謡フォークの大ブームは、そのまんま「シンガーソングライター」とか「ニューミュージック」への注目度の高さへ繋がったわけですが、失礼ながら、そ~ゆ~ところでブレイクせずとも、聴き継がれ、再発見されるミュージシャンやソングライターは決して少なくありません。

本日ご紹介した小野和子は、当然ながら自作のオリジナル曲も歌っていましたし、おそらくはカバー曲の持ちネタも多かったはずですから、何れは音源の集大成を待ち望んでおります。

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苦しい時、歌がある

2022-01-20 19:39:30 | Singer Song Writer

吉田川 / 姫だるま (テイチク)

結局は挫折したんですが、一時期のサイケおやじは所謂「ご当地ソング」を徹底蒐集しようと決意行動していた時期があり、本日掲載のシングル盤も、そんな頃の獲物の1枚です。

皆様ご存じのとおり、「ご当地ソング」は日本の場合、圧倒的に演歌~歌謡曲の分野に夥しい楽曲が残されているんですが、だからこそ昭和50年代前半に大きなブームの頂点にあった歌謡フォークの世界でも、それが積極的に作られていた事を忘れてはならないでしょう。

で、掲載盤は昭和51(1976)年春に発売され、A面収録の「吉田川」は当時、それなりにラジオからも流れていた人気曲だと決めつけているのはサイケおやじだけかもしれませんが、とにかくも、これはおそらく岐阜県郡上市に実在する「吉田川」を題材にしたものと思う他はありません。

歌っている姫だるまは、水越恵子と奥谷美保子の二人組で、もちろん水越恵子は後にソロ活動に転じ、大きな人気を集めるわけですが、奥谷美保子も曲作りに長けていて、この「吉田川」の作詞作曲も彼女の手によるものです。

そして何よりも魅力的なのは、二人の歌声とハーモニーコンビネーションの素晴らしさで、基本は叙情派フォークですから、松井忠重のアレンジもアンプラグドですし、ストリングスの用い方も絶妙でありながら、それに流されないのが姫だるまのボーカル&ハーモニーなんですねぇ~~♪

ちなみに、このジャケットデザインでは分からないのが残念なほどに彼女達はルックスも可愛らしく、全く「姫だるま」に偽りなし (^^)

ところが翌年には奥谷美保子の結婚~引退から解散してしまい、水越恵子はソロデビューという流れがあったわけでして、今となっては幻の人気デュオになっているのが姫だるまであります。

ということで本日、これを思い出したのは当初予定されていた岐阜方面へのビジネス出張がコロナ禍拡大によって急遽延期というか、実質的には中止になってしまい、今後のサイケおやじの仕事には……(>_<)

でも、そんな落ち込んだ心の隙間に浮かんで来たのが、姫たるまのビューティフルなコーラス&ハーモニーが染入る「吉田川」でありました。

う~ん、やっばり音楽には人の心を和ませたり、慰めるエネルギーが確かにありますよねぇ~~ (^^♪

この難局であればこそ、それを再確認・再認識させられております。

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冬なぎの感傷と自虐

2022-01-13 17:46:34 | Singer Song Writer

冬なぎ / 西島三重子 (EXPRESS / 東芝)

あれやこれやとゴタゴタが続き、心身ともに寒くなっている本日のサイケおやじが取り出したのは、西島三重子が昭和61(1986)年9月に出した掲載のシングル盤でして、もちろん針を落とす気分は、A面収録曲「冬なぎ」です。

そして流れて来るのは映画音楽モードのクラシック系スローバラードなんですが、そこには同曲が当時公開された「離婚しない女(松竹・神代辰巳監督)」の主題歌だったという真相がありまして、だからこそ平野肇が綴った歌詞の世界の思わせぶりと西島三重子の附したメロディの深い味わいが、宮川泰の如何にも「らしい」アレンジ共々にジャストミートの仕上がりなんですねぇ~♪

実際、レコードに針を落としても、しばらくは前述したとおりのクラシック調の演奏が続き、そこでようやく歌い出される西島三重子のソフトで神聖な節回しには、思わずグッと惹きつけられます (^^♪

あぁ……、西島三重子はデビュー期から、ちょいと「あばずれ」風味の声質と節回しを個性的に表現していましたから、捨て鉢な風情とかネクラな心情吐露も十八番にしていた印象がありますので、ここで初めて彼女の歌声に接する皆様が、そんな初期の音源を後追いで聴かれれば、ちょいと驚かれるかもしれません。

しかし、少なくともサイケおやじにとっては、どっちも「西島三重子」なんですよ (^^♪

ちなみに件の映画本篇は萩原健一、倍賞千恵子、そして倍賞美津子の三角角形がストーリーのメインに据えられた、ソフトボイルドなサスペンスミステリ作品で、原作は連城三紀彦の同名小説、そして監督はサイケおやじが常にノー文句で鑑賞させられてしまう神代辰巳!

