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教科書「慰安婦」で「忖度」強要?  文科系

2021年05月14日 02時24分25秒 | 国内政治・経済・社会問題

    最近、教科書の慰安婦問題を巡っておかしな動きがある。例えば4月30日エントリーで『教科書の「慰安婦」、政府が改ざん指示』を書いたが、この問題が12日朝刊報道ではさらに妙なことになってきた。30日に書いた『従軍慰安婦をただの「慰安婦」に』の変更について、政府からこんな指示が出たのだそうだ。
「教科書会社から訂正申し出があれば了としたい。ただ、今差し替えを要求するのはやや厳しすぎるから、今後は政府方針に従っていただくとする」
 
  このことについて30日エントリーではこう書いたもの。
『29日朝刊によれば、政府が教科書の「従軍慰安婦」をただの「慰安婦」に統一させるのだそうだ。28日記者会見した官房長官談話では『「従軍慰安婦」という用語を用いることは誤解を招く恐れがある』と述べられた。この政府内の理由は今までも述べてきたように「ただの慰安婦、職業売春婦で、当時はどこにでも居た存在」という積もりなのだろう。皇軍との関係を切り離したいのであって、政府見解がある場合には従っていただくということになるらしい』

 さて、これは教科書検定よりももっと悪い、教科書検閲ではないのか。しかも、今その忖度を教科書会社に要求していると。というのは、30日にも証拠を以下のように示したが、戦前政府機関である陸軍省文書や警察文書にも「皇軍将兵慰安婦女」「軍慰安所従業婦」という表記になっていたのだから。
 【 以下二つは「日本軍の慰安所政策について」(2003年発表)という論文の中に、著者の永井 和(京都大学文学研究科教授)が紹介されていたものです。一つは、1937年12月21日付で在上海日本総領事館警察署から発された「皇軍将兵慰安婦女渡来ニツキ便宜供与方依頼ノ件」。今ひとつは、この文書を受けて1938年3月4日に出された陸軍省副官発で、北支那方面軍及中支派遣軍参謀長宛通牒、陸支密第745号「軍慰安所従業婦等募集ニ関スル件」です。後者には、前に永井氏の説明をそのまま付けておきました。日付や文書名、誰が誰に出したかも、この説明の中に書いてあるからです。】

 以上、今回の教科書改訂が、歴史的事実の誤魔化し強要、検定以前の教科書検閲、その忖度強要と考えるゆえんである。世界遺産の南京大虐殺にも反対意見を唱えている日本政府だが、戦前を美化する歴史改ざん教育と言うべきだ。歴史を直視せず、嘘を教える国に良い未来は無い。

コメント (1)
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