地蔵堂から北東 一本道の突き当りに「常楽寺」がある。
常楽寺は、北向観音堂の建立された825(天長2)年に
比叡山延暦寺座主慈覚大師によって開かれ
慈覚大師円仁が開山した天台宗の寺で
古くから学問寺として名高く
創建当初より名僧高僧が修学したとされている。
また常楽・安楽・長楽という「別所三楽寺」の一つでもある。
その長楽寺は焼失し
現在は北向き観音堂の参道入口に碑を残すのみ。
本堂裏 825(天長2)年 火焔の中から
北向観音が この地に出現した場所に
1262(弘長2)年の刻銘のある
「石造多宝塔」が保存されている。
高さ2m85cm 安山岩の石塔。
石造多宝塔は 鎌倉時代に天台教学の
拠点として大いに栄えた
常楽寺の歴史を証する貴重な文化財で
国の重要文化財に指定されています。
常楽寺は 北向観音をお守りする本坊で
ご本尊は「妙観察智弥陀如来」。