たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

高市早苗氏 裏金議員への追加処分なし「党の処分をひっくり返すような独裁的な行動は取らない」

2024年09月10日 00時56分34秒 | 気になるニュースあれこれ

2024年9月9日スポニチアネックス、

高市早苗氏 裏金議員への追加処分なし「党の処分をひっくり返すような独裁的な行動は取らない」(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

「高市早苗経済安保担当相(63)が9日、都内で会見し、自民党総裁選(12日告示、27日投開票)への立候補を正式表明した。出馬表明をした候補は7人目。

会見では、派閥の裏金事件をめぐり、収支報告書に不記載があった議員の要職への起用や、選挙で公認するかどうかについて問われた。

 
 

コロナワクチンの接種券を送付しない自治体がでてきたようです

2024年09月09日 18時15分26秒 | 気になるニュースあれこれ

 そもそも任意なので最初から接種券の発行は希望する人だけを対象とするべきでした。国が決めたことだからと一斉に接種券を送付してきた自治体の責任は大きいと思います。NHKがコロナワクチンの健康被害が大きく報じたことでようやく自治体も気がつき始めたか。

 本日、厚労省の予防接種健康被害救済制度により、22名が死亡認定され、死亡認定された方は799名となったそうです。

Xユーザーの藤江@日本人、謎の大量死※コロナでは説明できないさん: 「本日 厚生労働省公表 予防接種健康被害救済制度 新型コロナワクチン分 新たに22名の死亡が一斉認定されました。 (うち8名が突然死) 22歳男性(心室細動)の死亡も認定されました。 これまでの認定数 8,049件(うち死亡認定799名) 空前絶後の健康被害認定数です。 https://t.co/qnLeMqPsNr」 / X

「本日 厚生労働省公表 予防接種健康被害救済制度 新型コロナワクチン分 新たに22名の死亡が一斉認定されました。 (うち8名が突然死

22歳男性(心室細動)の死亡も認定されました。

これまでの認定数 8,049件(うち死亡認定799名) 空前絶後の健康被害認定数です。」

 

新型コロナワクチン接種に関するお知らせ 横浜市 (yokohama.lg.jp)

本市から接種券は送付せず、医療機関に直接予約を取っていただく方法を予定しています。

大阪市:新型コロナワクチン接種について (…>成人の健康>予防接種) (osaka.lg.jp)

Q1.接種券は送付されてくるのですか?

A1.接種券の送付はありません。対象者の方は、大阪市委託医療機関に直接お申し込みください。

新型コロナウイルス感染症予防接種|鹿児島市 (kagoshima.lg.jp)

  • 市からの接種券等の送付はありません。
  • 予診票は医療機関で受け取ってください。

『エリザベート20周年スペシャル・ガラ・コンサート』より‐香寿たつきさん

2024年09月09日 15時22分08秒 | 宝塚

『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』より‐花總まりさん

(公演プログラムより)

「役のドラマを作り上げる上で想像が湧き出た<闇が広がる>の振付

 雪組初演版で出演する前、ウィーン版を観に行きましたが、モノトーンの暗い作品という印象で、これをどう宝塚化するんだろうという不安がありました。ルドルフ役を演じることになりましたが、プロローグに出た後は二幕の凝縮された場面しか出番がなくて、お稽古場でもなかなか自分の出番が回ってこなくて、音取りも非常に難しくて、皆がキーボードを持つようになったのはこの作品がきっかけだったと思います。一路さんの退団公演でしたし、私自身も大劇場公演が終わったら組替えだったので、育てていただいた雪組での最後の舞台、そして一路さんと二人きりの<闇が広がる>の場面、その時間を大切にしようと作品に入りこんでいて、それがなかったら、ルドルフ役にのめり込んで大変なことになっていたかも。<闇が広がる>は、尚すみれ先生に、役のドラマを作り上げていく上で非常に想像が湧き出るようなふりをつけていただきました。母親に拒絶され、最後の砦を失った時に、子供の頃の友達トートを思い出す空気管、死にたいと思っているわけではないけれども死ぬ思考回路に引きつけられていく感覚、この国を背負ってはいかなくてはいけないという葛藤など、心のアップダウンを表現しやすかったですね。今でも盛り上がる場面となり、その後ルドルフ役がスターの登竜門のようになっていて、最初に演じさせていただけたことを光栄に思います。

 2012年のガラ・コンサートは、久しぶりに初演の方々と出会えて懐かしい気持ちで終わってしまった感じがあって。その後、東宝版でゾフィーを演じるようになり、かつては遠い国の異次元のおとぎ話として捉えていた『エリザベート』を、いつの時代どこの国でもある普遍的な人間の物語と考えるようになりました。私も含め、皆さんさまざまな経験を重ねて臨まれますし、初演を彷彿とさせるけれどもこれまで以上に良かった、そう言っていただける舞台にしたいと思っています。」


小泉進次郎氏のオヤジは自民党をぶっ壊すといって日本をぶっ壊した

2024年09月09日 01時23分00秒 | 気になるニュースあれこれ

 自民党総裁選、まさかの小泉進次郎氏ですでに決まり?出来レースのようにみえるが、かつて親父である小泉純一郎氏が自民党をぶっ壊すといって、新しい風が吹くかのように言葉巧みに日本中の大人たちを騙した結果が今の日本。気がついた時日本はボロボロ状態。岸田政権によりとどめをさされてもう後戻りできない、全く希望のない国になってしまった。

だいたい裏表議員たちが逮捕されることもなく、自ら辞職することもなくお給料もボーナスもなんとか手当だとかなんとか文通費もじゃぶじゃぶもらい、さらに氷代、餅代という名目でじゃぶじゃぶお金もらって国会に居座り続けていること自体がおかしい。三権分立も機能せず、ほんとにおかしな国になってしまった。

進次郎氏の裏には純一郎氏と同じシナリオライター?スピーチライター?プロデューサー?らがいるのか。

レジ袋有料化によるプラスの効果があったのか全く検証しようとしない、どれだけの無駄な手間が発生して生産性を落としているかまるでわかっていない二世議員を傀儡に据えて実質権力を握っているのはご老人たち。

次の総裁が決まったらすぐに衆議院解散とか自民党内の権力争いゲームに過ぎない。こんな奴らをもう当選させてはいかん。他に投票する人がいなくても当選させてはいかん。自民党内で総裁になってほしい人はいない。

この国はどうなってしまうのか。

スーパーにいくと中国人が小さい子供つれて家族できている。どこの国の言葉を喋っているのかわからないことがほとんどがとにかく家族連れで住んでいるらしき外国人がみるみる増えている。かつて最寄りだった、少し離れた昔ながらの商店街に久しぶりで足を伸ばしても東南アジアらしき外国人の家族連れ。遠からず日本は日本でなくなるのか、いやもうすでに日本は日本ではないのか。

 

2024年9月6日時事通信、

小泉氏、裏金「早期解散で信問う」 自民総裁選に出馬表明 - 時事通信映像センター | Yahoo! JAPAN

「自民党の小泉進次郎元環境相(43)は6日午前、東京都内で記者会見し、党総裁選(12日告示、27日投開票)への立候補を正式に表明した。小泉氏の出馬は初めて。派閥裏金事件を受けて「できるだけ早期に衆院を解散し、国民の信を問う」と宣言。裏金関係議員の公認は、説明責任や再発防止の取り組みなどを勘案して「新執行部で厳正に判断」すると打ち出した。」

 

2024年9月8日読売新聞、

菅前首相、小泉進次郎氏の支援を明言「総裁選で日本のかじ取り託したい」…横浜で街頭演説(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

「自民党の菅前首相は8日、党総裁選への出馬を表明した小泉進次郎・元環境相について「今度の総裁選で日本のかじ取りを託したい。応援させていただいている」と述べた。

 

小泉政権下の郵政民営化、構造改革、規制緩和によって日本はぶっ壊れたんだが、解雇規制の見直しとかいってさらに日本を壊す気か。

憲法は権力の暴走からわたしたち市民を守るためのものであって権力者が手をつけるものではない。

出馬会見全文|小泉進次郎 | 自民党総裁選特設サイト (shinjiro.info)


