路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【ニュース裏表】:安倍元首相三回忌法要 いくら願っても戻ってくることはない安倍氏 拉致解決、憲法改正が残されたわれわれに課せられた責務

2024-07-07 07:46:50 | 【訃報・告別式・通夜・お別れの会・病死・事故死・災害死・被害による死他】

【ニュース裏表】:安倍元首相三回忌法要 いくら願っても戻ってくることはない安倍氏 拉致解決、憲法改正が残されたわれわれに課せられた責務

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ニュース裏表】:安倍元首相三回忌法要 いくら願っても戻ってくることはない安倍氏 拉致解決、憲法改正が残されたわれわれに課せられた責務 

 2022年7月に暗殺された安倍晋三元首相の三回忌法要が6月30日、東京・芝公園の増上寺で営まれた。参列者の一人として読経が響くなか、安倍氏との思い出を振り返った。

 安倍氏に初めて会ったのは02年7月だった。産経新聞官邸クラブキャップになったばかりで、小泉純一郎内閣で官房副長官を務めていた安倍氏にあいさつした。はつらつとしていた印象だった。当時の官邸クラブは、サブキャップが阿比留瑠比記者、安倍番は石橋文登記者、総理番は田北真樹子記者らと個性的な布陣である。

2002年9月、小泉純一郎首相(左)は訪朝し、金正日(キム・ジョンイル)総書記と握手した。左奥は官房副長官として同行した安倍氏=平壌市内(共同)

 何事もない夏かと思いきや、小泉首相は水面下で「北朝鮮訪問」を計画していた。8月30日朝、社会部の加藤達也記者から「小泉さんが訪朝を計画しているらしいです」との一報が届き、確認に追われた。

 安倍氏もこの日まで計画を知らされていなかった。小泉首相から訪朝を伝えられた安倍氏は「平壌(ピョンヤン)に同行するよう言われた」と明かした。

 私たちにとって、韓国紙に特ダネを抜かれた苦い思い出であるとともに、安倍氏との結束を強める契機ともなった。 

 帰国した拉致被害者5人を北朝鮮に戻そうとする動きに、断固反対したのが安倍氏や中山恭子内閣官房参与らで私たちも同調した。「5人を戻すのか」と追及する阿比留記者の質問に、別の方向を向きながらいやいや答える福田康夫官房長官の姿は印象的だった。

 結局、5人は日本で家族の帰国を待つことになった。

 田中均外務省アジア大洋州局長の言う通りに、5人を北朝鮮に戻していたら二度と帰って来られなかっただろう。

 訪朝をめぐり蚊帳の外だったことに安倍氏も内心じくじたる思いだった。それを挽回して主導権を取り戻した行動力は目を見張るものがあった。これは安倍氏が衆院議員になる前から拉致問題に関心を持ち、被害者家族らとの信頼関係を築いていたからこそ実現できたことだった。

 あれから22年の歳月がたった。

 菅義偉前首相も三回忌法要後の直会(なおらい)の席上、「2年を振り返ると、長かったと思うときもあれば、なぜこんなに短いんだろうと、いろいろ考えながら過ごしてきた」とあいさつしたが、皆が同じ思いをしているのではないか。 

 私自身、月刊「正論」増刊号『不屈の政治家 安倍晋三』のグラビアを見た酒巻俊介カメラマンの提案を受け、何かに憑りつかれたように、東京と大阪、安倍氏の地元・山口県下関、台湾の台北、山口県とも縁が深い台南の5カ所で「安倍晋三写真展」を開催した。多くの方が来場し、在りし日の安倍氏の写真に見入っていた。

 昭恵夫人が直会の最後に言われたように、いくら願っても安倍氏が戻ってくることはない。安倍氏が望んだ「拉致問題の解決」「憲法改正」などに取り組むことが、残されたわれわれに課せられた責務であろう。

 今回から、かつて1年間働いた夕刊フジで連載を担当することになった。夕刊フジでは政治部とは違った角度から永田町・霞が関を見ることができ大変勉強になった。しばらくお付き合いいただきたい。(産経新聞特別記者・有元隆志)

  元稿:夕刊フジ ZaKZak 主要ニュース 政治・国際 【政治ニュース・連載「ニュース裏表」】  2024年07月05日  06:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【花田紀凱 天下の暴論プラス】:安倍元総理の三回忌法要に出席「気がつくと…まだ電源を切ってなかった主人のパソコンが、たまについています」昭恵さんの挨拶に泣く

2024-07-07 07:46:40 | 【訃報・告別式・通夜・お別れの会・病死・事故死・災害死・被害による死他】

【花田紀凱 天下の暴論プラス】:安倍元総理の三回忌法要に出席「気がつくと…まだ電源を切ってなかった主人のパソコンが、たまについています」昭恵さんの挨拶に泣く

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ニュース裏表】:【花田紀凱 天下の暴論プラス】:安倍元総理の三回忌法要に出席「気がつくと…まだ電源を切ってなかった主人のパソコンが、たまについています」昭恵さんの挨拶に泣く 

 安倍晋三元総理の三回忌。

 そうか、もう2年という歳月が経(た)ってしまったのか。

 「日本は世界は、最も必要な時に、最も必要な人を喪ってしまった」

 ぼくは2年前にそう書いた。

 日本政治の現在の混乱、ウクライナ戦争やパレスチナの終わることない紛争を見るにつけ、この思いを深くするばかりだ。

三回忌法要の引き物としていただいた品

 

 6月30日、日曜日の午後、芝・増上寺で、安倍家による「三回忌法要」が執り行われ、ぼくも出席した。

 法要の後、隣の東京プリンスホテルで直会。

 岸田文雄総理、菅義偉前総理夫妻、そして車椅子の森喜朗元総理。櫻井よしこさん、加藤康子さん、金美齢さんなどの顔も。

 同じテーブルには岩田明子さん、小川榮太郎さん……。ぼくの左隣は安倍総理の盟友、荒井広幸さん(元衆院、参院議員、内閣官房参与)だった。

 菅前総理は月刊『Hanada』8月号のインタビューでも話されていた『フィナンシャル・タイムズ』の記事を紹介。

 「日本人は安倍総理に感謝すべき」と。 

 森元総理は、現在の政界の微妙な状況にも触れながら、最後に、

 「お墓というものは人々の心をひとつにします。昭恵さん、寂しいかもしれないけれど、たまには油谷のお墓の前で、歌でも歌ったらいい。そうすれば元気が出ますよ」

 いかにも森元総理らしい、温かい励ましの言葉だった。

 そして、最後、昭恵さんの挨拶に泣いた。

 「早いもので、あっという間の2年でした。初めの頃は現実を受け止めることができませんでしたが、最近、ぼちぼち、取材を受けたりして、主人のことを思うことが多くなりました。

