2004年7月3日(金)来談者中心療法①②-講義メモ
諸富祥彦
自分が今何を感じているかを知ることが
カウンセラートレーニングの中で一番大事なことである。
精神科-統合失調症
神経科-ノイローゼ・うつ病
心療内科-身体症状が出ている場合
薬を出せる
臨床心理士
カウンセラー
産業カウンセラー-企業につとめている人のカウンセラー
健康心理士-行動療法系、呼吸法、リラクゼーション
学校心理士-LD(発達障害)の専門知識をもつ
薬を出せない
精神科と臨床心理士との境界はあいまい
病院に臨床心理士がいるところがGood、連携がきちんとできている。
症候群-全て身体に現れた症状で説明している。
心身症-身体とも心ともつかない病、
ノイローゼ=神経症=外からみればまともだが自分ではくよくよ悩んでいる。気になりすぎて生活できなくなる。(気になる程度のもんだい)
統合失調症-本人はまともだと思っているが、まわりからみればおかしい。幻覚、幻聴。
ノイローゼと統合失調症のちがいを先ず知る。
うつ病-内性的、まじめは人はなりやすい
・うつうつとする。
・夜眠れない、睡眠障害を伴う。
・慢性的に胃薬を飲んでいる。
生活に支障が出る場合は医者を紹介する。
カウンセラーになった時、どんな病気が見きわめることが必要になってくる。
医者の耳情報は大切。地域のネットワークが重要。この医者は薬を出すとか出さないとか、医者の特徴と傾向を知っておくことが大切。
子育ての経験がないからといって子供の気持ちがわからないということではない。
同じ経験をもっているとカウンセラーが自分の経験をダブらせすぎてしまう場合もある。
「負け犬」など女性のシングルは話題になるからいい。男性のシングルはもっと深刻。
アタマで考えてしまう、というのも身体の感じのひとつ。自分の中から何がでてきても認めるのがフォーカシング。カウンセリングの重要なプロセスのひとつ。
境界性-まわりの人をすごく振り回す(対人関係のもんだい)。人間関係がとれない。0か100か。
かい離-とりつかれたような状態、霊的。
不登校の子供がいる
・子供に直接面会する-カウンセリング
・学校の先生を通して子供に働きかける-コンサルテーション
カウンセリング
自分で答えをみつける。
自分で自分を見つめる方法をアドバイスする。
自分の声をきいていく。(自分との対話を進めていく)これを助ける。
内性カウンセリング(ロジャーズ、ユング、フォーカシング)
自分との距離が近すぎる場合は自分を忘れた方がいい。
作業に取り組む(森田療法)。
自己決定のプロセスにはカウンセラーの責任がある。
中心になる3つの方法
①過去から解放するアプローチ、精神分析-自分の悩みから理論をつくった。幼少期の家族関係に切り込んだ。
②練習するアプローチ、行動療法、認知行動療法、論理療法
③気づきと学びのアプローチ、人間制/トランスパーソナル心理学、来談者中心療法
これらの間に交流分析、ユング、ブリーフィングセラピー(短期療法)がある。
①過去から解放するアプローチ-心的外傷(トラウマ)故に子供は悩み続ける。
・アダルトチルドレン-子供の頃の心の傷をひきずっている人。
「母から愛されなかった」という悩みを抱える人は多い。
・対象関係論(日本で今人気)
幼少期の母子関係に焦点をあてる。
・産道体験(オットーランク)
その後の人生を左右する。つらい体験
・フロイト
精神力動論・深層心理学
②練習するアプローチ-行動療法-現在の行動に注目する
オペラント心理学
課題をつくって練習させていく。
↓
練習の結果をきく。
↓
難しい課題にしていく。
認知行動療法-思考のパターンを変えていくアプローチ。
③気づきと学びのアプローチ-もんだいや悩みに対するかまえが①②と大きく異なる。
自己成長アプローチ
もんだいを人生の大切な一部と考える。
その人が成長するうえで必要なもの。
解決すべきものとは考えない。
気づくべきことに気づかせてくれるもの。
悩みを通して成長していくのを助けるアプローチ。
全ての出来事には意味がある。
問題を通して自分に気づいていく。
自分が成長していく。
実存論・現象学・人間学的アプローチともいう。
どれかひとつ自分がのめり込む方法をひとつ見つけること。
補助的に他のものを学ぶ。
クライエントがセラピストをえらぶ時代。
その人のアプローチはその人の人生がたどりついたもの。