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愛国心と靖国参拝④ 落石

2006年06月26日 08時39分50秒 | Weblog
神話の崩壊と空白感

20世紀の終盤となって世界に大きな変化が起きました。
社会主義国家の崩壊です。あっけなく崩壊して行きました。
中国は、その様子を見て、経済分野で資本主義の方向に舵を切っています。

いま一つが、日本のバブル経済の崩壊です。

この2つの出来事は、日本人に大きな影響を与え続けています。
日本の経済は、低迷を脱することはなく、成長神話は完全に崩壊しました。
日本の社会が新しい段階に入ったことは、誰の目にも明らかとなりました。
未来が見えないと言われ始めました。
そして日本人の心に満たされない空白感が生れたのです。

この空白感をキイ・ワードに日本の現状を考えてみたいと思います。
未来が閉ざされたという空気のなかの空白感は、
どんな影響を日本人に及ぼしているのでしょうか?

最近の事件、とくに子供の殺人事件などは、
昔の大人から見ると「どうして?その位のことで何故キレルの?」
という気持ちがぬぐい切れません。

水が沸騰するのに100度という温度が必要なのに、
50度くらいで沸点に達しているような感じがします。
気圧が低いと沸点も低くなりますが、
日本社会の空気もうすくなって、気圧が低くなっているのでしょうか?

個人と個人を結びつけていた力が弱くなって、
社会の気圧が低くなっていることは確かですが、
それだけではないようです。
個々の日本人のなかに棲み付いた空白感。そして未来閉塞感。
二つの神話の崩壊が引き寄せた悪霊のようなものが
日本を覆っているではないでしょうか?

(私達60歳代の世代は、この空白感に鈍感ではないでしょうか?
私達にあったのは飢餓感だったと思います。
未来は明るかったので、飢餓感は高度経済成長を推進する
原動力になりえたのではないでしょうか?
一種の成功体感のある世代には、空白感は理解しにくいのかも。)

この空白感に追い込まれた若者たちが出口を求めて
オウム事件など新しい事件を引き起こしたではないでしょうか?

空白感をどう満たすのか?
政治・経済・文化の面で様々な試行錯誤が行われている
というのが日本の現状ではないでしょうか?







コメント (6)
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