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昭和天皇は時代をどう詠んだか。       戦争歌の訪ね人

2006年06月17日 13時08分03秒 | Weblog
昭和天皇は和歌を愛好し、一万首を超える御製を残しています。主に戦後全国を巡幸した時の歌が多く残されていて戦後、「あけぼの集」「おほうなばら集」などが出されました。
 どの程度ご自身の作か? 正直に自分の思いを詠われたのか? は判りませんが少なくとも御製として発表されており、天皇が時代をどう感じ、考えていたかの一端は知る事が出来るのではないでしょうか。

 昭和3年  即位大礼のあとに

     山山の色はあらたにみゆれども わがまつりごといかにあるらむ

 昭和17年 日米開戦時に

     峰つづきおほふむら雲ふく風の はやくはらへとただいのるなり

 昭和20年 終戦時の感想

     身はいかになるともいくさとどめけり ただたふれゆく民をおもいて

     国がらをただまもらむといばら道 すすみゆくともいくさとめけり

 昭和22年 新憲法施行にさいし

     うれしくも国の掟のさだまりて あけゆく空のごとくあるかも

       広島巡幸にさいし

     ああ広島平和の鐘も鳴りはじめ たちなほる見えてうれしかりけり

 昭和34年 靖国社九十年祭で

     ここのそぢへたる宮居の神々の 国にささげしいさををおもふ

 昭和63年 この年崩御

     くすしらの進みしわざにわれの身は おちつきにけりいたつきを思う

 訪ね人の感想は、天皇は良く言えば前向きで楽天的、悪く言えば無自覚無反省な人だと思いました。
 この他の御製の歌を読んでも、「昭和」そのものだった天皇にとして戦争責任があまりにも感じられないような気がした。

 ただ憲法施行の時の歌

 「うれしくも国の掟のさだまりて あけゆく空のごとくあるかも」

 は共感できる歌でありました。      

     

      
コメント (1)
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