【兵庫県知事パワハラ疑惑】：パワハラや商品受領はあったのか、知事疑惑の7項目 百条委で19日に真偽を調査へ

【兵庫県知事パワハラ疑惑】：パワハラや商品受領はあったのか、知事疑惑の7項目　百条委で19日に真偽を調査へ

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【兵庫県知事パワハラ疑惑】：パワハラや商品受領はあったのか、知事疑惑の7項目　百条委で19日に真偽を調査へ

　兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑を内部告発した文書を巡り、真偽を確かめる県議会の調査特別委員会（百条委員会）が１９日、開かれる。この日は告発文書を作成した元県西播磨県民局長の男性（６０）が証人喚問される予定だったが、今月７日に死亡。キーパーソン不在という異例の事態の中、男性が残した陳述書や音声データについて審議する予定だ。斎藤氏の辞任を求める声が高まっており、告発文書に記された７項目の疑惑の真偽がどう解明されるかが注目される。

斎藤元彦兵庫県知事＝１６日（南雲都撮影）

　１９日に証人として出席する予定だった男性は、「一死をもって抗議する」「百条委は最後までやり通してほしい」とするメッセージのほか、証人喚問を想定した陳述書や、疑惑に絡む斎藤氏の発言を記録した音声データを残して死亡。遺志を受けた男性の遺族が１２日に議会側に提出した。

　１９日の百条委では、このメッセージや陳述書、音声データ一式を資料として採用するか否かを審議。採用されれば委員や傍聴者らに配布される予定だ。また、疑惑の真偽を確かめるために県職員らに行うアンケートの素案や集計方法についても協議する。

　審議の対象となる告発文書は４ページにわたり、知事選への投票依頼や県職員へのパワハラ、企業や自治体からの商品の受領など７項目の疑惑が列挙されていた。斎藤氏はいずれも否定している。

 

　パワハラについては、出張先の施設のエントランスが自動車進入禁止のため、２０メートルほど手前で公用車を降りて歩かなければならなかった際、斎藤氏が「出迎えた職員・関係者を怒鳴り散らし、その後は一言も口を利かなかった」と記載。これについて斎藤氏は会見で「重要な会議などで来場者を待たせないよう、円滑な動線を確保することは県職員の大切な職務」「業務上の指導の範囲内」と反論した。

　また、商品の受領について告発文書は「斎藤知事のおねだり体質は県庁内でも有名」と指摘。斎藤氏が昨年８月、家電・調理器具メーカー「千石」（同県加西市）を訪問した際、同行した原田剛治・産業労働部長に対し、同社が贈与を申し出た高級コーヒーメーカーを秘書課に送らせるよう指示したとし、「みんなが見ている場所で受け取れるはずないやろ。ちゃんと秘書課に送るように言っておけ」などと原田氏に発言した生々しいやりとりが記されていた。

　原田氏は今年４月の県議会委員会で、商品を自分宛てに送るよう同社に依頼したと認める一方、斎藤氏からの指示は否定。商品は告発文書が出回った後、返却したとしている。斎藤氏も会見で「私自身が受領したかのような記載があるが、その場でも断り、後日秘書課にも受領しないよう指示した」と釈明している。

　■百条委員会はこちらのサイトでライブ配信されます

　元稿：産経新聞社　主要ニュース　社会　【事件・疑惑・地方行政・兵庫県・斎藤元彦知事の疑惑を告発する文書を作成し、今月７日に死亡した元県西播磨県民局長の男性（６０）が残した音声データに関する問題】　 ２０２４年０７月１８日 　１９：１９：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。