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路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【商品券問題】:支持率急落も「石破は生かさず殺さず」与野党、奇妙な”思惑”一致のウラ

2025-03-22 08:00:30 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【商品券問題】:支持率急落も「石破は生かさず殺さず」与野党、奇妙な”思惑”一致のウラ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【商品券問題】:支持率急落も「石破は生かさず殺さず」与野党、奇妙な”思惑”一致のウラ 

 新人議員に10万円分の商品券を配っていた問題をめぐり、窮地に追い込まれた石破茂首相。問題発覚直後の週末に実施された読売、朝日、毎日といった新聞各社の世論調査での支持率は軒並み10ポイント前後下落し、自民党内からは「参院選を戦う改選議員はたまったもんじゃない。下野しちゃうんじゃないか」と失望の声が聞かれる。ただ、永田町でささやかれる最有力シナリオは、石破政権がしばらくは延命するというもの。いったい、どういうことなのか? 

〈商品券問題〉支持率急落も「石破は生かさず殺さず」与野党、奇妙な”思惑”一致のウラ

〈商品券問題〉支持率急落も「石破は生かさず殺さず」与野党、奇妙な”思惑”一致のウラ

 ◆立憲内からは「弱腰」と不満も、野田代表の「生かさず殺さず」戦略

 「ケチ」「付き合いが悪い」との評判もありつつ、その分「政治とカネ」に関してはクリーンなイメージがあったはずの石破首相が起こした商品券問題。 

 発覚直後から永田町では、予算が年度内に成立せず、野党が内閣不信任案を提出し、4月下旬や5月上旬〜中旬に衆院選が行なわれるというシナリオがささやかれ始めた。 

 ただ、すぐに不信任案を提出するという機運はしぼみつつある。立憲の野田佳彦代表は、不信任案の提出よりもまずは政治倫理審査会での首相の弁明を求めている。 

 「少数与党なので野党が一致すれば不信任案を可決できるが、立憲としては、いま不信任案を出して衆院を解散されても、国民民主に反自民票を奪われてしまうという危機感が強い。

 それに、参院選も人気のない石破首相と戦いたいのが本音。石破首相を『生かさず殺さず』で参院選まで戦ってもらう戦略に出た」(全国紙政治部記者) 

 立憲議員からは「党執行部はこれまで野党第一党ということに安住しすぎて、いつの間にか国民民主に政党支持率で抜かれて、焦っているのが見え見え。弱腰の姿勢だ」とあきれ声もあがるが、不人気な石破首相のまま参院選を戦いたい立憲の思惑と、自身の招いた問題を乗り越えてなんとか延命したい石破首相の願いが一致した形だ。 

 ◆自民党全体に飛び火…やはり後始末は石破首相になすりつけ?

 一方、自民党内でも一気に石破おろしが起きているというわけでもない。 

 西田昌司参院議員が「予算を通したら、もう使命を果たしたのだから、退陣されるのが正解だ」などと発言するなど、参院を中心に首相の退陣論も出て、党内に不満は山積しているが、現在のところ、石破おろしの動きは限定的だ。 

 その背景には、これまで自民党内で商品券の贈答はめずらしくなく、タイミングが悪かったとはいえ石破首相を表立って糾弾できる議員も少ないということがある。

 朝日新聞など各社は19日、岸田文雄前首相が在任中に商品券を政務官に配っていたことを報道。岸田氏は「会合は法令に従い適正に行なっている」などとして、商品券の配布を明確には否定しなかった。

 実際に自民関係者も「お土産、役職への就任祝い、お礼などの形で、商品券を贈ったりもらったりすることは、長く当たり前に行なわれてきた」と話す。

 ◆商品券問題で、ポスト石破候補も身動き取れず?

 また、商品券問題を受けたポスト石破候補の動きも目立ったものはない。

 小泉進次郎元環境相は「自分たちが選んだ人を苦しいときも支える組織だったら、少しは信頼回復のきっかけをつかめるのでは」と発言し、あくまでも石破首相の続投を支持する考えを示している。

 ポスト石破候補としても、参院選前に首相になったところで、参院選は厳しい戦いとなり求心力が低下する可能性は高いため、そこまでは石破首相に戦ってもらい、責任をとってもらうのが得策という考えだ。

 さらに「もし今、石破首相が退陣して総裁選が行なわれても、ポスト石破候補も『商品券を贈ったことやもらったことがないか』と追及されてしまう」(自民党関係者)という事情もある。

 そして自民党全体が裏金問題に加え、商品券問題でさらなるダメージを負ったことで、ポスト石破レースはますます混沌としてきた。

 高市早苗前経済安保相はタカ派色が強く、安倍派議員すら「主張についていけない」とこぼす。ただでさえ穏健保守の支持を国民民主党に奪われつつあるなか、参院選で広い支持を集めにくい高市氏を担ぐことは難しい、というのだ。

 そして林芳正官房長官は実務能力に定評があり「ピンチヒッター」としての呼び声が高いが、「今回、商品券の原資となった可能性が指摘されている官房機密費は、官房長官が管理する。しばらくは『商品券の原資として官房機密費を使うことを了承していたのでは』と言われてしまう」(自民党関係者)という課題を抱える。

 ほかにも、自民党のイメージを一新するなら小林鷹之元経済安保相や小泉元環境相もポスト石破候補として名前が挙がるが、「重要閣僚や党幹部の経験がほぼなく、少数与党として野党とうまく向き合い、駆け引きできるかが微妙。

 石破首相が、気脈を通じる維新の前原誠司共同代表と話し、予算案の賛成を取り付けたような動きは難しいだろう」(同前)とされている。 

 また、国民世論も石破首相の交代まで求めているとは言い難い。

 朝日新聞の世論調査では、商品券問題を受けた石破首相の辞任について「必要ない」とする声が60%。内閣支持率は政権の危険水域とされる30%を割り込み26%に急落しているものの、辞任を求める声が強まっていない背景には、「誰が首相になっても同じ」というあきらめや、政治不信があるとみられる。

 「ケチ」と言われ続けてきた評判を払拭したいがためにとった行動の代償は大きかった石破首相。

 延命はできても、それは「ほかに適任がいない」という「消去法」によるもので、夏には参院選の厳しい結果の責任をとることになるのだろうか。 

 ■取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班 

 元稿:集英社 主要出版物 集英社オンライン 政治・経済・社会 【疑惑・政局・自民党・政治とカネ問題】  2025年03月22日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・03.18】:石破降ろしは旧安倍派の復権につながる いまだ整理されていない「政治とカネ」

2025-03-22 07:40:20 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【政界地獄耳・03.18】:石破降ろしは旧安倍派の復権につながる いまだ整理されていない「政治とカネ」

 『漂流する日本の羅針盤を目指:【政界地獄耳・03.18】:石破降ろしは旧安倍派の復権につながる いまだ整理されていない「政治とカネ」 

 ★シグナルは十分発信されていたはずだ。3日、自民党の山田賢司は衆院予算委員会で、高校授業料無償化について「『無償化』という言葉を使うが、正しくは『税負担化』というべきだと思っている。従来、保護者が払っていた授業料を納税者の負担に切り替えていくだけのことだ」と無償化は国民全体の利益どころか国民負担になると指摘した。党内では少数与党としての譲歩が繰り返されるが、党の政策としての議論が足りず、生煮えのまま政局化してることへの不満がある。

 ★9日の自民党大会では元経済安保相・小林鷹之が「『楽しい日本』をつくるための具体的な道筋があまり感じられなかった」「政策の意思決定が二転三転している」と党内議論と国民への説明が不足していると記者団に語っている。返せば幹事長・森山裕に任せっぱなしでいいのか、安全運転ばかりで石破自身の政策は何かがわからないという党内の不満を代弁した形だ。保守派2人の指摘は極めてまっとうだが、24年の1年間で党員が6万人あまり減ったのは「政治とカネ」がいまだ整理されていない不満が党員や国民の中に根強くあるという証しでもある。

 ★12日の自民党参院議員総会で参院議員・西田昌司は「(7月に)参院選があるが今の体制では戦えない。党総裁選ができる体制を作ってもらいたい」と石破降ろしの口火を切り、14日には「予算を通したら、もう使命を果たしたのだから、退陣されるのが正解だ」と首相の10万円配布問題で畳みかけたが、立憲民主党代表・野田佳彦が「徹底して説明を求める。内閣不信任決議案提出や退陣を求める声があるが、私は簡単に求めない」としたことで沈静化の方向だ。ただこの10万円問題に自民党が敏感に反応したことが興味深い。西田がそこまで政治とカネの浄化に熱心とは思わなかった。「裏ガネ議員が10万円は許さんというのだから、自民党はこれから西田さんを見習えば良い。それでも参院選に勝てないというならあなたが引退すればいい」とは党内若手の声だ。石破降ろしは旧安倍派の復権につながると思うと、ちゅうちょする気持ちもわかる。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2025年03月18日  07:48:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・03.16】:石破首相のクリーンなイメージ崩壊 反石破ののろしか

2025-03-21 07:40:20 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【政界地獄耳・03.16】:石破首相のクリーンなイメージ崩壊 反石破ののろしか

 『漂流する日本の羅針盤を目指:【政界地獄耳・03.16】:石破首相のクリーンなイメージ崩壊 反石破ののろしか 

 ★首相・石破茂が今月3日に先の衆院選挙で当選した15人と公邸で2時間余り会食した際、首相の説明によれば会食に先立ち、お土産として10万円の商品券を事務所に配ったという。首相の13日夜のぶら下がりでは「私自身の私費、ポケットマネーで用意をしたもの。これは法律に抵触するものではございません。そのような趣旨のものでありますので、政治活動に関する寄付でもございません。政治資金規正法上の問題はないということでございます。また私の選挙区にお住まいのかたも全くいらっしゃいませんので、公職選挙法にも抵触をするものではございません。以上のようなことで、法的には問題がない」と強調した。

 ★記者のやりとりでも「政治資金規正法第何条のどの趣旨をおっしゃっておられますか。第何条のどの条文をおっしゃっておられますか。政治資金規正法上とおっしゃいましたので、第何条のどこの条文かおっしゃっていただけますと正確にお答えできますが」とむきになったのも事態を悪化させた。与野党やメディアが首相に不信感を募らせるのは違法性の問題ではない。企業・団体献金の議論をしている中で、これは関係ないという理屈が通ると思う無神経さだ。法相の月餅配布を注意した首相が商品券を配布したことの整合性が取れない。タイミングは最悪で石破のクリーンなイメージも損ねた。それを法律違反でないと言い張るのは稚拙な説明でしかない。

 ★政界関係者が言う。「これでは党内の反石破派を勢いづかせるだけだ。私なら『初当選の皆さんには、とにかく地元を歩け。国民の声を聴け。私は角栄さんからそう教わった』と一筆書いて、5万程度の靴屋さんの商品券を渡していれば受け止めは相当違ったのではないか」。その感覚や経験のない政務秘書官の責任は重い。またそういう人材を育ててこなかった石破の責任も重い。これは反石破の、のろしだろう。次は容赦なく追い込むはずだ。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2025年03月16日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①・03.15】:首相の商品券配布 自民の金権体質またあらわ

2025-03-16 16:00:40 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【社説①・03.15】:首相の商品券配布 自民の金権体質またあらわ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①・03.15】:首相の商品券配布 自民の金権体質またあらわ 

 自民党の金権体質がまたぞろ露呈した。

 しかも裏金事件とは無関係とされ、総裁に選出された石破茂首相の「政治とカネ」に絡む信じがたい失態である。

 石破氏が党1期生15人との会食に際し、1人当たり10万円分の商品券を配っていたことが分かった。

 石破氏は「土産代わりに家族へのねぎらいからポケットマネーで用意した」と述べ、同様の趣旨の商品券配布は、これまでに10回程度行ったという。政治資金規正法や公選法には抵触しないと強調する。

 だが、そうした説明は到底納得できるものではない。

 自民の根腐れを断つ政治改革の緊要性を改めて指摘したい。

 政治資金規正法は、個人から政治活動に関する政治家への金銭等の寄付を禁じている。商品券配布の目的次第では、法に抵触する恐れがある。

 配られた側の議員らも「不適切と考えて返した」とし、全員が後日返却したという。全く問題ないと強弁する石破氏の見解との矛盾は明らかである。

 野党からは「一種の買収だ」(前原誠司日本維新の会共同代表)などと批判が相次ぎ、与党・公明党の斉藤鉄夫代表も「耳を疑った。国民の理解を得られない行為は厳に慎むべきだ」と求めた。

 きのうの国会で、国民感覚とのずれを指摘された石破氏は、「感覚を失っていることを深く反省する」と陳謝した。

 少数与党の不安定さに加え、党内からは「(今夏の)参院選が戦えない」と退陣論もあり、政局は一層不透明さを増す。

 ただ、選挙目当てで看板をすげ替えても、国民の理解は得られまい。

 目を向けるべきは、政治とカネの不祥事を繰り返し、国民から痛烈な批判を浴びてもなお、自浄能力が一向に働かない自民の体たらくだ。

 一昨年12月に表面化した派閥裏金事件は、旧安倍派議員の逮捕や、3派閥の会計責任者らの立件などに発展し、岸田文雄内閣の退陣につながった。

 党内で長く非主流派だった石破氏は時の政権や党執行部に苦言を呈する姿勢が一定支持されてきた。だが首相就任後は、裏金事件で新たな疑惑が浮上しても再調査に踏み出さず、人ごとのような言動を続けてきた。今回の不祥事もその延長線上にあると言えよう。

 「金権腐敗の温床」と指摘されてきた企業・団体献金について、石破氏と自民執行部は、禁止に強硬に反対している。

 求められるのは、政治とカネを巡る不祥事を今度こそ断ち切るため、疑惑を招く余地のない仕組みをつくることだ。

 自民は、国民の不信が極みにあると自覚し、形だけの透明化でしのごうとする姿勢を根本から改めるべきだ。

 元稿:京都新聞社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2025年03月15日  16:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《社説①・03.15》:首相商品券配布 不信を深めた責任は重い