『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』より‐花總まりさん

2024年09月08日 14時18分59秒 | 宝塚

『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』より‐麻路さきさん

(公演プログラムより)

「-私の人生からなくすことのできない大好きな作品、大好き役-

 雪組初演でエリザベートを演じると決まり、ウィーン版を観に行きましたが、宝塚ではなかった感じの、しかもこんなに歌が中心になる作品をやるんだ・・・と、いろいろな意味で想像を超えた舞台でした。観たことで演じる目標はできましたが、そこに追いつけない苦しさ、プレッシャーもあって、分量的にもあんなに舞台で歌ったことはなかったですし、日々の舞台に無我夢中で、達成感はなかったですね。宙組で再度演じたときは、周りの皆さんが新しいものに取り組む勢いをかんじる中、身体がいろいろなことを覚えすぎていて、なぞっているような感覚があり、自分で自分の首を絞めるようなプレッシャーがありました。それから14年経ち、2012年のガラ・コンサートでは、前の苦しさが嘘のように、楽しくやることができて、もう一度表現者として舞台に戻ろうと思った一つのきっかけになりました。その後演じた東宝版は宝塚版とはキーも場面も歌詞まで違い、曲数も多くてまったく新しいものとして取り組めました。

 エリザベートさんについては、どこをどう取っても凄まじい人生を歩んでいて、さまざまな面から見られるから、演じるたびに追求するのですが、資料を読み、想像して演じる、演じるたびにいつも、実際はどうだったのだろう・・・という思いがあって。日によって自分の中で感じること、悩むことも違いますし、観ている方も日々違う感じ方をされるでしょうし。本当の彼女はきっと誰にもわからないのでしょうね。初演の時からいつも乗り移ってください!とセットの肖像画にお祈りしていた、その思いは今も変わりません。『エリザベート』に出会わなかったら、ミュージカルが、歌で表現していくことがこんなにも面白いと思わなかったでしょうし、演じることがこんなにも好きにならなかった。さまざまなものを教えてくれた、私の人生からなくすことのできない、大好きな大切な作品であり役ですね。」

 


コロナ禍で激減!医師への信頼度 - 皮膚科受診にも影響か

2024年09月08日 01時12分53秒 | 気になるニュースあれこれ

コロナ禍で激減!医師への信頼度 - 皮膚科受診にも影響か(大塚篤司) - エキスパート - Yahoo!ニュース

「【医師への信頼度、4年で大幅低下】

新型コロナウイルスのパンデミックは、私たちの生活に多大な影響を与えました。その中でも特に注目すべきは、医師や病院に対する信頼度の変化です。

アメリカの研究チームが行った大規模調査によると、医師や病院を「とても信頼している」と答えた人の割合が、2020年4月の71.5%から2024年1月には40.1%まで激減したことが分かりました。この結果は、医療界に衝撃を与えています。

この調査は、18歳以上のアメリカ人を対象に、2020年4月から2024年1月までの約4年間にわたって実施されました。総回答数は58万件以上に及び、44万人以上の方々が参加しています。調査対象者の平均年齢は43.3歳で、65.0%が女性でした。

調査では、人種や民族、年齢、性別などの割り当てを設けることで、アメリカの人口構成を反映するよう工夫されています。また、信頼性の低い回答や自動化された回答を除外するため、注意チェックや自由回答の確認も行われました。

【信頼度低下の要因と影響】

では、なぜこれほどまでに医療への信頼が失われてしまったのでしょうか。

調査結果によると、信頼度の低下は特定の層で顕著でした。25〜64歳の年齢層、女性、学歴が低い人、低所得者、黒人、そして地方在住者で、より大きな信頼低下が見られました。

興味深いことに、この傾向は政治的な立場とは関係なく観察されました。つまり、医療への不信は、特定の政治信念によるものではなく、より広範な社会現象であることが示唆されています。

