OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

この暑さじゃ~ねぇ…

2023-08-20 17:25:58 | サイケおやじの日常

―― ということなんでしょうか、愛車のバッテリーがヘタって、エンジンが始動しなくなり、焦りました (>_<)

もちろん、走行中の車内はエアコン&オーディオをガンガンに使ってますから、それも当然とはいえ、本日は高齢者バンドの練習に参加した帰り際のアクシデントなんで、ど~しようかと思ったら、幸いにもバンドの中に最近まで自動車修理工をやっていたメンバーが入っていたもんですから、応急的処置で何とか帰宅出来た次第です (^^;

実は、このボロ車は近々廃車にし、来月初めに納入される新車と入れ替え予定でありながら、2週間も前に寿命が来たということなんでしょうねぇ……。

正に……、この世は諸行無常であります。

この暑さ、皆様もご注意くださいませ。

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あの頃の風景、そして和みの音楽

2023-08-19 16:23:12 | Soundtrack

さみしいナ… / 石立鉄男 c/w 水もれ甲介 / シンガーズ・スリー (CBSソニー)

今では……、ほとんど見る機会も無くなった街の風景のひとつに映画やテレビドラマの街頭ロケがあり、当然ながら実在の街角で撮影しているわけですから、リアルタイムの風景、さらには雑踏であれば、普通に歩いている市井の人々が自然に映り込んでいるなんてことは日常茶飯事でありました。

もちろん、現在では、そ~した映像は簡単に録画出来てしまう事から、そんなこんなの映画やテレビドラマでのロケシーンでは、なるべく人通りの少ない場所が選ばれ、一般人が映ってしまうなんてことは極力ありませんので、逆に言えば、殊更昭和の時代に制作されていた映画やテレビドラマは、貴重な映像の宝庫として、楽しめるわけですよねぇ~~ (^^)

さて、そこで本日掲載したのは、そ~ゆ~テレビドラマのひとつとして、昭和49(1974)年秋から放映されていた「水もれ甲介(日本テレビ)」の挿入歌とテーマ曲を収録したシングル盤なんですが、それはそれとして、まず件のテレビドラマの舞台となっていたのが豊島区雑司ヶ谷という、当時は下町とオフィス街が絶妙にリンクしていた、そのワームホール的な地域として、その頃から妙に人懐っこい雰囲気が有りましたですねぇ~ (^^)

そして、実はサイケおやじの友人が、その雑司ヶ谷に住んでいたもんですから、なにやら近くでテレビドラマの撮影をやっているから……、みたいな話を聞き込んで、ならばと現地へ赴いてみれば、そこには当時人気が高かった清純派女優の村地弘美、岸ユキ等々の女優陣、また主演の石立鉄男が参加していたわけで、それこそが件の「水もれ甲介」として放映されたテレビドラマだったわけです。

ちなみに学生時代のサイケおやじは、バンド活動と並行して、一応は所謂「映研」にも入れてもらっていたので、そんなこんなの撮影風景は勉強になるというよりも、興味の対象だったんですよ。

しかしながら、それでもサイケおやじは、件のテレビドラマ本篇には、それほど毎回接しておらず、ところがっ!

―― そこで使われていたテーマ曲のオシャレな雰囲気の良さには惹きつけられるものがありましたんで、レコード屋を探索してみたら、そこで発見したのが本日の掲載盤であり、サイケおやじが好きになっていたテーマ曲「水もれ甲介」はB面扱いながら、しっかりと収録されていたんですから、即ゲェェェッ~~トッ!

それはミディアムテンポのオシャレ系ソフトロック歌謡であり、歌っているのがシンガーズ・スリーですから、ハートウォームにしてクールなハーモニーコーラスが歌心に満ちているという仕上がりは絶品 (^^♪

そこで制作クレジットを確認してみれば、作編曲は大野雄二♪♪~♪

う~ん、このメロディラインのソフトな胸キュンフィーリングとホーンやストリングスの用い方、加えてアコースティックギターやエレピの隠し味もニクイばかりですから、白井章生が綴ったフワフワしつつもホロ苦さが滲む歌詞の世界のジンワリ感が実に素敵ですよねぇ~~♪

