OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

マリエには素直でいよう

2023-12-21 17:12:02 | Singer Song Writer

マリエ / ブレッド&バター (フィリップス / 日本フォノグラム)

サイケおやじにとっての「口は禍の元」は先日告白した「異郷の地への島流し」だけでは決して無く、例えば昭和40年代中頃からの歌謡フォークの大ブーム期において、「そんなの軟弱っ!」と常々言い放っていた所為で、殊更高校時代には偏屈者と周囲に思われていたのでした…… (^^;

もちろん、それについても、これまで度々述べて来たとおり、高校時代に入れてもらっていた所謂「軽音」では、男女仲良くやっている「フォーク組」ではなく、限界集落とも云うべき「バンド組」に所属していたのも、アコースティックよりはエレキギターを弾きたいがための進路決定(?)であり、つまりはエレキのバカ大将!?

しかし、本心本音では「歌謡フォーク」は大好きで、というか……、森山良子伊東きよ子広川あけみコスモス小林啓子小野和子シモンズ等々、とにかくリアルタイムでヒット曲を放ち、ラジオの深夜放送でウケていた歌や演奏を披露する「そっち系」の歌手やグループのレコードを密かに(?)聴いていたんですよ (^^;

まあ……、そ~ゆ~見栄っ張りこそが青春の懊悩と言えば体裁は繕えるんでしょうが、早い話が自意識過剰のテイタラク……。

ですから、何かを否定しないと自己主張が通らないと思い込んでいた結果のひとつとして、昭和45(1970)年にブレッド&バターが出した本日掲載のシングル盤A面曲「マリエ」を常に槍玉に挙げてしまっていたんですが、とにかくこれはブレッド&バター=岩沢幸矢・二弓の兄弟が作詞作曲した憧れと失意の片想いソングであり、全く自分を無視している「マリエ」という女性への思いを女々しく歌ってしまった幻想的美メロ曲として、ブレッド&バターの代表的人気曲なもんですから、その頃に歌謡フォークをやっているアマチュアシンガーが持ちネタにしていたのも無理からん話でした。

そしてサイケおやじは、そ~ゆ~泣きべそな歌を何の衒いも無くコピーしている奴らを見るにつけ、それは「軟弱」に他ならずっ!

なぁ~んて、糾弾していた生意気を押し通していたんですねぇ~~、恥ずかしながら(^^;

ところが、現実として耳にする掲載盤に収録の「マリエ」は既に述べたとおり、ファンタジーロックっぽい演奏がバックに存在しており、我知らず惹き込まれ、狼狽える自分を感じてしまう瞬間がっ!?!

それは当時は知る由もなかったんですが後年、中古でゲットした掲載盤のクレジットを確認したところ、その編曲者が筒美京平御大であったという、その否定しようもない真相に平伏してしまったですよ、サイケおやじは (^^;

そして以降、ブレッド&バターの諸作を堂々と聴ける言い訳が、それによって成立した事は言うまでもありません (^^;

う~ん、やっぱりブレッド&バターの「マリエ」は名曲であり、オリジナルバージョンの他にも現在までに再録バージョンやライブバージョンが幾つも残されている事実も重大でありましょうか。

ということで、生きている以上、自分に素直になるって事は‎非常に難しいと思うばかりです。

この先、決して長くはないサイケおやじの現世での蠢きの中で、それを心掛けられれば、以て瞑しべし!?

そんな心境には到底辿り着けそうもなく、サイケおやじは今日もレコードに針を落すのみであります <(_ _)>

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これも哀愁エレキ歌謡

2023-12-04 17:25:29 | Singer Song Writer

すりガラス / 高木麻早 (AARD-VARK / キャニオン)

