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「よたよたランナーの手記」(114) やっと、まだ、前進   文科系

2015年04月08日 04時27分53秒 | 文芸作品

 2日に前回を書いて以降、4日サイクリング、5日ジム・ラン9.4キロ、6日サイクリング、7日ジム・ラン9.6キロと頑張ってみた。と言っても、このスピードや距離では頑張ってみたというほどのこともなく、4日連続運動したというだけのこと。7日の後半30分だけはちょっと頑張って、久しぶりの5.1キロだった。今そこから戻ってきて夕食を済ませたばかりだが、現在は疲れも残っていない。
 
 さて、7日に大きな変化が起こった。全体的にランの心拍数がはっきりと下がったのである。10キロ時が140を、11キロ時でも150を切る時間が長くなった。急にこうなった原因は2日間のサイクリングだろうと推察している。これで、10.5キロ時が常用速度になったと確信できたものだ。59歳にランナー入門をしてこの5月に74歳になる僕でも、トレーニングの仕方でまだまだ伸びると現状認識できたわけだが、何か不思議な気がする。正しくLSDをやる効果がそれだけ大きいということと、サイクリングがLSDそのものだということである。自分の最高心拍数の7割ほどで長く運動するほど心臓や血管に効果が大きいという理論なのだが、僕の場合なら160×0.7が112となり、僕のサイクリング心拍数ってまさにこれに近いのである。それを一日置きで何時間もやったわけだから効果が大きかったということなのだ。このサイクリング効果体験は長く忘れていたことだったが、久しぶりに思い出したもの。名古屋の桜巡りサイクリングがこんな効果を生むって、考えもしなかった。
 これからもこのやり方、トレーニング法は大いに意識して取り入れてみよう。時速25キロ以下のツーリングなどは、まー何時間でも出来るのだから。

 6日のサイクリングは言うならばまー「極楽」と「地獄」。花巡り最後の庄内緑地とか蛇池公園を巡ってその帰り、名古屋第二環状自動車道(の下の道)の池花町西交差点辺りでチューブラータイヤ前輪がパンク。実に1年ぶりほどのことではないか。クリート(靴をペダルに固定する金具)つきの靴を履いては歩きも出来ず、靴を手に裸足で結局上飯田まで歩いてしまった。時間はあるし、季節も良好、水分橋、三階橋などの途中あちこちに桜は咲いているし、気分はむしろ良かったというほどに開き直って歩いた。上飯田で近くに住む中高校同級生のYさん(同級生飲み友だちグループ唯一の女性です)宅に電話をしたら、我が家まで軽ワゴン車で自転車共々運んでくれたのは、とても助かった。

 このYさんがまた「ちょうど家に居て、お役に立てて良かったです」って! まー昔風の美徳を積まれて来られたお人なのだろう。僕は、自転車を預かって貰って、単身で帰る積もりだと伝えたのに。この方、まだ半分先生現役なんですが、さもあらんという感じ。

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日米外交一つの転換点・・・(3)  文科系

2015年04月08日 03時57分12秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

日米外交一つの転換点・・・(3)  文科系

(3)冷戦後日本と現中国 アメリカにとって脅威度の比較

 以上に観たようなアメリカ冷戦後の日本戦略によって起こされたことが、民主党政権潰し、鳩山・小沢潰しであると、孫崎はこう書いている。
『 鳩山と小沢は、政権発足とともに「東アジア共同体構想」を打ち出します。対米従属から脱却し、成長著しい東アジアに外交の軸足を移すことを堂々と宣言したのです。さらに、小沢は同年12月、民主党議員143名と一般参加者483名という大訪中団を引き連れて、中国の胡錦濤主席を訪問。宮内庁に働きかけて習近平副主席と天皇陛下の会見もセッティングしました。
 鳩山首相については次項で述べますが、沖縄の米軍基地を「最低でも県外」に移設することを宣言し、実行に移そうとします。
 しかし、前章で述べたとおり、「在日米軍基地の削減」と「対中関係で先行すること」はアメリカの”虎の尾”です。これで怒らないはずがないのです 』

 さて、90年当時に、日本の経済力と対中接近をアメリカにとって前回に観たような脅威と捉えていたのなら、以降実態経済的台頭から亜インフラ銀を成功させた中国は、アメリカにとって怖くて堪らないはずだ。そしてアメリカの対中対処論理が日本にもますます押しつけられることになっていく。日中間に波風が立つわけである。今回の亜インフラ銀行大繁盛と「海と陸のシルクロード構想」、さらにはこれらのことのその先に既に予定されているBRICS銀行などの中国世界的猛威は、アメリカにとってどれだけ凄まじい脅威であることか。

 ちなみに中国がAIIBを創った理由はこうである。世銀、IMF、アジア銀行などにおける中国の発言権を日米が中心となって制限してきたこと。度々の発言権拡大約束にも拘わらず、共謀してこれを妨げてきたことだった。日米最大の外貨稼ぎ手段・マネーゲームの邪魔になると見たからでもあろう。
 さらにまた、日米両国家は膨大な国家累積赤字を抱えてその解消の見込みもないのに対して、この間の実態経済好調の結果として、中国の経済力はアメリカの6割に達し、外貨準備高などは世界で群れを抜いている。世界に向けて貸し出せるお金も群れを抜いて多いということである。

(4)AIIB(及びBRICS銀行)に対して

①この影響力
 人口、有効需要の潜在力が、亜細亜は極めて大きい。インド、パキスタン、バングラ、インドネシアなどなどが存在するからである。これらの国々のインフラがしっかりすれば、世界の有効需要にとって限りなく大きな意味があると言える。よって、こういう国々のインフラ整備にAIIBが出資していくとすれば、世銀・IMF・アジア開発銀行がどんどん世界支配の力を失っていくことになる。これらの国連機関が、日米などのマネーゲーム機関という側面が見抜かれてきたからだ。ドル基軸体制の終焉に向かって、加速度がついていくということになろう。

 かと言って、AIIBをも含めて世銀、IMFなどの国連金融機関を実効性のあるものに統合再編し直す道はどうかといえば、この道もない。米自らが、国連決議無視などを通して、国連軽視を重ね、これ横に置いて自分勝手な道を歩んできたからだ。嘘の理由で始められたことが後に分かったイラク戦争は、国連の制止を振り切って有志国でなされたものだったのだし、G20で決められた世銀、アジア開発銀行などへの中国出資金・発言権拡大をサボってきたのも、また日米である。

②アメリカの対処は
 過去には独日に見るように新興大国の世界的台頭は戦争に繋がったが、強大な軍事力を総動員するあからさまな戦争はもう無理だろう。二つの世界大戦は総力戦という様相を呈して、世界を限りなく荒廃させた。さらに、第三次世界大戦のようなことは、地球の滅びに繋がるはずだ。

 対ソ連冷戦体制のように、武力挑発によってハリネズミにさせて相手国経済を疲弊させる道はどうか? 沈むアメリカと台頭する中国と経済力差がどんどん無くなっていくということは、このままならいずれ軍事的にもアメリカに不利になっていくということである。むしろ、大きな借金と非生産的な大軍隊を抱えて、マネーゲームなどという不健全な収入源も細くなるであろうアメリカの方が、むしろ疲弊していくのではないか。

 残されたのは、中国の一党独裁を衝く「内戦型混乱・革命」を引き起こす道だろう。旧東欧や、北アフリカなどのアラブ諸国が崩壊したような、「市民革命」の道ということだが、これについてはいろんな変数があって、僕には判断が付かない。ただ、このような点において今後の中国に何事かが起こるというのは、大いにありうることだと思う。

(終わり)

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