 生前には知らなかった主人のことをいろいろ知り、ほんとうに多くの人に愛された素晴らしい人だったんだ、こんな人と私は結婚してたんだと感謝の気持ちでいっぱいです」

  最近になってやっと遺品の整理をする気持ちになったとも。

 「ボチボチと家の片づけをし、古いアルバムなど見ながら、こんなこともあった、あんなこともあったと、いろいろと思い出しているところです。

 気がつくと、まだ電源を切ってなかった主人のパソコンが、たまについています。 

これはどういうことなのか、もしかしたら、主人は生きてるんじゃないかな、なんて思いながら、主人の遺品を整理しているところです」

 月刊『Hanada』今月号のインタビューでも、最近、よく泣いていると仰っていた昭恵さん、涙ぐんでいた。

 「今、世界は大変な状況にあります。日本がしっかりしなくては世界は平和にならない。私はそう信じています。

以前、森総理が『日本は神の国』と言われて、大変な問題となったことがありましたけれど――」

 会場に笑いが。

 森元総理の目の前で、こんなことを言えるのが昭恵さんだ。

 「私も森総理と同じく日本はまさしく『神の国』と思っておりますので、そのことを広く伝えていきたいと――。

 皆さま、機会があれば山口のお墓にもぜひ、お参りいただければ嬉しく存じます」

 「次は七回忌か。ぼくはもう出られないかも」と、つぶやくと、隣の荒井広幸さんが、

 「いやいや、ぜひ出てください」

 当たり前だけれど、安倍元総理を好きな人ばかりの会場。終始、なごやかで、良い会であった。

花田紀凱
 月刊『Hanada』編集長

  元稿:夕刊フジ ZaKZak 主要ニュース 政治・国際 【政治ニュース・連載「花田紀凱 天下の暴論プラス」】  2024年07月04日  11:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【2024東京都知事選】:蓮舫氏「神宮外苑再開発は見直す」「これは争点」都知事選の政策発表会見で明言

2024-07-07 06:58:00 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【2024東京都知事選】:蓮舫氏「神宮外苑再開発は見直す」「これは争点」都知事選の政策発表会見で明言

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2024東京都知事選】:蓮舫氏「神宮外苑再開発は見直す」「これは争点」都知事選の政策発表会見で明言

 東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)への出馬を表明している蓮舫参院議員(56)は18日、都内で記者会見を開き、都知事選で訴える「7つの約束」を公表した。

 蓮舫氏はこの中に記した「東京全体をもっと良くする 未来への責任/住みよい多摩へ」の項目で、小池都政で進んでいる明治神宮外苑の再開発問題について「見直して、大切な緑を守ります」と記した。

都知事選で訴える政策について会見で発表する蓮舫参院議員(撮影・中山知子)

 

 これまでも対応不足が指摘されてきた住民参加や住民への説明を「促す」とした上で、再開発の前提となっている都の「公園まちづくり制度」の適用プロセスや、環境影響評価(アセスメント)について「もう1度、厳格に検証する」と訴えた。

 また、神宮外苑再開発について「今回、私は争点だと思っている。知事選の結果次第では(公約に)約束した通りの対応をしたい」とも訴えた。

 都知事選にはこのほか、広島県安芸高田市の石丸伸二前市長(41)、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)ら50人近くが出馬を予定しており、前回2020年の22人を上回り、過去最多の立候補者数となることが見込まれている。

 元稿:日刊スポーツ 主要ニュース 社会 【話題・選挙・2024東京都知事選】  2024年06月18日  18:20:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【学歴詐称疑惑】:告発記者会見に“乱入”、小池都知事を援護射撃する「元カイロ大副学部長」の正体

2024-07-07 06:55:10 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【学歴詐称疑惑】:告発記者会見に“乱入”、小池都知事を援護射撃する「元カイロ大副学部長」の正体

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【学歴詐称疑惑】:告発記者会見に“乱入”、小池都知事を援護射撃する「元カイロ大副学部長」の正体

 ■(黒木 亮:作家)  

 去る6月18日、小池百合子東京都知事を学歴詐称で刑事告発し、記者会見を開いた小島敏郎氏に対し、東京国際大学教授のイサム・ハムザ氏(カイロ大学名誉教授)が、質疑応答セッションで真っ先に手を挙げ、「学生時代に小池氏に学内で会ったことがある」「小池氏の卒業証明書は本物」などと、長々と力説した。

<button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button><button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26">小池百合子東京都知事(写真:Pasya/アフロ)</button>
 小池百合子東京都知事(写真:Pasya/アフロ)((C)Japan Business Press Co.,Ltd. All Rights Reserved)

 ■ 【写真】<江東区の運河で船の上から街頭演説する小池百合子氏><2016年、東京都知事選に初出馬した際、築地場外市場を練り歩く小池百合子氏>など  

 一般の日本人にも開催がほとんど知られていない記者会見のことを一介のエジプト人学者がどこからか聞きつけ、参議院議員会館内の会見場に入り、小池氏擁護論を展開したことに胡散臭さを感じた人は少なくない。

 ■同じ穴のムジナ  

 端的にいうと、このイサム・ハムザという人物は、小池氏の「手駒」の一人だ。本人は「誰に頼まれたわけでもなく、自分の意思で(会見に)来た」と語ったが、小池氏サイドによって会見場に送り込まれたと考えられる。  ハムザ氏は、カイロ大学文学部日本語学科の第1期生(1978年卒業)で、同大学で日本語学科長などを務めた後、JICA(国際協力事業団)が20億円の無償資金協力(贈与)によってエジプト北部のアレクサンドリア市に設立したエジプト・日本科学技術大学で2018年からリベラルアーツ・カルチャーセンター長を務めていた。要は日本国民が払った税金で飯を食べていた人物だ。  

 8年前に小池氏が都知事に初当選したとき、同氏が祝福のメッセージを送ったことは【「カイロ大卒業」を取り繕うエジプトの小池人脈】という記事に書いたとおりだ。

  元稿:JB Press 主要ニュース 政治 【地方行政・東京都・小池百合子東京都知事を学歴詐称で刑事告発】  2024年07月04日  11:21:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【小池百合子と学歴詐称】:石原都政で“懐刀”と呼ばれた元副知事が明かす 小池都知事の父親は「大ホラを吹く人でした」

2024-07-07 06:54:50 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【小池百合子と学歴詐称】:石原都政で“懐刀”と呼ばれた元副知事が明かす 小池都知事の父親は「大ホラを吹く人でした」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【小池百合子と学歴詐称】:石原都政で“懐刀”と呼ばれた元副知事が明かす 小池都知事の父親は「大ホラを吹く人でした」

 ◆濵渦武生(元東京都副知事)

 リレーインタビューの最後は、石原慎太郎元都知事の「懐刀」と呼ばれ、石原都政で副知事を務めた濵渦武生氏。実は小池百合子知事の父・勇二郎氏(故人)と大学生の頃に知り合い、勇二郎氏の選挙を手伝ったこともある。その父から直接、「百合子はアラビア語が全然できない」と聞かされたという。

                     ◇  ◇  ◇

 「勇二郎さんは大ボラを吹く人でしたね。自分は海軍の将校だったと言うわけ。でも、どうも話がおかしい。私の親父は終戦時に海軍大尉だったんです。で、いろいろ話を聞くと、ケッケッケッと笑って『君ね、嘘も100回言えば本当になる』と言う。驚いたよ。細かく詰めていくと天才的に話をそらす。百合ちゃんもそれを踏襲している」

