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愛国心と靖国参拝② 落石

2006年06月19日 16時56分09秒 | Weblog
靖国参拝問題を考える場合に、歴史観の検討は欠かせません。
反対論の多くは、戦後のアメリカによる日本の改革を肯定、
東京裁判に対しても、おおむね肯定的です。
一方、賛成論者の歴史観の代表は、いわゆる自虐史観です。
要点は、
① かの大東亜戦争は自衛戦争である。
② 南京事件などは全くなかった。
③東京裁判は勝者の一方的な断罪である。
こうした考えは、敗戦直後からあり、東京裁判での弁護側の論の骨子でも
ありました。
しかし国民の多くはこの考えを受け入れませんでした。
敗戦という現実を前に、多くの日本人はあの戦争は、必ずしも
自衛のためばかりではなく、
隣国への侵略戦争でもあったと気づかされたのです。
戦争は二度とごめんという気持ちは、国民が新しい憲法を(戦争放棄の9条)
すんなりと受け入れて行く土壌となってきました。
そして日本は東京裁判の結果を受け入れて、講和条約を結び、
独立国となったわけです。

 ※歴史的経緯と靖国参拝

小泉さんが、個人で靖国を参拝することは、問題ないでしょうが、
総理大臣としてA級戦犯の合祀されている靖国を参拝することは、
東京裁判を否定することにつながり、あの戦争を肯定しているという
意思表示です。
本人は、そのことを十分、認識して参拝していると思われます。
それを、死んだ人の魂は善悪を離れるという、日本の宗教観で説明する論法は、
一国の代表としては、恥ずべき言動です。
この姑息な論法による議論の立て方は、
白川さんが指摘した、普遍性のない「独りよがり」でしかありません。
東京裁判が間違っていると、きちんと説明すべきです。
私は、そういう小泉さんなら、意見の相違は別にして、恥かしいとは思いません。

(議論をきちんとすべき問題を、なぜ、はぐらかさねばならいのか?
この奇妙なコンプレックスは、政治を誤まらせる危険性を秘めています。)

さて論点を戻して、あれから半世紀、時代は大きく変りました。
攻守ところを代え、右と左は逆転。なにがあったのでしょうか?



コメント (3)
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