水泳のシンクロは、やっぱり見ていてワクワクしますね♪
何故かって、それは言わせないで下さい。ご推察のとおりですから♪
それとスケートも今日から女子が登場しますので、もうルンルンです♪
仕事が厳しい連日の疲れがたまっていますが、気分だけで持ちこたえたような、つまり、もう若くは無いと言いつつも、気持ちは子供のまんまなのでした。
ということで、本日は三段活用のこれを――
■Swing, Swang, Swingin' / Jackie McLean (Blue Note)
ハードバップの人気者、ジャッキー・マクリーンの中でも特に人気が高いアルバムが、これでしょう。
なにしろスタンダード中心の演目をワンホーン編成で吹きまくっていますからねぇ♪ ハードスイングに撤したリズム隊には恐さもあり、また選曲が絶対的に良いんです!
そしてジャッキー・マクリーンと言えば、泣きのアルト! それが嫌味無く堪能出来るのでした。
と、まあ、最初から結論を述べるしかない名盤ということです。
録音は1959年10月2日、メンバーはジャッキー・マクリーン(as)、ウォルター・ビショップ(p)、ジミー・ギャリソン(b)、アート・テイラー(ds) という、情熱的な面々です――
A-1 What's New
ジャズの世界では有名なスタンダード曲で、ボーカル物はもちろん、楽器演奏でも数多の名演が残されていますが、このジャッキー・マクリーンのバージョンも負けず劣らずの快演だと思います。
ここでは通常よりも少し早めのテンポで力強くハードスイング! いきなりスバリとテーマメロディに斬り込んでいくジャッキー・マクリーンの潔さが光ります。またリズム隊が一体となった力感あふれる伴奏も良いです♪ それゆえにジャッキー・マクリーンも心置きなく泣きじゃくりなんですねぇ~。
それとウォルター・ビショップのアドリブが冴えていて、後年の名盤「スピーク・ロウ(Jazztime)」に、あと一歩のところまで迫っています。
A-2 Let's Face The Music And Dance
このアルバムの目玉演奏が、これです!
一抹のせつなさを含んだテーマメロディを完全に活かしきったジャッキー・マクリーンの熱い吹奏は、必ずや興奮を呼ぶでしょう。オリジナルのメロディに入れる一人合の手の部分が、まず最高に楽しいんです!
アップテンポで疾走する演奏全体の爽快感も素晴らしく、ジャッキー・マクリーンが勝利の男泣きです! もちろんリズム隊のブッ飛び方も強烈で、好き勝手にグループするジミー・ギャリソン、手綱を緩めないアート・テイラー、そしてノリの良いウォルター・ビショップ!
もう何度聴いてもグッときて、涙、涙の名演としか言えません。
当然、ジャズ喫茶でも人気中の大人気演奏で、これが鳴り出すと店内に一体感が生まれたという黄金伝説が懐かしいです。
A-3 Stablemates
ベニー・ゴルソンが書いたハードバップのソフトな名曲を、結局はハードバッブにしてしまった演奏です。
ここでもジャッキー・マクリーンの切り口鋭いテーマ解釈が流石! その勢いで最後まで突進していく若き血潮の滾りが熱いです。あぁ、この早いフレーズ展開と音色の妙、そして適度のモタレとギスギス感が唯一無二のマクリーン節です。リズム隊を信頼しきっているのでしょう、余計な気を使わずに吹きまくってしまった結果オーライが、素敵なところです。
A-4 I Remember You
ジャッキー・マクリーンにとっては師匠筋というか、永遠のアイドルであるチャーリー・パーカーの決定的な名演が残されているスタンダード曲ですから、些か分が悪い雰囲気ですが、物怖じしない姿勢が感じられて、このバージョンが私は大好きです。
アップテンポでありながら、なかなかのネバリ腰と瞬発力は若さの証明かもしれませんが、歌心の妙は老獪な一面もあって、それは21世紀の今日でも全く古びていない演奏になっています。グリグリなグルーヴが痛快の極みです。
B-1 I Love You
まずラテンビートを入れたリズム隊のグルーヴが初っ端から強烈です。
そしてジャッキー・マクリーンが上手くノセられて快調にスイングしていくという、まあ、常套手段の連続なんですが、これが快適で止められません♪
もちろん曲は有名スタンダードですから多くの名演が残されているので、ヘタなことをやったらリスナーからは見放されるという危険性を孕んでいるという、つまり緊張感とスリルがたっぷりです。
中でもジミー・ギャリンソのベースソロは斬新な感覚が見え隠れしていて、気に入っています。
B-2 I'll Take Romance
ジャズばかりでなく、ポピュラー系全般で取上げられることの多いスタンダード曲なので、ジャッキー・マクリーンも油断が出来ない雰囲気ですが、実はここまでの演目が、ほとんど似たようなテンポなので、ちょっと飽きがくる雰囲気になってしまったのは残念です。
演奏そのものは、決して悪くないのですが……。
B-3 116th And Lenox
そのあたりを察したのか、この曲だけがジャッキー・マクリーンのオリジナルで、サスペンス&ソウルフルな演奏が新鮮です。
バックのファンキーな煽り、ひたすらアドリブに精進を重ねるジャッキー・マクリーンの潔さ! ウォルター・ビショップはここでも快調ですが、ジミー・ギャリソンの野太いベースとアート・テイラーのシンバルも聞き物だと思います。
ということで、既に述べたように、全体が同じ様なテンポの演奏になっているのが???なのです。もう少し、じっくりと泣いたスローなバラードとかブルースが入っていれば、決定的な名盤になったと思うのですが、これはこれで、人気盤として認定されていますので♪
特にA面はジャズ喫茶の定番ですからねぇ♪