アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

昔も今も世俗歌は

2016年07月03日 | ピアノ
今日はマイミクのあっこさんの歌を聞きに行ってきました♪

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「つぶやき」をお互いに見てはコメントつけあってるんで初めて会う気がしませんが初対面です。

天井の高い、手頃な大きさのスペース。歌う人は二人、そして伴奏はピアノじゃなくて…リュート(とテオルボ)です。

今日歌われたのは、日頃バッハ以降の音楽しか縁のない私にとっては古くて新鮮な、1600年くらいの音楽。作曲者名としては、モンテヴェルディとかカッチーニとかパーセルとかなら、かろうじて聞いたことがあるかなという感じで。しかしよく考えたら、カッチーニといえばあのアヴェ・マリアしか知らなくってそれってカッチーニが作ったわけじゃないわね(^^;;

J. Dowlandというのは「かろうじて聞いたことがあるらしき作曲家」くらいのポジションなんだけど、聞いてみたら、何度も聞いた曲がありました。
戻っておいで、甘い愛よ(Come again, sweet love)

これ、ピアノの発表会にゲストとして来てた人が歌ってて、それを録音してあって、気に入ったもんで何回も聞いてたの。もちろんリュートではなくピアノで伴奏してたし、ぜんぜんそんな古い曲だと思わなかったわー。明るく澄んだ曲調で、"to see, to hear, to touch, to kiss, to die, "って上昇してくところがめっちゃ好き。

最初はピアノ伴奏の曲じゃなかったのね(当たり前だ。ピアノはない時代)。

一人でも、四人でも歌えるように作曲されてたというのも今日の解説で初めて知りました。
こんなの→John Dowland - Come again: sweet love doth now invite

同じダウランドの別の曲を、あっこさんが二人用に編曲したものも今日一曲歌われていました。

なんか西洋音楽のルーツの古い曲といったら、神様に捧げる系の清らかなものが多いのかなという勝手なイメージがありますが、
今日のはぜんぜんそんな感じのではなくて、中心の「話題」はずばり「恋」です。

去ってしまった恋人のことをぐちぐち諦めきれないものとか(^^;;

いくら冷たくしたからって、私はあなたのこと大好きなんだから無駄よ、みたいな強気のとか(笑)

私は可愛い(←自称)羊飼いの娘で、だから男子がたくさんプレゼントを持ってくるんだけど…意中の人だけは振り向かない(-_-;; とか

〆の曲は、モンテヴェルディの曲で、なんでもとんでもないストーリーのオペラで、要はお互いに配偶者がいる不倫(ゲス…)で、しかも邪魔者を次々消し去っちゃって、二人がようやく結ばれてという、まぁその曲だけ聞けば幸せな愛の賛歌というかなんというか。

イタリア語なんて片端もわからないんだけれども、うまく解説を挟んでくれたのでおもしろく一気に聞きました。

歌の二人は声質がかなり違っていて、それぞれが歌ったり二人で歌ったりというバラエティーも楽しめたのですが、リュートの響きがまろやかに空間を支えていて、高い天井にとても気持ちよい響きを作っていました。


そしてもうひとつ、面白いと思ったことは。

今日の出演者三人、誰も経歴が「ストレート」じゃないんです。つまり、音大で歌を専攻して歌うたってます、ってなシンプルな話ではなくて、紆余曲折、それぞれ方向転換を経て今に至っているのです。でもそれは単に「キャリアが短い」ということではなくて、歌の前にピアノをやっていることも、あるいは歌の前に演劇をやっていることも、それぞれ今の歌につながっているわけで、そういうのが演奏の味になるのかなぁと思いました。

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