2025-03-16 09:31:45 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

《社説①・03.15》:首相商品券配布 不信を深めた責任は重い

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説①・03.15》:首相商品券配布 不信を深めた責任は重い 

 違法性が疑われ、道義的責任も免れない。

 石破茂首相が自民党衆院1期生15人に対して、土産名目で1人10万円分の商品券を配布していたことが明らかになった。

 3日に公邸で開いた会食に先立ち、石破氏の秘書が各議員の事務所に配って回ったという。

 政治資金規正法は、個人が政治家の政治活動に関して寄付してはならない、と定めている。石破氏は「会食の土産代わりに家族へのねぎらいなどという観点から、私費で用意した」と説明。政治活動への寄付ではなく、規正法には抵触しないと強調している。

 ただし、10万円は土産代としては高額であり、国民の理解は得られまい。会合には林芳正官房長官らも出席していた。党内支持を固め求心力を高めるなど、政治的な性格はなかったといえるのか。

 石破氏は9日の自民党大会で「国民が政治を信じていないとひしひしと感じている」と述べている。商品券の配布は、政治を巡る国民の不信をさらに高める行為である。首相の責任は重い。専門家による検証が必要だ。

 自民党派閥の裏金事件では、議員への裏金の還流を誰がいつ始めて、議員側が何に使ったのか不明確なままである。不透明なカネが不透明なルートで議員に入り、使途も不明ならば、政治がゆがめられる疑念が拭えない。

 裏金事件を契機に「政治とカネ」の問題が問われ、昨年秋の衆院選では自民党と公明党の連立政権が少数与党に転落。昨年末の臨時国会では政策活動費の全廃を決めるなど、不透明なカネの流れの是正が政治問題となっている。

 3月からは企業・団体献金の是非を巡り、与野党が本格論戦を始めたばかりである。

 石破氏はきのうの参院予算委員会で、過去にも私費で10回程度、商品券を配布したことを認めた上で、規正法には抵触しないとの認識を示している。首相はまず、いつ、誰に商品券を配布し、額はいくらだったのか。早急に明らかにする責任がある。

 同様の行為が党内で広がっている懸念もある。自民党は党内の調査をするべきではないか。

 自民党は企業・団体献金について「禁止よりも公開」を掲げ、存続を訴えている。その理由の一つに「民主主義のコスト」を挙げつつ、政治にカネがかかる理由を明確にはしていない。

 不透明なカネの流れを温存したまま、政治の「コスト」を訴えても有権者には理解されない。

 元稿:信濃毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2025年03月15日  09:31:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・03.04】:今村寿人田川市議の選挙運動費用収支報告書にも虚偽の疑い

2025-03-06 07:03:40 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【HUNTER・03.04】:今村寿人田川市議の選挙運動費用収支報告書にも虚偽の疑い

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・03.04】:今村寿人田川市議の選挙運動費用収支報告書にも虚偽の疑い 

 法令無視の姿勢が顕著な福岡県田川市の今村寿人市議会議員の支援団体「いまむら寿人後援会」が、福岡県選挙管理委員会に提出した政治資金収支報告書に虚偽の記載を行っていたことが判明。後援会活動の実態があったにもかかわらず収入、支出ともに「0」となっていた。政治資金規正法違反(虚偽記載)の疑いが濃いが、2023年に行われた田川市議会議員選挙で今村氏側が市選管に提出した「選挙運動費用収支報告書」にも虚偽の疑いが浮上している。

 ■「後援会事務所」の賃料は・・・

 2月26日の配信記事で報じた通り、今村氏の支援団体「いまむら寿人後援会」は、2023年4月に行われた田川市議会議員選挙の告示前、下の画像にあるリーフレットや名刺をポスティングするなど大量に頒布していた。しかし、いまむら後援会が福岡県選挙管理委員会に提出した同年の政治資金収支報告書は、活動実態があるにもかかわらず収入も支出も「0」。悪質な虚偽記載であることは明らかだった。

 ハンターが次に注目したのは、いまむら後援会の住所。ばら撒かれた印刷物には「田川市川宮908番1」と明記されている。しかし、後援会の収支は「0」。後援会の事務所費が支払われていないことになる。

 後援会が県選管に届け出た主たる事務所の住所地は「田川市大字夏吉750番地4」。これは今村氏の自宅の住所で、後援会の事務所費が計上されないのは合法だ。だが、ハンターが田川市選管に開示請求して入手した今村氏の「選挙事務所設置届」から、別の疑問点が浮上する。

 選挙事務所の住所は「田川市川宮908番1」。いまむら後援会が頒布した印刷物に記載されていた住所地と同一である。(*下の2点の画像参照。赤い書き込みはハンター編集部)つまり、市議選が行われた当時、田川市川宮908番1にあった建物は、告示前に「いまむら寿人後援会」が後援会活動の拠点事務所として利用し、告示以後は今村氏の選挙事務所になったということを意味する。

 後援会事務所の賃借料が支払われていたはずだが、報じてきた通り、いまむら寿人後援会の政治資金収支報告書は収入も支出も「0」。政治資金規正法上の虚偽記載だ。そこで今村氏の選挙運動費用収支報告書を確認してみると、下の画像のように「事務所借上料」として354,000円が計上されていた。

 事務所借上料の中に、後援会活動で使用された期間の賃貸料が含まれていたとみるのが普通。つまり、この選挙運動費用収支報告書の記載内容も、信用性がないということになる。

 今村氏を巡っては、田川市内に“違法看板”を多数設置したり、「いまむら寿人後援会」が解散状態のまま政治活動を行うなど法令無視を繰り返していたことが分かっている。田川市長の不倫問題を厳しく追及しているという今村氏だが、同氏に人のことをとやかく言う資格があるのだろうか。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【事件・疑惑・法令無視の姿勢が顕著な福岡県田川市の今村寿人市議会議員の支援団体「いまむら寿人後援会」が、福岡県選挙管理委員会に提出した政治資金収支報告書に虚偽の記載を行っていたことが判明した事案】  2025年03月04日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・02.26】:今村寿人田川市議側に政治資金規正法違反の疑い|後援会収支報告は真っ赤なウソ

2025-03-06 07:03:35 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【HUNTER・02.26】:今村寿人田川市議側に政治資金規正法違反の疑い|後援会収支報告は真っ赤なウソ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・02.26】:今村寿人田川市議側に政治資金規正法違反の疑い|後援会収支報告は真っ赤なウソ 

 “違法看板”を多数設置したり、解散状態の政治団体を名乗って活動を行うなど法令無視の姿勢が顕著な福岡県田川市の今村寿人市議会議員の支援団体「いまむら寿人後援会」が、福岡県選挙管理委員会に提出した政治資金収支報告書に虚偽の記載を行っていたことが分かった。活動実態があったにもかかわらず収入、支出ともに「0」。政治資金規正法違反(虚偽記載)の疑いが濃い。

