アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

スーパーなピアノレッスンでもペダル…

2018年01月22日 | ピアノ
ずいぶん前に「スーパーピアノレッスン」っていう番組をやってて、そりゃあ「スーパー」なレッスンで、なにしろ生徒の側も国際コンクールで一位かなんか取ってたりするという…

   にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←昔の録画掘り出してみたらいろいろおもしろいよ

扱ってる曲も、リストのピアノソナタとか、ハンマークラヴィーアとか、無縁そうなのが多いんだけど。

曲のほうは必ずしもそういう、一生弾けない曲には限られてなく、月の光とかシューベルト即興曲が出てきたりもします。

で、生徒さんがそういう人で、曲も私が弾いてみようかなと思う程度の曲だったら、
基本は楽勝なわけじゃないですか??
そりゃ月の光なんて弾く人ごとに違う演奏にはなるだろうけど、
「スーパーピアノレッスン」レベルの生徒が弾いても先生が弾いても、どちらの演奏がいいかは好みの問題程度になってもよさそうなもんですが…

それが案外、そうはならないもんなんです。というか、むしろ、そういう曲のスーパーピアノレッスンのほうが、「生徒(コンクール優勝実績ありの)」と「先生(ルイサダとか)」の差くっきりというか、好みはともかく先生の演奏のほうがずっと素敵な演奏に聞こえるんです。

2006年の「ロマン派を弾く」、講師はミシェル・ダルベルトさんで、シューベルト即興曲op90-2という回がありました。もう昭和のピアノ教室の発表会でも小学生がしょっちゅう弾かれてた超有名曲、それを「ニコライ・ルビンシテイン国際ピアノ・コンクール一位」の生徒さんが弾くんだから余裕(ありすぎ)なんだけど、それがぜんぜんイイ感じに聞こえないのね。

なぜ「イイ感じ」じゃないのかってのが、聞いただけでまるっとわかるなら私も先生になれるんで(笑)そんなことはないですが、私のわかる範囲でいうと、まず速すぎる、それから、揺れというか間の取り方が不自然? 説得力がない感じなのが気になるかなぁ。

「速すぎる」はダルベルト先生も指摘していました。それと、特に言われていたのが「ペダル使いすぎ」で、こんな言い方までしていました。

-----
あなたのアーティキュレーションはすばらしいと思います
非常にクリアで均一で
鍵盤のコントロールなどは並外れて素晴らしいです

あなたはピアニストが夢に描くような感覚と音を持っています
だからペダルでその特質を台無しにしないで
未熟なピアニストほどペダルを多用するのです
いじわるな言い方かな
-----

こんなレベルのレッスンでさえ「テキトーにペダル踏んでるんじゃない(-_-#」って怒られるというのはたいへん興味深い。もちろんそんなニゴニゴに踏んでたわけじゃなくて微妙な話なので、ぼんやり聞いてると「ペダルが汚い」というふうには聞こえなかったんだけど、でも聞いた感じが素敵かどうかにはしっかり効いてるみたい。

にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 中高一貫教育


「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)


「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする