たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

ミュージカル『るろうに剣心-京都編』-6月16日ライブ配信

2022年09月04日 14時11分18秒 | ミュージカル・舞台・映画
 書きかけの記事を投稿してしまいました。いいね、いただいたのにすみません。書き足してあらためて投稿します。

ミュージカル『るろうに剣心-京都編』
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/64cebc0292e252a310af2b39b4479273

ミュージカル『るろうに剣心-京都編』(2)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/1b006c3da0116fe4973181be447411b4


ミュージカル『るろうに剣心-京都編』(3)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/319b19beb2acc3ee0e322448e51c5e5d


 『るろうに剣心-京都編』、6月24日IHIステージアラウンド東京にて無事千穐楽を迎えました。その直後6月だというのに37度の猛暑となりました。もし猛暑にかかってしまっていたら、特に原作のキャラクターになりきっていた志々雄一派のみなさまが大変なことになったと思います。いいタイミングで無事終えることができて本当によかったです。

 6月16日のライブ配信を視聴、アーカイブ配信もあったのでなんどか楽しみました。そのことをまだ記憶のあるうちに少し備忘録。5月30日の観劇時はおくれたので見逃した冒頭の明治維新の場面、メインキャストが二役やっているのを確認しました。加藤清史郎君の沖田総司、松下優也さんが桂小五郎、若き日の大久保利通が猪塚健太さん?西郷隆盛が岐洲匠君、加藤和樹さんも新選組で登場していました。早霧せいなさん主演の新橋演舞場『るろうに剣心』の時のテーマソング、耳に残りやすくてノリノリのメロディー、5月30日はお手洗いの中できいていました。こういう場面だったのかと。清史郎君がセットの階段にちょっと落ちた?ひやっとしましたがすぐに立て直したところ、さすがでした。いつか沖田総司をあらためて演じてほしい。全身包帯になる前の志々雄真実の黒羽麻璃央さん、顔を出しているのはこの冒頭だけ、裏切りにあい全身を焼かれたあとは声の表情だけで怨念をもつ志々雄真実を演じていたこと、東宝『エリザベート』のルキーニに大納得とあらためて思いました。山口馬木也さんが剣心の刀鍛冶の師匠として登場していたのも印象的でした。

 原作の漫画は読んだことがありませんが、実在した人物、史実と虚構を巧みにミックスさせて、とてもよくできているのだろうと思います。志々雄真実の「所詮この世は弱肉強食、強ければ生き弱ければ死ぬ」は原作どおりなのかな。虐待を受けたみなしごの瀬田宗次郎は志々雄真実と出会い里親一家を皆殺しにして、志々雄についていきますが、剣心と戦い敗れたあとの剣心の言葉に、志々雄さんより厳しいやと崩れ落ちます。加藤清史郎君の瀬田宗次郎が志々雄真実の声色で幼い日を回想する場面、5月30日の観劇時目の前でみましたが配信で何回みてもぞくっとして涙、剣心に敗れた瀬田宗次郎が生き直しを決意していく流れ、清史郎君の役者ぶりが素晴らしく、虚構ですがリアルになにかを問いかけてくるようでもあり秀逸だと思います。

 阿部裕さんが二役で演じ分けた大久保利通が、瀬田宗次郎に暗殺されると残ったのは小物ばかりでこれから日本の迷走が始まるというセリフは斎藤一だったかな。今の日本の現状と重なってリアルと思いました。物語の終わり、剣心が薫と月を見上げて日本の未来に思いを馳せる場面。日本をよくしたいと若い力が立ち上がった明治維新、たくさんの血が流されながら日本という国はよりよくなっているのだろうかと、ふとリアルに考えてしまいました。今から100年後の日本に生きる人々は100年前の日本をどう振り返るのだろうと(それまで日本があればの話です・・・)。

 小池徹平君の剣心、普段はおろっとひょうひょうとした雰囲気なのに、剣を抜いた途端表情が変わる、でも人斬り抜刀斎の頃の剣心ではない、今は人を守るために剣を抜く、感情をほとんど露わにすることのない剣心の表情がよくわかったのは配信のいいところでした。佐藤健さんとも早霧せいなさんとも違う、小池徹平君の剣心そのもの。

 志々雄一派の面々が個性豊かでとっても楽しめました。残念ながら全部を書き切れず。駒形由美の怜美うららさん、何度見ても着こなしも肩のラインも美しすぎました。こじらせの四乃森蒼紫、松下優也さんの表情があらためて確認できたのも配信ならではでした。

 殺陣が満載の作品、アンサンブルキャストの身体能力の高さが素晴らしい。2年前中止になった時は涙がでました。無事に終わりました。自分なんとか豊洲まで遠征できました。

 幕末から明治維新へと、新橋演舞場『るろうに剣心』を観劇したときから、いろいろと文献を読みたいと思いながら積読本がありすぎてまだ果たせていません。宝塚で主人公と視点をかえて何度か舞台化されてきているので出会い直していけたらと思っています。 








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