【参照記事】⇒
田川市・今村寿人市議に公選法違反の疑い|市内に多数の違法看板
「後援会」解散状態で政治活動|福岡県田川市・今村寿人市議に問われる政治家の資質

 ■「後援会活動」の動かぬ証拠

 虚偽記載が判明したのは同団体が県選管に提出した2023年(令和5年)分の政治資金収支報告書。この年4月16日告示、23日投開票の日程で行われた田川市議会議員選挙に向けた政治活動にかかった収入、支出のすべてが隠された状態となっており、極めて悪質だ。

 下の画像は、市議選の告示前、今村氏本人がフェイスブックに投稿した「出陣式」の案内である。(*青い囲みと矢印はハンター編集部

 いずれも出陣式の案内だが、場所は「いまむら寿人後援会事務所」となっている。『後援会事務所』が存在した証の一つだ。

 次に、今村陣営が田川市内で大量に頒布していた下の印刷物。中面には「3つの想い」とやらの公約が記されており、左のページには「日々精進! 3期目の挑戦!」とある。

 表には今村氏の顔写真と氏名、裏にはプロフィールが記されている(*下の画像。赤い囲みと矢印はハンター編集部)。同氏の初当選は2015年(平成27年)、再選されたのが2019年(平成31年)。つまり中面にある通り「3期目の挑戦」となったのは2023年=令和5年ということになる。

 これとは別に今村陣営が配っていた「名刺」もあった。(*下の画像。赤い囲みと矢印はハンター編集部

 ■収入も支出も「0」の収支報告書

 後援会事務所の設置も明らか、後援会が作成した大量の印刷物が頒布されたのも事実だ。当然、「いまむら寿人後援会」の政治資金収支報告書にはそうした活動実態を示す収入と支出の記載がなければならない。ところが、同団体が県選管に提出した令和5年分(2023年分)の収支報告書(*下の画像参照)によれば、収入も支出も「0」。後援会事務所を借りたということを証明する記載も、印刷物を作成したことを示す記載もない。収入が「0」である以上、支出が生じるわけがない。

 この収支報告書は明らかな虚偽。政治資金規正法は会計帳の作成・備え付けと、それに基づく収支報告書の提出を求めているが、いまむら後援会はいずれもクリアできていない。違法であり、この規定に違反した場合の罰則は5年以下の禁錮又は100万円以下の罰金となっている。

 25日、いまむら寿人後援会の会計責任者に政治資金収支報告書の記載は間違いないか尋ねたところ「間違いありません」と答えたが、今村陣営の違法行為はこれだけにとどまらない。公職選挙法上の問題があることも分かっており、次稿で詳しく報じる予定だ。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【事件・疑惑・法令無視の姿勢が顕著な福岡県田川市の今村寿人市議会議員の支援団体「いまむら寿人後援会」が、福岡県選挙管理委員会に提出した政治資金収支報告書に虚偽の記載を行っていたことが判明した事案】  2025年02月26日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①・03.01】:旧安倍派の裏金 幹部の責任逃れ許されない

2025-03-02 16:00:40 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【社説①・03.01】:旧安倍派の裏金 幹部の責任逃れ許されない

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①・03.01】:旧安倍派の裏金 幹部の責任逃れ許されない 

 違法性を認識して一度は中止した政治資金の還流は、なぜ、誰が主導して再開したのか。

 自民党旧安倍派の組織的な裏金作りについて、会計責任者と派閥幹部らの主張の食い違いが鮮明になった。改めて国会の場で、幹部らに責任のある説明を求める。

 同派の会計責任者だった松本淳一郎氏が、衆院予算委員会の参考人聴取に対し、政治資金パーティー券の販売ノルマ超過分の還流再開は2022年8月の幹部会合で決めたと証言した。

 超過分の還流と政治資金収支報告書への不記載について、松本氏は19年に同派事務局長に就く前からの「慣例」で、安倍晋三元首相が22年4月に還流中止を決めたと説明。同年8月に西村康稔、世耕弘成、下村博文、塩谷立の幹部4氏による会合で再開が決まったとした。

 昨年の衆参政治倫理審査会で、塩谷氏以外はこの幹部会合で結論は出なかったと説明していた。これに松本氏は「率直に不思議だなと思った」と疑問を呈した。

 還流再開を求めた幹部は誰かを問われ、松本氏は「今は現職ではない」と初めて明言した。他の関係者の供述から、現在落選中の下村氏だとみられるが、当人は「いつ誰がどこで復活させたのか分からない」と言葉を濁す。松本証言の明確さとは対照的である。

 政治資金規正法違反の罪で松本氏を有罪とした東京地裁判決は、「派閥会長や幹部らの判断に従わざるを得ない立場にあった」と認定した。還流再開には誰も異を唱えなかった、とも松本氏は聴取で述べている。

 裏金化の再開を決める場にいた幹部4人の政治責任は一層明確になったといえよう。

 政倫審では真実が解明されなかった以上、偽証罪が適用される証人喚問が必要ではないか。

 問題が根深いのは、派閥ぐるみで違法性を認識しながら、止める動きがなかったことだ。

 当事者意識の欠如は、事件の発覚後、不正の核心を解明しないまま、甘い調査と処分で、問題を矮小(わいしょう)化しようとした自民執行部らの姿勢にも現れた。

 慣行だったという裏金化は、少なくとも森喜朗元首相の派閥会長時代に行われていたとされる。岸田文雄前首相は形だけの電話聴取で済ませたが、国会でただす必要があろう。

 石破茂首相の対応も真剣さを欠いている。きのうの衆院予算委でも「再調査は行う考えはない」とし、人ごとのような答弁を繰り返した。今国会で野党が求める企業・団体献金の禁止にも反対姿勢を崩さない。

 不祥事を生み続ける自民の体質にメスを入れることなく、国民の政治不信はぬぐえまい。個別の政策では距離が目立つ野党も、ここは結束して真相を究明し、抜け穴だらけの政治資金の規制強化を進めるべきだ。

 元稿:京都新聞社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2025年03月01日  16:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①・03.01】:旧安倍派の裏金/幹部が説明責任を果たせ

2025-03-02 06:00:40 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【社説①・03.01】:旧安倍派の裏金/幹部が説明責任を果たせ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①・03.01】:旧安倍派の裏金/幹部が説明責任を果たせ 

 自民党の派閥裏金事件を巡り、旧安倍派事務局長で会計責任者を務めた松本淳一郎氏に対する衆院予算委員会の参考人聴取が実現した。

 いったん中止された資金還流が、なぜ再開され、誰が主導したのか。問題の核心は曖昧なままだが、派閥幹部の主張との食い違いはより鮮明になった。幹部らは国会の場で改めて説明し、実態解明と政治不信の払拭に努めねばならない。

 旧安倍派は長年、派閥政治資金パーティーの販売ノルマ超過分を各議員の政治団体に還元し、その流れを収支報告書に記載していなかった。松本氏は会計責任者として政治資金規正法違反の罪に問われ、昨年9月、東京地裁で有罪判決が確定した。

 松本氏の証言によると、2022年4月に派閥会長の安倍晋三元首相が還流の中止を指示したが、安倍氏死去後の同年8月、幹部会合で再開が決まった。還流に異論は出ず、全会一致だったという。