 濵渦氏が勇二郎氏と知り合ったのは、参院議員に初当選した石原が立ち上げた政治団体「日本の新しい世代の会」だった。関西地区の専務理事をしていたのが貿易商の勇二郎氏で、濵渦氏は学生部の理事。勇二郎氏が1969年の衆院選に旧兵庫2区から無所属で立候補した際、石原から「手伝ってやれ」と言われ、選挙事務所となった尼崎支部で専従で活動した。支部長は後に国会議員になった鴻池祥肇元防災担当相で、共に勇二郎氏の選挙を手伝った。

 「貿易商と言っても、余った石油を集めて転売するのが勇二郎さんの商売だった。『僕は当選したら通産政務次官になれるんだ。そうすれば傾いた会社を立て直せる。だから応援してくれ』というような話だった。しかし、何千票かしか取れずに落選。その後、後始末もせずにいなくなった。当時、百合ちゃんは甲南女子に通う高校生。兄の勇くんは選挙の手伝いに来たけど、百合ちゃんは一度も来なかった」

 ■「過去を悔いて、正直にお話しなさい」

 しばらくして、濵渦氏が衆院議員に鞍替えした石原の公設秘書になると、勇二郎氏から「会いたい」と電話がきた。1973~74年ごろのことだ。気乗りしなかったが、指定された東京・銀座の三笠会館で会った。

 「そこで、勇二郎さんからカイロにいると聞かされた。そして、こう言ったんです。『百合子が向こうで大学に行ってるんだが、アラビア語が全然できない。だから向こうの本を日本に持ってきて、いま全部翻訳してもらっている。日本語で丸暗記して、授業や試験に臨むようにするんだ』。そんなことで、できるのかなと思いましたけどね。その後、百合ちゃんが日本新党から参院選(92年)に出馬すると勇二郎さんから連絡があり、『手伝ってくれ』と言われましたが、二度とだまされたくないので断りました」

  小池が父親のホラ吹きを受け継いだのを目の当たりにした忘れられないシーンがある。初出馬した2016年の都知事選の街頭演説で、がんサバイバーのライバル候補・鳥越俊太郎氏を「病み上がりの人」と言い、鳥越氏がテレビ討論の場で「差別だ」と批判した際のことだ。

「彼女は『私そんなこと言っていません』と押し通したんです。鳥越さんが『うっ』って詰まって、『言ったじゃないか』と声が裏返った映像まで覚えています。過去にあったこともなかったと言い張ることで、彼女は自分をも納得させるわけです。それでメディアも大衆もだませると思っている」

 2期目を終える小池都政に、濵渦氏は「何もやっていない」と辛辣だ。「最初の公約だった、通勤ラッシュ対策で2階建て電車を走らせる構想はどうなったのか」と笑う。それでも小池は3選出馬するつもりだ。

 「過去を悔いて、正直にお話しなさい」

 濵渦氏からのメッセージだ。 =おわり

 (小塚かおる/日刊ゲンダイ)

 ▽濵渦武生(はまうず・たけお) 1947年高知県生まれ。関西大文学部新聞学科卒。石原慎太郎、鴻池祥肇の秘書を経て、2000~05年東京都副知事。東京交通会館副社長、東京都参与などを歴任。

 ■関連記事

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・連載「小池百合子と学歴詐称」】  2024年06月05日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【小池百合子と学歴詐称】:小池都知事の“エジプトの父”が政府系新聞に明かした「14歳の彼女を養女にした」の真意

2024-07-07 06:54:40 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【小池百合子と学歴詐称】:小池都知事の“エジプトの父”が政府系新聞に明かした「14歳の彼女を養女にした」の真意

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【小池百合子と学歴詐称】:小池都知事の“エジプトの父”が政府系新聞に明かした「14歳の彼女を養女にした」の真意

 元側近の告発による、小池都知事の学歴詐称疑惑の再燃を受け、改めて調査して導き出した答えは「小池はエジプト政府のエージェント同然」という見立てだった。浅川芳裕氏は1990年代にカイロ大に留学。その経験を基にした現地取材に加え、エジプト発の報道も精査して分かったことがある。卒業疑惑だけでなく、小池の「入学」に至る経緯も超異例なのだ。

                      ◇  ◇  ◇



 「『女帝』(石井妙子著)によると、留学中の小池知事の後ろ盾は、当時、エジプト政府の副首相兼文化・情報相だったハーテム氏だと分かっています。それは、ハーテム氏が情報相として統制し、最高執行委員も務めていた政府系最大手紙アハラームの報道からも明らかです。2016年の記事には〈小池氏はハーテム氏の支援で卒業〉〈ハーテム氏は小池氏を自分の子供のようにみなしていた〉とある。小池知事自身も同紙のインタビューでハーテム氏について〈私のエジプトの父〉と語っています。ハーテム氏が卒業のみならず、入学に際しても影響力を発揮したのは間違いないでしょう」

 浅川氏の目を引いたのは、04年の同紙のある記事だった。

 「記事では、ハーテム氏が自ら設立したエジプト日本友好協会を通じて行った活動の1つをこう紹介しています。〈1970年に日本の首相からの要請で、当時14歳だった小池百合子という日本人の女の子を養女にしたこと〉というものです」

 驚きの内容だが、不可解な点がある。52年生まれの小池は70年当時、18歳だ。14歳の時に養女にしたのなら、66年でなければおかしい。

 「年齢は合致しませんが、気になる点があります。当時の佐藤栄作首相の著書『佐藤栄作日記』によると、佐藤氏とハーテム氏は66年と70年にそれぞれ官邸で面会している。直接会ったのはその2回だけです。ハーテム氏は『アラブ世界のプロパガンダの父』と呼ばれた人物で、同紙の報道は虚実が織り交ぜてある。エジプト政府に都合の良い、ある意味での“公式記録”です。『14歳』との表現も単純ミスではなく、後世が核心を解くための鍵として埋め込んだ情報だったのかもしれません」

  ■「エージェント枠」でエジプト政府に採用された?

 〈養女にした〉という表現にも意図があるようだ。

 「これは〈子飼いにした〉〈採用した〉と意訳することもできる。アハラーム紙がエジプト政府の『政治機関紙』であることを踏まえると、〈エージェントとして採用した〉と超訳するのが最もしっくりきます。ハーテム氏が同紙で小池知事について語り始めたのは、彼女が環境相として初入閣した03年以降。“弱みを握っている”と、ほのめかしたのでしょう」

 つまり、小池は70年に「エージェント枠」でエジプト政府に採用された可能性があるわけだ。公式プロフィルでうたうカイロ大入学時期は72年。「女帝」には73年に2年生で編入したとある。実は、同時期に特例で編入学を可能にする法律が現地で制定されている。

 「当時のサダト大統領が制定した大学組織法には〈極めて必要かつ不測の事態の場合、教育大臣は、共和国大統領の決定により発行された規則及び規定に従って、学生を編入させることができる〉と記されています。日本の総理からの要請は、まさに〈極めて必要かつ不測の事態〉と言える。同法を根拠に、小池知事の編入学が認められた可能性は十分ある」

 (小幡元太/日刊ゲンダイ)

 ▽浅川芳裕(あさかわ・よしひろ) 1974年生まれ。エジプト・カイロ大文学部セム語専科中退。ソニー中東市場専門官、「農業経営者」副編集長を経て独立。著書は「“闘争と平和”の混沌 カイロ大学」など多数。

 ■関連記事

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・連載「小池百合子と学歴詐称」】  2024年06月04日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【小池百合子と学歴詐称】:元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」

