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金子勝の情勢論の一部  文科系

2015年04月28日 06時44分35秒 | 国内政治・経済・社会問題
 阿修羅掲示板に金子勝の情勢論が載っていました。抜粋して、紹介します。


『 統一地方選前に株価2万円超え

 500兆円が総額の株式市場に年金資産50兆円を「官製相場」につぎこむGPIFに対し金融関係者からも「巨鯨の生み出すゆがみ」との批判。
年金を株式市場に突っ込めば、年金基金は国債を手放す。日銀がそれを支える。22日にも日銀は1兆1500億円もの国債を買った。結果、2年もの国債はついにマイナス金利に。
 日銀の国債買い付けの「財政ファイナンス」が留まるところを知らない。だが、日銀が国債のほとんどを買う「戦時状態」にあることをマスコミは伝えない。

 選挙の前になると、アベノミクスという麻酔薬を打ち続け、景気回復の嘘をつき通す。その間に、アベの本当にやりたいことは、憲法改正や安保法制だ。

 財政赤字はひたすら社会保障の削減で賄う。ポイント・オブ・ノーリターンを超え、経済はすでに戦時体制に入りかけています。滅茶苦茶です。

 だが、メディアは沈黙です。ファッショの歴史に関する知識がないので、この危険な状況が理解できないのかもしれません。やがて9月の消費税増税の頃に、さらなる破綻が明白になるアベノミクスにも沈黙し、ピンボケなことを言うのだろう。

 この国は引き返せない世界に引きずり込まれていきます

 沖縄県民の8割が辺野古反対なのに、沖縄総合事務局が反対行動の市民を「24時間監視」するいやがらせ業務に、沖縄出先機関の公務員120名が中止要請の集会を開いた。監視が必要なのは県民でなく、暴走する安倍総理、菅悪代官、中谷「防衛」大臣です。

 自民党が社民党の福島瑞穂副党首の「戦争法案」発言の修正を求めたが、民主党の長妻代表代行は逆に、1940年に、斎藤隆夫議員が帝国議会で日中戦争への疑問を表明した「支那事変処理に関する質問演説」などの「反軍演説」の公開を要求した』


 今の政権は暴力政権とさえ思いますね。日本国憲法の立憲主義って、国民が国家権力を縛るものだ。それが、僅か国民の2割ちょっとの実質得票率に胡座をかいて、その「特殊な思想」を国民に押しつけ始めている。立憲主義さえもねじ曲げようという思想がまず上げられる。憲法は政権の義務なのに、ここに国民の義務を数々入れようとしているのがその証拠だろう。
 さらには、マスコミ統制。気に入らないマスコミにはすぐに放送法を振りかざす。今の菅発言もさりながら、第一次安倍内閣のNHK介入も有名な話だ。政権がマスコミに口を出すなどということは、最後の最後の手段であるはずなのに。世界の過去の政権を見ても、マスコミにどんどん口を出すなどというのは碌なもんじゃなかったはずだ。たいていは全体主義的な政権だったということである。
 というように、政治の原則的なことでこの政権に言いたいことは僕も山ほどある。アメリカバブルの失敗、三本の矢の失敗などを隠すのが、今の官製バブル。これが弾けそうになったら、さらに酷いことになっていくという予感がする。


コメント (6)
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随筆紹介 「若さと睡眠」   文科系

2015年04月28日 04時35分31秒 | 文芸作品
 随筆 若さと睡眠    H.Sさんの作品

 人の外見はその人の細胞年齢と同じだと大まかに考えてよい、女子大で栄養学の教鞭をとりアンチエイジングを研究している医者が言う。実年齢八十歳のAさんが誰が見ても六十歳に見えるのなら、Aさんの細胞年齢は六十歳で、若い体の持ち主だということになる。逆に実年齢六十歳のBさんの風貌が八十歳の人に見えるのなら、Bさんの細胞年齢は八十歳。ずいぶんご老体ということだ。細胞年齢はその人の体の若さを測るための目安と考えてよい。
 細胞年齢は、生活習慣をかえることで若い方に導く事は可能だと、彼は明言する。

 若さを保つ術は、免疫細胞を活発に働かせて老化を遅らせることに尽きる。免疫細胞が疲労した体細胞を修復するのに一番力を発揮するのが、午後十時から午前五時の七時間だ。この時間に合わせて睡眠をとり効率よく免疫細胞に働いてもらうことだと、力説する。
 持論どうりのことを実行しているためか、この医者の外観はどう見ても四十歳前半だ。栄養学の講義を受けるようになって五年になるが、始めて出会った日と容貌は少しも変っていない。頭髪は黒々ふさふさ、顔色よく、体格頑丈、スタイルは抜群だ。ごく最近、
「私、何歳に見えますか」と、様々な年齢構成の四十名の聴講生に彼が質問してきた。
「四十三歳ぐらいでしょう」
「還暦、すぎておりますよ」との答えだ。一同、顔を見合わせた。
 長年自分の研究でうち建てた学説を証明した見本が目の前に提示されるのだから、これは納得せざるを得ない。

 栄養状態も良くなり、運動習慣を身につけた皆様は病気から少しでも遠ざかる生活を手に入れてきた。次は、健康で活躍する時間をすこしでも延ばし、輝くような若さを保つため、質の良い睡眠を心がけ、眠ることを一大事に考える生活を実行してほしいと彼は説く。
 どうやら、睡眠の時代が到来したようだ。

 講義の後、七十七歳の私は自分の姿を鏡に映した。顔には縦横斜め十字に皺が寄り、年相応に背中が曲がり、老けた容貌の全身像がその中にあった。まだまだ元気で出歩きたい。そんな若さは、免疫細胞に元気に働いてもらわないと手に入れられない。
 わたしは十時から床に就くが、寝つきが悪いのでいつも十二時頃まで眠れない。午前三時には目が覚めてしまう。こんな厄介な癖はどう修正すればいいのだ。大いに悩むところとなった。
 彼が提言、実行していることはあくまで仮説ではあるが、試してみる価値はある。
 不眠症が治るかもしれないよ。

 体も頭も疲れて眠くなる時間を午後十時に設定し、五時間ぐらい深い眠りが取れればそれでよい。年とともに動作も鈍くなっている。六時起床を三十分早めた。暑くて外に出れないので部屋の中でこまめに動き回っている。風呂の中で体の屈伸運動の回数をふやした。テレビをやめ読書をすることにした。これを一月ほど続けた。午後九時には眠さが押し寄せ、十時には寝つけるようになった。「この調子」と声援を送り、「睡眠の時代だ。休もう、休もう」と、自分に囁いている。
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