路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【金子勝の「天下の逆襲」・03.14】:総務省文書で問われるべきは言論弾圧があったか 放置すれば日本経済は致命傷を負いかねない

2023-03-16 07:44:40 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【金子勝の「天下の逆襲」・03.14】:総務省文書で問われるべきは言論弾圧があったか 放置すれば日本経済は致命傷を負いかねない

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金子勝の「天下の逆襲」・03.14】:総務省文書で問われるべきは言論弾圧があったか 放置すれば日本経済は致命傷を負いかねない 

 放送法の政治的公平性の解釈に関わる総務省の内部文書が、野党議員によって暴露された。文書作成当時に総務相だった高市経済安保担当相は「捏造文書」と断言し、「捏造文書でなければ大臣も議員も辞職する」とした。その姿は安倍元首相に酷似する。

 安倍は森友問題をめぐって「私や妻が関係していたら総理も国会議員も辞める」と言い、財務省職員を恫喝。財務省は安倍の発言に沿う形で公文書の改竄に手を染めざるを得なくなった。結果として、職員を自死に追い込んだのだった。


その姿は安倍元首相に酷似(高市早苗経済安保担当相)/(C)日刊ゲンダイ

 総務省は、さすがに財務省と同じ轍を踏みたくないのだろう、国会で今川拓郎官房長は「捏造があるとは考えにくい」と答弁している。ということは、高市は放送法の政治的公平性について「放送事業者の番組全体を見て判断する」という従来見解を「一つの番組でも判断できる」に変更することに加担。さらに、国会で「電波停止」に言及し、言論弾圧を行ったということだろう。

 興味深いのは、NTTの接待問題で名前の挙がった山田真貴子首相秘書官の「ヤクザに絡まれたって話ではないか」「言論弾圧ではないか」との発言が文書に記されていることだ。極めてまっとうな指摘で、現に言論弾圧が行われたとしか思えない。だから、文書に記載のある安倍と高市の電話でのやりとりがあったか否かといった矮小な問題ではなく、メディアへの言論弾圧があったか否かこそが、国会で問われるべき問題だ。

 実際に圧力が効いたのか、最近はテレビで政権を批判するコメンテーターはほとんどいなくなり、提灯持ちのようなコメンテーターばかりになっている。これは、ロシアによるウクライナ侵攻が長期化する中、戦争の時代のメディア統制は極めて不健全で、日本の将来を誤る危険性をはらんでいる。

 例えば、日本政府はロシア極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン1.2」「アーク2」への出資継続を国内商社に促し、プーチン大統領を支援し続けている。エネルギー資源が必要という理由があるにせよ、批判的に報じるメディアが一つでもあるだろうか。

 防衛費倍増についても、かつてなら批判的な論者が山ほどテレビに出てきたはずだが、今はほとんど見当たらない。

 さらに言えば、アベノミクスの失敗で産業が衰退し、貿易赤字は常態化。実質賃金は下がり続け、人口も減少してしまう。ところが、惨状を招いたアベノミクスを批判する論者もほとんどいない。

 メディアが萎縮したままでは、岸田政権の政策の大失敗が日本経済に大ダメージを与える可能性も見逃されかねない。この異常な状況を早期に転換しないと、日本経済は致命傷を負いかねない。

金子勝
著者のコラム一覧
 ■金子勝 立教大学大学院特任教授

 1952年6月、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。法政大学経済学部教授、慶應義塾大学経済学部教授などを経て現職。慶応義塾大学名誉教授。文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」などにレギュラー出演中。近著「平成経済 衰退の本質」など著書多数。新聞、雑誌、ネットメディアにも多数寄稿している。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・連載・金子勝の「天下の逆襲」・安倍政権下で作成された「放送法」の解釈をめぐる総務省の行政文書】  2023年03月14日  17:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【総務省】:高市氏「日程記録なし」 放送法文書、他のレクは可能性

2023-03-16 07:44:30 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【総務省】:高市氏「日程記録なし」 放送法文書、他のレクは可能性

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【総務省】:高市氏「日程記録なし」 放送法文書、他のレクは可能性

 高市早苗経済安全保障担当相は14日の記者会見で、放送法の解釈に関する行政文書に記された総務相時代の大臣レク(説明)を巡り、自らの日程記録は残っていないとした上で、同法に関するレクの存在を否定した。ただNHK予算案などの提出を控えた時期だったとし、これらに関するレクを受けた可能性は認めた。

 文書は、放送法の政治的公平性に新たな解釈を加える当時の礒崎陽輔首相補佐官の案について、高市氏が2015年2月13日に総務省幹部のレクを受けた様子などを明記。同省は今月13日、レクは「あった可能性が高い」としたが、高市氏は自身が登場する文書4枚を「捏造(ねつぞう)」と断じている。
 
 会見で高市氏は、放送法に関するレクがあったとされる日の日程について「総務省に問い合わせたが、1年で廃棄されるので記録がない」と説明。「この時期にこのような内容のレクを受けたということはない」と断言した。
 
 一方、NHK予算案や地方税法改正案などを挙げ、「そういうところを詰めたレクはあり得たのではないか」と述べた。
 
 また高市氏は14日の衆院本会議で、放送法の解釈を巡る15年5月の自身の国会答弁に関し、官邸の影響を受けて行った事実はないと否定。立証のために答弁前夜の自身と大臣室とのやりとりを記したメールなどの資料を国会に出す用意があると強調した。
 
 総務省は14日の参院予算委員会理事会で、公表した行政文書以外に、高市氏や礒崎氏とのやりとりを記した文書は見つからなかったと報告した。(関口潤、今井裕紀)

 元稿:北海道新聞社 主要ニュース 政治 【政策・総務省・放送法の政治的公平性の解釈を巡る問題】  2023年03月14日  23:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【総務省】:高市早苗氏に「大臣レク」はあったのか? 同氏のHPで“2015年2月13日”の記録を辿ると…

2023-03-16 07:44:20 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【総務省】:高市早苗氏に「大臣レク」はあったのか? 同氏のHPで“2015年2月13日”の記録を辿ると…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【総務省】:高市早苗氏に「大臣レク」はあったのか? 同氏のHPで“2015年2月13日”の記録を辿ると…

 「文書は捏造」→「私の関係する4枚だけは捏造」→「内容が不正確」→「(捏造とした大臣レクは)あり得た」──。

 発言内容が二転三転し、SNS上でも、《何が何だか分からなくってきた》、《もういい加減、自身の虚偽答弁を認めて議員辞職したら》といった声が出ているのが、放送法の政治的公平性の解釈を巡る総務省の行政文書問題で、連日国会で追及を受けている高市早苗経済安全保障担当相だ。

<picture>どこまで適当なのか…(高市早苗経済安保担当相)/(C)日刊ゲンダイ</picture>

 どこまで適当なのか…(高市早苗経済安保担当相)/(C)日刊ゲンダイ

 共同通信社の全国電話世論調査によると、「捏造」とする高市氏の説明に対し、「納得できない」との回答が73.0%にも上った。

 辞書によると、「行政文書」とは「中央省庁の職員が職務上作成・取得した文書のうち、組織的に用いるために保有している文書」「公文書の一種であり、公文書管理法第2条第4項や情報公開法第2条第2項に規定」されている。2011年施行の公文書管理法で、行政文書は「健全な民主主義の根幹を支える国民共有の知的資源」と位置づけられ、作成・整理・保存・移管・廃棄などには統一的ルールが定められている。

 つまり、「私文書」とは異なり、内容の「真実性」や「客観性」が担保された文書とみていい。その行政文書(公文書)を「捏造」すれば当然、違法行為となるわけで、中央省庁の職員が意図的に法まで侵してまで作成するとは考えにくい。

 高市氏の「捏造」発言は徐々にトーンダウンしつつあるものの、依然として強気の姿勢を崩していない。

 14日の閣議後会見では、当時総務相だった高市氏に対する「2015年2月13日の大臣レク(説明)」について、総務省に問い合わせした結果、「1年で廃棄されるものなので記録がないということだった」という。さらには同日午後の衆院本会議で、当時の礒崎総理補佐官の影響を受けていないことを証明するためのメールなどを国会に提出すると表明した。
 
 ■高市氏のHPにある「2015年2月13日」会見の記載

 ちなみに高市氏が自身のホームページに掲載している「2015年2月13日」の高市総務相(当時)の会見記録をみると、高市氏はこの日朝、閣議、閣僚懇が終わった後、地方事情について説明するために皇居に向かい、午後から会見を開いていることが分かる。

 高市氏側からは、高齢者の雪下ろしに対する支援の拡充や消防団の充実強化──などの説明があり、記者からは携帯電話事業者の販売商戦に対する取り組みや、西川公也農水相の政治資金問題などの質問があった。行政文書によると、大臣レクは「15時45分~16時」とあるから、この会見後に行われた可能性があるだろう。

 高市氏側は当時の記録は残っていない、としているが、ホームページの記載内容を精査したり、当時の番記者に尋ねたりすれば、何らかの記録が残っているかもしれない。

 「恥ずかしながら、羽鳥(慎一)アナウンサーの大ファンで、朝は8時から8時5分までの間は、羽鳥さんの顔をひと目見て出かけるくらいでございます」

 行政文書とは関係ない答弁まで飛び出し、ネット上で、《モーニングショーは8時の放送開始から5分間は犬や猫のかわいい動画だよ。羽鳥さん映っていないけど》、《どこまで適当なんだ》などと総ツッコミ状態の高市氏。真実が語られる日は来るのだろうか。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・安倍政権下で作成された「放送法」の解釈をめぐる総務省の行政文書】  2023年03月14日  16:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【総務省】:高市早苗氏は“白旗”寸前…行政文書「大臣レクあった」に抗弁も官邸から見放され孤立無援

2023-03-16 07:44:10 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【総務省】:高市早苗氏は“白旗”寸前…行政文書「大臣レクあった」に抗弁も官邸から見放され孤立無援

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【総務省】:高市早苗氏は“白旗”寸前…行政文書「大臣レクあった」に抗弁も官邸から見放され孤立無援

 もうほとんど“詰んだ”のではないか。

 安倍政権下で作成された「放送法」の解釈をめぐる総務省行政文書。記載のある「大臣レク」について、当時の高市総務相(現・経済安保担当相)は「受けるはずがない」とレクそのものを否定していたが、13日の参院予算委員会の集中審議で、総務省担当者が「レクは行われた可能性が高い」と真逆答弁展開したのだ。

<picture>高市早苗経済安保担当相は松本剛明総務相(右)に制される場面も(=昨13日、参議院予算委員会)/(C)日刊ゲンダイ</picture>

 高市早苗経済安保担当相は松本剛明総務相(右)に制される場面も(=昨13日、参議院予算委員会)/(C)日刊ゲンダイ

 全78ページからなる行政文書のうち、問題となっているのは〈高市大臣レク結果(政治的公平について)〉と題されたペーパー。日付は2015年2月13日、場所は総務大臣室、高市氏本人と安藤友裕情報流通行政局長ら計6人が出席したと記されている。安藤局長が放送法の政治的公平性の解釈補充について説明する中で、高市氏は「そもそもテレビ朝日公平番組なんてある?」などと発言したと記載されている。

 この日の予算委で答弁した総務省の小笠原陽一情報流通行政局長によると、文書作成者は「確実な仕事を心掛けており、上司の関与を経て文書が残っているのであれば、レクが行われたのではないか」と説明。他の同席者も同様の認識を示したという。

<picture>岸田首相は傍観(後方右が高市経済安保担当相、=昨13日、同委員会で)/(C)日刊ゲンダイ</picture>

 岸田首相は傍観(後方右が高市経済安保担当相、=昨13日、同委員会で)/(C)日刊ゲンダイ

 ◆「捏造」発言を封印

 これに、高市氏をなして“抗弁”した。ただ、これまで〈大臣レク〉文書について「捏造」と断言し続けてきたが、13日は「その時期はたくさんのレクがあり、何月何日の何時にどのレクがあったか、確認の取りようがない」と発言後退させた。

 その上で「紙に書かれている内容は自信を持って否定する」と答弁。テレビ朝日の政治的公平性に疑義を示した自身の発言について、「私がテレビ朝日をディスるはずがない」「(番組MCの)羽鳥アナウンサーの大ファンでございますので」と言い訳し、長広舌をふるってみせた。委員長に「答弁は簡潔に」と再三指摘されても、「私は言いたいことがあってもこれまで我慢してきた」「ここは言わせて」と止まらない。松本総務相に制される場面もあった。

 まさか、総務官僚に正面から自分の発言を否定されると想像もしていなかったのか、終始苦々しげな表情を浮かべ、怒りをにじませながら答弁した高市氏だが、気になったのは、これまで繰り返していた「捏造」という単語を一切、口にしなかったことだ。

 「官邸は当初、行政文書の信憑性について『正確性が確保されているとは言い難い』との見解で野党の追及をかわし、時間を稼ぐ戦略を描いていた。白黒つけず、ウヤムヤにするつもりでした。ところが、高市大臣が『文書は捏造』と断言してしまい、国会は紛糾。報道も“高市問題”一色になってしまった。岸田首相は、自分の政権の問題ではないこともあって、一歩引いて“高市さん、そんなに言うなら自分で説明してね”と傍観している状態です。総務省も高市大臣をかばう様子はない。孤立無援になってしまい、高市大臣は相当焦っている。これ以上『捏造』と強弁するのは、火に油を注ぐだけで得策ではないと判断したのでしょう。弱気になっているのではないか」(官邸事情通)