いゃ~~、何度聴いても、決して飽きるなんてこたぁ~~、ありませんよ、今でも (^^♪

しかし、一方のA面に収録された石立鉄男が歌う劇中挿入歌「さみしいナ」は同じ制作スタッフが手掛けていながら、これは……、ネクラ気味な歌謡フォークであり、しかも石立鉄男の生硬な節回しには尚更に気が重くなってしまうというか……、まあ、そんなところも当時の雰囲気にはジャストミートしていたと思えば、サイケおやじの感性には合ってはいませんが、これはこれで成功作なんでしょう。

既に述べたとおり、サイケおやじはテレビドラマ本篇は全て鑑賞したわけではないので、楽曲としての一方通行的な感想ではありますが、ちょいと前にCSで放送されていた「水もれ甲介」を眺めていたら、冒頭に述べた豊島区雑司ヶ谷の懐かしい風景がたっぷりと拝めましたので、安らいでしまいました (^^)

またドラマそのものも、最近のテレビドラマなんかとは比較にならないほどの充実度と申しましょうか、劇中の映像や登場人物の演技、物語展開の妙、感傷と余韻の程好い調和等々、あらためて最初から鑑賞したくなるほどで、なるほど、これは名作という世評に偽り無しというところでしょうか。

ということで、最近は昭和40 ~ 50年代に制作放映されていたテレビドラマが前述したとおり、CS等々で接する事も可能になり、そこでは若かりし日の出演者、中には既に鬼籍に入られた名優の姿と共に、すっかり現在では様変わりしてしまった風景に胸が熱くなったりするのは、例によって、サイケおやじの大袈裟かもしれませんが、共感していただければ、幸いでございます <(_ _)>

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彼女のウナリ&ウネリがあればこそっ!

2023-08-18 16:51:27 | 歌謡曲

今日は咋日の明日だよ / 野平ミカ (ビクター)

中古屋の店頭で邂逅した、その一瞬、森昌子!?

―― かと思ってしまったのが本日の掲載盤でして、しかし、その実態は、サイケおやじが大好きな野平ミカが昭和44(1969)年11月に出した隠れ人気作です。

特に作詞:白鳥朝詠&作曲:鈴木邦彦が提供のA面曲「今日は咋日の明日だよ」は所謂「人生の応援歌」スタイルのポップス演歌で、ミディアムテンポで絶妙の泣き節メロディを含ませる鈴木邦彦が十八番の展開とヒネリの利いた曲タイトルどおりに、せつなくも前向きにやるしかない、そんな人生の機微と哀感、そして希望が歌い込まれた楽曲は、なかなか秀逸だと思いますし、肝心の野平ミカの歌唱が、これまた日吉ミミに通じるウナリ&ウネリのコブシ回しを披露してくれるんですから、たまりません (^^♪

また、それを明るく、勢いのあるカラオケパートで後押しする川口真のアレンジも素晴らしく、だからこそ、気持ち良く節回す野平ミカの歌心がビンビンに伝わってくるんですねぇ~~♪

う~ん、サイケおやじが好きな名台詞(?)に柴田錬三郎が描いたニヒルな侍・眠狂四郎の「明日のために今日を生きてはおらぬ」がありますが、それとは似て非なる前向きな歌詞の世界に共感出来たりするのも、野平ミカの歌いっぷりがあればこそっ!

日々、老い深まるサイケおやじの人生なんて、ロクなものじゃ~ありませんでしたし、すっかり狂った人生設計らしきものを思えば、尚更に彼女が歌う「今日は咋日の明日だよ」が心に滲みてまいります。

これは、このシングル盤をゲットした昭和50年代末頃よりも尚更に深まっている、サイケおやじの偽りない気持とご理解いただければ、幸いでございます <(_ _)>

最後になりましたが、前述した日吉ミミとの関係性について、その彼女が例のウナリ節で大ヒットさせた「男の女のお話」が昭和45(1970)年で、それを指導したのが今や歌謡界の大御所作曲家・岡千秋だったという逸話は以前に拙ブログで書いたと思いますが、それまでの彼女は池和子として「女の別れ」、また日吉ミミに改名しての「おじさまとデート」にしても、正統派にして、フェロモン歌謡もやってしまうという、ある意味じゃ~、流行に流されていた頃が昭和44(1969)年末頃までの実情だった事を振り返れば、同時期に野平ミカが歌った「今日は咋日の明日だよ」は意味深長?

