あかない日記

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信州紀行 坂城町10 昭和橋

2018-10-31 | 国内・長野

 

 

右端 ピラミッドのような山は「岩井堂山」。別名は「自在山」という。
ここには 戦国時代には 甲斐の武田の狼煙台があった。

 

 

国道18号坂城交差点の西 千曲川に架かる 
古きアーチの姿に独特な味わいがある「昭和橋」に魅かれた。


この橋の特徴は 
鉄筋コンクリート造りの「ローゼ橋」だが
 戦争で鋼材が不足したとき
 長野県の道路技師・中島武技師が設計した
世界初の技術で架けられた。

全長500m 9つのアーチが連なる。

鋼材が自由に手に入るようになってからは
 コンクリートローゼ橋の時代は終えている。

 

坂城町には159の橋があり
その中でも 1937(昭和12)年に架けられたが

2002(平成14)年には「土木遺産」 に
認定された特別な橋になっている。


昭和橋の指定の内容は
「中島武技師によって造り出され
戦前戦後を通じて長野県下で量産された
RCローゼ桁の中で現存している戦前の5橋」
として指定されている。


昭和橋のほか 
・木曽福島町の「大手橋」
・小谷村の「姫川橋」「親沢橋」
・佐久穂町の「栄橋」

いずれも昭和11年から13年に架橋されている。

因みに 「土木遺産」は 
土木学会が社会へのアピールや
まちづくりへの活用などを目的に
2000(平成12)年から選んでいる。
幕末から昭和20年代の土木構造物が対象。