アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

上達を目指さないレッスン!?

2016年02月09日 | ピアノ
と、ここまで「いい先生(ピアノ)の探し方について思うこと」の前編後編を書いてみて、自分で読み返してフト思ったんだけど、

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…私の価値基準って見事に「楽しい」しかないっ!!(笑)

私にとっては大人のピアノレッスンの良し悪しを「どれくらい楽しいか」で判断することは、説明するまでもなく当たり前のことなんだけれど、だってねぇ、趣味って楽しいからするんでしょう?

それで、判断基準がソレだったら、良い先生かどうかなんて迷うはずもないんですよ。すぐわかるから。もしレッスンのときによくわかんなくても、家帰ったあとに弾いてみて、どのくらいおもしろさupしたかでわかるでしょう。

でも、人によっては、もしかしたら、「うまくなるかどうか」でレッスン(と先生)の良し悪しを判断したいかもしれないし、
そしたらすぐにはわからないかもしれませんね。ある程度の期間やってみて振り返らないと。

けど、実際のところどうなんですかね、「楽しい」と「うまくなるために役立つ」はすごく近いベクトルにあると思います。
とはいえ同一とはいえないかもしれない。

たとえば、ヤマハの先生が一か月くらいイスラエルに演奏旅行に行ってたとき、ヤマハだからちゃんと代行の先生をつけてくれて、その人(若くてかわいい女性)は、穏やかで明るくてとてもいい人だったけど、レッスン中、
「よくなりましたねぇ」と
「ここはもう少し練習しましょう」くらいしか言わないんですよ?? 具体的なヒントは何もなし。

それじゃおもしろみもなければ、うまくなるために役立つでもないわけで、
やっぱりレッスンが楽しいということは
「おぉそうか!!」「なるほど」「うーん、きれいだ(はぁと)」
こうすると素敵、という気付きがいっぱいあるということで、しかも先生が(このわがままな私に!!)
「ようしそれは試してみよう」「練習してみよう」
という気にさせたということなので、そりゃすごい。そういう力のある先生というのはすなわち、上達させる力のある先生ということでよろしいのではないでしょうか。

ただし、上達を目指す場合の先生の良し悪しっていうのは、上記にプラスして
「的確な長期プランを持ってレッスンを組み立てていること」
というのがあるんだろうと思います。中学受験の面倒見るんだって、ユリ○スで出てくる学生バイトの先生は、いいとこその場できちんと説明できるくらいなんだけど、家庭教師として長期で特定の生徒を持てば、そりゃ受験までの組み立てを考えますよね(でなきゃ詐欺だ)。

私がひしひしと感じるところによれば、おゆき先生は私に対して「長期プラン」を描いてレッスンをしてくださっているらしく、
「いくら長期的な上達につながることでも、刹那的な楽しみを損なうことは一切やらない」ことを信条としている私に対しては
歯がゆくも思い、もったいないとも思っている様子です。

私は確かに上達に十分な努力をしないかもしれないけど、おゆき先生が長期プランを持って接してくださっていることにはとても感謝しているんです。実は、そのことがレッスンを受けることで得る短期的なおもしろさも増やす方向にちゃんと働いていることを感じるから。

ということを考えると、「楽しみを求める」を基準にしても「上達を求める」基準にしても、先生選びにほとんど違いはないような気がするんです。練習の仕方には違いがあると思うけど。


この「将来のために現在を犠牲にしない」態度というのは、不真面目なようですが、これはこれでいいところもあります。
道に迷ったり、変な穴に落ち込んだりしなくて、この演奏が好き、この先生がいいということも鋭敏に察知して食いついていくだけで、なんだかんだ着実にプラスを積み重ねていって人生トータルプラスに持ち込めるので。

何より、いつ万一のことがあってそこで人生が終わりになっても、「あらかじめわかっていたらこうしておくんだった」という後悔はしないですみますし。
(でも早く死ぬのは嫌ですよ。めるちゃんと長く暮らすんだもん)

大人ピアノは趣味だから、「将来のために現在を犠牲にしない」態度を貫いたりなんかしなくても、そんなに危険なことはないんですが、
子どもの中学受験に付き合っているときとかは「将来のために現在を犠牲にしない」ポリシーできちんと一線を引いておくことは安全上とても大切です。たぶん自分の大学受験のときにもすごくこのポリシーは役に立ったと思う。あ、なんの話だっけ。

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コメント (2)
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