もちろん、これ以前野平ミカが出している「にくいあいつ」で聴かせていたサイケデリックな演歌グルーヴを鑑みれば、この「今日は咋日の明日だよ」におけるウナリ&ウネリのコブシ回しだって、たっぷりと彼女ならではの個性でありましょう。

このあたりの実情、前述の岡千秋先生にお尋ね出来るものなら、嬉しいわけですが (^^;

それにしても、野平ミカ、いいですねぇ~~~ (^^♪

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思い込みも好きの証明

2023-08-17 17:32:12 | 歌謡曲

■北のメモリアム c/w 気球野郎 / 碧夏子 (テイチク)

所謂「思い込み」は、一瞬の印象によって焼き付けられる心理衝動であり、なかなか頑固な気持ちの表れかと思えば、サイケおやじにとっては碧夏子が昭和54(1979)年に出した本日掲載のシングル盤A面曲「北のメモリアム」は、それを強く「やらかして」しまった好例(?)かもしれません。

結論から申し述べれば、この「北のメモリアム」は作詞:有馬三恵子&作曲:笠井幹男から提供されたアップテンポの演歌系ポップス歌謡なんですが、そのキャッチーなメロディラインや調子の良いオーケストラアレンジに泣き節フレーズのギターが用意されているもんですから、これって、ベンチャーズ歌謡!?!

―― なぁ~んて、すっかり思い込んでいたんですよ、サイケおやじは長年…… (^^;

しかし、実際は既に述べたとおりの制作クレジットが明記されており、哀愁を滲ませつつ、伸びやかな声質で歌ってくれる碧夏子の歌唱力が全開とあっては、それもこれも、編曲を担当した高田弘のイイ仕事でありましょうか (^^)

碧夏子に関しては以前にも書いたんですが、個人的には彼女のレコードは5枚ほど、昭和60(1985)年頃に中古で纏め買いした経緯があるもんですから、それこそ「一瞬の印象」で「ベンチャーズ歌謡」と思い込んだサイケおやじの気分の高揚も、ご理解願いたいところであり、この「北のメモリアム」を聴いていただければ、そこに滲み出る「ベンチャーズ歌謡」っぽさを感じていただけるものと思っております <(_ _)>

また、ちょいと驚かされたのが、同じ制作スタッフが手掛けたB面曲「気球野郎」でして、これがなんとっ!

イントロから熱い女性コーラスとハネたリズムセクションが強烈なアップテンポのディスコ歌謡なんですよっ!

サビで一瞬、ソフトなメロディ展開に入るのも計算どおりだとしたら、終盤で加速する曲の流れを阻害するものではなく、ブリッジで炸裂する短いパーカッションのブレイクもニクイばかりじゃ~あぁ~りませんかっ!

もちろん、碧夏子の歌いっぷりも最高なんですよっ!

あぁ~~、碧夏子は本当に素敵な歌謡曲シンガーだと再認識させられるばかりのサイケおやじにとっては、尚更に愛おしくなるばかりのシングル盤なんですが、ちっぴり心残り(?)なのが、ミニスカで見せつけポーズの彼女の面立ちが、「らしくない」メイクのズベ公顔…… (^^;

サイケおやじとしては本来、彼女は美人歌手に分類しているので、せつなくなっちまうわけですが、それもこれも、碧夏子の全てとして受け入れるのが、ファンとしての冥利でありましょう (^^;

ということで、それにしても本日は言い訳が見苦しいと反省しております <(_ _)>

好きな諸々を好き! と言える幸せは大切にしたいものです。

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波打際にストッキングは…?

2023-08-16 17:05:50 | ニューミュージック

Shell Blue Eyes / 広谷順子 (ポリドール)

掲載したのは広谷順子が昭和58(1983)年に出したシングル盤なんですが、ど~です、如何にも夏向きビーチソングっていうイメージが全開でしょう (^^)

もちろん、作詞:森田由美&作曲:広谷順子による収録A面曲「Shell Blue Eyes」はアップテンポのキャッチーなニューミュージック歌謡で、そのキモはビシバシのリズムセクションに鳴りまくったロックギター、鍵盤楽器の使い方も含めて、このあたりはサイケおやじの大好きなマイケル・マクドナルド期のドゥービー・ブラザースの様でもあり、典型的な産業ロック系西海岸サウンドでもありますが、仕上がりとしては当時の我が国で流行っていた大人の女性シンガーが歌う恋愛アイドルソングみたいな趣がニクイところでしょうか (^^;

