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貧しさはきはまりつひに歳ごろの娘ことごとく売られし村あり   文科系

2017年01月16日 13時57分07秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 僕が大日本帝国慰安婦弁護論をそういうディベート側で演ずるとしたら、こんなことを語るだろうということをやってみます。ディベートを自分でやってみるということ。ただこれは決して遊びではなく、こういう意味があると強調しておきます。歴史論とは多面的であって、それほど難しいものだということ。また、手強い反論は、より深く、歴史そのものから学ぶことになるということ。

 論拠を上げると・・・・。
①女性の地位がとことん低かった。
②長男子以外は「家(の存続なり、家格の上昇なり)の道具」であって、この事が①に重なっていく。
③植民地の地位は、世界的にも本土よりも遙かに低かった。

④そして何よりもこれ。29年の世界大恐慌以降、失業者は巷に溢れ、貧しさが世界に蔓延していった。日本でも東北などで「娘売ります」の看板が立ったほどだ。こんなブログ名文があったから紹介したい。ニフティーの「ココログ」と言う所の「今この時&あの日あの時」というサイトから拝借したもので、(大場光太郎・記)と記してありました。素晴らしい文章だと思います。

【 貧しさはきはまりつひに歳(とし)ごろの娘ことごとく売られし村あり
《私の観賞ノート》
 結城哀草果(ゆうき・あいそうか) 明治26年山形市生まれ。本名光三郎。黒田家より結城家の養子となる。大正3年「アララギ」に入り、斎藤茂吉に師事。以後、農民生活を歌い、特に昭和10年刊行の『すだま』で東北の凶作を歌い、注目を集める。昭和24年に「山塊」、同30年に「赤光」を創刊、主宰した。歌集『山麓』『群峰』など。随筆集『村里生活記』他数冊。昭和49年没。  (講談社学術文庫『現代の短歌』より)

 山形県出身の歌人・斎藤茂吉は、近代短歌の代表的歌人として広く知られています。しかし茂吉の弟子だった結城哀草果は、活動の中心が地元山形というローカル歌人だったこともあって、よほどの短歌通でなければその名を知らないと思います。
 ちなみに私の出身中学である(山形県)宮内中学校の校歌は、結城哀草果の作詞によるものです。

 略歴にあるとおり今回の短歌は、昭和初期の東北の凶作を歌った歌集『すだま』収録中の一歌です。日本史の教科書に載った「娘売ります」の張り紙を立てた写真のが、私の母校があった長井市の一だった。このことは、昨年末記事『今は昭和初期と酷似 !?』の中で既に述べました。】

⑤こうして、ましてや植民地朝鮮においておや!と語るというやり方、論法です。それでも、とても悲しいことには違いありません。現代世界から見たらなおさらでしょう。

 
コメント (8)
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