アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

バッハを弾くときの楽譜(原典版?)

2020年03月02日 | ピアノ
おゆき先生んちでクラヴィコード弾かせてもらおう、と思って持っていった楽譜は
J.S.バッハインヴェンションとシンフォニア 全音ピアノライブラリー
でした。

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ずいぶんむかーしから持っていたもので、おゆき先生に習い始めたころにレッスンに持っていったのもこれです。

自分で買ったかどうかも記憶が定かではなくて、もしかしたら実家から持ってきたかもしれない。

おゆき先生はこういう「いい加減な」を持っていっても拒否せずふつうにレッスンしてくれるんだけど、

先生によってはキレられる場合もあることを今の私は知っている。

昔(昭和のピアノ教室)では全音版を使うのが当たり前で、
この楽譜に書いてあることのかなりの指示が、バッハさんによるものではないことなんて、まったく意識されてなかったんじゃないかなぁ。少なくとも、私の母がそんな話を(生徒さんに)してるのは聞いたことがない。

けど今は、スラーや強弱記号やら、バッハさんが書かなかったものもごてごて書いてある楽譜は信頼されないってことになりますね…

実は、数年前、見栄張って(笑) 原典版も買ったんだけど
インヴェンションとシンフォニア ウィーン原典版 42a 音楽之友社

…赤い表紙がかっこいい。
あ、見た目のことはともかく、中身の違いはというと、全音版に比べるとすっからかん、プレーンな楽譜でございます。

見栄張って買ったわりに、赤い楽譜を買ってから実際のところインベンション弾いてなかったんで、棚の「飾り」ですが。

今回、楽譜を持っていこうとしたとき、一度は赤い楽譜を広げて弾いてみようとしたんですよ(インベンション1番)。
したら、なんか指の記憶にある指使いと違うことが書いてあるので混乱して、暗譜よりさらに弾けないくらい(^^;;

役に立たんやん

というわけで撤退して全音版を持っていったのでした。

あれ? そういえば、私が混乱した指使いですが、元々バッハさんは書いてなかったんですよね当然?? あとから補足されたものも入っているんですね、原典版って…。定義がわからん。

ところで、ごてごてして評判の悪い全音版ですが、あれのおかげで、誰の指導も受けていない初心者が「とりあえず」インベンションを弾くことができるという利点はあってですね、たとえば、私がまだおゆき先生に習っていなかったころ、レッスンではバッハ見てもらったことがなかったけれど勝手に弾いた録音が残っています。

バッハ インベンション第一番
2009年…もう10年以上前ですわ。

別にうまくはないけれどもなんとなくそれらしく弾いているのは、
全音版に書いてあるフレージングや強弱記号や指使いや、そういう付帯情報のおかげ。

悪いことばかりではありません。

ただ…

今回、クラヴィコードで弾くときに、全音版見て弾いてたらばおゆき先生に
「こういうところ切りすぎ。もっとつなげて弾いたほうがきれい」
全音版では、フレーズの切れ目というか最後の音を示すためによくスタッカートが付いているんだけど、スタッカートと思って弾くと切りすぎってことですよね。

でも、スタッカートを目で見ちゃうと、切らないで弾くの難しいのよね(^^;;

やっぱり、今後改めて練習するときは「原典版」のほうを元にして、指使いとか記入したければするやり方のほうがいいかしらん…


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