これはアレンジャーが西本明、新田一郎、そして広谷順子という複数表記になっているところにも、そんなこんなの折衷サウンドのポイントがある気もするんですが、それでも広谷順子ならではの歌心を強く感じさせる声質と節回しの上手さがあればこそ、しっかりと自作のメロディラインを聞かせてくれるものと思っております。

そして、このジャケットデザインからして、既に述べたとおり、夏向きソングのイメージは完璧なビーチラブソングになっているわけですが、実は……、この「Shell Blue Eyes」を含む彼女のアルバ「ENOUGH」は、レコード会社をポリドールに移籍しての制作であり、そのLPも、このシングル盤も、ジャケットスリーブからは完全に「顔出し」を止めてしまったという、なかなか意味深な状況……。

まあ、様々な事情は推察に易いところもあり、深遠な思惑も感じられるとはいえ。こ~ゆ~如何にものデザインに包まれたレコードってのは、なかなか好事家を惹きつけるんじゃ~ないでしょうか (^^;

ただし、サイケおやじはジャケ写に登場している女性の後ろ姿の美脚に入っている、ストッキングのラインみたいなのが減点対象であり、それはサイケおやじが基本「生足派」ですから (^^;

特にレースクイーンとか、そ~ゆ~美しいボディラインを見せるのが仕事の彼女達が、あの露出度の高い衣装でパンストみたいなストッキングを着用しているとバチアタリを感じるほどの性癖を告白すれば、ご理解いただけるでしょうか (^^;

う~ん、浜辺でパンストってのは、なんだかなぁ~~~ (^^;

閑話休題。

しかし、それにしても、流石は広谷順子という歌作りの個性は発揮されていると思いますし、前述したとおりにドゥービーズっぽいサウンドをやっていても、それほどのイヤミは感じられないと思うのは、決して贔屓の引き倒しではないと思っております。

ということで、本日は苦しい言い訳に終始してしまい、反省…… <(_ _)>

しかし、真夏の爽快サウンドは楽しめますので、よろしくです (^^)

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日野てる子はムード歌謡も絶品

2023-08-15 17:38:27 | 歌謡曲

さいはての湖 / 日野てる子 (ポリドール)

夏にはハワイアン歌謡も必須だと思い当たり、それじゃ~、日野てる子♪♪~♪

―― と思い定めて自室のレコード棚を探りつつ、手に取ってしまったのは本日の掲載盤だったんですが、実は……、これは全くハワイアンしていない、正統派歌謡曲を聞かせてくれる日野てる子のヒット曲「さいはての湖」をA面に入れた人気盤ということで、ご容赦くださいませ (^^;

発売されたのは昭和41(1966)年4月でしたから、歌謡界の流行はエレ キ~ ポップス歌謡へと傾いていたとはいえ、やはり大人の音楽としてのムード歌謡も、大きな潮流になっていましたから、ここに作詞作曲:鈴木道明&編曲: 前田憲男が彼女に提供したのも、全くの哀愁歌謡曲なんですねぇ~~♪

それは失意の旅愁が綴られた歌詞の世界にミディアムテンポで刹那のメロディライン、しかもアレンジは微かにハワイアン調を滲ませたジャジーな雰囲気増長路線ですから、しっとりと歌う日野てる子のアルトボイスはジャストミートのムード歌謡を披露するに相応しい素晴らしさ (^^♪

正直、猛暑の現在にはイマイチ、適合性は薄いかもしれませんが、台風一過で秋の気配が漂うのであれば、日野てる子の「さいはての湖」はヘビロテ候補になるうる気がしております (^^)

ということで、本日は昨日仕入れたブツの吟味をやるはずが、あれやこれやと雑事に忙殺され、ゆっくり出来ませんでした (^^;

まあ……、だからこそ、ゆったりモードの日野てる子のレコードに手が伸び、この「さいはての湖」に針を落としてしまったという、それも好きな音楽で癒されたいと願う、サイケおやじの欲望の一端とご理解いただければ、幸いでございます <(_ _)>

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この人だぁ~れ part-143:友永順子

2023-08-14 16:46:03 | 歌謡曲

さすらい慕情 / 友永順子 (ビクター)

やっぱり真夏はベンチャーズ!

