【HUNTER・03.17】:人権無視!市長の辞職を迫る田川市議らと怪文書|裏で動く関係者判明
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・03.17】:人権無視!市長の辞職を迫る田川市議らと怪文書|裏で動く関係者判明
今月10日に開かれた田川市議会の総務文教委員会で、公明党の山野義人市議が、村上卓哉市長と不適切な関係にあることが分かった女性職員を同委員会に出席させ、質疑させるよう求めた。この提案に同調したのが委員長を務める今村寿人氏。30分以上にわたって女性職員を出席させるよう求め、そこに佐々木博市議まで加わり、議事が停滞する事態となった。
「公務員には説明責任がある」(今村氏)と主張し女性職員を引っ張り出そうとする今村氏ら3人。今村氏は先月19日の市議会全員協議会で、「即刻、本日辞任していただきたい」「それでも市長が辞任しないとなると、市政運営を1日でも停滞させないためにも、あらゆる方法を取らざるを得ない」と発言していた。市長の辞任を求める市議らの目的は、本当に“市民のため”なのか?――疑問を抱いて取材する中、探偵まで使って市長の不適切行為を暴きたて、怪文書をばら撒いて市民を扇動しようとする連中の存在が明らかとなった。
■不適切行為の過剰な追及で相次ぐ自殺
兵庫県では、斎藤元彦知事のパワハラ問題に絡み、兵庫維新の会に所属する県議らにプライバシーを暴かれそうになった同県の元県民局長が自殺した。その顛末については周知の通りだ。直近では、議場における「恥を知れ!」動画で名を上げた石丸伸二元広島県安芸高田市長に厳しく非難され亡くなった市議の妻が自殺したことも報じられている。
不適切行為への過剰な批判で、関係者の人権が踏みにじられるというケースが相次ぐ現状。政治家やユーチューバーが正義の味方を気取るのは勝手だが、「人権意識」を欠いた行為が正義であるはずがない。
田川市長が不適切交際の相手として認めた女性は確かに公務員だが、議会で激しく糾弾すれば不測の事態が起きる可能性も否定できない。社会で起きている事象への認識とわずかな想像力があれば解るはずだ。今村氏らの議会での動きは矩を超えている。
そもそも、村上市長はすでに不適切交際を認めて謝罪している。彼に説明責任があるのは当然だが、弱い立場の女性職員まで議会に呼んで糾弾する必要があるのか。議会における今村氏らの主張に違和感を覚えているのは記者だけではあるまい。
開催中の市議会で市長に辞職を迫っている今村氏らは、不正が疑われる事業をいくつも行っていた二場公人前市政時代に、その二場氏を支える立場だった方々。特に今村市議は、義弟である二場前市長を選挙で破った田川市長を敵視する永原譲二大任町長やその長男と良好な関係だとされている。同市議の実弟は、永原町長が君臨する大任町で会計年度職員として採用されており、4月からは新設のごみ処理施設で責任ある役職に就く予定だという。
昨年、田川市を辞職して大任町の職員になった課長がいた。その人物は、田川市の職員時代に不正を重ね、2度の懲戒処分を受けている。しかし、今村氏がその元課長を「議会に呼んで説明させろ」と迫った話は聞いたことがない。それどころか不正を働いた問題の元課長を擁護する質疑を行っていたことが議会の公式動画に残っており、今回の姿勢とかなり違うことが分かる。それゆえの「違和感」なのだ。
■怪文書ばら撒き部隊の正体
そうした中、議会における今村氏らの動きに呼応するかのように、田川市内に「怪文書」がばら撒かれた。文書が田川市長の不適切行為を攻撃する目的なのは分かるが、週刊誌のウェブ版や新聞記事を断りなく貼り合わせたようなお粗末な作り。「田川市の未来・財産を守ろう女性の会」という怪しげな団体名と卑劣なやり方が、市民の顰蹙を買っているのは言うまでもない。
実は、この怪文書をばら撒いている連中の正体は、一部ながら分かっている。怪文書のポスティングを不快に思った田川市民が、防犯カメラに映った実行者たちの顔写真を、次々にハンターに送ってきているからだ。下はその一例。あるマンションに入ってきた二人組が、集合ポストに怪文書を押し込み、出ていくまでが記録されていた。
怪文書をポスティングしているのは大任町に本社を置く建設業者の息子ら。明かな不法侵入であり、関係者が近く警察に届けを出す予定だという。怪文書をばら撒いている「田川市の未来・財産を守ろう女性の会」のメンバーは確認されておらず、文書のほとんどが「数十人の男性」(目撃情報)の手によって今月9日の夜にばら撒かれていた。(*下の画像参照)
■うごめく政治家たち
ところで、議会での常軌を逸した市長攻撃や怪文書騒ぎを取材する中、一連の動きの背景を示す以下の事実が明らかになりつつある。
・田川市長の不適切交際を暴くために動いた連中がいて、それが首長を含む複数の政治家と秘書、ある大任町の建設業者だということ。
・その連中が数カ月間、探偵や知人を雇って市長の動向を調べ上げさせたこと。
・政治家の身内、大任町の関係者などが怪文書のばら撒きにかかわっていること。
田川市長を追い込むため、平気で盗聴までやる探偵を雇って証拠固め。大げさな記事を週刊誌に書かせて、市長を辞任に追い込むという周到な計画が存在したということだ。怪文書ばら撒きは、その延長線上にある。田川市民はこうした事実をどう受け止めるのだろう。ちなみにハンターは、問題の政治家たちや業者の実名、怪文書の発注者と納入場所まで正確に掴んでいる。
元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・話題・地方自治体・福岡県・今月10日に開かれた田川市議会の総務文教委員会で、公明党の山野義人市議が、村上卓哉市長と不適切な関係にあることが分かった女性職員を同委員会に出席させ、質疑させるよう求めた】 2025年03月17日 05:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。