路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【東京都】:「学歴詐称疑惑」再燃の小池百合子…その「虚飾の物語」を検証する ②

2024-07-07 06:50:40 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【東京都】:「学歴詐称疑惑」再燃の小池百合子…その「虚飾の物語」を検証する ② ■『女帝 小池百合子』著者が真相を語った

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【東京都】:「学歴詐称疑惑」再燃の小池百合子…その「虚飾の物語」を検証する ② ■『女帝 小池百合子』著者が真相を語った

 「近藤大介 北京のランダムウォーカー」と題したこの連載は、普段は毎週火曜に中国を中心とした東アジア情勢に関するレポートを載せ、最後に推薦新刊図書の書評を加えている。だが、今回は特別編として、元政治記者の近藤大介氏と、現在ベストセラーになっている『女帝 小池百合子』(文藝春秋刊)の著者で、ノンフィクション作家の石井妙子氏との120分にわたる緊急対談をお届けするーー。 


学歴詐称疑惑を徹底検証

近藤: 石井さんがカイロに飛び、早川氏の案内で、かつて二人が同居していたアパートを訪ねていくシーンが印象的ですね。結局、早川さんが所持していた小池氏に関する一切合切を石井さんが譲り受け、その中には日記や写真などの他に、カイロのヒルトンホテルのナイフとフォークまであったとか。

石井: そうです。小池氏は父・勇二郎氏がカイロに来ると、宿泊先のヒルトンホテルへ行き、コーヒーカップ、皿、ナイフ、フォーク、シュガーポット、テーブルクロス、ハンガー……と、ホテルの備品をごっそり持ってかえって来てしまう。そのあたりは本書を読んでいただければ。 

近藤:  カイロ留学時代の小池氏の驚天動地のエピソードも満載です。周囲を振り回すだけ振り回して、一番オイシイところを自分が奪い取り、あとはポイ捨て。何だか政治家・小池百合子の雛形のような留学生活ではないですか。

アラビア語を助けてもらうために、言葉の流暢な男性と短期間の「語学結婚」をしたり、エジプト人の庶民が乗るバスを「ノミがうつる」と言って毛嫌いしたり……。小池氏の処女作『振り袖、ピラミッドを登る』(講談社刊、1982年)も読みましたが、日本人が中東情勢に疎いことをこれ幸いに、自己アピールの旺盛なこと。

1986年に出版された初めての著書。小池氏は当時、日本テレビ『竹村健一の世相講談』でアシスタントをしていた。

石井: その小池氏の留学見聞記には、留学中に一番お世話になった早川さんのことは、1行も出てきません。そのことを早川さんに訊ねたら、明日は日本に帰国するというカイロ留学の最後の晩に、小池氏が早川さんに言い放った言葉を教えてくれました。

「私、日本に帰ったら本を書くつもり。でも、そこに早川さんのことは書かない。だって、バレちゃうからね」

近藤: 講談社から出ているこの小池氏のデビュー作の著者略歴には、「1972年10月、カイロ大学・文学部社会学科に入学。1976年10月、日本人として二人目、女性では初めて、しかも首席で卒業」と明記してあります。

さらに本の扉には、卒業証書と思しき写真が使われ、「正式の卒業証書が手に入ったのは、何と二年後であった。一枚一枚が手書きだからである」と「あとがき」で釈明しています。

自著の扉に使った「卒業証書」。自分の写真をコラージュ。民族衣装の裾が広がり、教授たちのサイン部分が読めない。(『振り袖、ピラミッドを登る』より)

石井: この「卒業証書」は、中東の民族衣装に身を包んだ小池氏の全身写真とコラージュされていて、教授たちのサインがあるはずの下部が読み取れないように加工されています。

近藤: これは講談社から出ている本で、お恥ずかしい限りです……。 

石井: 小池氏はその後2回、「卒業証書」を公表しています。一回目は『週刊ポスト』(1993年4月9日号)ですが、名刺の半分にも満たない大きさで、字の判別がつかない。

もう一回はフジテレビ系のワイドショー『とくダネ!』(2016年6月30日)で、この時もぼんやりとしたコピーが短時間写されただけです。しかも、1982年の著書のものと、フジテレビで写されたものは、ロゴマークが異なっていて、明らかに「別物」なのです。

都知事選の出馬を決めた小池は、「卒業証書」と「卒業証明書」を2017年6月30日「とくダネ!」(フジテレビ)で公開する。(『女帝 小池百合子』より)
自著の「卒業証書」にある大学のロゴマーク(A)。「とくダネ!」「卒業証書」のロゴマーク(B)。上部に注目。Aは白地にダイヤマークがある。一方、Bのロゴマーク上部は、緑地の中に先端が丸みを帯びた白いV字が描かれている。(『女帝 小池百合子』より)

近藤: それは驚きですね。私は若い頃に中国に留学したことがあるんですが、当時の中国では、闇商売の「偽物商」が跋扈していました。日本人駐在員たちも、彼らを使って「カラ出張」をしばしばやっていたものです。

例えば北京にいる駐在員が、上海に出張に行ったことにして、飛行機チケットから上海のホテルの宿泊レシート、会食の領収書など、一切を「偽物商」が手配してくれる。料金は、額面金額の合計の1割というのが相場でした。

 中国の大学の偽の卒業証書も、彼らに頼めばたちどころに作ってくれます。ある「偽物商」は私に、「大学の卒業証書と車の運転免許証の偽造が2大収入源だ」と嘯いていたほどです。

石井: エジプトも同じような状況だと思います。現地に実際に足を運び、また当時の状況を知る人たちにも聞きましたが、相当な「コネと賄賂の社会」です。

加えて、日本は2016年度までに、計1568億円もの無償資金協力を含むODA(政府開発援助)をエジプトに拠出しています。カイロ大学は軍事独裁政権の管理下にありますし、日本政界に身を置く小池氏からすれば、カイロ大学の「口封じ」も不可能ではないでしょう。

 とにかく、学歴詐称疑惑については、本書で徹底検証しましたので、読者にご判断いただきたく思います。

 元稿:現代ビジネス 主要ニュース 政治 【選挙・メディア・マスコミ・担当:近藤 大介 , 石井 妙子】  2020年06月05日  09:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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