2024-07-07 06:54:30 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【小池百合子と学歴詐称】:元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【小池百合子と学歴詐称】:元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」

 学歴詐称疑惑が再び燃え盛る中、東京都の小池百合子知事が3選に向けてエンジンを吹かせている。前回の立候補表明は告示6日前だった。初出馬から支え、女帝たらしめたひとりが元衆院議員の若狭勝弁護士だ。しかし、2017年に若狭氏が落選したことで、その縁はプツリと切れた。側近としてこの問題をどう見ていたのか。元東京地検特捜部副部長としての見立ては──。

<picture>元衆院議員の若狭勝弁護士(C)日刊ゲンダイ</picture>

  元衆院議員の若狭勝弁護士(C)日刊ゲンダイ

 さかのぼること8年。自民党に籍を置いたまま党都連のドンを敵に仕立て上げ、「東京大改革」を引っ提げて知事のイスを取りに行った女帝の傍らには、常に若狭氏の姿があった。

 「あれは(カイロ大学の)卒業証書だったか、卒業証明書だったか。知事選告示前、小池さんから〈どうのこうの言われてるんだけど、ちゃんと卒業してるの〉とサラッと見せられたことがありました。当時は問題意識を持っていなかったし、アラビア語も読めないので〈ああ、そうですか〉で終わってしまった。公選法(虚偽事項公表罪)の公訴時効は4年。ですから、次の選挙公報に経歴をどう記載するかが焦点のひとつになります」

 四半世紀前に勃発したミッチー・サッチー騒動も学歴詐称疑惑が火種になった。衆院選に出馬したタレントの野村沙知代氏の経歴「米コロンビア大留学」に疑いが浮上し、女優の浅香光代氏が東京地検に告発。若狭氏は特捜部の主任検事として捜査にあたり、嫌疑不十分で不起訴とした。

 ■サッチー騒動捜査から見える今後

 「辞書の解説によると、『留学』の幅は広く、〈外国で学ぶ〉といった意味合いもある。そうしたことから、虚偽記載と断定はできないと結論付けました。小池さんにしても、正規の手順で卒業していなくとも、人間関係を駆使して『卒業認定』とされた可能性がある。当局が認めていれば、選挙公報に再び『カイロ大卒』と記載しても、処罰するのは難しいでしょう。駐日エジプト大使館がSNSで発信したカイロ大声明の捏造疑惑についても、当局が事後承諾すれば文書偽造は問いづらい」

 圧勝で初当選した女帝は地域政党「都民ファーストの会」を立ち上げ、17年の都議選でも大勝。勢いに乗って国政政党「希望の党」を結成して衆院選に臨むも、「排除発言」などが仇となって惨敗し、戦友の若狭氏もバッジを失った。

 「直後に〈顧問になってよ〉という話がありましたけど、応じなかった。その後の関わりはないです。1年ほど前に執り行われた豊島区長の告別式で顔を合わせただけ」

 政界引退後ほどなく出演した医療バラエティー番組で、「落選ストレスで余命7年」と宣告された。そろそろだが……。

  「今は体調バッチシ! 元気モリモリで若返りがすごい。あの時はヤケ食いがひどくて、ハーゲンダッツとか(メイトーの)なめらかプリンをガバガバ食べていた。小池さんは希望の党の綱領や規約作りを僕に丸投げ。それに候補者選定、合流した民進党との候補者調整、候補者のフォローなんかもやっていたんです。心底くたびれた。振り返ってみると、妻から〈死んじゃうから、このままだと死んじゃうから〉ってよく言われていました。今は運動を兼ねてゴルフをやる時間もあるし、本当に幸せ」

(取材・文=坂本千晶/日刊ゲンダイ)

 ▽若狭勝(わかさ・まさる) 1956年、東京都生まれ。中大法学部を卒業後、旧司法試験に合格し、83年に検事任官。東京地検特捜部副部長や東京地検公安部長などを歴任し、2009年に退官。衆院議員を2期務めた。現在は「弁護士法人わかさ」代表。

 ■関連記事

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・連載「小池百合子と学歴詐称」】  2024年05月31日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【小池百合子と学歴詐称】:“排除”された元都庁幹部・澤章氏「小池都知事は臆病者。攻め込まれると過剰反応し失態を犯す」

2024-07-07 06:54:20 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【小池百合子と学歴詐称】:“排除”された元都庁幹部・澤章氏「小池都知事は臆病者。攻め込まれると過剰反応し失態を犯す」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【小池百合子と学歴詐称】:“排除”された元都庁幹部・澤章氏「小池都知事は臆病者。攻め込まれると過剰反応し失態を犯す」

 元都庁幹部の澤章氏は、小池百合子知事を間近で見てきたひとりだ。現役時代に澤氏が頭を悩ませたのは、旧築地市場の移転問題である。小池は2016年の初当選の直後、移転延期を決定。紆余曲折の末、結局、2年遅れで豊洲市場への移転に至った。澤氏はその間の混迷を著書「築地と豊洲」で暴露するや、都の関連団体理事長の職を解かれたのだった。逆らったが故に「排除」された澤氏の目に、小池元側近・小島敏郎氏の告発はどう映っているのか。

<picture>元都庁幹部の澤章氏(C)日刊ゲンダイ</picture>

        元都庁幹部の澤章氏(C)日刊ゲンダイ

築地と豊洲―「市場移転問題」という名のブラックボックスを開封する

築地と豊洲―「市場移転問題」という名のブラックボックスを開封する

 ■内容説明

 東京のみならず日本中を巻き込んだ築地市場の豊洲市場への移転問題。あの騒動は一体、何だったのか。小池都政最大の謎を、当時、知事の言動をつぶさに見聞した元東京都管理職が小池知事の肉声を交えて解き明かす驚愕の内幕。ブレまくる知事、暗躍する知事側近、錯綜する関係者の思惑…市場移転問題の真実はどこだ?

                     ◇  ◇  ◇

 「16年夏に都の特別顧問に就任した小島さんとは現役時代に直接対峙し、ドンパチやっていた間柄です。市場移転問題では、我々役人が豊洲市場への移転を進めているのに、小池知事の意をくんだ小島さんが『ダメだ』とストップをかける。あれほど小池知事ベッタリだった小島さんが暴露したわけです。小池知事は結局、身内であっても最終的には裏切られ、人が離れていく人物なんだと改めて感じました」

 手のひらを返された原因は小池自身にある。

 「小島さんは17年に特別顧問を辞職した後、小池知事率いる『都民ファーストの会』の事務総長に就任。聞いた話では、小島さんは、徐々に都ファの都議と軋轢が生じていき、最終的に仲たがいした。小池知事も都ファの都議らと同様に小島さんを疎ましく感じるようになったのでしょう。自らを利する人材は処遇する一方、役立たずになると冷徹に切り捨てるような人ですから、飼い犬に手を噛まれたということだと思います」

 「機を見るに敏」と評される小池だが、学歴詐称疑惑の“隠蔽工作”を暴露されてしまう展開は読み切れなかったのか。

 「小池知事は世間の風をいち早く察知して動いているように見えますが、意外と臆病者。攻め込まれると過剰反応し、結構な失態を犯しています。今回の告発では、4年前に持ち上がった学歴詐称疑惑を巡る騒動を沈静化するため、駐日エジプト大使館に泣きついたことが分かりました。そんなドタバタを演じず『卒業してます』と居直っていれば、告発されることもなかったわけですよね」