 追い込まれた高市氏は、正式に謝罪表明するのか、それとも辞表提出するのか。“白旗”を揚げる日はそう遠くないかもしれない。 

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・安倍政権下で作成された「放送法」の解釈をめぐる総務省の行政文書】  2023年03月14日  13:50:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【総務省】:高市氏「捏造」主張苦しく 放送法文書、内容事実なら虚偽答弁 野党は辞任要求強める

2023-03-16 07:44:00 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【総務省】:高市氏「捏造」主張苦しく 放送法文書、内容事実なら虚偽答弁 野党は辞任要求強める

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【総務省】:高市氏「捏造」主張苦しく 放送法文書、内容事実なら虚偽答弁 野党は辞任要求強める

  放送法の政治的公平性の解釈を巡る問題は13日、総務省が当時総務相だった高市早苗経済安全保障担当相への説明(大臣レク)が行われていた「可能性が高い」と認めたことで、行政文書は「捏造(ねつぞう)」と訴えてきた高市氏の説明は大きく揺らいだ。高市氏は文書の内容が事実なら虚偽答弁を追及され、捏造でも当時の同省トップとしての監督責任を問われる苦しい展開に追い込まれた。野党は「高市氏の答弁は崩れた」として、閣僚辞任の要求を強めた。

<button class="sc-yyapj QSknM" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="39"></button><button class="sc-yyapj QSknM" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="39">放送法の解釈を巡る参院予算委でのやりとり</button>
         放送法の解釈を巡る参院予算委でのやりとり

  【動画】北海道内最大のバイオマス発電を公開 苫小牧 日本製紙運営

 「この時期に放送法の解釈や政治的公平性について、私が話したことは一切ない」。高市氏は同日の参院予算委員会で、自身が登場する文書4枚の内容を改めて否定。「大臣レクは実際にあった」と詰め寄る立憲民主党の福山哲郎氏に色をなして反論したが、レクの有無は「確認の取りようがない」と言葉を濁した。

 文書によると、高市氏は2015年2月13日、放送法の政治的公平性に新たな解釈を加える当時の礒崎陽輔首相補佐官の案について総務省幹部のレクを受け、翌3月に電話で安倍晋三元首相の意向を確認した。

 高市氏は今月8日の参院予算委で「礒崎氏の放送行政への興味を知ったのは今年3月。(15年に)レクを受けたはずもない」と否定していた。ところが総務省は13日、レクは行われた「可能性が高い」と説明。放送法の解釈が追加された経緯についても「政務三役によく相談して進めることが一般的だ」と述べ、当時総務相だった高市氏が全く関与しないことは考えにくいとの認識を暗に示した。

 放送法の解釈を巡り、高市氏は15年5月の参院予算委で「一つの番組でも、極端な場合は政治的公平性を確保しているとは認められない」と答弁した。総務省から前日に答弁書を受け取り、自ら修正したと説明するが、内容は15年2月の「大臣レク」までに礒崎氏がまとめた案と全く同じだ。

 高市氏は予算委で「私は一切関わっていない。完全にスルーされていた。大変残念に寂しく思う」とも述べた。ただ事実なら総務相が何も知らされないまま、官邸側と総務省幹部が調整を行っていたことになり、高市氏の監督責任にとどまらず、安倍政権下の政策決定過程の正統性が根幹から問われる由々しき事態だ。

 予算委後、立憲の福山氏は「森友学園、加計学園(問題)の再来だ」と述べ、政治の圧力で行政がゆがめられたと強調。「(高市氏は)言ってきたことが崩れている。自ら(進退を)判断するべきだ」と迫った。

 元稿:北海道新聞社 主要ニュース 政治 【政策・総務省・放送法の政治的公平性の解釈を巡る問題】  2023年03月14日  11:07:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【総務省】:「政官のゆがみ」露呈 放送法文書 「解釈変更」抗えず

2023-03-16 07:43:50 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【総務省】:「政官のゆがみ」露呈 放送法文書 「解釈変更」抗えず

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【総務省】:「政官のゆがみ」露呈 放送法文書 「解釈変更」抗えず 

 安倍晋三政権下での放送法の政治的公平性に関する行政文書について、総務省は10日に発表した調査結果で、当時の礒崎陽輔首相補佐官らに「解釈変更」を強要された認識はなかったと結論付けた。しかし文書に残るやりとりからは、政治の「圧力」に抗しきれず、官邸側の意向に沿った結論を探る官僚の姿が鮮明に浮かび上がる。官邸主導の安倍1強政治の下で生じていた「政官関係のゆがみ」がまた一つ、あらわになった。
 
 
 「高度に政治的な話。官房長官に話すかどうかは俺が決める。局長ごときが言う話ではない」。総務省の行政文書によると、礒崎氏は2015年2月24日、政治的公平性の解釈を巡り、当時の菅義偉官房長官にも相談することを進言した同省幹部を一喝。「俺と総理が2人で決める話」「首が飛ぶぞ」などと発言した。
 
 礒崎氏が総務省に政治的公平性の解釈を問い合わせたのは14年11月。それ以降、「放送事業者の番組全体を見て判断する」という従来解釈を再検討し、「一つの番組のみでも、極端な場合は政治的公平を確保しているとは認められない」との解釈を加えるための調整が続けられていた。
 
 1964年から踏襲されてきた「表現の自由」に関する解釈を変えるなら、慎重な検討が必要だ。「言論弾圧ではないか。本気でこの案件を総理に入れるつもりなのか」。総務省から相談を受けた同省出身の山田真貴子首相秘書官は、本来は審議会での議論や法改正が必要な問題だと指摘。集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法案の国会審議を控える中、「官邸にとってマイナスな話」と懸念を示していた。
 
 ■補充的説明
 
 ところが15年3月5日、礒崎氏の説明を受けた安倍氏は「現在の放送番組にはおかしいものもあり、こうした現状は正すべきだ」と述べ、解釈の追加に「意外にも前向きな反応」を示す。総務省幹部らは「事務的にはぎりぎりの線のもの」としつつ、礒崎氏の意向に沿った解釈案をまとめ上げ、当時の高市早苗総務相が5月12日の参院総務委員会でその内容を答弁した。
 
 文書には礒崎氏と総務省側が、解釈変更ではなく、従来解釈の「補充的説明」と位置付け、「国会で上手に質問されてしまったから、答えざるをえない形をとる」ことまで相談していたことが書かれていた。
 
 「安倍政権下で官僚は政治家に異を唱えることが難しくなった。総務省も同じだったのだろう」。菅氏が主導したふるさと納税の運用に異論を唱え、同省自治税務局長を更迭された平嶋彰英氏はこう漏らす。
 
