イスラム教徒の女性が行く
サラエボ博物館から更に歩を進め
サラエボ唯一 全長1km程の歩行者天国の「フェルハディア通り」にでる。
ウィンドウ・ショッピングを楽しみながら そぞろ歩く人が多い。
昨年の4月6日 内戦開始から20年を迎えて この通りで
サラエボ包囲で死亡した市民らの人数と同じ 1万1541脚の
赤い椅子が 約800メートルに渡って並べられ
座る人のいない椅子に向けて 追悼式典が行われたニュースがあった。
また 所々に 紛争中に受けた路上の砲撃跡に赤ペンキが
塗られた「戦争のバラ」が 紛争の悲劇を忘れないために残されている。
ボスニア人(ムスリム)、セルビア人、クロアチア人の
主要3民族が 三つ巴で戦った紛争は 3年半続き
20万人ともいわれる人々が死亡している。
しかし 見た目には平和感が漂う街だが
未だに 各民族は内戦終結後も 政治的な対立を続けており
和解は 容易に進んでいない状況にあるようだ。