全く寒くなってきた今頃の季節になると、やっぱりサイケおやじは哀愁のエレキサウンド、あるいはそれに準じたエレキ歌謡が聴きたくなってしまうんですが、そ~ゆ~類の歌謡曲は昭和40年代物ばかりか、今日までにも脈々と制作発売されているわけで、例えば大滝詠一が昭和55(1980)年に太田裕美へ提供した「さらばシベリア鉄道」は、あまりにも有名だと思いますが、昭和50(1975)年8月に高木麻早が出した本日掲載のシングル盤A面曲「すりガラス」も、ニクイばかりの哀愁エレキ歌謡なんですねぇ~~ (^^♪

もちろん、作詞作曲は高木麻早ですから、曲想そのものはカントリーロックなんでしょうが、萩田光雄のアレンジが果たして狙っていたんでしょうか、とにかくミディアムテンポでイントロから仄かにミステリアスなサウンドに包まれて流れるエレキギターのソロは、その音色共々に哀愁のエレキサウンドであり、アコースティックギターや薄目のストリングス、シミジミモードのリズムセクションとの共犯関係(?)も本当にイイんですねぇ~~♪

しかも高木麻早の優しい声質による節回しが、せつなくて胸キュン (^^♪

いゃ~~、これを最初に聴いた時は当然ながらオンタイムでしたが、なんともジンワリと心が温まったというか、それは今でも同じエモーションであります (^^♪

ちなみに件のギターソロ、もしかしたらカントリーロックではお馴染みのペダルスチールかもしれませんが、個人的にはエレキギターでやっているからこその味わいだと思っておりますし、密かに(?)コピーもしていましたですねぇ~~ (^^)

う~ん、入れてもらっている高齢者バンドでやってみたい気持ちが高まっております。

そして皆様にも、これを聴いて今の時期、心を温めていただきとうございます <(_ _)>

ということで、最後になりましたが、本日掲載のジャケ写はスマホ撮影ですので、高木麻早の面立ちが潰れてしまっており、申し訳ございません。

説明不要とは思いますが、本当の彼女の美しい面立ちには、こ~ゆ~胸キュン歌謡がジャストミートですからねぇ~~、失礼いたしました <(_ _)>

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12吋でビートをキメる八神純子

2023-10-28 16:41:35 | Singer Song Writer

黄昏のBay City (Special Midnight Version) / 八神純子 (Discomate =Promotion 12吋)

今は懐かしい記憶として、1980年代の大衆音楽業界では「12インチシングル」と称されたアナログレコード盤が流行りました。

それは名前が示すとおり「12吋」、つまりはLPと同じサイズのアナログ盤に「7吋」、つまりはシングル盤と同じ「45回転」仕様のトラックを刻んだレコードで、それゆえにカッティングレベルの高い音質で長時間のトラックを収録出来るというメリットから、それまで存在していた音源に恣意的なリミックスを施したり、意図して引き延ばしたかの様なロングバージョンがウリの商品だったわけですが、それがパーティやディスコ等々、とにかく集いの場では人気を呼び、だからこそ作られたディスコバージョンが収められる場合が普通になっていました。

まあ……、このあたりは1970年代後半から続いていたディスコブームとの相関性もあるわけですが、これが好きなミュージシャンやシンガー、そしてバンドやグループの蒐集対象のブツとしては極めて価値が高かった側面は否定出来ません。

逆に言えば当時、そんなこんなの「12インチシングル」を出す事が人気の証明になっていたほどでした。

さて、そこで本日掲載したのは、八神純子が昭和58(1983)年に出したシングル曲「黄昏のBAY CITY」のプロモーション用12吋シングル盤で、もちろん作詞作曲は八神純子、そしてアレンジは瀬尾一三という、それだけでは歌謡フォーク ~ ニューミュージックの印象も強い制作姿勢を裏切るかの様な、これは強いビートを前面に押し出したディスコアレンジがイケているんですねぇ~~ (^^♪

実は告白すれば、件のシングル曲「黄昏のBAY CITY」は元々強いビートを伴った勝負曲(?)だったのかもしれませんが、サイケおやじの感性からすれば、幾分彼女らしさに冴えが感じられない凡作という印象……。

しかし、こっちの「Special Midnight Version」と称されたディスコバージョンを耳にした瞬間、目からウロコというよりも、耳から脳天を直撃されたグルーヴのキャッチーさに歓喜悶絶!?!