―― という美しい日本の風習(?)に従って、本日は久々にベンチャーズ歌謡のご紹介です。

それは昭和49(1974)年に友永順子が出した掲載のシングル盤A面曲「さすらい慕情」でして、原曲はベンチャーズが既に1970年7月に発売していたシングル盤「ジャガーのテーマ / The Mercenary」のB面に収録されていた「さすらいの心 / The Wonderer」を改題し、岡田 冨美子が訳詞を附した!?!

―― という、ちょっぴり違和感を覚えるクレジットの真相を確認すれば、なんとっ!

この「さすらい慕情」の作詞作曲はドン・ウイルソン、メル・テイラー、ジェリー・マギー&ジョン・ダリルという、当時のベンチャーズの面々の名前が表記してあるんですが、件のベンチャーズのシングルバージョンは当然ながらインストであり、そこでは如何にもジェリー・マギーという、クラシカル・ガスなギターワークが楽しめるわけですから、この「作詞」ってのは、何なんですかねぇ~~~???

しかし、それはそれとして、ここに竜崎孝路がアレンジした「さすらい慕情」はベンチャーズのオリジナル・インストバージョンよりは遥かにテンポアップした溌剌ポップス歌謡に仕上がっており、とにかくイントロから勢いのあるパーカッションが炸裂すれば、キャッチーなホーンセクションと流麗なストリングスが見事な水先案内人を務めるんですから、友永順子の持ち前の清涼で芯の強いボーカルが本当に心地良く楽しめるんですねぇ~~ (^^♪

サイケおやじは原曲「さすらいの心 / The Wonderer」のオリジナル英語バージョンは全く知りませんが、「さすらい慕情」の歌詞の世界は失恋と旅情をリンクさせた、まあ……、ありがちな路線とはいえ、メロディラインの程好いドラマチックな展開をキメのフレーズに強調していくアレンジは、なかなか秀逸だと思います。

それでも個人的な希望があるとすれば、演奏パートでオカズを弾くギターが、なにやらアコースティックなスライド、もしかしたらドブロギターっぽいところはギンギンのエレキで演じて欲しかったですねぇ~~ (^^;

しかし、それでも繰り返しになりますが、友永順子のボーカリストとしての資質は本当に素晴らしく、それほどヒットしたとは言い難い「さすらい慕情」が忘れられないベンチャーズ歌謡になっているのも、彼女の歌唱力があればこそっ!?

サイケおやじにとっての友永順子は、例によって「この人」シリーズの歌手ではありますが、コンプリートな音源蒐集を目指しながら結局、入手出来ているのは、これっきり……。

ただし……、他の音源に関しては、デビュー作と云われるシングル盤にカップリングされた「恋よサヨナラ」「愛は永遠に」の2曲がオムニバス盤に収録されてのCD復刻という現状は歓迎すべきではありますが、サイケおやじは、ど~しても当該アナログ盤が欲しいんですよ。

この気持ち、分かっていただけますでしょうか (^^;

それと最後になりましたが、前述した本家ベンチャーズの「さすらいの心 / The Wonderer」はアメリカではリアルタイムで出していたアルバムには未収録なんですが、流石に我が国では昭和45(1970)年2月に日本独自制作編集のLP「ゴールデン・ポップス」に、ちゃ~んと収録されておりますよ (^^)

おぉ~~!

するとっ、これは前述したとおり、本国アメリカでのシングル発売が同年7月ですから、やっぱり日本のレコード会社はベンチャーズの真価を理解し、ファンの気持に沿った仕事をやっていたという、尊敬すべき事実の証明でありましょう (^^♪

ちなみに、件のA面曲「ジャガーのテーマ / The Mercenary」はオーケストラを導入した、例の「ハワイ・ファイブ・オー / Hawaii Five-O」スタイルで作られているので、ベンチャーズならではのギターバンドのサウンドは薄味ですから、過大な期待は禁物でしょうか (^^;

一応は下に掲載したとおり、日本盤もアメリカと同時期に発売されていたんですが、それほどウケていなかったと記憶しています (^^;

ということで、本日は蒸暑い中、ネタの仕入れで、あちらこちらと猟盤活動&ブート屋急襲、そして新譜も物色したくて、輸入盤屋も徘徊出来たという、これもサイケおやじの幸せかと思えば神羅万象、感謝しかございません <(_ _)>

それなりに素敵な収穫もあり、お盆の墓参りも行けた昨日同様、こ~ゆ~心の安寧は大切にしたいものです。

台風も接近している現在、諸々の難事に冷静に対処するには、それも必須でしょうか。

皆様も安全第一で、過ごしましょうね。

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この人だぁ~れ part-142:あさか早苗 ~ 東宝レコードは魔界の予感

2023-08-13 17:20:08 | 歌謡曲

あなた危険な恋人ね / あさか早苗 (東宝)

中古市場には所謂デッドストック物が出回る場合が多々あるわけですが、もちろん、それがレコードであれば、廃盤の中でもレコード会社そのものが消滅・事業停止したが故の在庫処分品みたいな扱いで、それこそ新品・盤ピカのブツが中古扱いで流通するという、全くコレクターやマニアには嬉しい状況が確かにあります。

本日掲載した、あさか早苗と名乗る女性歌手のシングル盤にしても、おそらくは前述した事情から中古市場に流れた1枚でしょうか、それは「東宝レコード」という、今は無くなってしまった会社から昭和50(1975)年12月に出されたらしい、これが如何にものお好み盤♪♪~♪

それは作詞:葵たか文&作曲:間中政一の制作クレジットが確認出来る収録A面曲「あなた危険な恋人ね」が、あさか早苗のドスの利いたエグ味ボイスがジャストミートしたミディアムアップの歌謡ロックであり、ジンジンジルジルのアートロック系ギターや
派手なホーンセクションに流麗なストリングス、さらにはテンションの高いリズムセクションのロック丸出しのグルーヴ等々を企図提供した北野ひろしのアレンジとの見事な共謀関係と申しましょうか、おそらくは年下かもしれない男の浮気心を見透かす女の嫉妬と恋情を綴った歌詞の世界は、このジャケ写ポートレートで見せてくれる彼女のルックスとは不釣り合いなんですから、たまりません (^^♪

実際、彼女のライブギグやテレビ出演等々には接した事が皆無ですし、楽曲そのものも、このシングル盤をゲットした昭和50年代末が初めて出したから、その倒錯的面白さには尚更にシビレさせられましたですよ (^^♪

ですから、もちろんのこと、あさか早苗は「この人」シリーズに分類する他はないわけですが、他の音源を収録したレコードは現在まで邂逅出来ていないところからして、これっきりの歌手だったとしたら、なんとも勿体ないと思うばかりです。

う~ん、制作レーベルの「東宝レコード」は確か昭和55(1980)年頃までは存在していたと記憶しておりますので、探索は継続中なんですが……。

ちなみに件の「東宝レコード」は、もちろん映画会社の「東宝」が設立したわけですから、自社所属の俳優や芸能人のみならず、「宝塚歌劇団」関係のレコードも相当数出していたので、現在ではマニアックな蒐集の対象にもなっているんですが、サイケおやじの個人的なオススメ盤としては、ジャズピアニストのローランド・ハナとベース奏者のジョージ・ムラーツが昭和49(1974)年の来日時に行った、デュオによるレコーディングセッションから制作のLP「1×1」です。

いゃ~~、これは地味ながら、滋味溢れるという、そんな洒落なんかは通用しないほどのガチンコ&リラックスなモダンジャズの隠れ名盤として、おそらくはCD化もされていないと思われる逸品ですので、機会があればジャズ喫茶等々にお楽しみくださいませ。

ということで、「東宝レコード」関連の音源は近年、様々に復刻は進んでおりますが、それでも未だ興味津々のレコードが中古市場に出回っている実情を鑑みれば、これからにも期待してしまいます。

明日は猛暑に負けず、ネタの仕入れに中古屋・ブート屋、そして輸入盤屋を徘徊する予定のサイケおやじとしては、こ~ゆ~ブツこそが気合集中の1枚というわけです。

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この人だぁ~れ part-141:可奈佐和子 ~ フェロモンの花びら

2023-08-12 16:56:49 | 歌謡曲

花の恋占い / 可奈佐和子 (ビクター)

なんとも微妙な雰囲気が漂うジャケ写の魔力(?)に惹きつけられ、思わずゲットしてしまったのが本日掲載のシングル盤なんですが、そ~ゆ~予感が的中してしまったんですから、たまりません。