 一方、派閥幹部として会合に出席した西村康稔、世耕弘成、塩谷立、下村博文の4氏は、衆参両院の政治倫理審査会で「この場で結論は出なかった」などと弁明し、いずれも関与を否定した。疑念は一層深まったと言わざるを得ない。

 松本氏はある幹部から還流の再開を持ちかけられたと明かしたが、名前は伏せ「今は現職ではない」とだけ述べた。自ら名乗り出て、国会で事実関係を語るべきだ。

 事務局長は職務上、派閥幹部らの判断に従わざるを得ない立場だ。東京地裁判決が指摘したように、松本氏に独断で還流の再開を決める権限があったとは考えにくい。19年に事務局長に就いた時、還流の慣例を前任者から引き継いだが、自分が議員らに指示したことはなく、いつから始まったかも知らないとした。

 派閥幹部に「どう考えてもおかしい」と伝えたが、「私一人の力では変えられなかった」とも語った。

 進言に耳を貸さず、還流を再開させたとすれば派閥幹部の責任は重い。再度幹部らに説明を求め、食い違いを埋める必要がある。国会は、偽証すれば罪に問われる証人喚問で全容解明に努めてもらいたい。

 自民党の及び腰は相変わらずだ。野党が求めた松本氏の聴取にも応じるつもりはなかったとされ、石破茂首相は再調査について「仮に新たな事実が判明すれば検討する」と繰り返すばかりだ。真相究明に後ろ向きな党と首相の姿勢が昨年の衆院選大敗を招いたことを忘れたのか。

 裏金問題は政府予算案の審議日程に影響するなど国政に影を落とす。首相は再調査を主導するとともに、抜本的な再発防止策を講じて政治への信頼を取り戻すことが重要だ。

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2025年03月01日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・02.10】:詐欺で立件の前自民党参院議員・広瀬めぐみ被告に求刑2年6月

2025-02-15 05:15:10 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【HUNTER・02.10】:詐欺で立件の前自民党参院議員・広瀬めぐみ被告に求刑2年6月

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・02.10】:詐欺で立件の前自民党参院議員・広瀬めぐみ被告に求刑2年6月 

 昨年8月、公設秘書の給料などを騙し取ったとして詐欺罪で起訴された前参議院議員・広瀬めぐみ被告(58)の初公判が2月6日に行われ、同被告は公訴事実に対して「間違いございません」と罪を認めた。

             ◆   ◆   ◆

 国会議員だった広瀬被告は弁護士でもある。しかし、検察の冒頭陳述からは、そうした経歴とは無縁の、法秩序を無視した犯行実態が浮かび上がった。

 2022年7月の参院選挙で岩手選挙区から当選した広瀬被告は、東京の議員会館に政策秘書、地元の岩手県の事務所に公設第2秘書としてA氏を採用。しかし、第1秘書は確保できなかった。

 広瀬被告はメッセージアプリで「お金出るのに!!もったいない」「第1(秘書)はとりあえずうちの娘にしてでも、ちゃんとお金はもらわないとなあと思う」などと支援者に向けて発信。長女名義で公設第1秘書の給与を受け取るという、詐取計画を明かしていたのだ。

 8月、長女に「第1秘書として支給される給与を私がとり、私設秘書の給与にあてる」と打診。しかし長女は父親、すなわち広瀬被告の夫に相談して、「それは違法ではないか」と反対していた。9月にも再度長女に打診したが拒絶されたという。

 広瀬被告は「年間1,000万、損する」とメッセージアプリで送信。その後、地元の事務所で私設秘書を2人採用したことで台所事情がますます苦しくなる。被告人質問で広瀬被告は、「ぽっと出の議員で、後援会や組織がなくカネもなかった」と犯行動機を説明している。

 そんな広瀬被告が、第2秘書のA氏を第1秘書に格上げし、その妻を形だけの第2秘書にして秘書給与を詐取するというとんでもない方法を思いついたのは22年10月上旬のこと。「Aさんを第1秘書に格上げする。第2の枠が空くので、Aさんの妻・Bさんをどうか。その給料は私がもらう」と打診。Aさんが了承したため、Bさんは同年11月29日に“形だけの”第2秘書となる。

 次いで、第1秘書になり給料がアップAさんからは「事務所にカネがかかる」という理由で10万円を“徴収“。そしてBさんは22年12月23日から23年8月10日まで11回にわたり第2秘書として参議院から340万円あまりを振り込ませていた。詐取に手を貸したBさんは、夫であるAさんの本業である事業を手伝っていたため秘書としての勤務実態は皆無。その給与のほぼ全額を、広瀬被告が懐に入れていた。

 23年7月、広瀬被告は松川るい参議院議員、今井絵理子参議院議員らとともに自民党女性局のフランス研修に参加。エッフェル塔前でポーズを作って撮影した写真がSNSで拡散され「まるで観光旅行だ」と、大きな批判を浴びる。24年2月には、サックス奏者と赤いベンツに乗って不倫するシーンをデイリー新潮にスクープされるなど、議員活動とは関係ないところばかりで悪目立ちするようになる。

 検察側の冒頭陳述では、Bさんにさも第2秘書であるかのように、振る舞うように命じていたことも明かされた。後援会長名で「Bさんは第2秘書である」と自身の公式ホームページに掲載するなど“偽装工作“。24年7月に岩手県で開催された政治資金パーティーでは、Bさんに第2秘書であるかのように振る舞わせ、支援者に紹介して回っていた。

 その後、Bさんが“幽霊秘書“で秘書給与を詐欺している疑惑を週刊誌が報じる。すると、広瀬被告はBさんを辞めさせた上で支給された退職金16万円あまりを“上納“させるという守銭奴ぶりだった

 さすがにAさんも嫌気がさして辞めたというが、その際には「合意書」を作成。秘書給与詐取のことについて「口外禁止条項」を記し、隠蔽工作を図っていた。

 検察は即日結審で、広瀬被告に2年6ヶ月を求刑。「被告人は弁護士であるにもかかわらず、国会議員の立場を悪用し、勤務実態のない名義貸しで公金を詐取した。議員秘書制度の根幹を揺るがす極めて悪質な犯行」、「被告人は詐取した金銭を長女の小遣い、クレジットカードの支払い、飲食など個人的なものを、公金を詐取して充てている」と厳しく断罪した。

 ある自民党の幹部は、「とんでもない人を議員にした我が党の責任は確かに重い。広瀬は弁護士でありながら、これほど酷いことをやっていたとは……」と絶句する。自民党も、日本維新の会同様に「粗製濫造」だったようだ。

 判決は3月27日に言い渡される予定だ。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・昨年8月、公設秘書の給料などを騙し取ったとして詐欺罪で起訴された前参議院議員・広瀬めぐみ被告(58)の初公判】  2025年02月10日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・02.04】:自民を変える期待集まるも…小泉進次郎の政治改革プランは“らしさ”が足りない

2025-02-08 07:40:20 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【政界地獄耳・02.04】:自民を変える期待集まるも…小泉進次郎の政治改革プランは“らしさ”が足りない

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・02.04】:自民を変える期待集まるも…小泉進次郎の政治改革プランは“らしさ”が足りない 