信頼度の低下は、単なる意識の変化にとどまらず、具体的な健康行動にも影響を及ぼしています。調査では、医師や病院への信頼度が低い人ほど、新型コロナウイルスやインフルエンザのワクチン接種率が低いことが明らかになりました。

具体的には、医師や病院を「とても信頼している」人は、「全く信頼していない」人と比べて、新型コロナウイルスのワクチンを接種する確率が4.94倍、インフルエンザワクチンを接種する確率が5.09倍高いことが分かりました。また、新型コロナウイルスのブースター接種についても、「とても信頼している」人は3.62倍接種する確率が高かったのです。」

 

アメリカの話ですが、日本もやで。

Xユーザーの森田洋之@医師・コミュニティードクター/医療経済ジャーナリスト/「医療」から暮らしを守る医師/音楽家さん: 「【悲報】コロナ禍で医師・医療への信頼が激減   医師や病院を「とても信頼している」と答えた人 2020年4月 71.5%  ↓ 2024年1月 40.1%   これは米の調査ですが、日本も同様でしょうね。 「95%効く!」とか上から目線で社会を先導したのにその検証も反省もせず 「あの時は仕方なかった」」 / X

「医師や病院を「とても信頼している」と答えた人 2020年4月 71.5%  ↓ 2024年1月 40.1%  

これは米の調査ですが、日本も同様でしょうね。

「95%効く!」とか上から目線で社会を先導したのにその検証も反省もせず 「あの時は仕方なかった」 「科学とはそういうものだ」 とか言って済まそうとしている人たちですから。

当初から科学的に「それはおかしい」と言っていた(その結果医学界から排除され)人たちはたくさんいたのです。 結局その人達が正しかったわけですが。」


上野が遠い

2024年09月06日 14時14分21秒 | 日記

『神護寺展』があと3日で終わってしまう。暑すぎに終末は雷雨、行かねば行かねばと思いながらあっという間に月日はすぎゆく。チケットは買ってあるので不安神経症に打ち勝ってなんとか行かねば。

8月9日(金)日比谷の帰りに電車の中で緊急地震速報が鳴り、どうしても東日本大震災の恐怖を思い出す揺れ。最寄りに近いところまできていたものの緊張で体が震え怯えていると、電車の中を見回すと死んだ魚の目をしてうつろな表情でスマホをみつめるサラリーマンたち、パニックにならないのが日本人の美徳なれどそれはそれでぞっとした光景。

陽が暮れると涼しくはなってきたものの暑い、妹が死んだ9月も父親が死んだ9月も暑かった。まだまだ暑い。なれど9月、一日一日冬至は近づいているのだ。

4年前アマゾンで購入した冷蔵庫がそろそろおかしい。あっちもこっちも劣化、スマホもパソコンも買い替えねばならん。髪はすぐのびてくるのでまた美容院にもいかねばならん。お金かかるし、面倒くさい。

このおかしな暑さのせいか、去年までいなかった虫が湧いてきて退治しても退治しても湧いてくるしフンがすごくて掃除しても掃除しても汚れてしまってきりない。

横になるときに股関節痛いし、起き上がるときもいたいし、寝ている間もクッションはさまないと痛くていられないし、体のバランス悪くて常に緊張状態なので目がさめる時肩周りがごりごりで非常に疲れる、つらい。トアラセット一日一錠で十分気持ち悪い。

このペースだとこの世にいる間にためこんだ荷物を全部捨てられそうになく、でもこの世にいるかぎり諸々まだおりることはできない。もういいよと思ってもそんなわけにはいかない。まだ自分で自分の面倒を見続けなければならない。

部屋を出る時は不安神経症との闘い、靴下をはくときも脱ぐときも、靴をはくときも脱ぐときもつらい。でもまだ生きている。先はないがまだ生きている。いろいろきになり過ぎて落ち着かなさすぎだが行くと決めたのだから部屋を出て行かなければならない。股関節おかしいから膝も足首もおかしい。医者に関係ないとか言われたくない。つらいがまだ歩ける、歩いている。なんとか行く。