 ■忖度まん延
 
 政治による「官僚支配」が決定的になったのは、14年5月に中央省庁の幹部約600人の人事を一元管理する内閣人事局が設置されたことだった。過度な「官僚主義」や霞が関の縦割りの是正が目的だったが、安倍、菅両政権下では「強すぎる官邸主導」を招いた。
 
 政治の意に沿わない官僚は排除され、政治家への過剰な忖度(そんたく)がまん延。森友学園の公文書改ざんや「桜を見る会」の公文書の廃棄など官僚の不祥事につながった。省庁幹部の1人は「放送法の問題は、安倍政権による官邸主導のひずみを象徴している」と語る。
 
 岸田文雄首相は官邸主導は維持しつつ、事務次官経験者を政務秘書官に据えるなど、各省庁との調整を重視する姿勢を示す。ただ安倍、菅両政権を支えた官僚OBは「霞が関は、長く続いた官邸主導に慣れきっている。官僚側の意識も急には変わらない」と話した。(石井努)

 元稿:北海道新聞社 主要ニュース 政治 【政策・総務省・放送法の政治的公平性の解釈を巡る問題】  2023年03月11日  23:43:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【発覚】:次から次へとデタラメ発覚 側近のチンピラを重用、国民を舐めていた安倍政治

2023-03-14 06:25:40 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【発覚】:次から次へとデタラメ発覚 側近のチンピラを重用、国民を舐めていた安倍政治

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【発覚】:次から次へとデタラメ発覚 側近のチンピラを重用、国民を舐めていた安倍政治

 放送法の「政治的公平」に関する行政文書をめぐる問題。

 その本質は、憲法や放送法が保障する表現の自由に対する不当な政治介入だが、当時総務相だった高市経済安保相が「捏造だ」と言い張るため、岸田政権は調査に及び腰だ。

<picture>礒崎陽輔首相補佐官(=当時、右)は安保法制担当だった(代表撮影)</picture>

 総務省が10日に発表した途中経過も、「作成者が確認できていない」「実際…、

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 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・安倍政権】  2023年03月13日  17:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【総務省文書】:「解釈補充」、停波にも言及 高市氏の答弁をおさらい

2023-03-13 07:01:50 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【総務省文書】:「解釈補充」、停波にも言及 高市氏の答弁をおさらい

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【総務省文書】:「解釈補充」、停波にも言及 高市氏の答弁をおさらい

 放送法の政治的公平の解釈をめぐる総務省文書は2015年、当時の安倍晋三首相が一つの番組でも政治的公平に抵触するという「解釈の補充」に意欲を示したとしている。政府は従来、「放送事業者の番組全体」で政治的公平を判断するとしていた。<button class="sc-yyapj QSknM" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38"></button><button class="sc-yyapj QSknM" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38">参院予算委員会で福島瑞穂社民党副党首による高市早苗総務相(左)の放送波停止に関する答弁についての質問に答える安倍晋三首相(肩書はいずれも当時)=国会内で2016年3月14日午後4時15分、藤井太郎撮影</button>

参院予算委員会で福島瑞穂社民党副党首による高市早苗総務相(左)の放送波停止に関する答弁についての質問に答える安倍晋三首相(肩書はいずれも当時)=国会内で2016年3月14日午後4時15分、藤井太郎撮影(毎日新聞)

 その約2カ月後、当時の高市早苗総務相は「一つの番組のみでも極端な場合においては政治的に公平であると認められない」などと答弁。さらに翌年には、放送事業者が政治的公平性を欠く放送を繰り返した場合、電波停止を命じる可能性に言及した。高市氏の一連の答弁をおさらいしてみた。

 ■【全文掲載】立憲・小西洋之氏が公表した政府の文書  

 総務省が7日公表した行政文書は、15年3月5日に首相官邸であった会議で、当時の礒崎陽輔首相補佐官が、TBSの「サンデーモーニング」が政権に批判的だとして解釈の追加を主張し、安倍氏も補充に意欲を示したとされる。

 安倍氏と高市氏との電話協議とされる内容も記されているが、高市氏は「捏造(ねつぞう)だ」と否定。「安倍総理から、私が放送法の解釈について変更しろと言われたことはない」としている。

 ただし同5月12日、高市氏は参院総務委員会で自民党の藤川政人氏の質問に対して、以下のように答弁している。

 「政府のこれまでの解釈の補充的な説明として申し上げますが、一つの番組のみでも国論を二分するような政治課題について、放送事業者が一方の政治的見解を取り上げず、ことさらに他の政治的見解のみを取り上げて、それを支持する内容を相当の時間にわたり繰り返す番組を放送した場合のように、当該放送事業者の番組編集が不偏不党の立場から明らかに逸脱していると認められる場合といった極端な場合においては、一般論として政治的に公平であることを確保しているとは認められないものと考えます」  

 野党は「高市答弁は解釈の補充ではなく、明らかに解釈の変更だ」などと反発を強めている。

 さらに高市氏は翌16年2月8日、衆院予算委員会で民主党(当時)の奥野総一郎氏の質問に対し「そこまで極端な、電波の停止にいたるような対応を放送局がされるとも考えておりませんけど、まったく将来にわたってそれがありえないとは断言できません。電波の停止は、私のときにするとは思いませんけれども、将来にわたってよっぽど極端な例、何度行政のほうから要請をしても、まったく順守しないという場合に、その可能性がまったくないとは言えません」などと答弁した。【大場伸也】

  元稿:毎日新聞社 主要ニュース 政治 【政策・総務省・高市早苗・放送法の「政治的公平」に関する行政文書について】  2023年03月13日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【高市氏】:「明らかに正確なものではないと断言」 放送法巡る文書

2023-03-13 07:01:40 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【高市氏】:「明らかに正確なものではないと断言」 放送法巡る文書

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【高市氏】:「明らかに正確なものではないと断言」 放送法巡る文書

 高市早苗・経済安全保障担当相は9日の衆院本会議で、放送法の「政治的公平」に関する文書について、「正確性が確認されていない文書が保存されていたことは大変残念。大きなショックを受けている」と述べた。同法の「解釈の補充」に関する首相官邸と総務省のやり取りや、国会答弁に関する総務省職員の説明(レク)は「受けたことはない」と改めて強調。自身に関する記述は捏造(ねつぞう)との立場を変えなかった。

衆院本会議で立憲民主党の山岡達丸氏の質問に答える高市早苗経済安全保障担当相=国会内で2023年3月9日午後1時43分、竹内幹撮影

 立憲民主党の山岡達丸議員への答弁。山岡氏は捏造との高市氏の主張について「当時の担当官僚に、あまりに心無い言い方ではないか」とただした。高市氏は「今でも総務省には愛情を持っている。多くの素晴らしい職員がいることは誰よりも承知している」と述べた。

 高市氏はまた、同日の参院内閣委員会で、行政文書の自身に関する記述について「明らかに正確なものではないと断言できる」と語った。2015年当時、総務相として放送法の解釈を国会で答弁したことについては「前夜に送られた原課からの案にペンを入れてやり取りをした」と説明。「答弁に関しては責任を持つ」と述べ、首相官邸からの働きかけを否定した。【小田中大】