 ★2日、自民党政治改革本部事務局長・小泉進次郎はBSの番組で企業・団体献金について「禁止すれば政党交付金頼みの政治になってしまう。禁止なら交付金依存度はさらに高まる。税金に頼る政治で良いのか。多様な支援で成り立つ政党や政治活動でありたい」とした。確かにそこだけ切り取れば正論だが、そこに逃げ込んで裏ガネを作ったり、税金と献金の二重取りをしてきた行為を続けた末、いまさら政党のあるべき形を問われても自民党の政治不信を払拭するだけの説明になってはいない。小泉の言うように政党交付金の割合が自民本部で70・5%、立憲民主党本部で85・0%を占める数字を見れば、政党は国営で成立しているかのように見え、民主的な政党活動にならないと感じることも分からなくはない。

 ★それならば政党交付金を廃止にしようとは言わないことが政治とカネを複雑化する。元来交付金の制度はあまりにも政治にカネがかかりすぎることから生まれた考え方。妙な献金先がもらうカネより、有権者どころか国民すべてから徴収した税金を議席数に合わせて配分する(共産党は拒否)。この制度が生まれた理由も政治とカネだったことを忘れてはならない。小泉の言うように「政治資金の公開度を上げていくことが大事」なのは当然だが、名前は出したくない献金側に気を使いできるだけ公開度を下げようとしてきたのも自民党ではないか。

 ★同番組で小泉は総裁選について聞かれ「その機会があった時に、引き続き支えようと思ってくれる仲間を…。自分がそう思っていただけるような政治家であり続けなければいけませんから、努力します」と意欲を見せた。国民の自民党内の総裁人気は首相・石破茂と小泉で人気を二分していた。その理由は自民党にいながら自民党を変えてくれる期待値だ。石破はその役割を果たせていない。おのずと小泉に期待が集まるだろう。だがこの政治改革では普通の自民党のプランでしかない。小泉らしさが足りない。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2025年02月04日  07:29:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・02.05】:西元健福岡県議の関連2団体、経常経費「0」への疑念

2025-02-08 05:15:20 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【HUNTER・02.05】:西元健福岡県議の関連2団体、経常経費「0」への疑念

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・02.05】:西元健福岡県議の関連2団体、経常経費「0」への疑念 

 違法ポスターや違法看板を選挙区内に掲示し、公職選挙法違反の疑いが持たれていた西元健福岡県議会議員(築上郡・豊前市選挙区。自民。当選4回)側の政治資金収支を調べたところ、同一住所内の建物の中に3つの自民党支部と西元氏の後援会が入居し、うち二つの団体が事務所家賃を含む経常経費を「0」として報告していることが分かった。

 ■三つの自民支部が同居

 豊前市内にある西元氏の事務所には以下の4団体が入居している。

・自由民主党福岡県豊前市・築上郡第一支部
・自由民主党豊前築上支部
・西元健後援会
・自由民主党福岡県第十一選挙区支部

 「自由民主党福岡県第十一選挙区支部」は、同区を地盤とする前衆議院議員が代表を務める団体。「自由民主党福岡県豊前市・築上郡第一支部」と「自由民主党豊前築上支部」は西元氏が代表だ。「西元健後援会」は同氏の支援団体である。

 各団体の政治資金収支報告書と西元氏が県議会に提出した政務活動費の支出内容を確認していくと、不透明な資金処理の実態が見えてくる。

 ■「実質的活動実態なし」としながら組織対策費支出

 まず、「自由民主党豊前築上支部」と「西元健後援会」の経常経費は、令和4年、令和5年ともに「0」。人件費も光熱水費も、事務所家賃さえも計上されていない。では事務所の家賃や光熱費はどの団体が支払っているのか――西元氏側に確認を求めたところ、次のように回答があった。

・家賃の内の月6万円 ⇒ 政務活動費から3万円、自由民主党福岡県第十一選挙区支部から3万円で按分。

・家賃の内の5万円 ⇒ 自由民主党福岡県第十一選挙区支部が貸主に直接支払い。

・ガソリン代、通信運搬費、茶菓代、備品購入費、新聞購読料 ⇒ 政務活動費と自由民主党福岡県豊前市・築上郡第一支部で按分。

・光熱水費 ⇒ 政務活動費と自由民主党福岡県第十一選挙区支部で按分。

 問題の事務所は自由民主党福岡県第十一選挙区支部と共同使用となっているため、家賃についてはこうした支出実態になるという。衆議院の自民党選挙区支部と西元氏が代表を務める自民支部、そして政務調査費という三つの財布で家賃を賄っている形だ。なんとも複雑な関係である。

 次に、西元健後援会と自由民主党豊前築上支部の経常経費が「0」となっていることについての説明はこうだ。

 《自由民主党豊前築上支部、及び、西元健後援会につきましては、所在地を豊前市大字八屋1892‐2松井ビル2階にしておりますが、事務所での実質的な活動実態はなく、郵便物等の受け取りのためだけに事務所所在地としているもので、家賃を計上しておりません》(*質問書への回答。原文のママ)

 豊前築上支部と西元後援会は「実質的な活動実態」がないというのが西元氏側の説明だが、「わかりました」とうなずくわけにはいかない。下は、西元氏側関連3団体の経常経費と「政治活動費」を表にしたもの。豊前築上支部は、令和3年に605,044円を政治活動費の中の組織対策費として支出。同様の形で4年に480,097円を、5年には329,471円を支出していた。当然、活動実態がないという説明には疑義が生じる。しかも、同支部は令和3年に382,850円 4年に125,450円、5年に257,400円の「会費」を集めている。この点も、活動実態がないという説明とは合致しない。

 ■政治活動費、すべて5万円未満で詳細不明

 さらに疑念が持たれるのは、支出実態が不透明な点。西元氏が代表の自由民主党福岡県豊前市・築上郡第一支部と「実質的な活動実績」がないという自由民主党豊前築上支部の両団体は、毎年、組織対策費の名目で約28万円から約94万円あまりを支出している。しかし、いずれの団体も支出先や支出年月日など詳細な記載が必要となる5万円以上のものは皆無。「その他の支出」として総額が記されているだけだ。相手先や使途が分からない政治活動費の合計は、3年間で3,180,533円にも上る。ただちに違法とは言えないが、不透明であることに違いはない。

   問題はまだある。西元氏は、令和5年3月31日告示、4月9日投開票の日程で行われた福岡県議会議員選挙において無投票で4期目の当選を決めた。その選挙では、同年3月4日に「事務所開き」と称して人を集めており、別の自治体の地方議員がネット上に投稿した当日の写真も残っている(*下参照)。

 西元氏の選挙運動費用収支報告書及び領収書(*下の画像)を確認したところ、当該事務所の借り入れ期間は3月3日から4月2日まで(*無投票当選だったため投開票を待たずに選挙事務所を閉めたとみられる)。3日に物件を借り入れ、翌日には大勢の客を呼んで事務所開きを実施したということだ。何の問題もないと思いがちだが、法的には疑念が残る。

 同年3月4日は告示前であるため「選挙運動」はできない。やれるのは「政治活動」であって、後援会か政党支部の活動に限られる。しかし、当該事務所の家賃は「選挙運動費用(立候補準備)」として処理されているのだ(*下の収支報告書参照)。

 つまり、同年3月3日から告示前日の3月30日までの事務所賃料は、西元健後援会の収支にも、自由民主党福岡県豊前市・築上郡第一支部の収支にもカウントされていないということになる。繰り返しになるが、この期間に選挙運動はできない。事務所開から告示までの間、問題の事務所では一体どのような活動を行っていたというのだろうか――?

