そういえば、バイオリンの音をオシロスコープで見ると「ぐちゃぐちゃ系」だったよなぁと思って画像を探したら、こんなのがありました。
←ピアノとバイオリンがぜんぜん違うところがおもしろい
楽器の音色(ねいろ)はなぜ違うの?(サイエンスチャンネル)
んー、この番組、まさに私の関心のあるあたりをわしづかみにしてくれてる割に、作りが「けちょくて(*)」アレなんですけど、各楽器の演奏者が音について解説と実演(**)をしたあと、各楽器の音をオシロスコープとスペクトラムアナライザーで見せてくれます(この動画で24分すぎくらいからです)。
オシロスコープというのは…音は「波」ですから、その波の形が見られるっていう道具です。
オシロスコープ上で「正弦波(sinのグラフのかたち)」に見えるものは、音叉の音みたいなまじりっけのない感じの音になります。
楽器の音は、もうちょっとぐちゃぐちゃした形になります。
スペクトラムアナライザーというのは…その波を周波数ごと分解したらどのへんがどれだけ多いかってのが見られる道具です。
いわゆる、楽器で出してるメインの周波数(それが「音程」として聞こえるわけだ)のほか、どんなのが混ざっているかね。
クラリネットの音は、わりと、基準音+二倍音+三倍音とわかりやすく混じっていて、そういえば聞いた感じも「ピュア」で、でもやわらかみがありますね。
トランペットの音は、倍音よりむしろ、基準音の周辺の周波数成分が多くて、スペクトラムアナライザーで見るとなだらかな山形になっています。オシロでも滑らかな波が観察できます。
バイオリンの音は、基準音をピークに、それより高い側に向かってかなり幅広く混ざっています。オシロで見た波は、管楽器と違ってかなりの「ぐちゃぐちゃ」です。
先日の記事「曲の流れとパン食い競争」で紹介した番組の中で、神尾真由子さんはバイオリンのことを
「不快ではないけれどその一歩手前。
キーキーした金属的なところもあり、
美しいだけではない、
もっと生々しい感情を出せる楽器。」
と言っていました。
確かに、プロの奏者の中でもバイオリンの音色は様々で、神尾真由子の音とヒラリー・ハーンの音はぜんぜん違うし、天満敦子とかいったらまたまったく別(演歌はいってる?)。これは、違う楽器を弾いてるからということではなく、たぶん、同じ楽器を弾いてもらったとしてもちゃんとそれぞれの音色になるだろうと思います。
そういう高いレベルでいうと、バイオリンの音色というのはまさに「魂」こめて作り上げられるもので、物理的分析が届かないエリアによって決まっているのだとは思いますが、
喫緊の必要性があるのは別にそんな話ではなくて(当たり前)。
どういう姿勢でバイオリンと弓を構えて、どういうポイントにどういう角度で当てたら「とりあえず」きれいな音が出るのかって話。
練習量が必要なのはもちろんなのですが、「技術」の伝授があるとないとでは、収束の速さが段違いになると思われます。そういうことが要領よく、レイトスターター用にうまくまとまった本とかないものか、ってつい思っちゃいますよね。(そうはいっても、上に書いたような事情で、バイオリンの音色の構成はずいぶん複雑なので、やっかいな問題にはなるでしょうけど)
(*)…クラリネット奏者、ストロー鳴らすの、めちゃうまいぞ…(^^;;
(**)…「さきほどのダブルリードのオーボエと違って」とかしゃべってるのに、そのオーボエ部分はカットされてて含まれてなかったりする。
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んー、この番組、まさに私の関心のあるあたりをわしづかみにしてくれてる割に、作りが「けちょくて(*)」アレなんですけど、各楽器の演奏者が音について解説と実演(**)をしたあと、各楽器の音をオシロスコープとスペクトラムアナライザーで見せてくれます(この動画で24分すぎくらいからです)。
オシロスコープというのは…音は「波」ですから、その波の形が見られるっていう道具です。
オシロスコープ上で「正弦波(sinのグラフのかたち)」に見えるものは、音叉の音みたいなまじりっけのない感じの音になります。
楽器の音は、もうちょっとぐちゃぐちゃした形になります。
スペクトラムアナライザーというのは…その波を周波数ごと分解したらどのへんがどれだけ多いかってのが見られる道具です。
いわゆる、楽器で出してるメインの周波数(それが「音程」として聞こえるわけだ)のほか、どんなのが混ざっているかね。
クラリネットの音は、わりと、基準音+二倍音+三倍音とわかりやすく混じっていて、そういえば聞いた感じも「ピュア」で、でもやわらかみがありますね。
トランペットの音は、倍音よりむしろ、基準音の周辺の周波数成分が多くて、スペクトラムアナライザーで見るとなだらかな山形になっています。オシロでも滑らかな波が観察できます。
バイオリンの音は、基準音をピークに、それより高い側に向かってかなり幅広く混ざっています。オシロで見た波は、管楽器と違ってかなりの「ぐちゃぐちゃ」です。
先日の記事「曲の流れとパン食い競争」で紹介した番組の中で、神尾真由子さんはバイオリンのことを
「不快ではないけれどその一歩手前。
キーキーした金属的なところもあり、
美しいだけではない、
もっと生々しい感情を出せる楽器。」
と言っていました。
確かに、プロの奏者の中でもバイオリンの音色は様々で、神尾真由子の音とヒラリー・ハーンの音はぜんぜん違うし、天満敦子とかいったらまたまったく別(演歌はいってる?)。これは、違う楽器を弾いてるからということではなく、たぶん、同じ楽器を弾いてもらったとしてもちゃんとそれぞれの音色になるだろうと思います。
そういう高いレベルでいうと、バイオリンの音色というのはまさに「魂」こめて作り上げられるもので、物理的分析が届かないエリアによって決まっているのだとは思いますが、
喫緊の必要性があるのは別にそんな話ではなくて(当たり前)。
どういう姿勢でバイオリンと弓を構えて、どういうポイントにどういう角度で当てたら「とりあえず」きれいな音が出るのかって話。
練習量が必要なのはもちろんなのですが、「技術」の伝授があるとないとでは、収束の速さが段違いになると思われます。そういうことが要領よく、レイトスターター用にうまくまとまった本とかないものか、ってつい思っちゃいますよね。(そうはいっても、上に書いたような事情で、バイオリンの音色の構成はずいぶん複雑なので、やっかいな問題にはなるでしょうけど)
(*)…クラリネット奏者、ストロー鳴らすの、めちゃうまいぞ…(^^;;
(**)…「さきほどのダブルリードのオーボエと違って」とかしゃべってるのに、そのオーボエ部分はカットされてて含まれてなかったりする。
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