アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

見開き2ページ曲の可能性

2020年08月25日 | ピアノ
長い長いベトソナ・シーズンが終わって(終わりということにして)、細かい曲に移ってみると…

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日々楽しい。くるくると変わる曲調(ブルグミュラー含む)

気合い入れて練習すると(稀)すぐ改善する…ベトソナはそうはいかなかった

もちろん、ブルグミュラーが簡単な曲だからというのはあるけど
じゃあ何かマズいかといえば別に何もマズくない。
簡単な曲だから弾くのが退屈かといえばそんなことはなくて、
自分ひとりで弾いていてもけっこう工夫のしがいがあるし、

たぶんだけど100人弾いたら100様違う感じになるだろう。

ラヴェル「ハイドンの名によるメヌエット」は難しい分、ブルグミュラーのようなわけにはいかないけど、
それでも数日続けて練習したらだいぶ曲に近づいてきた。
なにしろ2ページなので、全体弾いても短時間で終わるのがいい。
きれいになってきたら楽しい。というか曲自体めっちゃよくできてるから弾いてて幸せ度高い。

スクリャービンのop.11-2, op.11-11もそれぞれ2ページだ。

バッハ平均律の今弾いてるやつも、プレリュードとフーガそれぞれ2ページ。

…なんか、実は2ページ以内の曲だけに限っても、私の弾きたい曲は私の人生に収まらないんじゃないかという気がしてきた。

今、マイブームのブルグミュラー25の練習曲シリーズを拡張して、2ページ以内の曲シリーズと読み替えて、ほかの(長い)練習中の曲と併行して弾いていくことにしたら…

チャイコフスキー/子供のためのアルバム
ブルグミュラー/18の練習曲
シューマン/ユーゲントアルバム
シューマン/子供の情景
ショパン/24の前奏曲(の一部)
バッハ/インベンション
アルカン/エスキス(の一部)
中田義直、ギロック、吉松隆、シベリウス、スカルラッティ、バルトークあたりもいっぱいあるし。

前にshigさんにもらったまま活用してないこんな楽譜も:
2ページで弾けるクラシックピアノ小品集(1)
2ページで弾けるクラシックピアノ小品集(2)

いやーこりゃぜんぜん終わり(二周目突入)が見えないわ…

ピアノWeb発表会2010は「見開き2ページの世界」というテーマだったんですよ。また企画しようかなぁ…

---- 今日の録音: アルカン/エスキスより「小リート」

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ここで8月のレア曲駆け込みで

2020年08月24日 | ピアノ
バッハ平均律やモツソナや、ラヴェル「ハイドンの名による」など、レアどころかかなりの有名曲ばかりにかまけている今日この頃。

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←レア曲と有名曲をバランスよく弾いていきたいんです

スクリャービンもねぇ…少なくとも前奏曲はメジャー曲よね(反論は却下)

かつさんのところでやってるレアチャレ(レア曲チャレンジ)、7月は逃してしまったが8月は是非!!

…と、思っていたところへ、artomr先生レッスン会では、リスト愛の夢第三番を聞いていて、
「あぁいいなこれ、私も弾きたい!!」

いやいやこれ超がつく有名曲やん。
かつさんは、「レア」の定義はゆるくてよい、なんならショパンとかでなければ。と言ってくれてましたが、なんぼなんでも愛の夢はないわ

あ、でも、私がリスト弾くのってレアじゃ!? (←曲がレアじゃなくて私が弾くという組み合わせがレア)

ま、冗談はともかく、そんな曲を今から新規に弾いて間に合うわけがないので、
やっぱり今までに弾いた曲…

しかし
アルカンの「ファ」とかあれは弾くのめっちゃ大変だから本腰入れないと…
吉松隆のプレイアデス…あれはレアとまではいえないか??
大辻ゴン「あさがお」ならいいと思うけど前にもうWeb発表会出しちゃったし

いろんな曲が浮かんでは消え、そうこうするうちに思い出した。

アルカンのエスキスから「小リート」(たった1ページ)

あれなら、好きだし、短いし、前に弾いたことあるし、イケそうな気がする。録音したことないから、しておきたいし。

それで、今日は「小リート」と格闘していました。
いちおう録音もできた(そんなにミスってないやつ)