 ちなみに、西元氏は昨年12月、「事務所開き」を行っている。目的が豊前市長選に向けての地盤固めにあることは明らかだが、事務所開きを含めた同氏の動きが、あくまでも「後援会活動」の一環であることは、公式サイトやSNSでの情報発信元がすべて「西元けん後援会」となっていることからも分かる(*下の画像参照)。すると、令和5年3月の「事務所開き」とその日から告示前日までの動きも、後援会活動の一環だったとみるのが普通だろう。

 この際、もう一つ問題提起しておきたい。西元氏が豊前市長選出馬を表明したのは昨年8月。県議を辞職して背水の陣を敷くものと思っていたが、辞職願は提出されておらず、いまだに議員バッジをつけたままである。税金が原資の県議報酬で市長選に向けた活動を行っている格好だ。西元氏が「矜持」という言葉を知っているなら、政治家として筋を通すべきだろう。

 年をまたいで自民党を揺さぶり続ける「政治とカネ」。裏金や使途不明金が違法性を問われるのはもちろんだが、世間と大きくズレた政治家の姿勢そのものに批判が集まっているのも事実だ。

 訂正(2025年2月5日12時01分)
記事中の「相手先や使途が分からない政治活動費の合計は、3年間で3,180,533円にも上る。」という箇所は誤植のため当初「3,180,5333円」となっておりました。3,180,533円が正確な表記です。
訂正してお詫び申し上げます。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・地方自治体・福岡県議会議員を巡る「政治とカネ」疑惑】  2025年02月05日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【自民党】:小泉進次郎氏が企業団体献金めぐり「禁止すれば政党交付金頼みの政治に」大放言の笑止千万

2025-02-03 12:05:30 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【自民党】:小泉進次郎氏が企業団体献金めぐり「禁止すれば政党交付金頼みの政治に」大放言の笑止千万

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【自民党】:小泉進次郎氏が企業団体献金めぐり「禁止すれば政党交付金頼みの政治に」大放言の笑止千万

 JNNの世論調査で、石破内閣の支持率が37.1%となり、前月調査から4.3ポイント下落する一方、不支持率は同4.5ポイント上昇し、59.7%となった。

 国会では衆院予算委員会を舞台に本格論戦が始まっているが、内閣支持率が一向に上向かない理由の一つは、裏金事件をはじめとする「政治とカネ」問題に対し、自民党が今もなお腰が重いことがあるだろう。

 2日にも自民党政治改革本部の小泉進次郎事務局長(43)から仰天発言が飛び出した。

 小泉氏はBSテレ東の番組に出演した際、今国会の焦点である「企業・団体献金」の扱いを巡り、「禁止すれば政党交付金頼みの政治になってしまう」「税金丸抱えの政治はノー」などと言い放ったのだ。

 立憲民主党などの野党は昨年の臨時国会に「企業・団体献金禁止法案」を提出。これに対し、禁止に真っ向から反対している自民は今国会で「企業・団体献金公開強化法案」「構成員の意思尊重法案」の2法案を単独提出している。小泉氏は1月31日にも、記者団に「企業・団体献金の禁止、それは違う。禁止よりも公開だ」と強調していた。

 自民は頑なに企業献金の「禁止」を訴えても世論の支持は得られないとみて、論点を「透明化」に置き換えようという戦略だろう。

 だが、過去の国会審議を振り返れば、企業・団体献金が政策を歪める可能性が否定できないとして、代わりに国民の税金を原資とする政党助成法(政党交付金)の制度が設けられたはずだ。

 ■小泉氏は旧民主党政権が企業団体献金の禁止を訴えながら後退に転じたことを批判

 小泉氏は「政党交付金頼みの政治になってしまう」と言うが、制度導入時に自民総裁だった河野洋平元衆院議長(88)も、企業団体献金と政党助成法は「トレードオフ(二律背反)の関係」にあったと断言し、「(企業団体献金は)廃止しなければ絶対におかしい」と述べているわけで、小泉氏がいろいろ理屈を挙げたところで、発言は論理破綻していると言っていい。

 さらに言えば、小泉氏は過去の国会で、旧民主党政権が企業団体献金の禁止を訴えながら後退に転じたことを強く批判していた。

 「政治献金、企業・団体献金の禁止、これだってあっという間に言うことが変わっちゃった。どうやったら国民は民主党が言っていることを信じたらいいんですか」(2010年10月の衆院内閣委員会) 

 「企業・団体献金の禁止も、やると言ったことはやらない。(略)結局、民主党はやると言ったことはやらないんですよ」(同)

 旧民主党政権の姿勢を厳しく追及する質問なのだが、裏を返せば、この発言は企業・団体献金の禁止を守れ――と政権に主張していたに等しいだろう。

 そもそも政治資金について、現行法下でも「公開」どころか「透明化」に最も後ろ向きだったのが自民だ。それが裏金事件が起きた背景にあることを忘れてはならない。

             ◇  ◇  ◇

 自民の裏金事件はまだまだ終わらない。●関連記事【もっと読む】で『自民が裏金参考人招致に「大変遺憾」連発どの口が? ご都合主義で反発するお門違いの深刻度』【さらに読む】で『自民裏金事件めぐり旧安倍派“金庫番”の参考人招致が決まる…元所属議員が口を揃える「次は幹部の番」』を取り上げている。

 ■関連記事

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・自民党・「政治とカネ問題」】  2025年02月03日  12:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【自民党】:政治資金問題、不記載69議員の収支報告書に「不明」残る…専門家「放置防ぐ対策必要」

2025-02-03 05:00:40 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【自民党】:政治資金問題、不記載69議員の収支報告書に「不明」残る…専門家「放置防ぐ対策必要」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【自民党】:政治資金問題、不記載69議員の収支報告書に「不明」残る…専門家「放置防ぐ対策必要」

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で、派閥側からキックバック(還流)された収入などを政治資金収支報告書に記載していなかった所属議員側のうち少なくとも69人が、訂正時に収支などを「不明」としたまま解消していないことがわかった。「不明」を残す限り、説明責任を果たしていない状態が続く。一方、収支報告書は保存義務のある3年を過ぎると順次廃棄され、専門家は「放置」を防ぐ対策を求めている。(広瀬誠、矢野恵祐)

 ◆1年前に訂正

 事件では、昨年1月19日に東京地検特捜部が旧安倍派や旧二階派の会計責任者らを政治資金規正法違反で在宅起訴するなどした。旧二階派は同18日、旧安倍派も同31日に2020~22年分のパーティー収入を1億3614万円、4億3588万円増額する訂正を行った。

