アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

暗譜できてたころと今

2018年01月14日 | ピアノ
舞台の上で、ピアノ椅子の横棒に足をかけてよっこらしょと上るだけで温かい笑いがとれた三歳のころ(バイエル弾いた)から、初めてペダルを使って弾いたエリーゼのために(小学三年生)まで、いつでも発表会では暗譜で弾いてた。

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それはそういうものだと思っていて、ほかの選択肢はなかった。実際それはなんの問題もなくて、録音を聞くと、たいそうつまらない演奏ではあっても何も問題なくパタパタと、ほとんどノーミスで弾いている。

子どものころはそうだったという人が多いと思う。しばらく練習して、だいたい弾けるようになったら、ふだんのレッスンでも、先生が手元で楽譜を見ていて、自分は暗譜で弾いているというのも当たり前の風景だった。

「どうすれば暗譜できるか?」なんて考えたことなかったんだよね。

時は流れ、大人になって、ヤマハの発表会に初めて出るときになっても、「発表会では暗譜で弾くものだ」という頭は変わっていなかったので、暗譜で弾いた。曲はメンデルスゾーン無言歌の「さすらい人」で、けっこう難しいと思うのだが、確かに当時、家ではふつうに楽譜を見ずに弾いていた。

ところが本番になって、頭まっしろ手はぶるぶる、こわばってまるきり自分の手に感じられず、そしたらもうぜんぜん再生が効かず、大崩壊した(o_o)

まぁ結局、そのトラウマで暗譜絶対拒否になって、今に至るわけだけど…

また時が流れて、また暗譜してみようかなぁ、ってな気持ちになってきたというのに、こんどはその「何にも考えないで弾く暗譜」というのができなくなっている。その暗譜は、手の運動的記憶に頼った暗譜であって、だから緊張とかで感触が違うとわけわかんなくなるのだというのは今ではわかっているから、別にその自動暗譜に頼って人前に出ようとは思わないけど、とりあえず自分用(?)に誰もいないところのめるちゃんでだったら「暗譜(実は自動再生)」できてもよさそうなもんだけどね?? でもできない…

なぜでしょう
・年をとったから(10年ちょっと)
・トラウマから抜け切れてないから
・余計なことを考えるようになったから
よくわからないんですけど。

それはそれとして、今ようやく「だいたい暗譜」を経てテスト用暗記のような反復おさらいをしてみて、ルーマニア舞曲の一曲目(たった2ページ)が楽譜置かなくてもだいたいビフォア暗譜くらいのクオリティで弾けるようになってきたら、

なんだかたのしい(^^)

何かから自由になってちょっと広がったような…
何かちょっと曲のいろんな面に気付けたような…

過去の、「さすらい人」を自動暗譜で弾けてたときは、暗譜できてたのしいなんてそんなのはなかった。今の暗譜はたぶんそれとは違うものに向かっていると思う。年を取るといいことあるんだよ(力説)

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