 今年3月に豊洲市場の隣で開業した商業施設「豊洲 千客万来」を巡っては、こんな騒動があったという。

 「豊洲か築地かと市場の移転が世間の関心を集めていた17年6月、小池知事は市場移転に関する基本方針として『築地は守る、豊洲を生かす』というフレーズを会見で発表しました。その時、思い付きだったのか『築地に食のテーマパークをつくる』と言ってしまった。そこに反応したのが、当時、千客万来の事業予定者だった旅館業の『万葉倶楽部』でした」

 大枚をはたいて投資し、豊洲に娯楽施設をつくることが契約で決まっていたのに、たった2キロしか離れていない築地で同じような商業施設をつくるなんて冗談じゃない、と激怒したのだ。

 ■「自民党の罠だ」

 「万葉倶楽部は『我々は撤退する。場合によっては訴訟も辞さない』と都庁に伝えてくるなど、大ごとになってしまった。すると小池知事は何を血迷ったのか、『誰かが自分の足を引っ張ろうとしている。これは恐らく自民党関係者の罠だ』と大真面目で言い始めたのです。確かに政治家が裏で仕組んでいたこともあるかもしれませんが、その種をまいたのは小池知事本人です。存在しない敵を自分の中でつくり、疑心暗鬼に陥ってしまった。今回の告発も、小島さんの裏に誰かがいると思っているのかもしれません」

 (取材・文=橋本悠太/日刊ゲンダイ)

 ▽澤章(さわ・あきら) 1958年、長崎生まれ。一橋大学経済学部卒。86年、東京都庁入庁。総務局人事部人事課長、中央卸売市場次長などを歴任。2019年、都の政策連携団体「東京都環境公社」理事長。20年に小池知事や市場移転問題に関する告発本「築地と豊洲」を出版し、当時の副知事から求められ理事長を退任。

 ■関連記事

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・連載「小池百合子と学歴詐称」】  2024年05月30日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【小池百合子と学歴詐称】:作家・黒木亮氏「アラビア語『6カ月レベル』の知事が学業実態を証明するしかない」

2024-07-07 06:54:10 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【小池百合子と学歴詐称】:作家・黒木亮氏「アラビア語『6カ月レベル』の知事が学業実態を証明するしかない」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【小池百合子と学歴詐称】:作家・黒木亮氏「アラビア語『6カ月レベル』の知事が学業実態を証明するしかない」

 「即刻、辞職していただきたい」──。東京都の小池百合子知事に、そう訴えるのは英国在住の作家・黒木亮氏だ。エジプトを複数回訪れて関係者に取材を重ねるなど、学歴詐称追及の急先鋒に立ってきた。女帝の元側近の小島敏郎弁護士(都民ファーストの会元事務総長)による「文藝春秋」(5月号)での告発を受け、疑惑を「クロと断定する時期にあるんだと思う」と語る。

<picture>作家の黒木亮氏(C)日刊ゲンダイ</picture>

           作家の黒木亮氏(C)日刊ゲンダイ

                    ◇  ◇  ◇

 2020年6月、小池が都知事選への再出馬を表明する直前、疑惑を火消しするようにカイロ大学が駐日エジプト大使館のSNSを通じて声明を発出した。小池の学歴に太鼓判を押したのだが、小島告発によって、小池が働きかけた疑いが浮上している。

 「『やっぱり、裏で工作していたのか』というのが告発を受けての感想です。声明には日本のジャーナリストに対する威嚇の文章が含まれていました。エジプトはジャーナリストへの弾圧が凄まじく、恣意的な拘束や拷問は日常茶飯事です。世界を見渡しても、北朝鮮、ロシア、ミャンマーに次ぐレベルではないか。先進国の首都の都知事が画策し、そんな国から脅迫的な文書を出させ、民主主義の根幹である選挙に外国政府の介入を招いた疑惑が浮上している。それ自体大問題で、即刻辞任すべきです」

      誰にも知られたくなかった素顔

 学歴詐称疑惑に火を付けた作家・石井妙子氏の著書「女帝 小池百合子」や、エジプト留学時代にルームメートだった北原百代氏の手記などに対し、女帝は反論していない。「私自身の卒業というファクトがすでにある」の一点張りだ。

 「ボロを出さないように具体的な回答を控えて、逃げ切ろうとしているのでしょう。関係者に反論しないのは、司法の場に引きずり出されると敗訴する可能性が高いと知っているからです。北原さんの証言によれば、小池氏は自身が卒業したとしている1976年の5月の学年末試験に落ち、最終学年にも達していなかった。過去に小池氏が話しているアラビア語を聞く限り、表現は幼稚で、間違いだらけ。しかも、1つのセンテンスの中に文語と口語がごちゃ交ぜになったりしていて、ベテランのエジプト人ジャーナリストいわく『日本で6カ月やった程度のレベル』です。ほかにも辻褄の合わないおかしな状況証拠が山ほど積み上がっています」

 ■エジプトでは「プレゼントの証書」が横行

 小池が「ファクト」としている卒業証書の真贋も疑念は拭えない。

 「学業実態がなくてももらえる『プレゼントの証書』、いわば“不正卒業証書”の可能性があると考えています。2016~19年の現地取材で、この手の証書の存在について否定する関係者は一人もいませんでした。エジプトの有力政治家の命令で出されることもあれば、金やコネで手に入ることもあるそうです。エジプト社会では当たり前のことですが、正規の卒業生が正当性に疑念を持たれてしまうマイナスの側面があります。エジプトでは、卒業証書はうのみにできないと考えられています」

 疑念を持たれる小池にこそ、正当性を証明する責任がある。

 「小池氏が学業実態があったと証明すればいいのです。実態なき卒業が日本で認められたら、金やコネを使って海外の大学で証明書を買ったとしても、お咎めなしで済まされてしまう。真面目に勉強している学生のためにも、小池氏が刑事告発されたら、検察には頑張っていただきたい」

(取材・文=高月太樹/日刊ゲンダイ)

 ▽黒木亮(くろき・りょう) 1957年生まれ。早大法学部卒、カイロ・アメリカン大大学院中東研究科修士。約23年間、国内外のファイナンスに従事。43歳で国際協調融資をめぐる攻防を描いた「トップ・レフト」でデビュー。英ロンドン在住。

 ■関連記事

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・連載「小池百合子と学歴詐称」】  2024年05月29日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【小池百合子と学歴詐称】:上田令子都議「私には『小池劇場』の幕を降ろす責任がある」

2024-07-07 06:54:00 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【小池百合子と学歴詐称】:上田令子都議「私には『小池劇場』の幕を降ろす責任がある」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【小池百合子と学歴詐称】:上田令子都議「私には『小池劇場』の幕を降ろす責任がある」

 東京都議会には女帝と戦う“お姐”がいる。上田令子都議だ。上田氏は小池知事の学歴詐称疑惑が火を噴いた2020年から、追及の先頭に立ってきた。立ち上げ当初の「都民ファーストの会」に名を連ねたが、小池の政治方針に疑念を抱き、17年10月に離党。29日開会する6月定例都議会を前に、因縁の相手に「引退勧告」を突き付けた。