けど、弾いたのを聞いてたら、うーん…いい曲だ…これもうちょっとせっかくだからイイ感じに弾きたい。
これ、ピアノ伴奏+リート、みたいな感じの作りで、まさにドイツリートな感じなので、歌えてないと即ザンネンなんだよね。
8/31締め切りなので、今日のを「仮」にしてあと数日粘ろうかと思います。

しかし、アルカンってお得だよね。どの曲でも十分レアで(←どうなのか)
名曲たくさんあるしー

とはいえ、私が弾けるような曲の率は低いところが難だけどね。

--------
今日のところはブルグミュラーのみ 10. やさしい花
これもきれいな曲、気に入った

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完全終止祭り、モツソナKV332

2020年08月23日 | ピアノ
昨日取り上げられた曲の中で、
バルトークには完全終止がまったくなく、
スクリャービンにはちょびっとしか完全終止がなく、
そしてモツソナKV332は完全終止祭り。

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←弾いていてわくわくするソナタです

そもそも完全終止とは何かというと、チャン(V)、チャン(Ⅰ)(お辞儀和音)と、まったくもって終わった感じしかしないやつのことです。

これが調性の機能の基本中の基本、この「完全終止」が出てくると、あ、何調だったな、てのがものすごくハッキリします。

バルトークのアレグロバルバロは、譜面づらだけみれば、シャープやフラットなしの楽譜で始まっているので、じゃあハ長調(か、イ短調)なのかというとそうともいえず、調性は確立していないし、和声もよくわからないという感じ。それに比べるとスクリャービンはしっかり調性の機能を活用して曲を書いています(古典的)。

モーツァルトは…

わかりやすくヘ長調で始まって、いきなり11小節目でドッファ♪と終わってしまいます。後に何もいらないような完璧な終わり方。
さらに19小節目からはトリプル完全終止。いやそこまで念押ししなくても
(2小節目にちらっとミbが出てきて紛らわしかったので、いやヘ長調ですよ、ヘ長調ですってば、といいたかったのかも)

というかここで完璧終わっちゃっていいのか? という感じですがここからくるくると違う雰囲気のメロディーに変わっていき、いくつもいくつも…それで第二主題はどれ?
と、突然artomr先生に振られたのですが、第二? 第二主題って何? といいますと、ソナタの提示部には通常、二つの主題が出てくるもので(教科書的には)、ところがこの曲だとたくさん出てくるんで、これはソナタの典型例ではない。とはいえ、二つの主題とはいえなくてもおおまかに二つの部分に分けるということはできる。

じゃあ、と「この文章を段落に分けなさい」みたいな要領で分けたら…「ミ、ミ、ミ、ソーファレ…」のところ?

…いきなり当てられちゃった、話の腰を折るなよって感じのartomr先生でしたが(笑)

ほんと、ここはヘ長調からみてちゃんと属調(ハ長調)に到達している。何が「ちゃんと」かというと、典型的なソナタ形式では第二主題は主調に対して属調(か、平行調)に行くことが多いので。
でもここまでのいきさつは「ちゃんと」どころでなく、なんかユニゾンの音しかなかったから読みかえてこの調にも行けちゃうよね、みたいな人を食った感じの転調を重ねて突然ここへ来た。(二短調っぽい→ハ短調っぽい→ハ長調)

主題が多いのでとりとめなくなりそうなところ、完全終止するところとしないところをうまく使って上手にまとめている。

けっこう目まぐるしいんだけど、完全終止を頼りに調をきちんと追って行けば、ソナタの形式が見えてくる。
主調→属調→(転調部)→主調→(下属調)→主調

というわけで、素直な感じ(に聞こえる)モツソナを選んだわりに、ちっともソナタの典型例ではなかったけれども
「題材としてはちょうどよかった」とartomr先生。

このモツソナは、誰かのレッスンではなくて、ティータイムにミニレクチャーをしてもらうという趣向。
とてもおもしろかった。
artomr先生は働きっぱなしになるんだけどね


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曲の仕上げのインフラ工事(スクリャービンop11-2)

2020年08月22日 | ピアノ
今日はartomr先生レッスン会でした。私は引き続きスクリャービンの24の前奏曲よりop.11-2(と、おまけにちょびっとop.11-11)。

