《社説②》:熱中症の特別警戒 災害と捉え命守る行動を
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説②》:熱中症の特別警戒 災害と捉え命守る行動を
近年の酷暑は命にかかわる災害とさえ言える。強い危機感を持って対処する必要がある。
前例のない暑さが予想される場合に出される「熱中症特別警戒アラート」の運用が4月から始まった。気温や湿度などから算出される「暑さ指数」の予測値が一定の水準を超えると、環境省が都道府県単位で発表する。
暑さをしのぐ避難施設「クーリングシェルター」を示すマークの一例
改正気候変動適応法に基づく制度で、従来の「警戒アラート」より一段上の注意喚起と位置づけられている。
学校や企業のほか、イベント主催者らに十分な対策を取るよう求める。対応が難しい場合には在宅勤務などへの変更、イベントの中止・延期を検討するよう促す。
過去のデータで水準に達した日はないが、油断は禁物だ。
国内の年平均気温は上昇傾向にあり、1898年の統計開始以降、ここ5年がトップ5を占めている。熱中症が原因で亡くなった人は毎年のように1000人を超え、豪雨や地震など自然災害による犠牲者を上回る年も多い。
元稿:毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2024年05月18日 02:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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