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 政治 【政策・総務省・高市早苗・経済安全保障担当相・放送法の「政治的公平」に関する行政文書について】  2023年03月09日  18:47:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【総務省】:「けしからん番組取り締まる」 放送法「政治的公平」文書 主なやり取り

2023-03-13 07:01:30 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【総務省】:「けしからん番組取り締まる」 放送法「政治的公平」文書 主なやり取り

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【総務省】:「けしからん番組取り締まる」 放送法「政治的公平」文書 主なやり取り

 立憲民主党の小西洋之参院議員が今月2日に公表した放送法の「政治的公平」に関する文書について、政府は7日、「全て総務省の行政文書であることが確認できた」と認めた。

放送法に関するヒアリングで発言する立憲民主党の小西洋之氏(前列左)=国会内で2023年3月7日午後3時7分、竹内幹撮影

 政府は放送法上の政治的公平性について「放送事業者の番組全体を見て判断する」との解釈を採用している。2015年、当時総務相だった高市氏が「一つの番組のみでも極端な場合は一般論として政治的に公平であることを確保していると認められない」と国会で答弁し、事実上の解釈変更だと受け止められた。

 小西氏が2日公表した文書には、この変更に至る経緯などが計78ページ記され、当時の礒崎陽輔首相補佐官がTBSの「サンデーモーニング」を政権に批判的だと認識し解釈の追加を主張。当時の安倍晋三首相も「現在の番組にはおかしいものがあり、ただすべきだ」などと発言したとした。

 文書の主なやり取りは以下の通り。

 ◆高市氏「この答弁苦しい」

 ■高市総務大臣レク結果

 2015年2月13日 総務大臣室

 総務省・情報流通行政局長から資料に沿って説明。礒崎総理補佐官からの伝言(「今回の整理は決して放送法の従来の解釈を変えるものではなく、これまでの解釈を補充するものであること」「あくまで一般論としての整理であり特定の放送番組を挙げる形でやるつもりはないこと」)について付言。

 局長 礒崎補佐官からは、本件を総理に説明し、国会で質問するかどうか、(質問する場合は)いつの時期にするか等の指示を仰ぎたいと言われている。

 高市氏 そもそもテレビ朝日に公平な番組なんてある? どの番組も「極端」な印象。関西の朝日放送は維新一色。(それでも政治的に公平ではないとは言えていない中)「一つの番組の極端な場合」の部分について、この答弁は苦しいのではないか?

 局長 「極端な場合」については「ことさらに」このような番組編集をした場合は政治的公平が確保されていないという答弁案になっている。

 高市氏 苦しくない答弁の形にするか、それとも民放相手に徹底抗戦するか。TBSとテレビ朝日よね。官邸には「総務大臣は準備をしておきます」と伝えてください。総理も思いがあるでしょうから、ゴーサインが出るのではないかと思う。 

 ◆「総務省も恥をかくのでは」

 ■山田総理秘書官レク

2015年2月18日 官邸

 山田氏 今回の整理は法制局に相談しているのか? 今まで「番組全体で」としてきたものに「個別の番組」の(政治的公平の)整理を行うのであれば、放送法の根幹にかかわる話ではないか。本来であれば審議会等をきちんと回した上で行うか、そうでなければ(放送)法改正となる話ではないのか。

 情報流通行政局長 法制局には当たっていない。礒崎補佐官も現行の「番組全体で」とする解釈を変更するものではなく、あくまで「補充的な説明」と位置づけ。

 山田氏 礒崎補佐官は官邸内で影響力はない。総務省としてここまで丁寧にお付き合いする必要があるのか疑問。今回の話は変なヤクザに絡まれたって話ではないか。礒崎補佐官からすれば、よかれと思って安保法制の議論をする前に民放にジャブを入れる趣旨なんだろうが、視野の狭い話。どこのメディアも萎縮するだろう。言論弾圧ではないか。政府として国会でこういう議論をすること事態が問題。(総務省も)本気でこの案件を総理に入れるつもりなのか。総務省も恥をかくことになるのではないか。

 ◆「俺の顔をつぶせば、ただでは済まない」

 礒崎補佐官ご説明

 ■2015年2月24日 官邸

 情報流通行政局長 実際に国会で答弁を行うと、いろいろと(マスコミなどから)言われることも想定される。総理にお話しされる前に官房長官にお話しいただくことも考えられるかと思いますが。

 礒崎氏 何を言っているのか分かっているのか。これは高度に政治的な話。官房長官に話すかどうかは俺が決める話。局長ごときが言う話ではない。この件は俺と総理が2人で決める話。

 官房長官に役所から話すことは構わない。しかし、俺の顔をつぶすようなことになれば、ただじゃあ済まないぞ。クビが飛ぶぞ。もうここにも来ることができないからな。

 俺を信頼しろ。役所のOBなんだし、ちゃんとやってくれれば役所の悪いようにはしない。そちらも、官邸の構造論を分かっておくように。

 ◆「総理は前向きな反応」

 ■総理レクの結果

 2015年3月5日

 山田総理秘書官から情報流通行政局長に電話

 ○総理へのご説明は本日16時5分から実施。礒崎補佐官のほか、今井総理秘書官と自分(山田氏)が同席。

 ○今井氏と自分から、(礒崎補佐官の)説明のような整理をすると総理単独の報道が萎縮する、極端な事例以外はなんでも良くなってしまう、メディアとの関係で官邸にプラスになる話ではない等と縷々(るる)発言した。

 ○これらの発言にもかかわらず、総理は意外と前向きな反応。総理からは

 ・政治的公平という観点からみて、現在の放送番組には明らかにおかしいものもあり、こうした現状は正すべき、

 ・(放送番組全体で見ることについて)「JAPANデビュー」は明らかにおかしい、どこでバランスを取っているのか、

 ・FCC(米国)のように(政治的公平を)廃止した国はともかく、日本の放送法には「政治的公平」の規定があって、守られていない現状はおかしい、等のご発言。

 ○礒崎補佐官からサンデーモーニングはコメンテーター全員が同じことを述べている等、明らかにおかしいと発言。これに対し、総理から

 ・「放送番組全体で見る」とするこれまでの解釈は了解(一応OKと)するが、極端な例をダメだと言うのは良いのではないか、その意味で(補佐官の整理は)あくまで「極端な例」であり、気をつかった表現になっているのでこれで良いのではないか、とのご発言。

 ○また総理から①タイミングとして「今すぐ」やる必要はない②国会答弁をする場は予算委ではなく総務委とし、総務大臣から答弁してもらえばいいのではないか、とご発言。

 ○これに対し、自分(山田氏)から一度整理をすれば個々の事例の「あてはめ」が始まり、官邸と報道機関の関係にも影響が及ぶ等の発言をしたものの、総理は「有利不利ではない」「全部が全部とは言わないが、正すべきは正す」とのスタンスだった。

 ◆「けしからん番組取り締まる」

 ■礒崎補佐官からの連絡(総理レクの結果)

 2015年3月6日 官邸

 礒崎補佐官 従来の「番組全体で見る」という国会答弁の初出は昭和39年。あの頃の報道番組は意見なんて言わなかった。今回の話は、特定の番組をあげつらうのではなく、ふんわりと上品にやると言っているのだから、山田秘書官は抵抗しすぎだったな。旧自治省が悪いのか旧郵政省が悪いのかは知らないが、総理もあまり総務省に好感触を持っているようではない。総務審議官にも「無駄な抵抗はしないほうがいい」と伝えておこうと思う。

 総理がいちばん問題意識を持っているのはNHKの「JAPANデビュー」だが、これはもう過去の話。今はサンデーモーニングには問題意識を持っている。サンデーモーニングは番組の路線と合わないゲストを呼ばない。あんなのが(番組として)成り立つのはおかしい。とにかくサンデーモーニング。番記者にもいろいろ言っているが、総務省もウオッチしておかなきゃだめだろう。けしからん番組は取り締まるスタンスを示す必要があるだろう。そうしないと総務省が政治的に不信感を持たれることになる。

 ◆高市氏「本当にやるの?」

 ■大臣レクの結果

 2015年3月6日

 ○大臣にご説明。最初大臣は本件についてあまり記憶がなかった様子で、第一声は「本当にやるの?」

 ○大臣は最近の自民党からの要請文書やNHK籾井会長の国会審議等を見ていて慎重になっているのかもしれない。整理ペーパーを見ているうちに内容を思い出してきたようで、以下のご発言。

 ・これから安保法制とかやるのに大丈夫か

 ・民放と全面戦争になるのではないか

 ・総理が「慎重に」とおっしゃるときはやる気がない場合もある。背後で動いている人間がいるのだろう。

 ・一度総理に直接話をしたい。

 →大臣室参事官に今井総理秘書官経由で総理とお話しできる時間を確保するようその場で指示。

 ◆高市氏が安倍氏に電話?本人は否定

 ■高市大臣と総理の電話会談の結果

 2015年3月9日夕刻

 ○大臣室参事官から情報流通行政局長に対して以下の連絡。

 ・政治的公平に関する件で高市大臣から総理に電話(日時不明)。

 ・総理からは「今までの放送法の解釈がおかしい」旨の発言。実際に問題意識を持っている番組を複数例示?(サンデーモーニング他)。

 ・国会答弁の時期については、総理から「一連のものが終わってから」とのご発言があったとのこと。

 ◆山田秘書官「しばらく静観したい」

 ■山田総理秘書官からの連絡

 2015年3月13日

 山田秘書官から情報流通行政局長に電話。

 ・政治的公平に関する国会答弁の件について、高市大臣から総理か今井秘書官かに電話があったようだ。

 ・総理は「軽く総務委で答弁しておいた方が良いのではないか」という反応だったとのこと。

 ・本件については総理が前向きであり、今井秘書官の指示で、菅官房長官には本件について相談していない。

 ・本件についてはしばらく「静観」したい。

 ・礒崎補佐官の側で大きな動きがあれば教えてほしい。

 ◆放送法解釈の追加をめぐる経緯

 ※総務省の行政文書より抜粋

 <2014年>

 11月26日 礒崎陽輔首相補佐官側から総務省放送政策課に電話。コメンテーター全員が同じ主張の番組(TBSサンデーモーニング)は偏っていると指摘

 11月28日 礒崎氏が総務省に「政治的公平」の解釈について「番組を全体で見るときの基準が不明確で、1つの番組でも明らかにおかしい場合があるのではないか」という点について検討を指示

 <2015年>

 2月13日 高市早苗総務相に総務省が状況説明

 2月18日 山田真貴子首相秘書官に総務省が状況説明

 3月5日 礒崎氏が安倍晋三首相に説明(今井尚哉首相秘書官と山田氏が同席)

 3月13日 山田氏から情報流通行政局長に連絡(高市氏と安倍氏の電話協議結果)

 5月12日 「政治的公平」に関する質問に対し、礒崎氏と調整したものに基づき、高市氏が答弁

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 政治 【政策・総務省・高市早苗・放送法の「政治的公平」に関する行政文書について】  2023年03月08日  04:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【総務省】:高市氏の「捏造」根拠、「知る由ない」 放送法巡りヒアリング

2023-03-13 07:01:20 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【総務省】:高市氏の「捏造」根拠、「知る由ない」 放送法巡りヒアリング

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【総務省】:高市氏の「捏造」根拠、「知る由ない」 放送法巡りヒアリング 

 総務省は7日、放送法の「政治的公平」を巡る首相官邸とのやり取りを記した行政文書を公表した。立憲民主党の小西洋之参院議員が既に公開していた資料と同一の内容で、立憲は同日午後、総務省に対するヒアリングを衆院で実施した。主な一問一答は次の通り。【金志尚】 

<picture><source srcset="https://cdn.mainichi.jp/vol1/2023/03/08/20230308k0000m010009000p/9.webp?1" type="image/webp" />放送法に関するヒアリングで発言する立憲民主党の小西洋之氏(前列左)=国会内で2023年3月7日午後3時7分、竹内幹撮影</picture>
放送法に関するヒアリングで発言する立憲民主党の小西洋之氏(前列左)=国会内で2023年3月7日午後3時7分、竹内幹撮影

 ◆礒崎元首相補佐官「激高」と明記

 <小西洋之参院議員>この文書は総務省の職員の方から私が提供を受けたものです。

 放送行政に携わった方でいらっしゃいますけども、「自分はこうした違法行為を見て見ぬふりすることはできない。民主主義の基盤である放送法を国民の手に、この資料を使って取り戻してください」という言葉をいただいているものでございます。

 たった一つの番組で、時の総務大臣の判断で違法認定して、究極、電波を止めることができるという話でございます。当然こんなものはできないんですが、礒崎(陽輔)元首相補佐官に、総務省の官僚がいわば強制されている。

 総務省の皆さんは「この解釈は無理です」とそれなりに抵抗しましたが、それに対して礒崎元補佐官は「激高した」と(文書に)あります。これは脅迫だと思う。

 ◆「従来の解釈、変更とは考えていない」

 <総務省担当者(以下、担当者)>礒崎氏が激高したということですが、正直8年前のこと。若干そこの描写が分からないところがありますけれど、我々が読んだ限りは、「やはり(解釈を)分かりやすく」というご趣旨をいただいたのかなというふうに推測しております。

