昨日、「もうひとつのショパンコンクール~ピアノ調律師たちの闘い~」という番組を見た。
←やわらか調律のファツァオリって弾いてみたい
今年のショパコンで、参加者がチョイスできたのは4メーカー、
スタインウェイ、ヤマハ、カワイ、ファツィオリ
だそうで、でもファツィオリの演奏に記憶がないような…
と思っていたら、まぁそれも無理はないというか、
ファツィオリを選んだ参加者は一名だけ。しかも一次予選で終了。
私は二次予選あたりからようやく「YouTubeで何でも聞ける」ということに気づいて聞きだしたので、気づかなかったんですね。
この番組では、主に日本人調律師に密着して、ピアノメーカーのバトルを追っていたんだけど、そうすると、
ヤマハ、カワイ、ファツィオリ
と、4メーカー中、3メーカーが押さえられてしまうというこの不思議。
いつの間にこんなことに(o_o) 天下のファツィオリが社運をかけてショパコンに送り込んでくる調律師が日本人。
いやそもそも、各ピアノメーカーがなくなったり吸収されたりとか多過ぎ。
カワイ、というかシゲルカワイは、私は一回しか弾いたことないけど味のあるいいピアノだったと思います。ショパコンでも、11人の参加者が選びました。本選に進めた人はいないんだけどね。
この、カワイの調律師さんは、笑顔の素敵なおじさんで、その人柄の温かさというかコミュ力が、3メーカーの日本人調律師の中では断トツだったようです。
ちなみに、ヤマハはちょっと悪代官ぽいおじさんで、ファツィオリはナーバスな技術者のお兄さんって感じ。
で、調律師の人柄がピアノ選びに何の関係があるかというと、これがもう大有りで、ピアノに対する要望をどう吸い上げるかってことももちろんだし、参加者の精神的フォローまでするのね。まぁ、ピアノメーカーにとっては、自分のところのピアノを選んでくれた人が、先のステージに駒を進めてくれること…もっといえば優勝してくれることが心からの望みなんだから、これはもぅ、こんなに信頼できるサポーターもいないわけで。
カワイの調律師さんは、参加者向けの休憩室みたいなのを設置して、コーヒーなど飲み物、バナナやお菓子や焼き鳥缶(!)まで提供して和んでもらうんです。飲み食いにつられて、あれースタインウェイ弾いてる○○さんも、ってやってくるんだけど、そこまでまとめて話が聞き出せるんだからおいしいといえばおいしい。
ファツィオリはそもそも選んでもらえなかった理由というのが、チューニングの方向性を見誤ったということにあるようで(少なくとも番組構成上はそうなってた)、まぁ確かにいいピアノだし、他コンクールではけっこうぶいぶいいわせてたようなので、やっぱり照準の合わせ方が失敗したのかもね。ショパンだからやわらかくて心に染み入るような音色、的な狙いでいったんだけれども、参加者はもっとがつんといけるピアノを求めていたとかいうふうに番組では言ってました。
それがほんとかどうかはわかりませんが、ともかく参加者ニーズを吸い上げるパイプがもともとあまりなかったところが敗因なのでしょう。
ヤマハは、物量作戦というか、参加者すべての個室にヤマハの電子ピアノを提供する(!)ということまでしたそうなのですが、電子ピアノねぇ…ピアノと感触が違うのでかえって狂いそうだけど、いいのかな? まぁ、どうしても確認したいときとか、あって安心ということはあるかも。
ヤマハは、ピアノの調整もチームでやってて、深夜ひとりで孤独に作業してるファツィオリとは対照的。
それと、ピアノも響き重視でブリリアントな感じの選択、調整をしたためか、とにかくたくさん選んでもらえた。
本選に進んだ人の過半数がヤマハだったんだから、
ヨーロッパで相手にされなかったころから考えると隔世の感があります。
ということで、ヤマハさんはおいしいお酒を飲んだようです。
(という場面があった。こんなおいしいビールは飲んだことがないとか)
けど、大人数抱えちゃうと、そのすべての要望には応えられないとか(方向性が異なる)新たな悩みも生まれるようで、
そこから「二人」寝返られて、本選ではスタインウェイとイーブンに。
ピアノコンチェルト弾くとなると、スタインウェイのほうが信頼感あるのかもしれない。
そして、優勝はスタインウェイに持ってかれちゃったので、完全勝利とはいかなかったけど。
日本メーカー、がんばってます。営業も技術も。
* 1/3に再放送されるようですよ~