ですから、このレコードを聴いていたら、映像各場面が思い出されて、感傷的な気分に満たされてしまったですよ (^^;

う~ん、DVDかBDあったら、買おうかなぁ~~、この「離婚しない女」を、ねっ!

ということで、この世は何時も不条理に満たされ、そこで苦しむ我々は皆、冷え切った心に救いを求めるのが普通でありましょう。

もちろん、サイケおやじは本質的に心が弱いので、尚更に……。

そんな自虐も感傷も、ハードボイルドにするには、まだまだ時間が必要かなぁ……、と思うばかりなのでした。

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今日はシュールな朝

2021-12-10 19:21:17 | Singer Song Writer

冬の華 / 磨香 (キャニオン)

昨日は失礼いたしました <(_ _)>

しかし、帰宅してからが、これまた諸々の問題報告が入り、気分がギスギスして朝を迎えてしまったんで、何か……、本日はエキセントリックな歌が聴きたくなり、掲載盤を取り出してしまいました (^^;

とにかく、収録A面曲、磨香(まこう)が自作自演した「冬の華」が聴きたかったんですよ。

曲調は、中島みゆきからの影響が確かに滲む、聊か中近東モードみたいなメロディ展開と所謂ニヒルなハードボイルド的心象風景が歌われているんですが、特筆すべきは磨香(まこう)の声質のエグ味とクセの強い節回しが十人十色の好き嫌いではありますが、リスナーの気分しだいでは、なかなか中毒性の強い魅力になっていると思うんですよ。

ちなみに発売されたのは昭和53(1978)年11月で、同年のヤマハポピュラーソングコンテストでグランプリを受賞したのが、この「冬の華」であり、確か高校生だったという話も耳に入っていたんですが、ルックスも悪くは無かった印象が残っています。

ただし、既に述べたとおり、声質に好き嫌いが分かれるのは確かでしょうし、ピアノの弾き語りがメインのパフォーマンスでは、佇まいと楽曲の内容がミスマッチだったのかもしれません。

ですから、以降の活動は全く闇の中と申しましょうか、サイケおやじとしては、ほとんど……、これっきりしかレコードを見かけた事がありません。

しかし、彼女の曲作りに対する情熱は本物で、かなり後になってからでしたが、「磨香コレクター」を自認していた某氏から、デモテープっぽいカセットコピーを聴かせていただいたもんですから、ぜひとも、アルバムは出して欲しかったと願うシンガーソングライターのひとりになっています。

ということで、ちょいと大袈裟ではありますが、傷だらけのハートには耳障りの柔らかい、優しい音楽が癒しになるのは確かでしょう。

しかし、逆に悲哀とか感傷的な音楽だってジャストミートするのが、人間としての心持の証と申しましょうか、どちらも脳内麻薬に作用する効力が等しいとするならば、その場で自分が欲するところを求めるのが素直ってもんじゃ~ないでしょうか。

本日朝のサイケおやじには、エキセントリックな風情が似合っていたというわけです (^^;

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せつなる願いの見つめてほしい

2021-12-02 16:42:40 | Singer Song Writer

見つめてほしい / 伊藤美奈子 (CBSソニー)

ついに師走に入ってしまった今年、その中で一番嫌われたのはバカマコ&ヒモケーのバカタレ夫婦である事に異論などあろうはずも無く、しかし、それじゃ~二番目は?

という設問の答えは、非常に難しいんじゃ~ないでしょうか?

つまりは、この世には夥しいバカヤローが存在し、もちろんサイケおやじも、きっちりと仲間入りしているわけですが、そこには、あえて目立ちたい奴とコソコソしていたい者の二極分化がある様に思います。

逆に言えば、目立ちたいから、バカをやっているって!?

そ~ゆ~奴が、確かに目立っていたのは、これまた説明不要の現実でありましょう (^^;

もしかしたら、それが所謂自己顕示欲ってやつなんでしょうか……。

だとしたら、静かにしていても、保護されていたいという欲望は、ど~なんでしょうかねぇ……。

という、例によってのサイケおやじの理屈っぽい探求にジャストミートしているのが、伊藤美奈子が昭和60(1985)年8月に出した本日掲載のシングル盤A面曲「見つめてほしい」です。

もちろん、楽曲そのものは彼女の自作自演なんですが、松任谷正隆のアレンジが、当時リアルタイムだったハードロック期のイエスみたいな、分かり易いプログレ調ですから、幾分抽象的な歌詞とメロディの孤立した(?)世界観を見事に大衆化したと云えば、語弊がありましょうか?

しかし、ミディアムテンポで曲頭から耳に残るメロディ展開の妙は、完全に伊藤美奈子の十八番ですし、突き刺さる様なハイトーンの節回しが冴えまくりなんですねぇ~~ (^^♪

また、本日久々に、この「見つめてほしい」に針を落としたら、この声質と節回しは、誰かに似ているなぁ~~?

と、思っていたら、それは現在、歌謡曲~演歌・艶歌のトップ歌手として人気も絶大な藤あや子!

ですよ (^^♪

皆様ご存じのとおり、藤あや子は「演歌・艶歌」のジャンルに留まらず、ポップス歌謡のカバーも上手いですし、時には先鋭的とも思えるオリジナル曲を出していますから、このアレンジそのまんまに、この「見つめてほしい」を歌って欲しいなぁ~~~ (^^♪

せつなる、そんな希望を抱いてしまったのが、本日のサイケおやじであります。

ということで、人間である以上、時には「バカ」にならなきゃ~、やっていられない事象や次元が必ずやあるのは、それが「人生」なんでしょう。

でも……、それで他人に不快感を与えてしまったら、「本物のバカ」になってしまうのも、これまた哀しい(?)現実でしょう。

まあ……、そこに気が回るのは、未だ「バカ」になりきれていないのかもしれませんが…… (^^;

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魅惑優先主義の門あさ美

2021-07-19 17:30:18 | Singer Song Writer

ファッシネイション / 門あさ美 (ユニオン / テイチク)

ボサノバ歌謡と云えば、忘れちゃ~ならないのが、昭和54(1979)年5月に門あさ美が公式デビュー作とした本日掲載のシングル盤A面曲「ファッシネイション」ですよねぇ~~ (^^♪

と、またまた独断と偏見のサイケおやじではありますが、ひとつお断りしておかなければならないのは、門あさ美が歌う「ファッシネイション」は、明らかに男と女ではウケが違うんじゃ~なかろうか?

なぁ~んていう、思い込みがあるわけでして、簡単に言うと楽曲そのものの男好きするフィーリングと申しましょうか、異性に媚びた雰囲気が滲み出たプロデュースや制作方針が聊か「鼻に付く」という部分は否定出来ないかもしれません。

実際、そのあたりは当時から様々な言われ方をしていたんですが、サイケおやじは好きでしたねぇ~~ (^^♪

とにかく門あさ美にはナチュラルなフェロモンが滲み出た様な節回しの妙があり、それはこの「ファッシネイション」に限らず、自らの演目のほとんどを自作していたという、ある種の自己完結に基く確信犯!?

というレトリックを弄するのは、正に愚の骨頂 (^^;

まずは作詞:岡田冨美子&作曲:門あさ美、そして編曲:戸塚修のコラボレーションが見事に結実した「ファッシネイション」を聴けば一発!

そのニューミュージック系セクシー&ボサノバ歌謡の魅惑の世界に惹きつけられるのは男の冥利と思うほどですよ (^^♪

う~ん、正に曲タイトルに偽りなしってもんでしょう (^^♪

ちなみに門あさ美はヤマハ系のシンガーソングライターで、同社主催のコンテスト等々で世に知られ始めたのは八神純子柴田容子と時期的には同じ昭和50(1975)年頃だったそうですが、掲載のジャケ写ポートレートからもご覧のとおり、失礼ながらヤマハ系にしては洗練されたルックスがニクイほどですからねぇ~~、プロモーション企画との連動に時間が必要だったんでしょうか?

しかし、何故か彼女は公式レコードデビュー以降もライブ活動やテレビ出演は極端に少なくて、幻の美人シンガーソングライター的な売られ方(?)をしていたみたいなんですよ (^^;

でも、だからこそ、コアなファンや信者がそれなりに多く、レコードセールスもアルバムをメインに良かったそうですよ。ただし、サイケおやじはシングル盤を数枚しか所有していないんですが (^^;

ということで、話は変わりますが、またまた東京オリンピックにケチが付きましたですぇ……。

それは今回の儀式関連の音楽を担当している自称ミュージシャンの小山田圭吾が、過去に陰湿なイジメをやっていた事を自慢するインタビュー記事の掘り返し&蒸し返しなんですが、それについては本人&関係者が火消しに躍起なれど、世論は黙っていられないという、それもこれも東京オリンピックへの不信感の表れじゃ~ないでしょうか……?

大会関係者のパーティも盛大にやっているらしく、それでいて国民には様々な事柄で我慢を強いるという為政者どもの欺瞞も露わとなり、もはや素直に参加選手の真剣勝負を観戦するなんてこたぁ~~、出来そうもありません!

ここまで来てから止める事は無理なんでしょうが、オリンピックばかりではなく、世の中の事象全般おいて、ネット社会の現代では隠し事は不可能になりつつあり、しかし全てを詳らかにする事は決して良い方向へは進まないという、皮肉な真理も我々は知っていますから、なんとも考えさせられるばかりです (^^;

まあ……、だからこそ、個人の嗜好が大切にされる社会であって欲しいものです。

例えば、何と言われようとも、門あさ美が好きなように、ねっ (^^♪

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雨あがりの美雪

2021-06-15 18:06:59 | Singer Song Writer

雨あがり / 美雪 (CRYSTAL BIRD / キングレコード)

本日の主役たる美雪も様々な名義を使い分け、多岐にわたる活動をやっているらしいので、その素性も正体もサイケおやじには知る由も無いんですが、本日掲載のシングル盤を出した昭和61(1986)年当時は癒し系のシンガーソングライターとして喧伝されていました。

実は、おそらくはデビュー作と思われる掲載のシングル盤にしても、全く音楽業界とは無縁の仕事関係者からプレゼントされたサンプル盤でしたので、既に彼女は各方面から大いに期待されていたと思われます。

で、肝心の収録A面曲「雨あがり」は作詞作曲が彼女自身という、つまりは自作自演の歌謡フォーク系のスローバラードと申しましょうか、サウンド的にはピアノとストリングスをたっぷりと用いながら、重いビートを作り出しているドラムスとベースが実に印象的な松本健のアレンジは、ちょいと初期のエルトン・ジョンを想起させられるあたりが個人的には大好きで、それをバックに刹那の歌詞とメロディをじっくりと歌う美雪の細くて芯の強いボーカルが、これまた素晴らしいんですねぇ~~ (^^♪

ちょっとばかり意地の悪い向きには、あまりにもありがちな歌の世界と決め付けられるかもしれませんが、だからこそ真っ向勝負の節回しは胸に迫るものがあります ♪♪~♪

そうですよ、すっかり梅雨入りしたらしい時期にこそ、尚更に皆様には聴いていただきたい名曲にして名唱というわけです。

最後になりましたが、彼女の場合は既に述べたとおり、別名義での活動も多々あったと云われていますので、なかなか音源蒐集が難しいかと思います。

実際、サイケおやじは、このシングル盤しか所有しておらず、後はカセットコピーやデジタルファイルによって集めた音源が幾つか手元にあるばかり……。

彼女の実態や実績について、これからも精進を重ね、探索を続行していく所存です <(_ _)>

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なかやまて由希の記憶

2021-06-13 20:29:06 | Singer Song Writer

テレフォン・ボックス / なかやまて由希 (Casablanca / ポリスター)

あくまでも個人的な印象ですが、なかやまて由希は業界ウケが良かったシンガーソングライターで、しかし実質的な活動期間が短かったのは残念……。

で、サイケおやじが初めて彼女の歌を聴いたのは昭和55(1980)年晩秋で、それこそが本日掲載のシングル盤A面曲「テレフォン・ボックス」だったんですが、一聴して、これはなんだかテレビドラマの主題歌っぽいなぁ~~、という印象でした。

実は、これは彼女の活動履歴を辿るほどに分かっている事なんですが、確かに彼女はテレビドラマやアニメ関連の楽曲を歌ったレコードを幾つか残しておりまして、そ~ゆ~資質が認められていたに違いないと思います。

ちなみに本日のお題「テレフォン・ボックス」は作詞作曲が彼女自身ですから、しっかりとした作品世界を意図して歌うのは当然という言葉を用いるのは易いんですが、それが簡単に出来るはずも無い事は、それこそ当然!

ここでは丸山恵市のアレンジも印象的で、ピアノやギターの音色共々に彼女のクセが無いのに強い個性を感じさせる声質と節回しを存分に活かしておりますし、またミディアムテンポの曲調が如何にも当時の雰囲気が……、どっぷりと (^^;

なにしろ今となっては「ダイヤル式の電話」とか、「テレフォン・ボックス」そのものが珍しくなっていますからねぇ~~。

そんなわけですから、そんなこんなの風景が歌い込まれているのも、レコード文化の意義かもしれません。

閑話休題。

さて、冒頭にも述べたとおり、なかやまて由希はボーカリストとしての資質を評価されていたのでしょう、自らの活動と並行してバックコーラスの仕事や別名義を使っての楽曲制作にも関わっていたそうで、中でも特に有名なのは、日本テレビ系列で毎年企画制作される「24時間テレビ」の昭和57(1982)年の番組内で放映されたアニメ作品「アンドロメダ・ストーリーズ」のエンディングテーマ「永遠の一秒」をステファニーという芸名で歌っている事でしょう。

そして、特筆しておきたいのが、昭和58(1983)年に出した自身のリーダーアルバム「OCTOPUSSY ~恋する女たち~」で、収録全曲を書いたのが筒美京平!

というだけで、歌謡曲ファンにも痛烈にアピールするLPだったんですが、好事魔多し!?

というか、なかやまて由希は健康を害し、引退されてしまったんですねぇ……。

結局、当時残してくれたのはシングル盤が3枚、LPが2枚、そして件のステファニー名義の音源だけと思われますが、この「テレフォン・ボックス」は公式デビュー作となったシングル盤です。

ということで、機会がありましたら、なかやまて由希の歌を皆様にもお楽しみいただたく、本日取り上げた次第です。

時代や世相が変わっても、歌手の好みは変わらず終いというわけです (^^♪

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夏の光とやまがたすみこ

2021-06-05 19:51:46 | Singer Song Writer

夏の光に / やまがたすみこ (BLOW UP / 日本コロムビア)

サイケおやじが御用達の夏歌としては、やまがたすみこが昭和51(1976)年7月に出した本日掲載のシングル盤A面曲「夏の光に」は絶対!

もちろん、曲タイトルからして、それを裏切らない仕上がりは当然ではありますが、それにしても作詞:喜多条忠&作曲:山県すみ子、そして編曲:渡辺俊幸が企図制作したのは素晴らしいボサノバ歌謡なんですねぇ~~♪

それは爽やかなアコースティックギターとエレピに導かれて歌い出される女と男のハートウォームなデュエットハミングからしてニクイばかりなんですが、これまた主旋律が胸キュンの歌詞にはジャストミートの美メロの展開なんですから、殊更やまがたすみこの節回しが心地好ぃ~~ (^^♪

ご存知のとおり、デビュー期からの彼女の声質はハイトーン系で、ロリータボイスっぽいところが美少女としてのルックスを尚更に印象づけていたわけですが、ここでの彼女は既に19歳という事もあり、その大人びたボーカルコントロールには特有のセクシーさが微妙に滲み出しているあたりも高得点 (^^♪

ちなみに、ここでコーラスパートを演じているのは、元ヴィレッジ・シンガーズの小松久というのが定説です。

そして、このシングル曲こそが、やまがたすみこの大きな転換点と申しましょうか、デビュー当時から歌謡フォーク系のシンガーソングライターという主だったイメージも、メジャーな芸能界で活躍するプロのシンガーとしては、職業作家から提供された楽曲も歌うのが当然となり、また時代の流れとして、所謂ニューミュージック系のサウンド作りに方向転換していく、その最初の成功作が同時期に出した6枚目のLP「SUMMER SHADE」であり、そこからの先行シングルという扱いだったのが、この「夏の光」でありました。

いゃ~~、今になって思い出しても、この「夏の光に」を最初に聴いた当時の胸のトキメキは忘れられません ♪♪~♪

また、件のLP「SUMMER SHADE」にしても、過言ではなく、秀逸の極みであり、もしも日本のポップス系アルバムを100枚挙げよ! 

と言われたら、サイケおやじは、この傑作を選ぶ事、吝かではありません (^^♪

現在でも、きっちりCD化されておりますので、この鬱陶しくなりそうな夏なればこそ、皆様にもお楽しみいただきとうございます。

あぁ……、夏の光の眩しさは……。

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