路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【ナニワのベテラン走る~ミナミヘキタヘ】:斎藤元彦前兵庫県知事“おねだり疑惑”のゴルフクラブなど137点の行方は?

2024-10-06 13:00:30 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【ナニワのベテラン走る~ミナミヘキタヘ】:斎藤元彦前兵庫県知事“おねだり疑惑”のゴルフクラブなど137点の行方は?

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ナニワのベテラン走る~ミナミヘキタヘ】:斎藤元彦前兵庫県知事“おねだり疑惑”のゴルフクラブなど137点の行方は? 

 疑惑告発文書問題を巡り兵庫県議会による不信任決議を受け、9月30日に失職した前兵庫県知事の斎藤元彦氏(46)の最後の登庁は同27日でした。知事が不在になり、知事応接室に置かれていた、文書で「おねだり体質」として受領が指摘されていたゴルフのアイアンセット、姫路城のレゴブロックなど贈答品の数々はどうなったのでしょうか?

不信任案可決後、記者団の取材に応じた斎藤元彦前知事(撮影・松浦隆司)
不信任案可決後、記者団の取材に応じた斎藤元彦前知事(撮影・松浦隆司)

 知事が来客対応をする知事応接室に飾られていたのは同県市川町の企業が製作したゴルフクラブのアイアン、プロ野球阪神タイガースやサッカーJ1ヴィッセル神戸などのユニホーム4着など25点。その他、秘書課の倉庫に保管されている112点を含めると、贈答品は計137点とされます。

 最後の退庁となった27日、斎藤氏は手に紙袋を持ち、県庁を後にしました。

 秘書課によると、知事応接室の25点を含め、斎藤氏が「持って帰ったものはありません」といい、紙袋の中身については「何かについてはお答えできませんが、紙袋の中身は完全な私物でした」。

 阪神の始球式やヴィッセル神戸のキックオフセレモニーで袖を通したユニホームなどは「始球式も公務の一環です」と秘書課。兵庫県の「顔」として出席したもので、個人の“記念品”ではないとの見解です。

 斎藤氏は県議会調査特別委員会(百条委員会)で、贈答品を多数受け取ったことを認め、“おねだり疑惑”について「社交儀礼の範囲内で問題ない」と説明しました。

 今後、倉庫に保管されているものを含めた贈答品はどうなるのでしょうか?

 「知事が空白の時期になっていますので、これから整理することになります」。

 上郡町のよろいかぶと、丹波市で作られたサイドテーブルや椅子、姫路城のレゴブロックなど、大きなものもあります。民間との連携の中、贈られたものもあり、破棄などについては「県として受け取ったものが多数あり、ただちに処分とかはできないと思います。これから考えることになります」。

 斎藤氏の失職に伴う、知事選は31日告示、11月17日投開票です。知事空白の期間は当面、続きます。

 11月17日の投開票前には、いったん、知事応接室の贈答品は整理することになるようです。知事応接室もリセットされます。【松浦隆司】(ニッカンスポーツ・コム/コラム「ナニワのベテラン走る~ミナミヘキタヘ」)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース コム/コラム 【話題・地方自治・兵庫県・疑惑告発文書問題を巡り兵庫県議会による不信任決議を受け、9月30日に失職した前兵庫県知事の斎藤元彦氏(46)の最後の登庁は同27日でした】  2024年10月06日  13:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【石破茂首相】:裏金議員公認の背景「落選を待つほうが石破政権に得策か」サンモニで政治ジャーナリストが見解

2024-10-06 09:19:30 | 【政治とカネ・政党交付金・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会名による政治資金...

【石破茂首相】:裏金議員公認の背景「落選を待つほうが石破政権に得策か」サンモニで政治ジャーナリストが見解

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【石破茂首相】:裏金議員公認の背景「落選を待つほうが石破政権に得策か」サンモニで政治ジャーナリストが見解 

 フリーアナウンサー膳場貴子がキャスターを務めるTBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)が6日、生放送され、政治ジャーナリスト後藤謙次氏がVTR出演で、石破茂首相(67)の新政権について私見を語った。

自民党の石破茂総理(2024年9月30日撮影)自民党の石破茂総理(2024年9月30日撮影)

 10月27日に予定される衆院選や裏金議員処遇などの「ブレ」が指摘される石破首相の新政権について、後藤氏は「幹部が集まった席で、全員が『(解散総選挙に)早く行け』と、石破さんが主張する予算委員会(での議論)に誰も助け舟を出さなかった」と、早期解散になった裏事情を説明。「森山(裕幹事長)さんたちが、裏金問題あるいは統一教会の問題、この状況が続くと、自民党の野党転落の可能性が高まる、だからどうであっても早く解散に踏み切れ」と、石破氏の決断の経緯を明かした。

 また、裏金議員を原則、公認すると伝えられることも紹介。これについて、後藤氏の取材として、裏金議員には反石破首相の立場が多いことを念頭に「裏金議員の多くは『自民党公認』でも次の選挙は厳しい戦いになる」として、「『非公認』で党内に波風を立てるより落選を待つほうが石破政権に得策か」との見立てが、フリップで示された。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・政局・自民党・石破茂首相(自民党総裁)・派閥裏金事件で政治資金収支報告書に不記載があった議員らの公認問題】  2024年10月06日  09:19:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【松原耕二氏】:サンモニで石破首相のジレンマ指摘「安倍派議員いなくなると高市さんは力を失う。でも政権も…」

2024-10-06 09:02:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【松原耕二氏】:サンモニで石破首相のジレンマ指摘「安倍派議員いなくなると高市さんは力を失う。でも政権も…」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【松原耕二氏】:サンモニで石破首相のジレンマ指摘「安倍派議員いなくなると高市さんは力を失う。でも政権も…」 

 フリーアナウンサー膳場貴子がキャスターを務めるTBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)が6日、生放送され、BS-TBS「報道1930」キャスター編集長の松原耕二氏(64)が、石破茂首相(67)の新政権について私見を語った。

石破茂首相(2024年撮影)石破茂首相(2024年撮影)

 10月27日に予定される衆院選や裏金議員処遇などの「ブレ」が指摘される石破首相の新政権について、松原氏は「自民党としてはおそらく疑似政権交代を目指したわけですが、ここまで変わらないと、疑似政権交代にもなっていないですよね」と明言。「石破さんはよくこう言っていたんですよね。『総理になると大事な情報が入ってこなくなる』と、総理経験者から聞いているということを、私も直接何回も聞いていたんです。今回、政権中枢に入って、インナーサークルのリアリストに囲まれると一気に、国民という一番大事な情報を自分から追いやっているように見える」と語った。その上で「これから石破さん、過去の自分の発言と比べられ続ける、ずっと。ここで自分をどう出すか、どこに従うのか、良心なのか、党なのか。これが問われてくるんだと思います」とした。

 一方で「ただこの変化の背景には、ひとつ忘れちゃいけないのは、安倍政治の終わりのせめぎ合いがあると思うんですね」とも指摘。「今度の選挙で安倍派の議員が多く当選してくると、安倍氏の後継を辞任している高市(早苗)さんが力を持ってくることになる。逆に安倍派の議員がだいぶいなくなると、高市さんは力を失う。でも自民党は政権を失うかもしれない。このものすごいジレンマの中にいるわけですよね」と現状を分析した。

 松原氏は「この中で、石破さんがどういう風に判断し、自民党をどう変えていくのか、そこも注目していく必要がある」と、石破首相の課題も口にした。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・政局・自民党・石破茂首相(自民党総裁)・派閥裏金事件で政治資金収支報告書に不記載があった議員らの公認問題】  2024年10月06日  09:02:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【新聞に喝!】:兵庫県知事疑惑、贈答品の〝おねだり疑惑〟より公益通報と情報保全巡る問題点の総括

2024-10-06 06:58:00 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【新聞に喝!】:兵庫県知事疑惑、贈答品の〝おねだり疑惑〟より公益通報と情報保全巡る問題点の総括 ■国防ジャーナリスト・小笠原理恵

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【新聞に喝!】:兵庫県知事疑惑、贈答品の〝おねだり疑惑〟より公益通報と情報保全巡る問題点の総括 ■国防ジャーナリスト・小笠原理恵 

 兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラ疑惑などを内部告発された問題が大詰めを迎えている。斎藤知事に対する不信任決議案が可決され、今後の去就が注目される事態となった。これまでの疑惑報道の中で特産品など多数の贈答品に関する〝おねだり疑惑〟が新聞・メディアで一定の比重を占めてきたが、筆者が注目してきたのは、一連の問題の発端となった元県民局長の男性=7月に死亡=への告発者保護を巡る報道だ。

兵庫県議会で不信任決議が可決され、投票結果を聞く斎藤元彦兵庫県知事=19日、神戸市中央区の兵庫県公館(渡辺恭晃撮影)

 令和4年の改正公益通報者保護法の施行で、新たに適切な公益通報者保護をするために必要な体制や措置を講じることが事業者に義務付けられた。また、内閣府は「やむを得ない場合を除いて、通報者の探索を行うことを防ぐ措置をとる」義務があると指針を出した。通報者の探索を防ぐ義務のある県自身が告発者を特定し、処分したことは法令違反だ。

 こうした点について新聞・メディアが批判を強めるのは当然だ。しかし、見過ごされている論点がある。男性は3月12日にマスコミ、警察、議員などに厳正な調査を期待して告発文書を送った。その告発文書はなぜ斎藤知事の目に触れたのか―という疑問だ。斎藤知事の定例会見での説明によると、民間の方からの情報提供があったというが、この匿名の告発文書の取り扱いがずさんだったと言わざるを得ない。もちろん、匿名の告発には悪意や虚偽の情報もあれば、人の生死にかかわる重大な情報もある。告発文書が慎重に取り扱われていたのなら、結果は変わったはずだ。

 3月下旬に解任された男性は4月に県の公益通報窓口に通報したが、県を優先しなかった理由として「当局内部にある機関は信用できない」ことを挙げた。県知事や側近ら利害関係者による報復を恐れたのだろう。

 県議会の調査特別委員会(百条委)の冒頭では「痛恨の極みであります」と男性への黙禱(もくとう)がささげられた。産経は8月31日付の社説(主張)で「公益通報者を守れず死に至らしめた責任は重い」と断じたが、新聞・メディアは今回の疑惑について斎藤知事の去就で幕引きとせず、公益通報と情報保全の問題点について今一度総括してほしい。他の自治体でも繰り返される恐れがあるからだ。

                  ◇

 ◆小笠原理恵

 おがさわら・りえ 自衛官守る会代表。著書に『自衛隊員は基地のトイレットペーパーを「自腹」で買う』。

 元稿:産経新聞社 主要ニュース 政治 【話題・地方自治・兵庫県・兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラ疑惑などを内部告発された問題・知事不信任決議が県議会で可決された】  2024年09月22日  10:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【斎藤知事告白文書問題】:「県対応は『もみ消し』『隠蔽』では」、「公益通報者どう守る」識者2人に聞く

2024-10-06 06:57:50 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【斎藤知事告白文書問題】:「県対応は『もみ消し』『隠蔽』では」、「公益通報者どう守る」識者2人に聞く

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【斎藤知事告白文書問題】:「県対応は『もみ消し』『隠蔽』では」、「公益通報者どう守る」識者2人に聞く 

 兵庫県の斎藤元彦知事に対する告発文書問題をはじめ、公益通報を巡る問題が全国で相次いでいる。和歌山市では不正支出を公益通報した男性職員が自殺。鹿児島県警でも内部文書をライターに送付した前生活安全部長が国家公務員法(守秘義務)違反の罪で起訴された。内部通報者に対する不利益な取り扱いは、公益通報者保護法で禁じられている。なぜ通報者は守られないのか。兵庫県の対応の問題点や制度の課題について、2人の識者に聞いた。(前川茂之、岩崎昂志)

奥山俊宏・上智大教授(提供写真)

 ■告発された知事の判断、不適切 上智大・奥山俊宏教授

 兵庫県の斎藤元彦知事らを告発する文書の外部送付が公益通報に該当するかどうかの判断は、その内容に「信じるに足りる相当の理由」、すなわち真実相当性があるかどうかがポイントになる。これは文書を一見しただけで断定できるものではない。

 文書は、企業名や個人名が具体的に明示され、迫真性があると見受けられる。事実関係を調査した上でなければ、真実相当性の有無を判断できないはずの内容だ。、・・・

 ■この記事は会員限定です。残り1765文字 (全文2193文字)

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・兵庫県・斎藤元彦知事に対する告発文書問題】  2024年08月10日  05:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【解説】:“声を挙げた人”を保護する『公益通報者保護法』、死亡した元幹部職員には適用されず…なぜ守れなかったのか?兵庫県・斎藤元彦知事が下した“不適切な判断”を専門家が指摘

2024-10-06 06:57:40 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【解説】:“声を挙げた人”を保護する『公益通報者保護法』、死亡した元幹部職員には適用されず…なぜ守れなかったのか?兵庫県・斎藤元彦知事が下した“不適切な判断”を専門家が指摘

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【解説】:“声を挙げた人”を保護する『公益通報者保護法』、死亡した元幹部職員には適用されず…なぜ守れなかったのか?兵庫県・斎藤元彦知事が下した“不適切な判断”を専門家が指摘 

 兵庫県・斎藤元彦知事の“パワハラ”“おねだり”などの疑惑を告発した元幹部職員が死亡した問題。兵庫県が行った調査や処分は正しかったのか?百条委員会で言及された『公益通報者保護制度』とは?淑徳大学教授・日野勝吾氏と元鳥取県知事・片山善博氏のダブル解説です。

 ■「死をもって抗議する」定年取り消し・役職解任・停職3か月…斎藤知事を告発した元幹部職員に、一体何が起きていたのか?

その月に迎える予定だった定年退職を取り消され… ©ytv© ytv

 2024年3月12日、元幹部職員は『告発文』を報道機関などに送付。そして、元幹部職員に対して人事課を中心に内部調査を進めていると公表した同月27日、告発文について斎藤知事が「事実無根の内容が多々含まれている。嘘八百を含め、文書を作って流す行為は公務員失格」と強い言葉で叱責しました。さらに兵庫県は、同月末に迎える予定だった元幹部職員の定年退職を取り消し、役職を解任。

『公益通報制度』利用も、結果を待たず懲戒処分に ©ytv© ytv

 同年4月4日、元幹部職員は『公益通報制度』を利用して県の窓口に相談し、担当部署が手続きを開始しました。しかし、同年5月7日、『公益通報制度』の結果を待たずに、兵庫県は内部調査の結果「核心的な部分が事実と異なる」として、元幹部職員を停職3か月の懲戒処分に。

『百条委員会』設置決定も、「死をもって抗議する」と… ©ytv© ytv

 同年6月13日、一部の県議から「内部調査では信用できない」との声があがり、県議会が『百条委員会』の設置を決定。しかし、その翌月の7月7日、元幹部職員は「死をもって抗議する」という趣旨のメッセージを残し、死亡しました。元幹部職員は『百条委員会で発言する内容をまとめた陳述書』『“おねだり”疑惑に関する音声データ』を残していて、同月19日には『百条委員会』が開催されました。

是正措置を求める方向で検討 ©ytv© ytv

 新たな情報として、元幹部職員が相談した兵庫県の『公益通報』担当部署によると、「通報を受けて調査に入った」「一部、強く叱責を受けた職員を確認した」としていて、『ハラスメント研修』や『贈答品の受領基準の明確化』など、是正措置を求める方向で検討しているということです(内容・時期など未定)。

 ■「『公益通報者保護法』は“声を挙げた方”を保護する制度」なぜ元幹部職員は保護されなかったのか?専門家が指摘する、斎藤知事が行った2つの“不適切な判断”とは?

『公益通報者保護法』とは? ©ytv© ytv

 百条委員会で言及されたのが、『公益通報者保護法』です。無所属・丸尾牧県議からは「公益通報という観点から、県当局の対応が妥当かどうか、検証が必要」、公明党・越田浩矢県議からは「公益通報者保護の観点から、(元幹部職員への対応は)とんでもない状況。百条委員会でしっかり検討する必要があるのでは」という発言がありました。

 『公益通報者保護法』とは、「不正の目的でなく、事業者内部の法令違反行為を通報した労働者等は、事業者による解雇等の不利益な取り扱いから保護される」というものです。ただ、県の内部調査に協力した藤原正廣弁護士は2024年5月7日、「(元幹部職員の)文書で記載されているのは、公職選挙法や地方公務員法(に関わるもの)であって、国民の生命身体に関わるものではないので、『公益通報者保護法』がいう公益通報には当たらない」としていました。

『公益通報者保護法』のエキスパート 淑徳大学・日野勝吾教授 ©ytv© ytv

 Q.『公益通報者保護法』は、プライバシーも守られるものですか?

 (『公益通報』に詳しい 淑徳大学・日野勝吾教授)

 「『公益通報者保護法』は“声を挙げた人を保護する”という制度で、通報を理由とした不利益な取り扱いを禁止している法律です」

 Q.藤原弁護士の「公益通報には当たらない」という発言は、どのように解釈したらいいですか?

 (日野教授)

 「日本の法律は約2000本ありますが、そのうちの約500本の法律を対象にしています。『地方公務員法』や『公職選挙法』といった法律については対象外としているので、藤原弁護士は『公益通報には当たらない』とおっしゃっています。ただ、音声データなどの裏付け証拠も出ていますので、『公益通報には当たらないが、告発内容が真実だと信ずるような相当な理由がある』と判断されるのであれば、内部告発自体が正当だという判断もあります。公益通報に当たらないからと言って一概に保護されない、とは言い難いと思います」

元鳥取県知事・片山善博氏 ©ytv

 (元鳥取県知事・片山善博氏)

 「その通りだと思います。また、『公益通報制度』は消費者庁が所管していて、消費者保護の観点なので、例えば“地方公務員法を適用しない”などと少し狭まっているので、自治体向けには合わないところがあります。それで、県でいろんな独自の制度を作っていて、兵庫県も『県職員公益通報制度』という制度を設けています。これは、『公益通報者保護法』に準じたやり方として、『県職員が県政への信頼を失墜させるような行為・法令違反があった場合に通報してください』というものです。4月4日に元幹部職員はそこに通報していて、当然それは『県職員公益通報制度』になるわけで、そうなると地方公務員法違反や公職選挙法違反も、それに乗っかります。『公益通報者保護法』には乗らないかもしれないけど、県独自の職員保護制度に乗ることを藤原弁護士は知っているはずなのに、それを考慮していないので、私は不信感を持っています」

専門家が指摘する、斎藤知事が行った不適切な判断とは ©ytv© ytv

 また、兵庫県の対応は適切だったかについて、日野教授は「知事は2度にわたり不適切な判断か」と指摘します。

 まず、2024年3月27日、元幹部職員に対して人事課を中心に内部調査を進めていると発表した日に斎藤知事が強い言葉で叱責したことや、3月末に迎える予定だった元幹部職員の定年退職を取り消し、役職を解任したことです。日野教授は、「中立性の乏しい人事課が調査したこと」「告発者が特定されてしまったこと」「知事の“否定発言”と解任処分」が不適切だったと指摘。

 そして、元幹部職員は県の公益通報窓口に通報を行い、担当部署が手続きを開始したにもかかわらず、その結果が出る前に、県が内部調査結果によって元幹部職員を停職3か月の懲戒処分としたことです。日野教授は、「公益通報担当部署の調査を待つべきだった」と指摘しています。

まずは『公益通報者保護制度』を知ることから ©ytv© ytv

Q.まだ事実がどうか不明な段階で元幹部職員が処分を受けたことで、風通しの悪い・声を挙げにくい職場だという印象は拭えません。これをどうしていくかというのも、大きな課題ですよね?

(日野教授)

 「“声を挙げづらい”という制度にしてはいけないと思います。片山さんもおっしゃいましたが、『県の公益通報制度』では“県民の信頼を損なう恐れがあるもの”を通報対象としていて、“公益通報者保護法よりも幅広く受け付けます。だからこそ声を挙げてください”という制度にしているのですが、実際は調査もせずに処分したり、是正措置を待たずして処分したりというような、実務運用上の失態を指摘せざるを得ないと思います。そもそも、人事課の内部調査はあくまで人事案件であって、『公益通報』は是正をするかどうかの制度で、懲戒したり懲罰を与えたりという制度ではありませんので、そこをしっかり理解することから始める必要があると思います」

一人で悩まず、相談を ©ytv© ytv

 報道や情報に触れ、つらい気持ちになったら、『こころのオンライン避難所』ホームページにアクセスしてください。電話やLINEでも相談できます。一人で悩まず、まず誰かに相談してください。

(「情報ライブ ミヤネ屋」2024年7月22日放送)

Q.今回の経緯を見ていると“声をあげにくい職場”に見えてしまいますが、いかがでしょうか?

(元鳥取県知事・片山善博氏)

「その通りだと思います。また、『公益通報制度』は消費者庁が所管していて、消費者保護の観点なので、例えば“地方公務員法を適用しない”などと少し狭まっているので、自治体向けには合わないところがあります。それで、県でいろんな独自の制度を作っていて、兵庫県も『県職員公益通報制度』という制度を設けています。これは、『公益通報者保護法』に準じたやり方として、『県職員が県政への信頼を失墜させるような行為・法令違反があった場合に通報してください』というものです。4月4日に元幹部職員はそこに通報していて、当然それは『県職員公益通報制度』になるわけで、そうなると地方公務員法違反や公職選挙法違反も、それに乗っかります。『公益通報者保護法』には乗らないかもしれないけど、県独自の職員保護制度に乗ることを藤原弁護士は知っているはずなのに、それを考慮していないので、私は不信感を持っています」

専門家が指摘する、斎藤知事が行った不適切な判断とは ©ytv© ytv

 また、兵庫県の対応は適切だったかについて、日野教授は「知事は2度にわたり不適切な判断か」と指摘します。

 まず、2024年3月27日、元幹部職員に対して人事課を中心に内部調査を進めていると発表した日に斎藤知事が強い言葉で叱責したことや、3月末に迎える予定だった元幹部職員の定年退職を取り消し、役職を解任したことです。日野教授は、「中立性の乏しい人事課が調査したこと」「告発者が特定されてしまったこと」「知事の“否定発言”と解任処分」が不適切だったと指摘。

 そして、元幹部職員は県の公益通報窓口に通報を行い、担当部署が手続きを開始したにもかかわらず、その結果が出る前に、県が内部調査結果によって元幹部職員を停職3か月の懲戒処分としたことです。日野教授は、「公益通報担当部署の調査を待つべきだった」と指摘しています。

まずは『公益通報者保護制度』を知ることから ©ytv© ytv

Q.まだ事実がどうか不明な段階で元幹部職員が処分を受けたことで、風通しの悪い・声を挙げにくい職場だという印象は拭えません。これをどうしていくかというのも、大きな課題ですよね?

(日野教授)

「“声を挙げづらい”という制度にしてはいけないと思います。片山さんもおっしゃいましたが、『県の公益通報制度』では“県民の信頼を損なう恐れがあるもの”を通報対象としていて、“公益通報者保護法よりも幅広く受け付けます。だからこそ声を挙げてください”という制度にしているのですが、実際は調査もせずに処分したり、是正措置を待たずして処分したりというような、実務運用上の失態を指摘せざるを得ないと思います。そもそも、人事課の内部調査はあくまで人事案件であって、『公益通報』は是正をするかどうかの制度で、懲戒したり懲罰を与えたりという制度ではありませんので、そこをしっかり理解することから始める必要があると思います」

一人で悩まず、相談を ©ytv© ytv

 報道や情報に触れ、つらい気持ちになったら、『こころのオンライン避難所』ホームページにアクセスしてください。電話やLINEでも相談できます。一人で悩まず、まず誰かに相談してください。

(「情報ライブ ミヤネ屋」2024年7月22日放送)

  元稿:讀賣テレビ 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・兵庫県・県の元幹部職員が知事のパワハラ疑惑などを告発した問題】  2024年08月09日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【兵庫県】:斎藤元彦知事の発言は「公開パワハラ」と専門家 百条委、通報者保護法違反の指摘も

2024-10-06 06:57:30 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【兵庫県】:斎藤元彦知事の発言は「公開パワハラ」と専門家 百条委、通報者保護法違反の指摘も

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県】:斎藤元彦知事の発言は「公開パワハラ」と専門家 百条委、通報者保護法違反の指摘も 

 斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題で、県議会の調査特別委員会(百条委員会)が5日開かれ、参考人として出席した上智大の奥山俊宏教授は告発文書に公益通報が含まれていることは明らかだと指摘し、斎藤氏らの対応は「公益通報者保護法に違反する」との見方を示した。文書を作成した元県幹部の男性について斎藤氏が「公務員失格」と記者会見で発言したことも「いわば公開パワハラ。許されない」と批判した。

兵庫県議会の百条委員会。右奥は参考人招致で発言する上智大の奥山俊宏教授(共同)兵庫県議会の百条委員会。右奥は参考人招致で発言する上智大の奥山俊宏教授(共同)

 午後には贈答品受領疑惑も含めた検証が始まり、側近幹部や県の特別弁護士ら数人を尋問する。出頭予定だった前総務部長は体調不良などを訴え、欠席が認められた。

 6日は午前に副知事を辞職した片山安孝氏、午後に斎藤氏の尋問がある。日本維新の会は証言内容を踏まえ斎藤氏への不信任決議案を出すかどうか判断すると表明しており、県議会最大会派の自民党も6日夜に総会を開き対応を協議する。

 文書は元県幹部の男性が作成したもので斎藤氏のパワハラなど疑惑7項目を列挙。男性は関係者や報道機関に配布後、県の公益通報窓口にも通報したが、通報者への不利益な扱いを禁じる公益通報者保護法の対象とされず、懲戒処分を受けた後に死亡した。

 「公益通報に当たらない」とする斎藤氏の主張について、奥山教授は「公益通報者保護法について誤解に基づいているものが一部ある」と指摘。通報窓口を県内部ではなく外部の弁護士事務所などに置くべきだとした。

 文書には斎藤氏の「おねだり体質」も挙げられ、地元企業からコーヒーメーカーを受領したり、協定を結んだ企業からロードバイクを贈られたりしたなどと記載。職員アンケートでも革の高級ジャンパーを関係者に要求したとの証言があった。(共同)

  元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治・兵庫県・県議会の調査特別委員会(百条委員会)・知事によるパワハラ疑惑】  2024年09月05日  12:43:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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【兵庫県知事のパワハラ疑惑】:斎藤元彦知事を告発した元局長の処分 識者「独裁者が粛清するかのよう」

2024-10-06 06:57:20 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【兵庫県知事のパワハラ疑惑】:斎藤元彦知事を告発した元局長の処分 識者「独裁者が粛清するかのよう」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県知事のパワハラ疑惑】:斎藤元彦知事を告発した元局長の処分 識者「独裁者が粛清するかのよう」

 兵庫県の斎藤元彦知事が職員へのパワーハラスメント疑惑などを文書で告発された問題で、県議会の調査特別委員会(百条委)は5日午前、告発者の元県西播磨県民局長の男性(7月に死亡)が公益通報をしたにもかかわらず懲戒処分を受けたことについて、参考人の奥山俊宏・上智大教授から見解を聞いた。

<button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button><button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26">兵庫県議会調査特別委員会で参考人として意見を述べる上智大の奥山俊宏教授=神戸市中央区で2024年9月5日午前10時、梅田麻衣子撮影</button>
 

兵庫県議会調査特別委員会で参考人として意見を述べる上智大の奥山俊宏教授=神戸市中央区で2024年9月5日午前10時、梅田麻衣子撮影(毎日新聞)

 ■ 【そもそも】兵庫知事にどんなパワハラ疑惑? 図で解説  

 内部告発者の保護法制に詳しい奥山教授は県の対応について、「知事らは告発の矛先を向けられている当人であり、告発文書に関する判断から自ら身を引くべきだったが、正反対の行動を選んだ。冷静な対応ができず、まるで独裁者が反対者を粛清するかのような陰惨な構図を描いてしまった」とし「独立性を確保し、利益相反を排除すべきだった。公益通報者保護法の趣旨を逸脱している」と指摘した。  

 一連の問題は元局長が3月、知事のパワハラを含む七つの疑惑を告発する文書を報道機関や県議に配布したことで発覚した。  

 元局長は県の公益通報窓口にも通報したが、県は通報者への不利益な扱いを禁じた公益通報者保護法の対象外と判断。内部調査を進めた結果、「核心部分が事実ではなく、誹謗(ひぼう)中傷に当たる」と断じ、元局長を停職3カ月の懲戒処分にした。  

 元局長は7月、県内の親族宅で亡くなっているのが見つかった。処分に踏み切った県の対応に問題がなかったか百条委で調査が進められている。  

 知事は8月30日にあった百条委の証人尋問で告発文について「事実でないことが多く含まれ、誹謗中傷性が高いものだと判断して調査した」と説明。元局長を処分したことは「適切だと思っている」と正当性を主張した。  

 一方、百条委では県職員が「公益通報の結果が出るまで処分しないほうがいい」と進言していたことが明らかになっている。【洪玟香、古川幸奈】

 【関連記事】

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治・兵庫県・県議会の調査特別委員会(百条委)・知事によるパワハラ疑惑】  2024年09月05日  10:36:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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【混迷】:「知事のパワハラ」で揺れる兵庫県 もう一つの見過ごせぬ大問題 ◇言の葉OFFICEかのん代表 川邊暁美

2024-10-06 06:57:10 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【混迷】:「知事のパワハラ」で揺れる兵庫県 もう一つの見過ごせぬ大問題 ◇言の葉OFFICEかのん代表 川邊暁美

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【混迷】:「知事のパワハラ」で揺れる兵庫県 もう一つの見過ごせぬ大問題 ◇言の葉OFFICEかのん代表 川邊暁美

 ◆公務中止に追い込まれる

 筆者の住んでいる兵庫県が今、大きく揺れている。事の発端は2024年3月中旬、西播磨県民局長の男性職員が斎藤元彦知事の「パワハラ」や「違法行為」を告発する文書を報道機関などに郵送し、知事は「事実無根」「公務員失格」と局長を解任したことだ。

 ◆「死を持って抗議する」

 斎藤知事は、20年続いた前知事の県政を継承する元副知事を選挙戦で破った。当時43歳。「県政刷新派」の若い知事が誕生してから8月1日で丸3年となる。当初は選挙戦のしこりも少なからず残っていたであろうし、県政を進めるために毅然(きぜん)とした態度が必要なこともあったと思われる。新しい県政への期待感もあり、批判的な報道を目にすることは全くなかった。

 元稿:時事通信社 JIJI.com  主要ニュース 政治・行政 【地方自治・兵庫県・斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題】  2024年07月29日  08:02:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【兵庫県知事パワハラ疑惑】:トップに向けた「内部告発」と守られなかった通報者 たどり着く先は正義か私怨か

2024-10-06 06:56:50 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【兵庫県知事パワハラ疑惑】:トップに向けた「内部告発」と守られなかった通報者 たどり着く先は正義か私怨か

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県知事パワハラ疑惑】:トップに向けた「内部告発」と守られなかった通報者 たどり着く先は正義か私怨か

 ◆編集長ピックアップ 山田智章

 行政組織と警察組織の違いはあるものの、兵庫県庁と鹿児島県警で起きている騒動は、その経緯が似ている気がしてなりません。どちらも組織内の上位もしくは最高幹部、それも定年間近の人物が、自身より若いトップの疑惑を「告発」しました。

 ▼知事疑惑の告発者死亡、消極論も上がる百条委の行方 専門家は「解明しないと禍根残す」

 兵庫の件は、元兵庫県西播磨県民局長(60)が今年3月、斎藤元彦知事のパワハラや県幹部らの違法行為などを告発する文書を作成し、一部の報道機関や県議らに配布したことが発端です。

▼<独自>高級コーヒーメーカー受領の兵庫県幹部を任意聴取 知事文書問題、収賄罪で告発状

 鹿児島県警では、前生活安全部長(60)が県警内の現職警察官によるストーカー事案や盗撮事案の不祥事についてまとめた資料を札幌市のライターに郵送しました。前部長はこの件で5月末、職務上知り得た秘密を退職後に漏らしたとして、国家公務員法(守秘義務)違反容疑で逮捕されました。逮捕後に簡易裁判所で行われた勾留理由開示手続きでライターへの情報提供を認め、「野川明輝本部長が県警職員の犯罪行為を隠蔽しようとしたことが許せなかった」と県警本部長を名指しして、その動機を説明しました。

 ▼「鹿児島県警本部長が職員の犯罪隠蔽」逮捕の県警前生安部長、勾留理由開示手続きで主張

 冒頭で「経緯が似ている」と書いたのは、ともに定年を控えた地元採用組の幹部による告発で、それぞれ総務官僚出身の知事、警察官僚の本部長という組織トップを対象にしていただけでなく、組織側が下した告発者への措置でした。

 兵庫県の元県民局長は告発文書の配布発覚後、解任され、3月末の退職も認められず保留に。内部調査の結果、告発文書の核心部分が事実でないと判断されたことなどから停職3カ月の懲戒処分となりました。懲戒処分は「免職」から「戒告」まで程度の軽重はありますが、行政組織として下すことができるもっとも厳しい処置で、「停職」は「免職」に次ぐ重い処分です。

 鹿児島県警の前部長は先に書いた通り、身柄を拘束され、すでに起訴されています。警察組織として県警は、前部長の逮捕に踏み切りました。

 ▼本部長「隠蔽」否定も、起訴の前部長と主張対立 信頼回復へ道険し 鹿児島県警の情報漏洩

 一見、兵庫と鹿児島は、ともに組織として取りうる最大の手段でそれぞれの内部告発者に対抗したといえなくもありません。2人を「守られなかった通報者」とみる向きもあります。実際、兵庫の元県民局長は今月7日夜、姫路市内で死亡しているのが見つかりました。自殺とみられています。今回の疑惑を調べるために県議会に設置された百条委員会に19日に証人として出頭する予定でした。

 ▼<独自>「百条委員会やり通して」知事告発の兵庫県元幹部が死亡前にメッセージ残す

 兵庫では、百条委などでの調査が進められます。鹿児島県警には警察庁の特別監察も入りましたし、司法の場でも事案の解明が進むでしょう。ともに今後、事実関係が明らかになることを期待したいと思いますが、たどり着いた先にあるのは「正義」「義憤」でしょうか、それとも「裏切り」「私怨」でしょうか。

 ▼涙ぬぐう副知事、辞職意向も疑惑は否定 兵庫知事は「パワハラないが厳しい叱責あった」コミュ力に言及

 ▼鹿児島県警の前部長側、無罪主張へ 情報漏洩事件

(産経新聞ニュースダイジェスト 7月13日配信)

                  ◇

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  元稿:産経新聞社 主要ニュース 社会 【疑惑・行政組織と警察組織の違いはあるものの、兵庫県庁と鹿児島県警で起きている騒動】  2024年07月14日  10:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【揺れる県政】:「知事の初動が逆効果」「文書の存在知らしめたのは知事」参考人奥山氏が指摘 県議会百条委

2024-10-06 06:56:40 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【揺れる県政】:「知事の初動が逆効果」「文書の存在知らしめたのは知事」参考人奥山氏が指摘 県議会百条委

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【揺れる県政】:「知事の初動が逆効果」「文書の存在知らしめたのは知事」参考人奥山氏が指摘 県議会百条委

 兵庫県の元西播磨県民局長が斎藤元彦知事らを告発した文書について検証する県議会調査特別委員会(百条委員会)の第7回会合は5日午前、公益通報者保護制度に詳しい元朝日新聞記者の奥山俊宏・上智大教授を参考人として招致した。奥山氏は、斎藤知事の3月27日の会見などについて「知事らの初動は危機管理の視点で全く逆効果で、火のないところにわざわざ火をつけたようなもの」と指摘した。

公益通報者保護などを巡り、百条委で参考人として見解を述べる上智大の奥山俊宏教授=5日午前、神戸市中央区、兵庫県庁(撮影・大田将之)

 奥山氏は「もし斎藤知事が告発文書をスルーしていたとしたら」と仮定し、自身の記者経験も踏まえて「せいぜい地元の新聞で取り上げられることがあったかなかったか、という程度だっただろう」と推定。しかし、斎藤知事が会見で「うそ八百」と発言したことで「一つでも真実が含まれていると、その一つが大きなニュース性を持つことになった」と分析した。

 全国的に知れ渡るニュースになった経緯について、「告発文書の存在を世の中に知らしめたのは、斎藤知事その人だ」とした。

 元稿:神戸新聞社 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治・兵庫県・県議会の調査特別委員会(百条委)・知事によるパワハラ疑惑】  2024年09月05日  11:22:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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【兵庫県知事のパワハラ疑惑】:議会にも「責任」斎藤元彦知事めぐる混乱「選挙で支援した政党もある」元東京副知事が指摘

2024-10-06 06:56:30 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【兵庫県知事のパワハラ疑惑】:議会にも「責任」斎藤元彦知事めぐる混乱「選挙で支援した政党もある」元東京副知事が指摘

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県知事のパワハラ疑惑】:議会にも「責任」斎藤元彦知事めぐる混乱「選挙で支援した政党もある」元東京副知事が指摘 

 石原慎太郎・元東京都知事の1期目に副知事を務めた青山やすし・明大名誉教授は14日、日本テレビ系「ウェークアップ」(土曜午前8時)に出演し、パワハラや贈答品おねだりなどの疑惑が指摘される兵庫県の斎藤元彦知事が、県議会全会派から辞職を求められていることをめぐり、議会側の対応にも注文をつけた。

日本テレビ本社(2016年3月撮影)

 

 斎藤知事に対しては12日までに全会派の県議86人全員が辞職を申し入れ、13日には今月19日に不信任決議を全会派で共同提案することを決めた。不信任決議は即日採決され可決の見通しで、その場合、斎藤知事は10日以内に議会を解散しなければ失職となる。解散した場合は県議選となり、改選後の県議会で再び不信任決議が可決されると、斎藤知事は即日失職する。斎藤知事は13日も変わらず、続投に強い意欲を示した。

 石原氏の都政運営を支え、自治体政策や危機管理を専門とする青山氏は、自身が考える知事の資質として「有権者や県民にとって(選挙を通じて)知事に求める資質とは、政策をきちんとやっていただくことが1つ。もう1つは尊敬できる(人物である)こと。人格、品格が要求される」と私見を述べた。

 一方で、斎藤知事に辞職を申し入れた議会側にも注文をつけた。自民党や日本維新の会を念頭に「選挙で(斎藤知事を)支援した政党があるわけで、これまでも有権者よりも密に(斎藤知事に)接触してきたと思う。議会にも責任がある」と述べた。「事態がさらに混乱しないように、説得していただくことが必要だと思います」とも求めた。

 自身が石原氏を副知事として支えた経験を踏まえ「私は都庁職員を36年やりましたが、知事が権力者として時々暴走することもある」と振り返り「そういう場合、議会は頼りになる存在です。議会にはチェック機能があるので、今回はもっと積極的に(その機能を)果たして欲しい」とも呼びかけた。

 ※青山やすし氏のやすしは、人ベンに八の下に月 

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・兵庫県・知事によるパワハラ疑惑】  2024年09月14日  10:56:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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【兵庫県知事によるパワハラ疑惑】:新聞ではわからない疑惑の核心!「おねだり疑惑」斎藤知事はどこで間違えたのか

2024-10-06 06:56:20 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【兵庫県知事によるパワハラ疑惑】:新聞ではわからない疑惑の核心!「おねだり疑惑」斎藤知事はどこで間違えたのか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県知事によるパワハラ疑惑】:新聞ではわからない疑惑の核心!「おねだり疑惑」斎藤知事はどこで間違えたのか 

  (左)奥山俊宏・上智大教授、(右)斎藤元彦・兵庫県知事((奧山教授は田川基成撮影、齊藤知事はYouTube「ひょうごチャンネル」より))

 ◆問題の発端~罵詈雑言を重ねる知事

 ◆告発文書の内容は

◆公益通報制度に対する誤認識

 ◆「書式に沿って窓口に通報しなければ公益通報にならない」というのは誤解

 ◆「真実相当性」がポイント

 ◆裏付けられた告発の内容

 ◆公益通報者の探索は禁止

 ◆情報の伝え手を二度と撃つな

 ◆渡瀬局長の最後のメッセージ

 元稿:Slow News 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治・兵庫県・斎藤知事によるパワハラ疑惑】  2024年07月18日  17:02:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【混迷政局】:【総選挙に影響か…】:兵庫・斎藤知事に辞職申し入れも「推薦責任」の維新&自民が悩む「水面下の攻防」

2024-10-06 06:56:10 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【混迷政局】:【総選挙に影響か…】:兵庫・斎藤知事に辞職申し入れも「推薦責任」の維新&自民が悩む「水面下の攻防」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【混迷政局】:【総選挙に影響か…】:兵庫・斎藤知事に辞職申し入れも「推薦責任」の維新&自民が悩む「水面下の攻防」 

 ◆涙ぐむ姿を見せたが……

 兵庫県の斎藤元彦知事(46)の証人喚問が始まってから2週間、兵庫県を取り巻く状況は、嵐のように急変している。

 元稿:講談社 主要出版物 FRIDAYデジタル 社会 【疑惑・地方自治・兵庫県・知事によるパワハラ疑惑】  2024年09月14日  09:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【迷走・兵庫県政】:失職の斎藤元彦前兵庫知事、「なぜ亡くなったのか分からない」県職員2人死亡に「直接ハラスメントしていない」自身との因果関係を否定

2024-10-06 06:56:00 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【迷走・兵庫県政】:失職の斎藤元彦前兵庫知事、「なぜ亡くなったのか分からない」県職員2人死亡に「直接ハラスメントしていない」自身との因果関係を否定

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【迷走・兵庫県政】:失職の斎藤元彦前兵庫知事、「なぜ亡くなったのか分からない」県職員2人死亡に「直接ハラスメントしていない」自身との因果関係を否定

 パワハラ疑惑などの告発文書を巡り兵庫県議会から不信任決議を受け、失職した斎藤元彦・前兵庫県知事が3日、インターネットメディア「ReHacQ」の生配信に出演。死亡した2人の県職員について「直接ハラスメントをしていない」と述べ、自身の言動との因果関係を否定した。 <button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button><button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26">斎藤元彦前兵庫知事</button>

                    斎藤元彦前兵庫知事(中日スポーツ)

 一連の問題で自身の法的責任について斎藤氏は「公益通報の対応も含めて、私はなかったというふうに思ってます」と主張。ReHacQプロデューサーの高橋弘樹さんから、一般論として「自身の言動が原因で職員が亡くなったら辞職に値する道義的責任がありますか?」と問われると、斎藤氏は「どういった状況か、どういった背景かによると思いますね。『はい』か『いいえ』では答えにくい」と答えるにとどめた。  

 さらに高橋さんは「一般論として、どういった背景だったら道義的責任があると思いますか?」と続けた。斎藤氏は「よくあるのが直接の上司と部下同士で、日常的にずっとハラスメント行為を続けたりすることによって精神的に病まれて、それが結果としてそういった(死亡する)ことになれば、これはハラスメントとして明確に認定される可能性が高いです。社会通念上の範囲を超えた過度な場合は、上司にも一定の責任は出てくるかなと思うんですね」と答えた。  

 一方、昨年の阪神とオリックスの優勝パレードを担当した元課長の死亡について、斎藤氏は「私自身は課長さんに直接、指示や注意はしていない。その方が体調を崩されることに私が直接ハラスメントをしたことはないです」と自身の言動との因果関係を否定。告発文書を作成した元県民局長の死亡にも「元局長さんに関しても、直接仕事の中でハラスメントをしたことはないんですよね。突然ああいう文書を書かれたことが分かって、ショックで最初は耳を疑ったんです」と語り、「本人も確かに処分に対しては不満があったかもしれないですけれど、第三者機関や百条委員会の設置に対して前向きな反応をされていて、何か不満があったりとか、県政に思いがあれば、ぜひ説明をしてほしかったんですね。そのつもりだったのに、なぜ亡くなられたんだっていうことは私自身もわからないんです」と続けた。  

 斎藤氏を含め県知事選挙は今のところ5人が立候補する見通しで、今月31日に告示し、11月17日に投開票される。

【関連記事】

 元稿:中日スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・兵庫県・パワハラ疑惑などの告発文書を巡り兵庫県議会から不信任決議を受け、失職した斎藤元彦・前兵庫県知事】  2024年10月03日  22:45:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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