ピアノWeb練習会は、まぁ「弾きっぱなし」が基本なんだけど(通常の練習会だってそうですけどね)、せっかく録音だからちゃんと聞いてもらってコメントもらおうかな…
←ラヴェルのソナチネはぜひ「レパートリー」にしたい。忘れちゃうのはもったいない
練習なんだし…
ということでartomr先生に依頼してみました(有料ただし格安)。
三楽章あるんでそれぞれにちょろっとワンポイントアドバイスもらって。。と思っていたところ、
「まず二楽章分を書いた」というコメントみて「ふぁっ」てなった。
…ながい…
想定外の長さ
もらったコメントはブログに掲載して、こんなふうにアドバイスもらえるよ、希望者は発注してねっ、としようと思ってたところ、
いくらなんでもこれは商売にならへんし、だいいち長さ細かさで「引かれる」わということで、ほかの方にもご案内するかどうかはいったん棚上げし、
何度かに分けて掲載いたします(^^;;
まずは第二楽章の冒頭(1-12小節)
------
1-3小節はスラー・スタッカートはノン・ペダルで処理してもいいのですが、今のままでは進行感がなく、停滞しているように私には聞こえます。ペダルをつけて音が滑らかに進むように弾いた方が、今の段階では自然になるし、簡単です。
ノン・ペダルで、この最初のパッセージを弾くのは、指使いと離鍵のタイミングのコントロールにもっと繊細な工夫が必要です。これに関しては、この曲のレッスンの機会がまたあれば検討してみたいですね。おそらく楽譜に指示を書くことができると思います。
5小節の三拍目の休符の表現は的確で素晴らしいです。言ってみれば、この精度よりも更に洗練された技術が、冒頭三小節のスラー・スタッカートの表現を可能にします。しかし費用対効果を考えれば、ペダルを踏んで、軽いタッチでスラー・スタッカートを弾いた方が私はいいと感じます。
12小節の繰り返しは必要だと思います。直接この曲のレッスンではありませんが、繰り返しが書いてあるものは、「省略するのをデフォルトにする」のではなく、「繰り返してみるのをデフォルト」にした方がよいと思います。そのような経験を積んでゆくと、「省略可能な繰り返し」と「省略不可能な繰り返し」の基準が自分の中に形成されてくると思います。それは音楽をより深く味わうための大切な感性として、必ず役に立つと思います。
このラヴェルのソナチネに関しては、繰り返しは、この複雑なフレーズ構造を知覚するために、やはり二回必要だと思います。その知覚とは「初めて聴いた人がわかるため」ではなく、「このメロディーを知っている人が、もう一度繰り返してこのフレーズを聴きたい」からだと思います。シェーンベルクが「ある曲を好きになるのは、その曲を覚え始めることから始まる」と書いていますが、このラヴェルの12小節までの不規則なフレーズ構造を持つメロディーを覚えることは、そのこのフレーズが「不規則なフレーズ構造である」と言葉で指摘しなくても、「その複雑なフレーズ構造を音楽として理解していること」になります。だからここは二回弾く価値があると私は思います。
同じものを二回聴きたいから、二回とも全く同じように弾いてよいと思います。このような曲は、「二回目の繰り返しを別な様に弾く工夫」は全くいらないと私は思います。
-------
1-12小節は繰り返しが指定されているのですが、本番では三楽章まとめて15分という持ち時間に合わせる必要から、繰り返しなしでずっと練習していました。(三楽章がある程度のテンポで弾けるようになってきたので繰り返してもよさそうですが)
ま、しかし、そーいう都合で決めるものではありませんね本来。はい。
「もう一度繰り返してこのフレーズを聴きたい」というのはなんとなくわかる気がします。私も元々繰り返したい気持ちではあったので(時間の都合を除けば)、ただ、繰り返しのときにまったく同じに弾くのかどうかは先生によって違うことを言ったりするかもしれません。もちろん、古典派あたりまでの曲のように、繰り返しのときは装飾音わんさかつけてとかそういうことではないにしても、「同じ道を二度目に通れば気持ちは違うはず」というようなことがよく言われるのではないでしょうか? 「もしまったく同じように繰り返すとすればそれは不気味な感じを出したいときでは」という意見も聞いたことがあります。artomr先生はまったく同じように繰り返す派ですね(子供の情景の「異国から」のときも同じことをいってた)。
さて難しいのは冒頭のペダルで、上に掲載した楽譜のペダル記号でいえば「スラーだけどスタッカート」の雰囲気を生かすためにペダルがつながらないようにわざわざ書いてあるわけです。おゆき先生はこのペダル記号とも違いほぼノンペダルで美しく弾いてましたけど、artomr先生はたぶん自分で弾くときもほぼつながるように踏んでいました。
まぁ踏んでしまってよければ話は早い、というか私がやるなら素直に踏んだほうがキレイというのは間違いのないところではあります(コスパ良)。
さて先は長いぞ。何日分の記事になるやら
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ということでartomr先生に依頼してみました(有料ただし格安)。
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「まず二楽章分を書いた」というコメントみて「ふぁっ」てなった。
…ながい…
想定外の長さ
もらったコメントはブログに掲載して、こんなふうにアドバイスもらえるよ、希望者は発注してねっ、としようと思ってたところ、
いくらなんでもこれは商売にならへんし、だいいち長さ細かさで「引かれる」わということで、ほかの方にもご案内するかどうかはいったん棚上げし、
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まずは第二楽章の冒頭(1-12小節)
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1-3小節はスラー・スタッカートはノン・ペダルで処理してもいいのですが、今のままでは進行感がなく、停滞しているように私には聞こえます。ペダルをつけて音が滑らかに進むように弾いた方が、今の段階では自然になるし、簡単です。
ノン・ペダルで、この最初のパッセージを弾くのは、指使いと離鍵のタイミングのコントロールにもっと繊細な工夫が必要です。これに関しては、この曲のレッスンの機会がまたあれば検討してみたいですね。おそらく楽譜に指示を書くことができると思います。
5小節の三拍目の休符の表現は的確で素晴らしいです。言ってみれば、この精度よりも更に洗練された技術が、冒頭三小節のスラー・スタッカートの表現を可能にします。しかし費用対効果を考えれば、ペダルを踏んで、軽いタッチでスラー・スタッカートを弾いた方が私はいいと感じます。
12小節の繰り返しは必要だと思います。直接この曲のレッスンではありませんが、繰り返しが書いてあるものは、「省略するのをデフォルトにする」のではなく、「繰り返してみるのをデフォルト」にした方がよいと思います。そのような経験を積んでゆくと、「省略可能な繰り返し」と「省略不可能な繰り返し」の基準が自分の中に形成されてくると思います。それは音楽をより深く味わうための大切な感性として、必ず役に立つと思います。
このラヴェルのソナチネに関しては、繰り返しは、この複雑なフレーズ構造を知覚するために、やはり二回必要だと思います。その知覚とは「初めて聴いた人がわかるため」ではなく、「このメロディーを知っている人が、もう一度繰り返してこのフレーズを聴きたい」からだと思います。シェーンベルクが「ある曲を好きになるのは、その曲を覚え始めることから始まる」と書いていますが、このラヴェルの12小節までの不規則なフレーズ構造を持つメロディーを覚えることは、そのこのフレーズが「不規則なフレーズ構造である」と言葉で指摘しなくても、「その複雑なフレーズ構造を音楽として理解していること」になります。だからここは二回弾く価値があると私は思います。
同じものを二回聴きたいから、二回とも全く同じように弾いてよいと思います。このような曲は、「二回目の繰り返しを別な様に弾く工夫」は全くいらないと私は思います。
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1-12小節は繰り返しが指定されているのですが、本番では三楽章まとめて15分という持ち時間に合わせる必要から、繰り返しなしでずっと練習していました。(三楽章がある程度のテンポで弾けるようになってきたので繰り返してもよさそうですが)
ま、しかし、そーいう都合で決めるものではありませんね本来。はい。
「もう一度繰り返してこのフレーズを聴きたい」というのはなんとなくわかる気がします。私も元々繰り返したい気持ちではあったので(時間の都合を除けば)、ただ、繰り返しのときにまったく同じに弾くのかどうかは先生によって違うことを言ったりするかもしれません。もちろん、古典派あたりまでの曲のように、繰り返しのときは装飾音わんさかつけてとかそういうことではないにしても、「同じ道を二度目に通れば気持ちは違うはず」というようなことがよく言われるのではないでしょうか? 「もしまったく同じように繰り返すとすればそれは不気味な感じを出したいときでは」という意見も聞いたことがあります。artomr先生はまったく同じように繰り返す派ですね(子供の情景の「異国から」のときも同じことをいってた)。
さて難しいのは冒頭のペダルで、上に掲載した楽譜のペダル記号でいえば「スラーだけどスタッカート」の雰囲気を生かすためにペダルがつながらないようにわざわざ書いてあるわけです。おゆき先生はこのペダル記号とも違いほぼノンペダルで美しく弾いてましたけど、artomr先生はたぶん自分で弾くときもほぼつながるように踏んでいました。
まぁ踏んでしまってよければ話は早い、というか私がやるなら素直に踏んだほうがキレイというのは間違いのないところではあります(コスパ良)。
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