収支などが「不明」と記述された政治資金収支報告書。添付の宣誓書で「判明した時点で訂正する」と約束した議員側も多い
収支などが「不明」と記述された政治資金収支報告書。添付の宣誓書で「判明した時点で訂正する」と約束した議員側も多い

 それに伴い、議員らも自らの政治団体の収支報告書を訂正したが、領収書紛失などを理由に、収支の項目に「不明」と記すケースが続出。とりわけ、具体的な使い道を説明できないことについて、国会では野党側から「選挙費用に使われたのではないか」との批判や、議員個人の「雑所得」とみなして課税対象とすべきだとの主張も出ていた。

 読売新聞は、不記載が確認された議員ら85人が代表を務める資金管理団体と政党支部(旧安倍派79人、旧二階派6人)の収支報告書について、総務省と都道府県選挙管理委員会が公表している今年1月9日時点の状況を調べた。

 20年分は昨年11月で保存期間の3年が経過し、同省や大半の選管で収支報告書の廃棄が進んでいる。21、22年分の収支報告書に「不明」を確認できたのは69人。内訳は旧安倍派64人、旧二階派5人で、多くの場合は派閥側から還流などを受けた日付を「不明」としたままだった。

 22年分の収支報告書で旧二階派からの80万円の受領日が「不明」だった衛藤晟一参院議員の事務所は、取材に「領収書もなく、派閥の指示で時期は不明とするしかなかった」とした。

 ◆「領収書がない」

 一方、使途に「不明」を残していたのは5人。旧安倍派幹部だった世耕弘成衆院議員、高木毅・前衆院議員の資金管理団体は両年分とも収入と支出の総額が「不明」だったほか、支出でも世耕氏は「贈答品等代」で、高木氏も「会合費」「お品代」「交通費」で、金額や支出日、支出先などが「不明」のままだった。

政治資金収支報告書の訂正状況
政治資金収支報告書の訂正状況

 政治資金規正法違反や公職選挙法違反で有罪が確定した堀井学・元衆院議員の資金管理団体は21年の還流分650万円の受領日を「不明」、支出でも650万円を「使途不明金」としていた。

 世耕、高木両氏は昨年3月の国会の政治倫理審査会でそれぞれ「政治活動で使った」と述べ、堀井氏は同1月の記者会見で「秘書の人件費などに使った」としていた。今も収支報告書の「不明」が解消できないことについて、高木氏の事務所は「調査中」として詳細な回答を避け、世耕氏の事務所は取材に応じなかった。堀井氏は事務所を閉鎖し、元事務所関係者は「会計担当も含めて職員は散り散りになってしまった」と話した。

 ある議員秘書は「地元の政治活動に使ってきたが、領収書がないので使途の内訳がわからなくなった」と実情を明かし、「解消は難しい」とこぼした。

 ただし、萩生田光一衆院議員の政党支部のように、支出額や使途をいったん「不明」としていたものの、その後、該当する領収書を捜し出し、解消したケースもある。

 ◆保存3年で廃棄

 政治資金規正法は、収支報告書に「不明」と書いた場合の取り扱いについてルールを設けていない。一方で、保存期間を超えた収支報告書は順次廃棄されていく。

 廃棄後に判明した場合でも、官報や公報に掲載される収支報告書の要旨で訂正はできる。だが、要旨は収支報告書そのものとは違い、寄付を受けた日付など省略される項目も多く、訂正内容を全て把握できない。要旨の作成をやめる選管も増えている。

 日大の岩井奉信名誉教授(政治学)は、「収支報告書に『不明』と書いたまま、事実上の放置を許していることは制度上の欠陥だ。保存期間もあまりに短く、不明のまま逃げ切れてしまう。こうした穴をふさぐとともに、悪意のある対応にペナルティーを科す法整備が必要だ」と指摘している。

 元稿:読売新聞社 朝刊 主要ニュース 社会 【事件・疑惑・自民党・「政治とカネ」問題】  2025年02月03日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【自民党】:裏金事件めぐり旧安倍派“金庫番”の参考人招致が決まる…元所属議員が口を揃える「次は幹部の番」

2025-01-30 12:10:30 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【自民党】:裏金事件めぐり旧安倍派“金庫番”の参考人招致が決まる…元所属議員が口を揃える「次は幹部の番」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【自民党】:裏金事件めぐり旧安倍派“金庫番”の参考人招致が決まる…元所属議員が口を揃える「次は幹部の番」

 巨額の裏金づくりに手を染めた旧安倍派の“金庫番”の国会招致。昨年来、野党側が要求し続けてきたものの、自公の反対で実現せずじまいだったが、野党が衆院予算委員会の委員長ポストを握った少数与党下で、ついに実現に近づいた。

 野党側が今回、旧安倍派の元会計責任者・松本淳一郎氏(77)の参考人招致を来年度予算案の実質審議入り条件としたため、予算委の日程も絡んだスッタモンダの与野党協議が続いていた。参考人招致は全会一致が慣例だからだが、結局、多数決による議決を行うことになり、30日、野党の賛成多数で招致が決まった。自民は反対し、公明党は採決前に退席した。

 自民党の派閥裏金事件の実態解明には旧安倍派の会計責任者に話を聞く必要があるというのが野党の主張。特に、一度中止が決まったパーティー券収入のキックバック復活をめぐり、松本氏と旧安倍派幹部らの証言が食い違っている。この真相を明らかにするのが肝なのは言うまでもない。

 自民は、松本氏は裁判で有罪が確定しているとして「立法府が立ち入るべきではない」と反対してきた。だが、すでに予算委の日程が1日ずれ込み、年度内成立を考えると、これ以上は日程を窮屈にできないため、矛を収めた形だ。

 「参考人招致の日程は2月10日ごろが想定されている。出席するかどうかは任意で、松本氏はこれまで、招致が決まっても出席しない意向を示しているとされる。しかし、野党は強気。参考人招致を拒否すれば、出席に強制力があり、偽証罪に問われる証人喚問へと進んでしまう。自民党内には参考人招致で手を打った方がいいという声もある」(政界関係者)

 ◆「幹部による納得できる説明が必要だ」「上の者が責任を持つべき」

 野党側は松本氏が民間人なので、非公開や議員が参考人の元へ出向く形での質疑も念頭にあるという。

 松本氏が参考人招致となったことで、次は幹部の番だ。実は、フジテレビの「やり直し会見」に世間の注目が集まっていた今月27日、参院の政治倫理審査会に出席した旧安倍派議員2人が次のように発言していた。

 「国民がいろいろ疑問に思っている。幹部による納得できる説明が必要だ」(北村経夫参院議員)

 「上の者が責任を持つべきだ。今回の案件は国民からみればよく分からず、きちんと説明できていないことに大きな問題がある」(酒井庸行参院議員)

 キックバック継続の“謀議”の場にいた幹部のうち現職は、西村康稔元経産相と世耕弘成元経産相。2人が参考人招致や証人喚問される日も近づいている。

             ◇  ◇  ◇

 旧安倍派の“金庫番”参考人招致議決をめぐり、反対した自民議員からは「決着済み」との強硬な声もあったという。関連記事【もっと読む】で詳しく報じている

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 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・自民党・「政治とカネ」問題】  2025年01月30日  12:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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