それは某レコード屋の店頭での邂逅だった事で、直ぐに同盤を買い求めようとしてみれば、それは既に述べたとおりの「プロモ盤」でしたから、尚更に愕然とさせられ、以降必死(?)になって各方面の伝手を頼りつつ、なんとか入手出来たのが本日の掲載盤というわけです (^^;

もちろん、現在ではCD化もされているので、簡単に聴く事が出来るのは僥倖ではありますが、やっぱりリアルタイムでは入手そのものの困難さがありましたので、尚更に好きな八神純子の名曲名唱になっております (^^)

ということで、本日のお題「12インチシングル」はCDの登場によってブームも去った感もありますし、それが流行の最中には、ほとんど意味の無い、例えば通常のシングル盤やLP収録曲のトラックを普通に収録したブツまでもが、そのレコード盤のサイズや別ジャケットの魅力をウリにしての発売が散見される様になっては、いやはやなんとも…… (^^;

ところが、そんなブツに限って、不思議と中古市場では高値安定の商品になっているんですから、世の中は分かりません (^^;

それも奥の細道の名物なのかもしれませんねぇ~~~♪

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B面にシビレた、これっ!

2023-10-14 17:42:16 | Singer Song Writer

ジャマイカンClimax c/w バスクリン・ビーチ / 河合夕子 (EPIC / SONY)

まあ……、今回は完全にB面推しという、河合夕子の「バスクリン・ビーチ」です。

これは皆様ご存じのとおり、あの有名な入浴剤のCMソングとしても、お茶の間に浸透したスロバラ系オールディズ歌謡なんですが、もちろん作詞:河合夕子・売野雅勇&作曲:河合夕子のクレジットがありますから、つまりは彼女の自作自演♪♪~♪

そしてビーチボーイズ ~ アソシエイションっぽいコーラスアレンジを含む全篇の編曲は水谷公生ですから、全くCMソングとしての抜かりは無く、しかし、楽曲そのものは河合夕子名義のデビューアルバムとして昭和56(1981)年5月に発売された「リトル・トウキョウ」に収録されており、掲載のシングル盤の発売は、そこからのカットとして同年7月の事!?!

ここまでの経緯としては、既に同年2月に発売のデビュー曲「東京チーク・ガール」が、なかなか強い印象を残すヒットとなっていましたから、その勢いに乗じたと云えば、まあ……、それまで…… (^^;

実際、ここに収録のA面曲「ジャマイカン Climax」はB面と同じ制作スタッフが手掛けたデジタルサウンドの4ビート系疑似ジャズ歌謡に仕上がっており、これはこれで、好き嫌いはあるにせよ、彼女のキャラクターイメージからは逸脱していないと思われますが……、サイケおやじの感性にはイマイチ、合っていませんでした。

ところが、このB面曲「バスクリン・ビーチ」には瞬時に魅了され、前述のアルバムなんか買わないうちに掲載のシングル盤をゲットしてしまったという前科があるわけですよ (^^♪

ちなみに、前述のCMで「バスクリン・ビーチ」が何時頃から流されていたのか?

また、正式に河合夕子にオファーがあったのは、何時頃だったのか?

そんなこんなの詳細は知る由もありませんが、サイケおやじが初めて「バスクリン・ビーチ」を聴いたのはラジオの深夜放送でして、速攻で曲名をメモした記憶もあるほどっ!

皆様には、それほどの名曲・名唱とご理解いただければ幸いでございますが、やはり世間様の御厚情と申しましょうか、翌年には掲載盤のAB面をひっくり返した、CMタイアップと思われるシングル盤も発売されたんですねぇ~~~♪

いゃ~~、今は秋のド真ん中ではありますが、こ~ゆ~サーフバラードは何時聴いても、サイケおやじの琴線に触れます (^^♪

告白すれば、現在入れてもらっている高齢者バンドでは以前から、この「バスクリン・ビーチ」を練習しているんですが、女性ボーカルとコーラスのバランスが難しく、未だに纏まりが…… (^^;

明日の練習では再度、チャレンジを提案してみようかなぁ~~~ (^^)

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秋はオールディズ歌謡で胸キュン

2023-09-23 17:25:03 | Singer Song Writer

Bobby / とみたゆう子 (PANAM / クラウン)

秋という季節にジャストミートする音楽ジャンルと云えば、センチメンタルな失恋ソングも定番になりましょうか、個人的には、そこにオールディズ風味が入ったミディアムテンポの胸キュンフィーリングを求めてしまうもんですから、とみたゆう子が昭和57(1982)年に出した本日掲載のシングル盤A面曲「Bobby」は、その曲タイトルからして、そんな雰囲気がモロに嬉しい予感でありました。

そして実際、とみたゆう子が持ち前の程好いアニメ声と申しましょうか、ロリ未満の愛くるしい声質で節回すのは、もちろん彼女が自作の甘酸っぱいカレッジソングなんですが、既に述べたとおり、芳野藤丸のアレンジはオールディズがド真ん中ですし、さらにニクイのは町支寛二が施したというコーラスアレンジがフォー・シーズンズビーチボーイズからの影響を真っ向から受け入れたスタイルなんですから、たまりません (^^♪

正直、歌詞の世界には、それほどの共感は覚えませんが、この楽曲にして、このアレンジと演奏、その雰囲気にグッと惹き込まれてしまいますねぇ~~ (^^♪

もちろん、可愛らしいジャケ写のイメージもイイ感じ ♪♪~♪

告白すれば、とみたゆう子のレコードは、これが二度目のゲット盤なんですが、ここまで自分の趣味性に合っていたなんて、前述したとおり、嬉しい予感が大当たりでありました (^^)

ということで、予定されていた新車の納入が最短、来月の3日以降いう連絡を受けて、ストレスがブリブリに溜まっている感じなんで、明日は中古屋&ブートを急襲(?)、さらに久々にバイクで疾走したい誘惑に (^^;

でも、今は秋の交通安全週間で取り締まりが厳しいので、それも、まあ…… (^^;

う~ん、何をやろうか、そんな悩みは幸せの証と信じたいところです <(_ _)>

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カントリーロック歌謡で和みます

2023-06-01 17:46:36 | Singer Song Writer

あいつってさ / 高木麻早 (AARD-VARK / キャニオン)

昨日は失礼いたしました <(_ _)>

ということで、本日は既に予定しておりました、高木麻早が昭和51(1976)年に出した掲載のシングル盤A面曲「あいつってさ」をご紹介させていただきます (^^)

あらためて述べるまでもなく、彼女は歌謡フォーク系のシンガーソングライターとして人気を集めていたわけですが、そのサウンドプロデュースは殊更初期にカントリーロック風味が顕著であり、それは当時の洋楽最前線の流行でもあったわけですが、しかしながら、楽曲の雰囲気や演奏パートの仕込みをカントリーロックでやろうとしたって、肝心のボーカル&コーラスを演じるメンバーの声質や歌心が、それに向いているか、否か!?

そのあたりを勘案すれば、例えば如何にも黒っぽいコブシ回しが得意の歌謡曲シンガーがカントリーロックをやれば、それは所謂スワンプロックに接近してしまう可能性が高く、つまりは声質にナチュラルな爽やかさと哀感があり、しかも芯の強いメロディ解釈で歌えるシンガーこそが、それに相応しいんじゃ~なかろうか……?

―― てな事をサイケおやじは、学生時代にバンド活動をやらせてもらいながら、カントリーロックに憧れつつ、そ~こ~夢想していたところへ出たのが、この高木麻早が歌う「あいつってさ」だったんですねぇ~~♪

それは作詞:岡田冨美子&作曲:高木麻早、そして共作者として伊東かおる、加えて編曲:福井崚とクレジットされたミディアムアップのカントリーロック歌謡であり、歌詞の世界は互いに甘えとツッパリを交換し合う男女の恋愛風景と解釈してしまえば、軽快な演奏パートでは跳ねる様にスイングするベース、ボトムのしっかりしたドラムス、イントロからシャキッとしたリズムを提供するアコースティックギター、おまけに軽やかでキャッチーなフレーズを弾きまくりのリードギター等々、ハナからケツまでサイケおやじが大好きで、その頃にやりたいなぁ~~♪

―― と思っていたサウンドが、ここにあったんですよ (^^♪

もちろん、こ~ゆ~演奏と歌の世界を成立させるためには、高木麻早が唯一無二の存在であったと思っていますからねぇ~~、サイケおやじは (^^)

カントリーロックやカントリー系ポップス歌謡が演じられたレコードはアイドルシンガーも含めて、それこそ夥しく作られていますが、やっぱり親しみ易くて、和みも提供してくれる高木麻早の本物フィーリングは、たまりません ♪♪~♪

告白すれば、サイケおやじが入れてもらっていたバンドで、この「あいつってさ」をやろうと企図した時、時々歌い来る他校の女子大生ボーカリストを起用した事もあったんですが、彼女の場合は基本が五輪真弓浅川マキみたいなスタイルだったもんですから、結局は不発に終わっていたという…… (^^;

そんなこんなの泣き笑いも、今は懐かしい思い出ではありますが、それにしても「あいつってさ」を歌う高木麻早は、やっぱり素敵ですねっ!

ということで、台風接近に伴い、妙に生暖かい空気の中、大雨の予報も発令されている現在、気持が落ち着かない感じもございますが、こんな時にこそ、ハートウォームに和む歌でも聴くのが、ひとつの安らぎかもしれません。

サイケおやじは、これから借りているトランクルームに赴き、高木麻早のレコードを持ち帰る予定でおります。

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もっと近くで聴きたい絵夢

2023-03-08 18:09:31 | Singer Song Writer

遠くへ… / 絵夢 (AARD-VARK / キャニオン)

昭和50(1975)年に公式レコードデビューを果たした絵夢(えむ)は、もちろん芸名で活動する女性シンガーソングライターとして、アマチュア時代から局地的ではありますが、人気を集めていたフォーク系のシンガーでありました。

サイケおやじは幸運にも、デビュー前後彼女のライブギグに接する機会があり、アコースティックギターの弾き語りスタイルでも、相当に激した歌いっぷりも披露していましたので、本格的な歌謡ロックというか、そ~ゆ~歌を待望していたところへ出たのが本日掲載のシングル盤A面曲「遠くへ…」でありました。

発売されたのは昭和51(1976)年3月で、もちろん作詞作曲は絵夢、そしてアップテンポでモロにロックなアレンジは松井忠重という肝心の楽曲は、確か彼女にとっての2nd シングルだったと思いますが、それにしてもイントロからグワァァ~ンと唸るキーボードやギターの響きに促される様にグルーヴするベースや強いビートを敲き出すドラムス&リズムギターが耳に入って来ただけで、この「遠くへ…」は間違いないっ!

―― と、確信させられた次の瞬間、ちょっぴり捨て鉢な歌の世界を表現していく絵夢の突き刺さる様な歌いっぷりには、ゾクゾクさせられてしまいますよ (^^♪

ソウルフルなバックコーラスや手数の多いベース、如何にもリードギター等々、これが当時の典型的な歌謡ロックであり、日本のロックの見事な傑作と思うばかりっ!

あぁ~~、これを現在入れてもらっている高齢者バンドでやれないかなぁ~~、なぁ~んて無謀な夢想をしているサイケおやじではありますが、こんな気持ちを皆様にもご理解いただければ、幸いでございます <(_ _)>

そして、あらためて申し述べるまでもなく、昭和50年代に活動していた絵夢を今だからこそ、聴いていただきたいと切望しているのですが、彼女の残した音源って、デジタル復刻されているんですかねぇ~~???

幾枚かの私有のレコードが痛んでいるんで、買い直しを目論んでいるんですが、いやはやなんとも、現実は厳しいというか…… (>_<)

ということで、そんなこんなの願いを込めましての拙文、願いが叶う日を待つばかりでございます。

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美少女と言っていいのか、とみたゆう子

2022-12-06 17:22:46 | Singer Song Writer

カシオペアのふたり / とみたゆう子 (PANAM / クラウン)

とみたゆう子は昭和50年代前半に根強いファンを掴んでいた美少女系シンガーソングライターで、それは本日掲載したシングル盤のジャケ写からも一目瞭然と思うんですが、いかがなものでしょう (^^)

告白すれば、サイケおやじは、このジャケットスリーブが欲しくて、レコードをゲットしたほどで、もちろん、それは中古ではありましたが以来、しっかりと自室の壁に鎮座させ続けている1枚であります (^^)

さて、そこで本末転倒ではありますが、肝心の収録A面曲「カシオペアのふたり」は彼女が「富田裕子」名義で作詞作曲した乙女チックなラブソングで、水谷公生が手掛けたミディアムテンポのアレンジは、これが発売された昭和57(1982)年11月としては、新しかったキーボード主体のデジタルサウンドであり、ビシバシのリズム&ビートに無機質な音のイメージと彼女のロリ&ソフト(?)な声質や節回しがジャストミート♪♪~♪

基本的にロリ趣味が無く、体質的にも(?)こ~ゆ~サウンドは苦手なサイケおやじにしても、それほど抵抗感を覚えないのは言い訳ではなく、このジャケットスリーブのポートレートに全てが帰結しているわけですよ、恥ずかしながら (^^;

ちなみに、とみたゆう子はライブギグやテレビ出演等々においてはピアノやギターを演奏しながらのパフォーマンスの他に、普通のアイドルシンガーの様なマイクの扱いで歌う場面も多々あり、それゆえに生来(?)のロリ系ルックスや疑似アニメ声による愛くるしい節回し、それらを統括したキュートなアイドル風の佇まいが人気を集めた要因だったそうですから、歌っていた楽曲そのものについての評価は二の次みたいなところさえあったみたいで……。

そりゃ~、確かに……、そ~ゆ~部分も大きな魅力だったと思いますが、少なくともサイケおやじは今だからこそ、虚心坦懐に「とみたゆう子の歌」そのものを再鑑してみようと思っております。

最後になりましたが、とみたゆう子は昭和61(1986)年頃に交通事故から引退され、後に結婚されたと云われていますし、それなりに多く残してくれた音源の復刻状況もイマイチ、定まっていないと思われますので、地道に中古のアナログ盤を探索するのがベストかもしれません。

なにしろ、そこには本日の掲載盤の如き、素敵な美少女ジャケットが待っているかもしれませんからねぇ~~ (^^♪

そ~ゆ~、下心も許されるものと、自分に言い聞かせている次第です (^^ゞ

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この雰囲気に青春時代を回顧する

2022-10-23 17:32:16 | Singer Song Writer

アイ・ラブ・ユー・スーパーマン / 小野和子 (フィリップス)

度々述べさせていただいておりますが、我が国の歌謡曲は雑食性が強く、それ故に様々な流行を取り入れ易いという利点があるもんですから、それが制作発売されたリアルタイムの時代性を音楽から見つめられる(?)という、聊か本末転倒な楽しみもあるんじゃ~ないでしょうか?