<picture>東京都議会議員の上田令子氏(C)日刊ゲンダイ</picture>

  東京都議会議員の上田令子氏(C)日刊ゲンダイ

                        ◇  ◇  ◇

 小池の元側近・小島敏郎弁護士(元都民ファーストの会事務総長)の告発よりも前に、20年6月のカイロ大声明の発出に関し、小池本人の関与を疑わせるメールを入手していた。

 「前回の都知事選の直前、学歴詐称疑惑が大騒動となった約2年後の22年5月、匿名でメールのコピーを受け取ったのです。過去に民主党の偽メール問題が噴出したこともあり、当初は真贋がハッキリしなかったので表には出しませんでした。その後、小島さんが告発手記を寄せた『文芸春秋』(5月号)に、手元のコピーと同じく〈明日の4時から 郷原と黒木亮が外国記者クラブで記者会見とのこと。その前に全部済ませます。〉との内容が掲載され、本物だと思いました」

 匿名告発を受け、22年12月の都議会本会議でカイロ大声明について「知事は、エジプト政府、カイロ大関係者等に作成依頼はされていませんよね。また、公表前に目にしたこともないですよね」と質問をぶつけた。

 ■4年前よりも応援が増えた

 「知事にしか答えられない質問なのに、知事は答弁を拒否。政策企画局長が代わりに答弁しましたが、答えになっていませんでした。根も葉もない話なら、知事自ら『知りません』『見てません』などと答えればいいのに、それすらしなかった。恐らく、どこまで私が知っているか、疑心暗鬼になっていたのでしょう。答えようとしない、答えられない姿勢がすなわち、『答え』なのだと思います」

 開会間近の都議会定例会でも追及の手は緩めない。

 「知事は学歴詐称疑惑について『何度も説明してきた』と言っていますが、卒業証書類の現物をガラスケースに入れて記者会見で見せただけ。都議会には出していません。私たちにも触れられる形で公表して欲しい。卒業証明書は取り寄せられるはずなので、最新のものを出していただく。そして、どのような卒業要件を満たしたのか、卒業の実態についても証明していただく。カイロ大卒ならアラビア語を駆使できるはずなので、ぜひアラビア語でも答弁していただきたいですね」

 4年前に比べ、疑惑追及への応援が増えたという。

 「この問題を取り上げ始めた際、議会宛てに『上田はウソつき』『議長が説教しろ』などのメールが届くようになりましたが、4年前よりも激減しました。逆に応援してくださる方が増え、Xのフォロワーは約3万人も増えました。ジャニーズ問題と同じで、『おかしいと言っていいんだ』と考える方が増えたのでしょう。かつて私は小池劇場の幕開けを手伝ってしまいました。知事に潔く政界から身を引いていただくためにも、今は一日も早く、幕引きをさせる責任が私にはあると思っています」

 (高月太樹/日刊ゲンダイ)

 ▽上田令子(うえだ・れいこ) 1965年東京生まれ。白百合女子大国文科卒業後、外資系生保入社。数回の転職を経て、起業も。2007年に江戸川区議会議員選挙で初当選。13年から現職(江戸川区)。地域政党「自由を守る会」代表。

 ■関連記事

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・連載「小池百合子と学歴詐称」】  2024年05月28日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【小池百合子と学歴詐称】:舛添要一(下)昔の友人として言わせてもらえば、政界をキッパリ引退した方がいい

2024-07-07 06:53:50 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【小池百合子と学歴詐称】:舛添要一(下)昔の友人として言わせてもらえば、政界をキッパリ引退した方がいい

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【小池百合子と学歴詐称】:舛添要一(下)昔の友人として言わせてもらえば、政界をキッパリ引退した方がいい

 ◆国際政治学者・舛添要一(下)

 2人が知り合ったのは41年前。ともに30代だった。東京都の小池百合子知事はエジプトから帰国後、疑惑を招く「カイロ大学文学部社会学科首席卒業」という特異な経歴を引っ提げ、キャスターから政治家に転身。権力の階段を駆け上がった。因縁の間柄と言える国際政治学者の舛添要一氏は、4つの理由で政界引退を勧告する。

<picture>国際政治学者の舛添要一氏(C)日刊ゲンダイ</picture>

   国際政治学者の舛添要一氏(C)日刊ゲンダイ

                ◇  ◇  ◇

 「ハッキリ言って、彼女が持ちこたえたのは何もやらないから。私が嫌われたのは、いろんなことをやり過ぎたから。それで役人に煙たがられた」

  舛添氏は先代の都知事。30年周期で繁華街をリノベーションする都市計画を構想し、防災対策にも注力した。水害による広域避難に備え、江戸川を挟んで県境を接する千葉との間に3本の橋を架ける立案をしたが、辞職でパーになった。

 「彼女は都市計画も防災対策も関心がない。国際金融にも興味がない。票につながる時だけ動く。築地市場移転を引っかき回し、豊洲移転を遅らせた。東京五輪の会場変更騒動もそう。いずれも私が知事時代に調べ上げて結論を出したのに、パフォーマンスに利用した。8年前の選挙公約『7つのゼロ』で達成したのは『ペット殺処分ゼロ』だけです。上昇志向の強い人だから、都知事は最終目標ではない。国政に復帰して首相になりたい。踏み台で下手を打って、私みたいに失脚したらまずいわけですよ。何もしないのが一番いい」

 しかし、小池の野望はついえた。子飼いを擁立した目黒区長選、子分を担いだ衆院東京15区補選は大惨敗。神通力の喪失は隠しようがない。

 ■国政復帰は国家リスク

 「学歴詐称疑惑を鎮火させるため、20年に駐日エジプト大使館が卒業を認定するカイロ大声明をSNSで発信しました。彼女はエジプトに大きな借りをつくった。外交は国政です。彼女が国会議員になり、大臣になったらエジプトの意向を無視できなくなる。パレスチナ自治区ガザでの戦闘休止をめぐり、エジプトは仲介交渉を担っています。日本の見解を求められた場合、エジプト寄りの意見を言わざるを得なくなる。国政復帰は日本にとってリスクでしかない」

 そうでなくても、小池が再選を果たして以降、都はエジプト関連予算を増額。少なくとも22年までに計9700万円を費やしている。行き場を失った小池の基本路線は、しがみつき3選だ。

 「この先4年間、都政で何を実現したいのか? それが全く見えないのですから、東京で暮らす人、働く人にとっても3選はプラスにならない。学歴詐称は公選法(虚偽事項公表罪)に違反しますが、3年の公訴時効は成立している。卒業証書などを偽造した場合、時効7年の公文書偽造、時効5年の私文書偽造に問われる可能性があるものの、あと3年静かにしていれば乗り切れる。昔の友人として言えば、政界をキッパリ引退した方がいい。これ以上、傷つかない方がいい」

(坂本千晶/日刊ゲンダイ)

 ▽舛添要一(ますぞえ・よういち) 1948年、福岡県生まれ。東大法学部政治学科卒。東大教養学部政治学助教授などを経て、舛添政治経済研究所を設立。国政では参院議員2期、厚労相を務めた。2014年に都知事就任、16年辞職。

