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路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【安藤優子コラム・01.26】:中居さんトラブル報道にみる「オトコ社会」でペット化もおじさん化もせずに働く難しさ

2025-01-26 12:00:30 | 【新聞社・報道・テレビ・ラジオ・NHKの功罪・マスコミ・雑誌・著作権】

【安藤優子コラム・01.23】:中居さんトラブル報道にみる「オトコ社会」でペット化もおじさん化もせずに働く難しさ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安藤優子コラム・01.26】:中居さんトラブル報道にみる「オトコ社会」でペット化もおじさん化もせずに働く難しさ 

 長年ニュースを担当してお世話になってきたフジテレビが大変な状況にひんしている。
 タレントの中居正広さんとある女性をめぐる「トラブル」で、局の関与があったのか、「トラブル」を把握してからどのように対応してきたのかが、厳しく問われています。ただ、事実関係については今後の第三者委員会での調査にゆだねるということなので、臆測は厳につつしみたいと思います。

 ◆見渡す限り「おじさん」の世界だった

 が、そうした一連の報道を見ていて思ったのは、圧倒的な「オトコ社会」で、いくらその数が増えたとはいえ、マイノリティーとしての女性が仕事をするということの変わらぬ難しさと、向けられる視線のいびつさです。
 話はかなりさかのぼりますが、かれこれ40年以上前、私が初めてテレビ報道に足を踏み入れたときに目の前に広がっていたのは、見渡す限りの「おじさん」の世界でした。
 まだきわめて幼稚だった私はそれが「オトコ社会」という名の「ボーイズクラブ」であるという認識もなく、ただチェックのスカートにトレーナー姿の自分が明らかに場違いであることだけは、周囲の突き刺さるような視線から痛いほど感じたのを覚えています。
フジテレビ(資料写真)

フジテレビ(資料写真)

 ◆男性司会者にうなずく仕事

 そして拝命したのは男性司会者の横にひかえる「アシスタント」という仕事です。当時はニュースキャスターなんていう呼称はなく、メインの男性はニュース番組の司会者と呼ばれていて、私はその男性司会者の言葉にいちいちうなずいてみせるのが仕事でした。
 ジェンダーのカテゴリー分けで言えば、きっぱりとした主従の関係性です。政治・経済を語るのは「オトコ」の仕事で、天気予報などの、いわゆる軟ネタは女性アナウンサーの仕事と、徹底した性別役割分業が成立していました。
 誰が決めたのか、誰も決めてはいなかったでしょう。でも「オトコ」は天下国家を牛耳る政治や経済を語り、「オンナ」は奥の台所でその場の酒やつまみをかいがいしく用意をする。そんな性別役割分業が画面上でもあたりまえだったのです。

 ◆「ボーイズクラブ」を生き抜く作戦

 大学生だった私にとって、そうした「オトコたちの世界」のルールは未知の領域で、何かとやることなすことベテランのおじさん記者をイラっとさせていた...

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 元稿:東京新聞社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【話題・連載「安藤優子コラム」】  2025年01月26日  12:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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