上野は遠い。有楽町駅も東京駅も越えなければならない。遠い。


20240904_新型コロナワクチン接種とワクチン後遺症を考える議員連盟

2024年09月06日 13時30分29秒 | 気になるニュースあれこれ

20240904_新型コロナワクチン接種とワクチン後遺症を考える議員連盟 - ニコニコ動画 (nicovideo.jp)

 

 

訃報:悪童クラブ出身のイ・テグンさん41歳、新型コロナワクチンの副作用で闘病の末に(朝鮮日報日本語版) - Yahoo!ニュース

「【Pickcon】男性アイドルグループ悪童クラブ出身のイ・テグンさんが亡くなった。享年41歳。  

イ・テグンさんは4日に死亡したという。ニューデイリーは5日、「故人は3年前に新型コロナウイルス・ワクチンのブースター接種を受けた後、重態に陥り、長い間入院して治療を受けてきたが、忠清北道忠州市内の病院で息を引き取ったことが分かった」と報じた。

2002年に悪童クラブのメンバーとしてデビューしたイ・テグンさんは、後に4人組のThe A.Dとして再デビュー。しかし顕著な成果を挙げることはできず、歌謡界を引退した。

 その後は表舞台から遠のいていたが、青瓦台(大統領府)の国民請願掲示板にイ・テグンさんの妻が書いた文章が掲載されたことで関心を集めた。当時、イ・テグンさんの妻は「新型コロナウイルス・ワクチン接種後、副作用で夫が重態に陥った」と訴えた。最終的にイ・テグンさんは、およそ3年にわたる闘病生活の末、ついに息を引き取り、多くの人が悲しんでいる。」

 

 


『アンナ・カレーニナ(中)』-第四篇-3より

2024年09月06日 08時59分41秒 | 本あれこれ

『アンナ・カレーニナ(中)』-第三篇-32より

「「それはきみ、違うよ。まちがっているよ、アンナ」ヴロンスキーは相手の気持をしずめようとしていった。「でも、そんなことはもうどうだってかまわないさ。あの人の話はやめにしよう。それより、きみがなにをしていたか、それを話してください。え、どうしたの? 病気って、どんな病気なの? 医者はなんといっているの?」

 アンナは皮肉な喜びの色を浮べて、彼をじっとながめていた。どうやら、彼女はまた夫の中にこっけいで醜聞な面をいくつか見つけて、それを口に出す機会を待っているらしかった。

 しかし、ヴロンスキーは話をつづけた。

「ぼくの感じじゃ、これは病気じゃなくて、きみのからだのせいだと思うな。で、あれはいつになるの?」

 と、皮肉な輝きは彼女の目から消えた。しかし、すぐ別の微笑が-なにか相手にはわからないものを自覚し、それと同時に、静かな悲しみを覚えて生れた微笑が、それにとって代った。

「じきよ。じきですわ。あなたは、こんな境遇はたまらない、なんとか結末をつけなくちゃ

っておっしゃいましたわね。でも、こんな境遇があたくしにとってどんなにつらいかってことは、おわかりにはなってないのよ! 自由に、だれはばかることなくあなたを愛するためなら、あたくしはどんな犠牲だってはらいますわ。そうなれば、嫉妬で、自分を苦したり、あなたにまで苦しい思いをさせることなんかなくなりますわ・・・そうなるのも、もうじきでしょうけど・・・でも、あたくしたちが考えているふうにはなりませんわ」

 そこで、それがどんなふうにやってくるかを考えると、アンナはわれながら自分が哀れになってきて、思わず涙が目にあふれて、話をつづけることができなかった。アンナは、ランプの光り輝く指輪をはめた白い手を、彼の袖の上においた。

「それは、あたくしたちが考えているふうにはいかないでしょうね。こんなことはお話ししたくなかったんですけど、あなたがいわせておしまいになったんですわ。もうじき、ほんとに、もうじき、なにもかもにけりがついて、あたしたちはみんな落着いて、もうこれ以上苦しむことはなくなるんですわ」

「ぼくにはわからないな」ヴロンスキーはその意味がわかっているくせに、わざとそういった。

「さっき、おたずねになりましたわね、いつ、って? もうじきですわ。それに無事にすみっこありませんわ。いえ、どうか、すっかりいわせてちょうだい!」アンナは急いで言葉をつづけた。

「あたくしにはそれがわかっているんです。ええ、ちゃんと、わかっているんですわ。あたくしは死ぬんですわ。でもあたくし、とってもうれしいんです、あたくしが死んだら、自分とあなたを救えるんですもの」

 アンナの両の目からは涙があふれ落ちた。ヴロンスキーは自分の不安を隠そうと努めながら、アンナの手にかがみこんで、接吻しはじめた。この不安にはなんの根拠もなかった。彼はそれを自分でも承知しながら、それに打ち勝つことができなかった。

「ええ、そうなるんですわ。でも、そのほうがいいんですわ」アンナは、激しい動作で彼の手を握り閉めながら、いった。「それだけが、それだけが、あたくしたちに残されているたった一つの道なんですわ」

 ヴロンスキーはわれに返って、頭を上げた。

「なんてばかげたことを! なんてつまらないたわ言をいうんです!」

「いいえ、これはほんとうのことですわ」

「なにが、なにがほんとうのことなんです?」

「あたくしが死ぬってこと。あたくし、夢を見ましたの」

「夢ですって?」ヴロンスキーは鸚鵡返しにいって、一瞬、自分が夢の中で見たあの百姓のことを思いだした。

「ええ、夢ですわ」アンナはいった。「その夢を見たのはもうずっと前のことですけど。こんな夢でしたの-あたくし、自分の部屋に駆けこんで行ったんですの、なにか取りに行くか、捜し物があって。ねえ、夢ではよくそんなことがありますでしょう」アンナは恐怖に目を大きく見ひらきながらいった。「そうしたら、寝室のすみっこに、なにかが立っているじゃありませんか」

「いや、ばかばかしい! なぜそんなことを信ずるんです?」

 しかし、アンナは彼に口をはさませなかった。アンナが今話していることは彼女にとってあまりにも重大なことだったからである。

「すると、そのなにかがくるっとこちらを向いたんですの。見ると、それはひげぼうぼうの小がらな、恐ろしいお百姓なんですの。あたくし、逃げようとしたんですが、そのお百姓は袋の上にかがみこんで、両手でもってしきりになにかごそごそやっているんですの・・・」

 アンナは、その百姓が袋の中をかきまわしているしぐさをして見せた。その顔には恐怖の色が浮んでいた。ヴロンスキーも自分の夢を思い浮べて、同じような恐怖が、心の中いっぱいにひろがっていくのを感じた。「そのお百姓はごそごそやりながら、それはそれは早口のフランス語で、『この鉄をたたいて、砕いて、練りあげなくちゃいかん』ってしゃべるじゃありませんか。あたくしはもう恐ろしくて恐ろしくて、早く目をさましたいと思ったとたん、やっと目がさめましたの・・・でも、目がさめたのもやっぱり夢の中なんですの。それで、これはいったいどういうことなのかしら、って自分で自分にたずねましたの。すると、コルネイがあたしに、『お産で、お産でお亡くなりになしますよ、奥さま、お産で・・・』っていうじゃありませんか。そこでやっと目がさめましたの・・・」

「そんなばかな。いや、まったくばかげてますよ!」ヴロンスキーはいった。しかし、自分でもその声に一片の説得力もないことを感じないわけにはいかなかった。

「でも、もうこんなお話はやめましょう。ベルを鳴らしてちょうだい、お茶を持ってこさせますから、あ、ちょっと待って。あたくし、今すぐに・・・」

 といったまま、アンナは不意に言葉を切った。その顔つきは、一瞬のあいだに変化した。恐怖と興奮にかわって、とつぜん、静かな、きまじめな、さも幸福そうなはりつめた表情が表われた。ヴロンスキーにはその変化の意味が理解できなかった。アンナは自分の体内に、新しい生命の胎動をききつけたのであった。」

(トルストイ『アンナ・カレーニナ(中)』昭和47年2月20日発行、昭和55年5月25日第16刷、新潮文庫、232-235頁より)

 

 


根拠のない病院の面会制限は社会問題

2024年09月05日 22時46分37秒 | 気になるニュースあれこれ

Xユーザーの内科医の端くれさん: 「2024年の今も続く面会制限は大問題だと思うので書きます。 私の義母は、昨年末から末期癌で自宅療養しています。 この度いよいよ体調が悪くなって先週入院しましたが、妻が面会できないと言われて驚きました。 面会できるのは「緊急連絡先に登録されている家族2名までだから」だそうです。」 / X

「2024年の今も続く面会制限は大問題だと思うので書きます。 私の義母は、昨年末から末期癌で自宅療養しています。 この度いよいよ体調が悪くなって先週入院しましたが、妻が面会できないと言われて驚きました。 面会できるのは「緊急連絡先に登録されている家族2名までだから」だそうです。

先週、フォロワーさんやリアルの知人などに諸外国の状況を聞きましたが、やはり日本ほどの面会制限をしている国はないようです。世界的に見ても異常です。

面会は入院患者さん(入居者さん)とそのご家族にとって当然の権利です。 また医療者なら面会が持つ意味、治療過程にとっての重要性を理解しているはずです。 その面会を制限するには、相応の意義や根拠が必要です。 2024年の今、はたして面会制限は許されるのでしょうか。

私は病院の感染対策を協議する場にも携わったことがあるので内部事情がある程度分かりますが、2020年当初から今までずっと感染対策の大部分には何の根拠もありませんでした。いつもその場の空気と、偉い人の一存で全てが決まります。これに関しては忽那氏も感染対策雑誌に書いていた通りです。 もちろん当初の混乱の中で何らかの判断をし続けなくてはいけなかった以上仕方ないところはありますが、それを「ルールはルール」といっていつまでも続けて良いかというと話は別です。

・1回15分 ・2名まで ・家族のみ ・1日1回(週1回という施設も!) 日本の多くの病院で行われているこれらのルールには、何の根拠もありません。 15分も何となく定められたものです。ソーシャルディスタンスがファウチ氏の思いつきで2mに決まったように。

しかし何の根拠もなく始まったことは、なかなか終わりません。終える根拠もないからです。 患者さんやご家族も「病院と揉めたくないから」と言って素直にルールを受け入れるので、ルールを変えるきっかけが生じません。 そうしてグダグダと根拠のない制限が続き、ふとしたときに「このルールもう古くない?」と誰かが気づき、何となく見直されます。

とにかく日本は面会制限というものを考え直すべきです。 この4年半、どれだけ多くの人たちが苦しむ家族の最期を一緒に過ごせず、病院に文句も言えずつらく悲しく悔しい思いをしてきたか。 こんなの当たり前ではありません。日本だけが異常なのです。

「感染リスクとの兼ね合いだから難しいですよね」とよく言われますが、実際に面会を制限していない静岡市立静岡病院や海外の病院で何が起きているか。制限していない病院と比較して大きな問題が起きているか。 それが答えだと思います。

結局面会制限をしたところで職員が外界と繋がっている以上劇的な効果は期待できないし、その一方で個々の患者家族には著しいデメリットが生じているのは火を見るよりも明らかです。こんなことを続けていてはいけないと強く思います。 私はメディアに問いかけたいと思っていますが、皆さんも(常識の範囲内で)病院に問いかけてみてほしいです。 声を上げないと変わりません。」

 

わたしが整形外科を受診せざるを得ない総合病院も、8月5日に行った時7月19日から面会禁止との貼り紙をしていました。

医療機関のマスク強要と面会制限、なにからなにを守っているのでしょうね。14年前の9月、もし今のような茶番劇が行われていて面会15分までと言われたら父親が死んでいくのを見届けることができなかったということになります。もし今自分がこんな状況に置かれたら到底納得できません。人権侵害甚だしい。

2022年にコロナで病院のベッド一杯だから命に別条ないと整形外科の手術後回しとなった時、今はコロナだから仕方ないと人から言われましたが、わたしはそんなことこれっぽっちも思いません。

コロナは茶番、最初から世界をあげての茶番劇、