 ■関連記事

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・連載「小池百合子と学歴詐称」】  2024年05月24日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【小池百合子と学歴詐称】:舛添要一(上)カイロ大首席卒業に「学生は私1人だから」と…37年間、見事にだまされた

2024-07-07 06:53:40 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【小池百合子と学歴詐称】:舛添要一(上)カイロ大首席卒業に「学生は私1人だから」と…37年間、見事にだまされた

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【小池百合子と学歴詐称】:舛添要一(上)カイロ大首席卒業に「学生は私1人だから」と…37年間、見事にだまされた

 ◆国際政治学者・舛添要一(上)

 2人は浅からぬ間柄だ。因縁と言ったほうがいいかもしれない。国際政治学者の舛添要一氏と東京都の小池百合子知事は1980年代に知り合い、熱愛がウワサされたこともある。舛添氏は「政治とカネ」で2016年に都知事を辞職。後釜に座った女帝は舛添都政をことごとく否定した。中東の地域大国エジプトを巻き込んだ壮大な学歴詐称疑惑をどう見ているのか。

<picture>国際政治学者の舛添要一氏(C)日刊ゲンダイ</picture>

   国際政治学者の舛添要一氏(C)日刊ゲンダイ

                      ◇  ◇  ◇

 「初めて会ったのは1983年。私はフランスで社会党のミッテラン大統領が誕生したのがきっかけでテレビに出るようになり、彼女は『竹村健一の世相講談』(日本テレビ)のアシスタントをしていた。名刺代わりというのか、サイン入りの本をもらったんですよ」

 そう言って差し出したのは、小池の著書「3日でおぼえるアラビア語」(83年出版)。カバーの著者略歴には〈カイロ大学文学部社会学科を日本人で2人目、女性としては初めて、しかも首席で卒業〉と記されている。

 「私はパリ大学の研究所など、欧州に都合5年ほど留学しました。仏語が母語ではない日本人の学生は逆立ちしても首席で卒業なんてできない。そんな経験から〈すごいねえ、一体どうやって?〉と聞いたら、〈学生が1人しかいなかったからよ。首席でもあるし、ビリでもあるのよ〉と笑いながら答えたのを鮮明に覚えています。エジプトの事情に疎かったので、そんなものなのかと。37年間、見事にだまされていました。前回の選挙(20年の都知事選)の直前に大騒ぎになるまで。彼女は一時、名前の表記を『小池ユリ子』にしていた。理由を聞くと、〈吉永小百合とゴッチャにされて、小池小百合と書く人がいるから嫌になっちゃうのよ〉って。とにかく上昇志向が強い人ですよ」

 舛添氏も寄稿した共著「外国語をどう学んだか」(92年出版)に、「小池ユリ子」は〈19歳の夢はカイロ大学〉という文章を寄せている。

<picture>アラビア数字で「1983年6月1日」とサイン(C)日刊ゲンダイ</picture>

 アラビア数字で「1983年6月1日」とサイン(C)日刊ゲンダイ

 ◆欧米外交団に猛烈食い込み

 30代の小池が「結婚を望んだ相手」と報じられたことがある。

 「私が所有していた北海道・白老町の別荘で週末を過ごしていたと書かれましたが、事実無根です。時系列から考えて、当時は別荘を手に入れる前。笑っちゃいましたけどね。駐日大使館のレセプションに何度か連れて行ったから、誤解されたのか。彼女を在東京の欧米外交団に紹介したのは私なんですよ。英独仏、そしてスイスや米国でも研究生活を送った関係で各国大使館の会食によく呼ばれ、当時は独身でしたから、配偶者やパートナー同伴が多いレセプションに2人で参加していました。なんせカイロ大を首席で卒業した才媛だし、英語も話せて如才なく立ち回るので。彼女は食い込みがメチャクチャ早くて、スッポンと同じで離さない。米国大使館の幹部に取り入るわ、仏語は話せないのに仏政府から勲章までもらいましたから」

 小池は衆院議員だった16年、日仏議連副会長としてレジオン・ドヌール勲章オフィシエ(5段階の4等)を受章した。

 「私が受章したのはコマンドゥール(3等)。下だったら、これまた踏みつけられるところでした。英語を話せる、各国大使とも親しい。そういうことも肥やしにし、ひけらかして政界入りしたのか、と思わなくもないですね。初めて選挙に出るときは、どんな気持ちだったのか。もっとも、エジプトに大きな借りをつくった以上、政治家を続ける資格はありません」 =つづく 

(坂本千晶/日刊ゲンダイ)

 ▽舛添要一(ますぞえ・よういち) 1948年、福岡県生まれ。東大法学部政治学科卒。東大教養学部政治学助教授などを経て、舛添政治経済研究所を設立。国政では参院議員2期、厚労相を務めた。2014年に都知事就任、16年辞職。

 ■関連記事

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・連載「小池百合子と学歴詐称」】  2024年05月23日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【小池百合子と学歴詐称】:小池都知事の「東京大改革」は権力闘争に過ぎなかった…掲げた“情報公開”は今や見る影なし

2024-07-07 06:53:30 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【小池百合子と学歴詐称】:小池都知事の「東京大改革」は権力闘争に過ぎなかった…掲げた“情報公開”は今や見る影なし

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【小池百合子と学歴詐称】:小池都知事の「東京大改革」は権力闘争に過ぎなかった…掲げた“情報公開”は今や見る影なし

 ◆元側近・小島敏郎(下)

 「改革は終わったのよ」──。2020年の東京都知事選直前、自民・公明両党の推薦を受けることを模索していた小池知事はそう告げた。その言葉通り、都民と約束した改革路線を捨てた小池都政の腐敗を、「学歴詐称工作に関わってしまった」と爆弾告発した元側近が打ち明ける。

<picture>元側近の小島敏郎氏(C)日刊ゲンダイ</picture>

     元側近の小島敏郎氏(C)日刊ゲンダイ

                         ◇  ◇  ◇

 「自公の推薦を受けるのは、『改革をやめる』こととイコールです。選挙直前に推薦を受けるのは思いとどめたとはいえ、再選を果たした後の小池さんは目に見えて変わっていきました。都民との対話を一切しなくなり、情報公開には完全に後ろ向き。自民、公明、都庁官僚と手を組む古い都政に逆戻りしたのです。やっぱり改革は終わったのだなと痛感しました。彼女が改革路線を捨てたら一緒に仕事をする理由はありません。知事と都議の任期は4年。21年7月の都議選後、議員数が少なくなったので都民ファーストの会事務総長を辞めてくれと言われたのも事実だし、私も就任4年を区切りと考え、自らの意思で辞めたのも事実です。ただ、個々の議員から相談があれば応じることにしていました。小池さんには相談せず、彼女に会ったのは21年11月が最後です」

 小池が就任当初に掲げた「都民が決める。都民と進める」「情報公開は東京大改革の一丁目一番地」「古い議会を新しく」など数々のスローガンは掛け声倒れ。今や見る影もない。

 「当初は都庁官僚と都議会のドンだけで都の政策を決める、都民置き去りの『ドン政治』からの脱却を訴えながら、結局はドンの権力が小池さんにスライドしただけです。ドン打倒の武器に『情報公開』を掲げたのですが、自らがドンになるとそれが邪魔になる。小池さんの『東京大改革』は単なる権力闘争に過ぎなかったのです。都ファも小池さんにくっついているのみ。苦言を呈するどころか、対等に話せる人すら存在しません」