それが作詞:三谷けい子&作編曲:寺岡真三が提供のA面曲「花の恋占い」で、結論からいえば、花占いで自分の恋の行方を思いつめるという純情な歌詞の世界に附されたミディアムテンポのメロディは、歌謡曲保守本流のポップス系ながら、プロデュースが完全なるフェロモン歌謡を狙っており、それゆえに可奈佐和子の歌いっぷりには恣意的なセクシーブレスや艶っぽい節回しが溢れかえっており、ソフトアルトな彼女の声質が、これまたジャストミートの会心打 (^^♪

特に――

 これが恋なのね
 
 ウッフゥ~~ン せつないわぁ……

―― なぁ~んて、それこそアヘアヘに歌われてしまっては、プラトニックラブの象徴みたいな「花占い」が逆説的にエロっぽいものに変換されるという、その倒錯性は如何なる企画だったんでせう!?

ちなみに発売されたのは昭和44(1969)年という、所謂昭和元禄が真っ最中だった時代性からして、なんでもフェロモン歌謡に仕立て上げられた世の中の勢いには、頭が下がる思いです (^^;

また、メロディ展開が同時期の島倉千代子の一連の作品にリンクしていると思えば、これだってヒット狙いは真っ向勝負だったはずですし、サイケおやじにとっての可奈佐和子は完全なる「この人」シリーズの歌手ではありますが、大いに気になるところということで、実は……、もう1枚、彼女のシングル盤を一緒にゲット出来ましたので、そこに収録のA面曲「口づけの仲直り」も近々、ご紹介しようと思っております (^^)

う~ん、それにしても、このジャケ写!

ミニスカで、このポーズってのは、サイケおやじの好みのツボであります (^^♪

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林マキの笑顔の熱気

2023-08-11 18:06:39 | 歌謡曲

太陽の誘惑 c/w 一筋の道 / 林マキ (CBSソニー)

夏とはいえ、この猛烈な暑さには、思わず太陽が恨めしい…… (^^;

―― なぁ~んていう、如何にもバチアタリなサイケおやじではありますが、そこで一念発起(?)して本日ご紹介するのは、昭和45(1970)年7月に発売された林マキのシングル盤A面曲「太陽の誘惑」であります。

う~ん、しかし、それにしも屈託のない笑顔を見せてくれる彼女の存在感に被さるが如き、なんとも熱気が滲み出すジャケットデザインの色使い!?

やっぱり、これは真夏にはジャストミートの歌謡曲というイメージはそのままに、作詞:水島哲&作曲:寺内タケシ!?!

―― という、驚愕の制作クレジットに偽り無しのアップテンポでエレキがド真ん中の歌謡ロックが、この「太陽の誘惑」でありまして、当然ながらニューロック味も表出させたエレキギターのホットなアドリブソロや美味しいオカズが存分に楽しめますし、なによりも林マキのグイノリ歌唱、その力強い歌いっぷりで節回される真夏の恋の情熱と喪失という歌詞の世界は、今現在の猛暑だからこそ、尚更にビンビンと伝わるエモーションってやつでしょうか (^^♪

そ~ゆ~エネルギーを野放図にしない宮川泰のアレンジも素晴らしい仕事だと思います。

また、当然ながら、このシングル盤は寺内タケシの信者にはマストな1枚であり、その意味で尚更に楽しめるのが同じ制作スタッフが提供したB面曲「一筋の道」であり、これがなんとっ!

スポコンテレビドラマとして爆発的にヒットした「サインはV」の劇場版本篇の主題歌ということで、勢いのあるオーケストラをバックにスポコンならではの喜怒哀楽を前向きに綴った歌詞に附されたメロデイが、これまたキャッチーなポップス歌謡なんですから、たりません (^^♪

ちなみに、ここでの劇場版「サインはV」は基本的にテレビドラマと同じ設定で、岡田可愛と中山麻里の強烈なライバル対決、范文雀が演じた黒人ハーフのジュン・サンダースとの反目と友情、そして当然ながら、我知らず目を奪われる出演女優さんのブルマー姿が満喫出来るという秀作でしたから、前述のオリジナルテレビドラマ版と併せて楽しめますよ (^^)

ということで、猛暑の後には台風襲来が、もはや避けられぬ状況とあっては、いよいよの波乱万丈には覚悟を決めねばなりますまい…… (>_<)

被害は最小限に、そして暮らしが平穏でありますように念じております。

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