 ただ、政治的公平性について、番組全体を見て判断するというこれまでの解釈を補充的に説明し、より明確にしたもので、従来の解釈を変更したというふうには我々としては考えておりません。

 また、高市早苗(元総務)大臣がなぜ文書を「捏造(ねつぞう)」と考えられるのか、ということですが、すみません。これはもう我々、知る由がありませんので、大臣が当事者の一人としてそのように考え、それを述べられたと理解しています。

 …、残り1335文字(全文2146文字)

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 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 政治 【政策・総務省・高市早苗・放送法の「政治的公平」に関する行政文書について】  2023年03月08日  03:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政局】:高市早苗氏に「更迭」浮上! 謝罪はしても辞職拒否、火ダルマ必至の岸田首相が決断も

2023-03-12 07:45:50 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【政局】:高市早苗氏に「更迭」浮上! 謝罪はしても辞職拒否、火ダルマ必至の岸田首相が決断も

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政局】:高市早苗氏に「更迭」浮上! 謝罪はしても辞職拒否、火ダルマ必至の岸田首相が決断も

 放送法の政治的公平性をめぐり、解釈変更に至ったプロセスが記された総務省の内部文書が表沙汰になって1週間あまり。事態は動いているのに、高市早苗経済安保担当相は強情を張り続け、居場所を失いつつある。

<picture>強気な姿勢は変わらず(C)日刊ゲンダイ</picture>

      強気な姿勢は変わらず(C)日刊ゲンダイ

 問題のペーパーを行政文書と認めた総務省は10日、調査状況を発表。発言記録があった総務省関係者など十数人に聞き取りをしたところ、当時の礒崎陽輔首相補佐官から政治的公平性に関する問い合わせがあったと説明したが、高市大臣や安倍元首相に関連する資料は内容の精査を続けるとした。

 一方の高市大臣は、資料の一部の正確性が確認できないことについて、当時の総務相として「責任を感じている。大変申し訳ない」と閣議後の会見で謝罪。しかし、参院本会議では自身の名前が記された4文書について「正しい情報ではない」「大臣も議員も辞職すべきとは考えていない」と強気な姿勢を崩さなかった。

 高市大臣が突っ張り続ければ、岸田首相も火ダルマになること必至だ。週明け13日の参院予算委員会では集中審議が実施され、岸田首相も一問一答形式の論戦に臨む。野党の追及にシドロモドロでは赤っ恥だ。

 そうでなくても、来週は「外交の岸田」をアピールするイベントが控えている。元徴用工問題の解決策を携えて16~17日に来日予定の韓国の尹錫悦大統領との首脳会談で見せ場をつくり、政権浮揚をかける5月のG7広島サミットのステップにしたいところ。「高市問題」を鎮火しなければ“主役”の座を奪われてしまう。

 「総務省が行政文書と認めても、高市大臣は『捏造』だと言い張り、収拾がつかなくなっている。集中審議が始まる13日朝までに、岸田首相が更迭を決断する可能性が浮上しています。官邸は『総務相時代の公文書管理の不始末』という理屈で、高市大臣に辞表を提出させるシナリオを描いているようです。ただ、このタイミングでクビにすると、大臣不在を理由に13日の集中審議が流れる恐れがある。岩盤保守層からも猛反発を受けかねません」(官邸事情通)

 ■地元も居場所ナシ

 コトを荒立てる高市大臣に自民党内も冷ややかだ。安倍元首相という強力な後ろ盾を失い、“永田町ぼっち”と化している。

 さらに、地元の奈良でも居場所を失いつつある。

 「奈良県知事選(4月9日投開票)をめぐり、県連会長の高市大臣が総務相時代の秘書官を擁立。根回し不足で4期目の現職がヘソを曲げ、保守分裂の様相です。情勢調査では、日本維新の会が公認した新人がトップに立ち、元秘書官は数ポイントの差をつけられている。高市大臣に対する風当たりが強まる中、敗北を喫すれば責任問題に発展する。県連会長の辞任は免れない」(永田町関係者)

 深まる四面楚歌。崖っぷちに立ち、「女子の本懐」を遂げるかどうか。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・総務省・放送法の政治的公平性をめぐり、解釈変更に至ったプロセスが記された内部文書が表沙汰】  2023年03月12日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【話題の焦点】:アナタの近くにも“高市早苗”はいる…責任逃れで開き直る人ってどんなタイプ? どう攻略?

2023-03-12 07:45:40 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【話題の焦点】:アナタの近くにも“高市早苗”はいる…責任逃れで開き直る人ってどんなタイプ? どう攻略?

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【話題の焦点】:アナタの近くにも“高市早苗”はいる…責任逃れで開き直る人ってどんなタイプ? どう攻略?

 「開き直りがイマドキ政治家の“お家芸”とすれば、高市経済安保担当相は“家元級”ですね」(永田町関係者)

<picture>虎の威を借る…(C)日刊ゲンダイ</picture>

     虎の威を借る…(C)日刊ゲンダイ

 総務省が作成を認めた放送法の解釈変更に関する行政文書をめぐって、「捏造でなければ辞職する」とタンカを切ったはずの高市大臣は「なぜ不正確文書に従って私が辞めなければいけないのか」などと開き直り、文書は「捏造」と繰り返している。さすが家元級ブレがない。

 まあ、開き直るのは政治家に限った話でもないだろう。アナタの会社にだっているはず。

 「私はそんな指示を出した覚えは一切ない!」なんて開き直って責任逃れする上司に辟易した経験のひとつやふたつ、サラリーマンならあって不思議じゃない。

 明大講師の関修氏(心理学)は「高市大臣はどうか知りませんが、責任逃れ開き直るのは自分自信がない、虎の威を借るキツネタイプによく見られます」とこう話す。

 「そもそも自分に自信があれば、素直に非を認めて謝れるもの。自信がないから、自分の身を守るためにヒステリックに責任転嫁するなど、攻撃的な態度に出る。ただ、そうやって虚勢を張れるのも、強力な後ろ盾があってこそ。会社なら役員にかわいがられているとか、〈いざとなれば援護射撃してもらえる〉などと高をくくっているから開き直れるわけです」

  人事トータルソリューション会社「ベクトル」の上司に関するアンケート調査(会社勤めの男女計500人対象=9日発表)によると、嫌いな上司の特徴(複数回答)の1位は「高圧的」(332人)で、2位が「自分が全て正しいと思っている」(317人)、3位が「相手によって態度を変える」(272人)と続くが、「責任逃れをする」(215人)も7位に入っている。

 そんな政治家、ゴロゴロいそうだが、虎の威を借るキツネタイプは嘘を嘘で塗り固め、嘘をつき通すことにたけているから、厄介だ。

 「当然、相手は保身に必死なわけで、反論の余地がない客観的な事実や証拠を冷静に積み重ねて、嘘にほころびが生じるまで突きつけていくしかありませんね。いきなりクレームをつけてもダメ。相手のあらゆる言い訳を想定して、念入りに確証を集めてからでないと」(関修氏)

 あまり追い詰めすぎると執拗な仕返しをされそうな気もするが、こうしたキツネは、いざとなればからシッポ切り遭うというのも世の常か。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・連載・話題の焦点】  2023年03月12日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政局】:高市早苗氏まるで総務省の“操り人形” 解釈変更答弁「スルーされた」主張で自らに無能の烙印

2023-03-12 07:44:00 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【政局】:高市早苗氏まるで総務省の“操り人形” 解釈変更答弁「スルーされた」主張で自らに無能の烙印

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政局】:高市早苗氏まるで総務省の“操り人形” 解釈変更答弁「スルーされた」主張で自らに無能の烙印

 放送法の政治的公平性の解釈に関する「行政文書」について、当時、総務相だった高市早苗経済安保担当相は変わらず「捏造」「不正確」と主張し強気だ。安倍政権当時の礒崎陽輔首相補佐官が総務省に解釈変更を働きかけていたことは文書で明らかだが、高市氏は9日の参院内閣委員会でも「私自身が誰かからの働きかけを受けて答弁を作ることはない」「完全にやりとりからスルーされていた」と関与を否定した。

<picture>いつまで強気でいられるか(高市早苗経済安保担当相)/(C)日刊ゲンダイ</picture>

 いつまで強気でいられるか(高市早苗経済安保担当相)/(C)日刊ゲンダイ

 一方で、2015年の自身の国会答弁(参院総務委員会)については「責任を持つ」と断言し、「前夜に担当課から送られてきた案にペンを入れてやりとりした」と自信を持って説明するのだから不思議だ。

 今回の問題は、安倍官邸が政治的圧力で放送法の解釈をねじ曲げたことだ。その“肝”が、15年の高市氏の答弁。「一つの番組のみでも極端な場合は、一般論として政治的公平を確保しているとは認められない」というもので、従来、政治的公平は「放送事業者の番組全体を見て判断する」ことになっていたのを“補充的説明”という形で事実上、解釈変更したのである。

 「行政文書」によれば、この解釈変更について総務省出身の山田真貴子首相秘書官は、「どこのメディアも萎縮する。言論弾圧ではないか」と激しく抵抗していた。それほど重大な解釈変更の答弁なのだが、本当に高市氏はこれを“一夜漬け”でやってのけたというのか?

 ◆象徴的な文言などがまさに丸写し

  興味深いのは、当日の参院総務委での質疑のやりとり。「行政文書」の中には礒崎氏が作ったとみられる「質問」6問が記された文書があり、委員会の議事録を確認すると、実際に質問に立った自民党の藤川政人参院議員は、ほぼこの通りに質問している。

<picture>事務方に促されるまま棒読みしたというのか(参院総務委で答弁する高市総務相=2015年、当時)/(C)日刊ゲンダイ</picture>

 事務方に促されるまま棒読みしたというのか(参院総務委で答弁する高市総務相=2015年、当時)/(C)日刊ゲンダイ

 そして高市氏の答弁も同様だ。「行政文書」内にある<放送法における政治的公平に係る解釈について(案)>という2枚にまとめられた文章とほぼ同じ文言で答弁している。「政府のこれまでの解釈の補充的な説明」「一つの番組のみでも、極端な場合において」といった象徴的な文言などがまさに丸写しである。

 ま、答弁書の原案は事務方が作るから、高市氏がそのまま読んでいてもおかしくはない。しかしコトは、礒崎氏総務省側4カ月以上にわたる協議によってまとめられ、言論弾圧の恐れがあるほどの重大答弁なのである。それを、事務方に促されるままに棒読みしていたとすれば、高市氏はまるで総務省の“操り人形”だ。

 もっとも、役人からレクを受けなくても、高市氏放送法精通しているのかもしれないが、「私は完全にスルーされていた」と強弁すればするほど、自らに「無能」の烙印を押すことになっていることを、分かっているのだろうか。 

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・総務省・放送法の政治的公平性をめぐり、解釈変更に至ったプロセスが記された内部文書が表沙汰】  2023年03月10日  13:50:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政局】:高市早苗氏が捏造発言を繰り返すワケ 過去の国会でも「捏造、ひどい捏造、悪質な捏造」などと多用

2023-03-12 07:43:50 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【政局】:高市早苗氏が捏造発言を繰り返すワケ 過去の国会でも「捏造、ひどい捏造、悪質な捏造」などと多用

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政局】:高市早苗氏が捏造発言を繰り返すワケ 過去の国会でも「捏造、ひどい捏造、悪質な捏造」などと多用

 放送法の解釈変更に関する行政文書について、国会答弁で「捏造」と繰り返している高市早苗経済安全保障担当相。

<picture>2015年4月6日の会見でも「捏造」と….(C)日刊ゲンダイ</picture>
2015年4月6日の会見でも「捏造」と….(C)日刊ゲンダイ

 8日の参院予算委員会では、立憲民主党小西洋之参院議員が2015年2月~3月の行政文書に記されたレクの内容や、高市氏と安倍晋三元首相が電話でやり取りしたとされる記述について確認。「レクそのものがなかったのか」「(高市発言とされる文言について)ひと言も言っていないのか」などと聞くと、高市氏は「そうです」と答弁。「私が発言したことのない記述がなされている」「ありもしないことをあったかのように作られた。捏造だと私は考えている」と語気を荒げた。

 この行政文書が作成されていた2015年といえば、高市氏総務相だった時だ。仮に高市氏の主張が正しければ、自身が大臣だった時に捏造文書が作られていたことになるわけで、それはそれで当時の大臣としての管理不行き届きという責任が問われても不思議ではない。

 まったくの偶然だろうが、高市氏はこの頃、今と同様、国会の内外で「捏造」発言を重ねていた。

 ■捏造、ひどい捏造、悪質な捏造…

 報道を受けた高市氏は2015年4月6日に会見を開き、「見出しも中身もあまり悪質。捏造記事だ」と怒りの声を上げ、翌7日の参院総務委員会で総務相として答弁に立った際、「記事の内容が余りにもひどい捏造であった(以下、略)」と発言。さらに1週間後の14日の参院総務委員会で「先週掲載された記事は、もう余りにも悪質な捏造記事(以下、略)」と言い、16日の衆院総務委員会でも「先週掲載された記事は余りにも悪質な捏造記事(以下、略)」と繰り返していた。

 高市氏の当時の答弁によると、週刊誌記事は地方選や知事選といった統一地方選を控えた時期でもあり、「選挙妨害」と判断したからだという。

 折しも今年は春に統一地方選が予定されている。高市氏が「捏造」を強く訴えているのも、選挙意識しているからなのか……。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・総務省・放送法の「政治的公平」に関する総務省の行政文書の真贋(しんがん)について】  2023年03月10日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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