 小池の卒業を裏づける「カイロ大声明」の文案を作成した元ジャーナリストのA氏が、名を明かし、話をする機会はあるのか。小島氏は先月17日の会見で「結論はイエスだ」と答えていた。

 「Aさんとは密にコンタクトを取っています。ただ、公選法違反(虚偽事項公表罪)で小池さんを刑事告発する場合、検察に受理して捜査してもらうには、Aさんの素性を含め全てをオープンにすべきかを考えなくてはいけません。洗いざらいを打ち明けると、捜査に支障を来すこともあり得ます。いずれにせよ、Aさんが表に出るのは告発の後になるでしょう」

 ■嘘をつく理由はひとつ

 エジプトは軍主導の強権政治が続く。カイロ大も軍事独裁政権の管理下に置かれる国家機関だ。「カイロ大声明」に関する告発に危険は伴わないのか。

「身の危険を感じることはありません。なぜなら、エジプト政府やカイロ大が『嘘をついている』とは言っていません。問題視しているのは、あくまで声明文が出た経緯です。私とAさんは自らが関わった事実を説明しています。それでも小池さんが声明文に『関知していない』と嘘をつくのは何かしら後ろめたいことがある証拠。そこから導き出される答えは明らかです。彼女はカイロ大学を卒業していません」 =つづく

 (今泉恵孝/日刊ゲンダイ)

 ▽小島敏郎(こじま・としろう)1949年生まれ。東大法卒後、環境庁入庁。地球環境審議官などを経て退官。2016年に東京都特別顧問、17~21年に都民ファーストの会事務総長。現在、早稲田リーガルコモンズ法律事務所顧問・弁護士。

 ■関連記事

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・連載「小池百合子と学歴詐称」】  2024年05月22日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【小池百合子と学歴詐称】:小池百合子都知事の“元側近”小島敏郎氏が激白! 2020年都知事選直前に告げられた「衝撃の言葉」

2024-07-07 06:53:20 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【小池百合子と学歴詐称】:小池百合子都知事の“元側近”小島敏郎氏が激白! 2020年都知事選直前に告げられた「衝撃の言葉」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【小池百合子と学歴詐称】:小池百合子都知事の“元側近”小島敏郎氏が激白! 2020年都知事選直前に告げられた「衝撃の言葉」

 ◆元側近・小島敏郎(上)

 東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)の告示まで1カ月。自民党は現職の小池百合子都知事にひれ伏し、独自候補の擁立を見送る。「女帝3選確実」のお膳立てが着々と進む中、再燃した「カイロ大学卒業」の学歴詐称疑惑は払拭されていない。小池に関わった人々や疑惑を追及する人たちに話を聞くリレーインタビューの初回は、「文藝春秋」(5月号)で「学歴詐称工作に加担してしまった」と爆弾告発した元側近。彼だけが知る女帝の「裏の顔」とは──。

<picture>元側近の小島敏郎氏(小池百合子都知事=右)/(C)日刊ゲンダイ</picture>

 元側近の小島敏郎氏(小池百合子都知事=右)/(C)日刊ゲンダイ

                       ◇  ◇  ◇

 「私の告発を受け、小池さんには2つの選択肢がありました。1つは2020年6月に駐日エジプト大使館が公表したカイロ大卒を裏づける声明は『確かに私が依頼した』と認めることです。卒業証書や卒業証明書だけでは騒ぎが収まらないので、声明を出してもらったと正直に打ち明ければ良かった。そう主張しても何ら論理的な矛盾はないのに、彼女はもう1つの道を選んだのです」

 4月19日の定例会見で、小池は「声明文はあくまで大学当局の意思で公表され、私自身は関知していない」と断言した。

 ■カイロ大声明への「関知なし」を証明すべき

 「『関知』を否定した以上、彼女には本来、そのことを証明する義務がある。声明を発案した私と文案を作成した元ジャーナリストのA氏は当時のメールなど、彼女が『関知した』証拠を全て保全しています。大使館のフェイスブックに掲載される前日、彼女は声明文の画像をA氏に送っています。なぜ、そんなことができたのか。ぜひ証明して欲しい。恐らく彼女は自身のエジプトコネクションが表沙汰になるのを避けたかったのでしょう。関知を認めればエジプト政府や大使館、カイロ大側の誰に頼んだのかと追及されかねませんので」

 小島氏は今後、小池が選挙に出た際に「カイロ大卒」と選挙公報に記せば公選法違反(虚偽事項公表)で刑事告発する可能性を示唆。一方、小池の知人で人材派遣会社「ザ・アール」創業者の奥谷禮子氏は「文藝春秋」6月号の鼎談で〈メディアが騒ぐから〉と〈都知事選には、「カイロ大卒」を経歴から消して出馬するかもしれませんよ〉と語っていた。

 「役人の習性として当然、都知事選不出馬を含め、起こり得る可能性は全て想定しています。経歴から『カイロ大卒』を消せば彼女はその説明をしなければいけません。最初に『カイロ大卒』とメディアに紹介された1976年以来、50年近くもその経歴を語ってきたのは、こういう理由ですと。『カイロ大卒』なくして彼女の人生はなかったのですから。今後は『私は甲南女子高卒業です。高卒のどこがいけないのですか』とでも言うのでしょうか。最初から、そう言っておけば何も悪くありませんが、今さら『はい、そうですか』とはなりません」

 小島氏の告発に対し、都庁内の一部には小池に切られた「腹いせ」との評価もある。

 「恨みなんて全くありませんよ。小池さんはクールな人ですから、私もクールに付き合ってきました。契約関係も同然で、向こうも私を使えるなと思ったかもしれないし、こちらにも彼女は使えるなという思いもあった。そこはギブ・アンド・テイク。『東京を改革する』と言うから手伝ったまでで、変節したのは小池さんの方です。実は20年の都知事選直前、彼女は自民・公明の推薦を受ける話を進めていたのです。それは翌年の都議選で、私が事務総長を務めていた都民ファーストの会の壊滅を意味します。当然、反対した私に彼女はこう告げました。『改革は終わったのよ』と」 =つづく

 (取材・文=今泉恵孝/日刊ゲンダイ)

 ▽小島敏郎(こじま・としろう) 1949年生まれ。東大法卒後、環境庁入庁。地球環境審議官などを経て退官。2016年に東京都特別顧問、17~21年に都民ファーストの会事務総長。現在、早稲田リーガルコモンズ法律事務所顧問・弁護士。

 ■関連記事

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・連載「小池百合子と学歴詐称」】  2024年05月21日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【こちら特捜部】:「ごめんね。バレちゃうから」と小池百合子さんは言った…都知事の元同居人が学歴詐称疑惑を語った

2024-07-07 06:53:10 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【こちら特捜部】:「ごめんね。バレちゃうから」と小池百合子さんは言った…都知事の元同居人が学歴詐称疑惑を語った

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【こちら特捜部】:「ごめんね。バレちゃうから」と小池百合子さんは言った…都知事の元同居人が学歴詐称疑惑を語った 

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 政治 【地方行政・東京都・連載「こちら特捜部」】  2024年05月27日  12:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする