アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

フィギュアスケートと音楽

2023年04月11日 | ピアノ
フィギュアスケート、見るのは昔から好きなんですが、ひとつの大会の放映を全部見るとなると相当な時間を食われますし、「相棒」とかと違って、洗濯物畳んだり料理しながらチラチラ見るってことができないですからね。

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なかなか落ち着いて見られなかったんです。でもようやく今回、世界フィギュアは見ました。よかったです!!

なんだかひところよりも、音楽をちゃんと動きで表現している人が増えたような気が(まぁ近年あまり見られてなかったので自信ないけど)…

そうだとしたらうれしいことです。競技ですから、難しいジャンプを飛んで正確に下りるのがまずは重要なんでしょうけど、見るというか観賞するほうとしては、音と動きのコラボレーションというか…踊りとしてのフィギュアスケートが気になります。

まぁそういう観客は多いと思うんですが、でも競技として勝つことが重要な中でこのように多くの選手が音楽表現に力を入れているというのは、当然ですがそちらもちゃんと評価されるからです。ジャンプ、スピンなど演技の要素となっている技の難易度や完成度については「技術点」、それ以外の部分の芸術性、音楽性、技術性については「演技構成点」がつきます。

採点というか細かいルールはちょくちょく変更があるようで、ぜんぜん追いかけられていないのですけど、今回の世界フィギュアを見て、それから
「フィギュアスケートと音楽」(監修: 町田樹)
の「フィギュアスケートのルールと採点」を読んだらだいぶ整理できました。いつもこんがらがるジャンプの種類もわかりやすい図が載っていてこれでバッチリ

このムックはばっかいず世話係さん(フィギュアスケート経験あり)に教えてもらったんですけどとても充実した内容でした。町田樹さんは私があまりフィギュアスケート見られてなかった時期に活躍した選手ですけど、その後、大学院に進学して論文を書いていたり、振り付けをしていたりということで知ってはいました。このムックは監修というか中身の大事なところがほとんど町田樹な感じですが、いやほんとこんなに深く音楽とフィギュアスケートについて考えていた人だったのですね。

「音楽分野に対するフィギュアスケートの経済波及効果」という記事(これも町田樹さん)がありましたが、スケートのプログラムで使われた曲が人気出て、その楽譜が売れたりしていることは知っていましたけど、フィギュアスケートはある楽曲の二次創作であるというより、ある楽曲を演奏した音源を使った二次創作であるという点に考えが及んでいませんでした。

フィギュアスケートのプログラムは時間がシビアに決まっていますので、それに合わせて「編曲」して「演奏」してもらうのかなと勝手に思っていたけれど(そういうことが絶対ないわけではないけれど)、通常は曲を選び、演奏者を選び、既存の録音物を元に編集して尺に合わせて使用するようです。田中刑事さんのプロ一作目の振り付けは町田樹さんによるものなのですが、ショパン24の前奏曲からNo.4、No.24を使っていて、演奏はそれぞれ
No.4: 横山幸雄
No.24: 一ノ瀬海(ピアノの森) …つまり反田
が選ばれています。

町田さんはクラシック音楽を使うことが多く、つまりは誰が弾いているかですごく違いがあるのだと。
作曲者→演奏者→振り付け者→演技者

この「演奏者」部分がとても重要なので、クレジット表記もきちんとしていくべき…それ以前に、編集時に元の作品へのリスペクトが必要ということで、「フィギュアスケーターへの音楽著作権啓発」という記事もたいへん興味深かったです。かなり編集しなきゃいけないから、著作権的に問題あったりしないのかな? ということは常々疑問に思っていたのですが…やっぱりというか問題になるケースがあるのですね

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