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今年のショパコンで、参加者がチョイスできたのは4メーカー、
スタインウェイ、ヤマハ、カワイ、ファツィオリ
だそうで、でもファツィオリの演奏に記憶がないような…
と思っていたら、まぁそれも無理はないというか、
ファツィオリを選んだ参加者は一名だけ。しかも一次予選で終了。
私は二次予選あたりからようやく「YouTubeで何でも聞ける」ということに気づいて聞きだしたので、気づかなかったんですね。
この番組では、主に日本人調律師に密着して、ピアノメーカーのバトルを追っていたんだけど、そうすると、
ヤマハ、カワイ、ファツィオリ
と、4メーカー中、3メーカーが押さえられてしまうというこの不思議。
いつの間にこんなことに(o_o) 天下のファツィオリが社運をかけてショパコンに送り込んでくる調律師が日本人。
いやそもそも、各ピアノメーカーがなくなったり吸収されたりとか多過ぎ。
カワイ、というかシゲルカワイは、私は一回しか弾いたことないけど味のあるいいピアノだったと思います。ショパコンでも、11人の参加者が選びました。本選に進めた人はいないんだけどね。
この、カワイの調律師さんは、笑顔の素敵なおじさんで、その人柄の温かさというかコミュ力が、3メーカーの日本人調律師の中では断トツだったようです。
ちなみに、ヤマハはちょっと悪代官ぽいおじさんで、ファツィオリはナーバスな技術者のお兄さんって感じ。
で、調律師の人柄がピアノ選びに何の関係があるかというと、これがもう大有りで、ピアノに対する要望をどう吸い上げるかってことももちろんだし、参加者の精神的フォローまでするのね。まぁ、ピアノメーカーにとっては、自分のところのピアノを選んでくれた人が、先のステージに駒を進めてくれること…もっといえば優勝してくれることが心からの望みなんだから、これはもぅ、こんなに信頼できるサポーターもいないわけで。
カワイの調律師さんは、参加者向けの休憩室みたいなのを設置して、コーヒーなど飲み物、バナナやお菓子や焼き鳥缶(!)まで提供して和んでもらうんです。飲み食いにつられて、あれースタインウェイ弾いてる○○さんも、ってやってくるんだけど、そこまでまとめて話が聞き出せるんだからおいしいといえばおいしい。
ファツィオリはそもそも選んでもらえなかった理由というのが、チューニングの方向性を見誤ったということにあるようで(少なくとも番組構成上はそうなってた)、まぁ確かにいいピアノだし、他コンクールではけっこうぶいぶいいわせてたようなので、やっぱり照準の合わせ方が失敗したのかもね。ショパンだからやわらかくて心に染み入るような音色、的な狙いでいったんだけれども、参加者はもっとがつんといけるピアノを求めていたとかいうふうに番組では言ってました。
それがほんとかどうかはわかりませんが、ともかく参加者ニーズを吸い上げるパイプがもともとあまりなかったところが敗因なのでしょう。
ヤマハは、物量作戦というか、参加者すべての個室にヤマハの電子ピアノを提供する(!)ということまでしたそうなのですが、電子ピアノねぇ…ピアノと感触が違うのでかえって狂いそうだけど、いいのかな? まぁ、どうしても確認したいときとか、あって安心ということはあるかも。
ヤマハは、ピアノの調整もチームでやってて、深夜ひとりで孤独に作業してるファツィオリとは対照的。
それと、ピアノも響き重視でブリリアントな感じの選択、調整をしたためか、とにかくたくさん選んでもらえた。
本選に進んだ人の過半数がヤマハだったんだから、
ヨーロッパで相手にされなかったころから考えると隔世の感があります。
ということで、ヤマハさんはおいしいお酒を飲んだようです。
(という場面があった。こんなおいしいビールは飲んだことがないとか)
けど、大人数抱えちゃうと、そのすべての要望には応えられないとか(方向性が異なる)新たな悩みも生まれるようで、
そこから「二人」寝返られて、本選ではスタインウェイとイーブンに。
ピアノコンチェルト弾くとなると、スタインウェイのほうが信頼感あるのかもしれない。
そして、優勝はスタインウェイに持ってかれちゃったので、完全勝利とはいかなかったけど。
日本メーカー、がんばってます。営業も技術も。
* 1/3に再放送されるようですよ~
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