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第二次大戦、白黒論    文科系

2017年01月12日 12時06分49秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 ちょっと前にここに書いた同類文章を変形して、簡単な標記のことを示してみます。未来の道の予言に関わる白黒は難しいが、決着が付いた過去の事は簡単。双方が語っていたスローガン、言葉の嘘などもすでに容易に証明されているのだから。
「第二次世界大戦両陣営の白黒は、このように、はっきりと、決着が付いている」
 乞う、ご批判!

 歴史論の白黒論とは、問題の大小とか、長期的根本的物言いと短期的派生的物言いとの区別とか、意図してやった結果かどうかとか、をしっかり付ける。こういうことをはっきり打ち出して、余分なことを書かぬ明確な文章を提示することだと思います。
 僕の第二次世界大戦総括評、日独悪玉論をお目にかけたい。歴史の白黒論でも、未来二つの道のどっちが正しいかは難しいが、歴史の決着が付いて結果が出ている議論は、実に簡単なこと。以下のように。

① 日独が負けた方が断然良かった。それは、こういうこと。
 ユダヤ、ロマ、身障者が殺され続けずに済んだ。アジア・アフリカなど有色人種が虫けらにならずに済んだ。
「大東亜共栄圏」が成功したら、アジア諸国民は主権者ではなく盟主日本の統治者・天皇の臣民にされたであろう。日本法制には国民などと言う言葉、概念はなかったのだから。天皇制批判は、大逆事件のように即死刑にもなったはずだ。
 そんなアジアを、アジア人の誰が喜んだか?

② ①はなにも、「戦勝国史観」とは無関係に言えることである。つまり、こういうことを世界史が証明したのである。「大東亜共栄圏」とか、「アーリア人のような人類の進化を!」とかの国家スローガンこそ、黒を白と言いくるめた為政者による自己賛美の美辞麗句。つまり典型的イデオロギー、嘘の宣伝。現に、連合軍統治下の日独は、前よりも遙かに民主主義政治になったではないか。

③ なお終戦直後に、日独民衆も同じ体験、反省をした。「鬼畜米英」や「敗戦なら、男は殺され、女は陵辱」は真っ赤な嘘だった、「民が騙されていたのだ」と体験し、認識した。ついでに言えば、この真っ赤な嘘は、ちょっと前に日本が中国人らにやったことから、英米軍人らに関して連想をたくましくしただけのこととさえ言える。また、当時の青少年たちが信じた「神風が吹く」も嘘だった、と。神風とは当時のイデオロギーの文脈では「万世一系の天皇(系統)が送り込む風」という意味である。
 沖縄では、集団自決した人々こそ「鬼畜米英」に騙されていた人。投降した人々は日本政府からよりも遙かに手厚くもてなされたと、体験した。南洋の投降兵も同じ体験をした。

④アジア太平洋戦争の「結果」のほんの一部を取り上げて「大東亜共栄圏」は本音、真実であったと語る人々が居る。それらの方々に言いたい。そんな戯言は、以上①~③を正しく反論できてこれを黙らせてから、その次に初めてやっと問うことができる問題に過ぎない。以上に反論できないなら、出すだけ無駄な話である。
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琉球新報より  らくせき

2017年01月12日 09時51分33秒 | Weblog
東京ローカルのテレビ局が2日、米軍北部訓練場のヘリパッド建設に反対する市民をテロリストに例える内容の番組を放送した。番組の発言者らは、建設に反対する市民らについて「何らかの組織に雇われている」と指摘、背後の組織についてヘイトスピーチ(憎悪表現)やレイシズム(差別主義)に反対する団体「のりこえねっと」(東京都)を挙げ、共同代表で在日3世(韓国籍)の辛淑玉(シンスゴ)氏を名指しで批判した。これに対し辛氏は「沖縄ヘイトは植民地の遺産だ。番組は沖縄に何をしてもいいというお墨付きを与えた。罪深い」と話している。

 辛氏は、放送倫理・番組向上機構(BPO)や法務省、国連に人権救済を申し立てる考えだ。
 問題の番組は「東京メトロポリタンテレビジョン(通称・東京MXテレビ)」(東京都千代田区)が2日に放送した「ニュース女子」。沖縄の米軍基地問題を特集し、軍事ジャーナリストの井上和彦氏が沖縄を訪れた場面を報じた。スタジオでは、東京新聞・中日新聞の長谷川幸浩論説副主幹が司会を務め、経済ジャーナリストの須田慎一郎氏、元経済産業省の岸博幸氏らが意見を交わした。
 番組のテロップでは反対市民について「過激派デモの武闘派集団『シルバー部隊』 逮捕されても生活の影響もない65~75歳を集めた集団」とし「過激デモに従事させている」と解説した。「敵意をむき出しにされた」とし、取材交渉を断念したと説明し、市民らの声は取り上げなかった。
 井上氏は「(反対市民が)救急車も止めたとの話がある」「テロリストみたいだ」「カメラを向けると(市民は)凶暴化する、襲撃されると言われた」と発言した。普天間基地周辺で男性の名前とみられる「光広」や「2万円」と書かれた茶封筒が見つかったとして「反対派の人たちは何らかの組織に雇われているのか」とのナレーションが流れた。日当の根拠についての説明はなかったが、井上氏は「韓国人はいるわ、中国人はいるわ、何でこんなやつらが反対運動やっているんだと地元の人は怒り心頭」「大多数の人は米軍基地に反対とは聞かない」と決め付けた。
 スタジオの発言者は辛氏の反差別運動などの取り組みを挙げ「隙間産業。何でもいいんです盛り上がれば」「親北派だから反対運動している」などと批判した。
 番組に対し、のりこえねっとは「辛淑玉を誹謗(ひぼう)中傷する虚偽報道に対する抗議声明」を発表した。
 辛氏は「一切取材を受けていない。番組は、金でしか動かない人たちから見た沖縄観の典型だ。正義や道徳、思いで動く人たちが理解できないのだろう。沖縄ヘイトの内容を公共放送で流した点は罪深い」と話している。
 東京MXテレビは琉球新報の取材に対し「状況確認および回答の可否も含めて、結論が出ておりません」と回答した。


こういうのを「ポスト真実」現象というのかな・・・
やがてキー局にも同じことが起こるかも。


コメント (2)
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