ランの近況は、ひと言で言うと「やっと走れている」。
例年この季節になるとジム走りに切り替えるのだが、ジム走りは走力が落ちると分かった今年は、暑いのを我慢して外を中心に走っている。今はもう、雨続きとか真夏とか言うのでなければ、ジム走りは例外とした。ジム走りと100回程度の階段往復とが心肺機能も含めたトレーニング効果としては同じ程に思えるので、後者でも間に合わせているという感じかな。5月になってからは2、6、10、13、15日と走ったが、暑いせいで7キロ程度と距離が不足し、この間に家の階段80往復などやっていても走る力は付いてこず、現在はキロ6分45秒程の力だろう。でもまー、これくらいの力を保っていれば、1日置きで4~5日走れば6分30秒程になると分かっているので、暑い間はさぼろうということ。ただ、いつもこうも考えている。汗や呼吸が酷くなりすぎるのは、活性酸素による細胞老化に繋がるから、健康ランにはほどほどが良いとも。なんせ、今月24日で満80歳なのだ。
ところで、この「手記」のヘルニア、腰痛関連の過去ログがよく読まれているので、これについてひと言。
僕は30歳前に左脚の付け根椎間板を大きく手術している。骨の移植のない大きい削除手術だったが、その後大きいのも含めて欠勤をふくむ再発がよく起こって、今はその上下含めて3つの椎間板がレントゲンを撮ると真っ黒になる。それでも今走れているのは、50歳前から胴回りを中心に身体を鍛え直したことと、ヘルニアが出たらごく早期に感知して、収める方法を覚えたことによるもの。この後者について書いてみよう。
「ヘルニアが出たら、すぐ休め」というのは腰腹背筋を硬直させると回復までとても長引くからだが、僕に言わせれば休養だけでは不十分、もっと早く治せる。周辺筋肉硬直が無いごく初期の違和感、痛みを感知できた段階ならば、ヘルニアを引っ込める方法があるのだ。二つ折りにした座布団などを臀部の上、臍裏腰の前曲がり部分などの下に横に当て、膝も立てるなどもして自由にした腰をそろそろあれこれと動かしてみる。周辺筋肉を脱力させてやるのがコツで、こうやっていると問題の患部がどこなのかが分かってくるはず。そこを中心にとにかく脱力して反ったり返したりしてほぐしているうちに患部が引っ込むのである。カクンとかキクッという感じで引っ込む。牽引療法で引っ込めるのと同様の原理が、ごく初期の内ならこんなやり方で有効ということなのだが、この初期の内の感知・手当・やり方が分かれば百発百中。僕の50歳以降にもう再発は無いのはこのやり方をマスターしたからである。
ただしひと言、僕は普通より胴回り筋肉が強かったと思う。だからこの程度で引っ込められたヘルニアがすぐにまた(大きく)出るということがなかったと。ヘルニアがある人は、腹筋背筋を鍛えろというのはコルセットと同じ原理。痛くない時にこの鍛錬が出来なければ、なかなか直せない身体になっていると考えます。