平たく言えば、後追いのリスナーでも、その時代性に感化されていた雰囲気を楽しめるわけですし、もちろんオンタイムで聴いていた皆様にとっては、懐かしさに浸れるという嬉しい気持ちは、大切にしたいものですよねぇ~♪

そこで本日取り出したのは、そんなこんなのブームから、小野和子が昭和46(1971)年に出した、これが同時代に流行っていたカントリーロックを歌謡フォークに取り入れたホノボノ&メルヘンな人気曲「アイ・ラブ・ユー・スーパーマン」がA面のシングル盤です。

それは作詞が小野和子、そして作編曲は大野克夫ということで、ミディアムテンポの親しみ易い曲調にポップスフィーリングが全開した彼女の声質と節回しはドンズバの楽しさですし、当然ながら、スチールギターやオルガンを用いたアレンジは大野克夫の得意技でもありますからねぇ~~♪

我知らず和んでしまうのが、サイケおやじの本性であります (^^)

また、このジャケ写とスリーブデザインこそは、当時のムードを今に伝えてくれる歴史遺産というよりも、小野和子の如何にもの佇まいや存在感、そして美しさと雰囲気の良さには、心がジンワリと温まったりするんですよ (^^)

それが青春時代への回顧だとしたら、サイケおやじは満足させられるばかりでございます (^^)

ということで、小野和子の「アイ・ラブ・ユー・スーパーマン」も、サウンド的に現在入れたもらっている高齢者バンドの演目にはジャストミート♪♪~♪

しっかりと本日は練習させていただきました。

いゃ~~、あらためてカントリーロックって、イイなぁ~~♪

―― ってな事を実感させられた次第です。

うむ、今夜は、それ系のレコードでも聴こうと心に決めております (^^♪

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別れても偶然の数え唄

2022-10-05 17:50:24 | Singer Song Writer

別れの数え唄 / 加藤登紀子 (ポリドール)

掲載したのは、これまた先日、借りているトランクルームに置きっ放しにしていた未整理のレコード群から発見したシングル盤で、歌っている加藤登紀子は必ずしもサイケおやじの感性に合った歌手ではないんですが、ここに収録のA面曲「別れの数え唄」については、ちょっぴり思い出があるので、取り上げました。

もちろん、加藤登紀子は東大卒の才女であり、自作自演の他に職業作家から提供された、極めて歌謡曲に接近したレコードも幾枚か出している事は説明不要だとは思いますが、アマチュアで歌謡フォークあたりをやっている連中が、加藤登紀子の演目を歌うというのも、昭和40年代中頃から、ひとつの流行になっていました。

そしてサイケおやじの学生時代には、なんとっ!

男のくせに、なぁ~んて書けば顰蹙かもしれませんが、加藤登紀子の持ちネタを片っ端からアコースティックギターの弾き語りで歌っている奴と何故か知己を得まして、まあ……、音楽的な趣味は離れていたんですが、人間的には気が合っていたもんですから、なんとなくの付き合いが成立していました。

そして、当然ながらと申しましょうか、社会人になってからは疎遠になって幾年月、サイケおやじが先輩諸氏に連れられて行った夜の街の某飲み屋で、件の旧友と偶然に再会!

なんとっ! 奴は弾き語りをやっていたんですねぇ~~、その店でっ!

しかも演じていたのが、相変わらず加藤登紀子の楽曲ばっかり!?

という、貫き方には、ある種の敬意さえ覚えてしまったですよ (^^;

で、その時に一番印象に残ったのが、この「別れの数え唄」でありました (^^;

ということで、あらためて加藤登紀子のシングル曲「別れの数え唄」に針を落としてみれば、作詞作曲は彼女の自作自演、そして薄いストリングス等々のアレンジは森岡賢一郎という、これが実にシミジミ系の歌謡フォークに仕上がっていたんですから、弾き語りをやってみたくなる気持ちも分からないではありません (^^ゞ

実際、淀んだ気配の酒席には絶妙のムードを演出してくれる名曲かもしれませんねぇ~~ (^^;

ちなみに我が国芸能史的には、次に出したと思われる「知床旅情」のメガ&ロングヒットにより、加藤登紀子の名前は絶対的に知れ渡ったわけですが、案外と裏名曲&名唱が多いんじゃ~ないでしょうか?

それについては詳しく知る由もなく、この先も積極的に聴いていこうとは思わないサイケおやじではありますが、初めて手にした加藤登紀子のレコードが、これだったという偶然は、大切にしようと思っております (^^;

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