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←短いけどよくできててほんと飽きない曲です

ほかの方が、リストの愛の夢、バルトークのアレグロバルバロときて、私のリクエストでレクチャーがモツソナと、ずいぶんとバラエティーに富んだレッスン会になりました。

さて、op.11-2ですが、まずレッスン前の記録こんな感じ→今朝の録音

レッスン開始時にも一回通して弾いたのですが、
「とりあえず音は並んだ」
というところです。さて、ここからですが、artomr先生が熱心に奨めるには、
「芸術作品として仕上げてYoutubeにアップしておいたら」。

芸術作品というと大それた感じなのですが、これは、そういうつもりできちんと仕上げて記録しておくのにお奨めの曲であると。
・この曲自体が芸術作品として優れている
・技術的にはあまり難しくない
・短い
・大人っぽい、頭を使わないとちゃんと弾けない

既に、私がとてもきれいに弾けているところが二か所あって
・遠隔転調するところ(萌えポイント)
・右手だけになるところ(忙しくないから丁寧に味わって弾ける)

そこだけいえば今でもある意味「芸術」といってもいい。実際、弾いてる本人がきれいだなーと思って弾いていて、そのことが聞いている人(artomr先生)に伝わっているのだから。

特に、萌えポイントについては、私が少しルバートしているのが効いて、とてもきれいに響いているのだけど、残念なことに…

曲全体のインフラが整っていないために、そのルバートが際立たない。

ここでいうインフラというのは、指示があってリタルダンドしたり、わけがあってルバートしたりするところ以外を、
本当に正確にきちんきちんと刻むということ。

この曲は、のっけからrit.指示が出てくるけど、それが済んだときに即、戻す。きっちり最初と同じに戻す。

音が大きくジャンプするところとか、最終的にはちょっと間を取ってもいいのだけど、
それを隠れ蓑にして実は均等に弾けてないというのはNG。

ポジション移動などをよく整理して、ちゃんと部分練習して(^^;; 均等に弾けるようにしておく。

それと、書いてないけどほのかにルバートするようなところのために、書いてある冒頭のrit.はちょっとでなく、がっつりゆっくりさせておく。
確実に、説得力を持ってゆっくりさせるには、1, 2, 3…の数え方から、1と2と3と…にする。

まぁ、ひとことでいうとちゃんと時間経過をコントロールするってことでしょうか…
「あれ? 次の音どこ??」
なんてやってる場合じゃないんです。練習しなくちゃね。

…仕上がる日は来るのか??

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3人分続けて聴くラフマ3番

2020年08月21日 | ピアノ
ピティナ特級ファイナル、リアルタイムで聞きました。

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←同じリモートでも、ライブとアーカイブはなんだかちょっと違う

ファイナリスト四人いるところ、三人が曲かぶりというのもすごいですね。
コンチェルトは指定の中から選ぶといっても選択の余地はかなりあるところ(課題曲)
なぜラフマニノフの、三番なのか。

ま、とにかく、文句なく見せ場多く、弱音から最大ボリュームまで、響かせ方も技術も歌い方もアピールできる曲ではあります。

演奏順は、谷さん、山縣さん、尾城さん、森本さんとなっていて(山縣さんのみショパン)

谷さん演奏の間はまだ仕事が終わってなかったので「ながら」でしたが
山縣さんの途中からは気ぃ入れてずっと聞いてました。

つまり、私がいつも大切にしている、めるちゃんタイム(生ピアノが弾ける)を放棄してライブで聴くことを優先させたわけで、これは私にしてはとても珍しいことです。

ご本人たちが曲かぶりをどう感じているかは知りませんが、
最初、そんな三人も同じの弾いたら(聞いたら)飽きないか??
と思っていたところ、とんでもない…

三者三様のおもしろさ。

谷さんの演奏はちょっと荒くて、オーケストラとのアンサンブルがいまいちだったところもありましたが、ラフマニノフっぽいかっこよさで、曲の魅力は十分伝わっていたと思います。

尾城さん(私のイチオシ)は期待にたがわず安定した演奏で、アンサンブルばっちり、ほしいところにピタッと音が入ってきます。解像度が高いのにとても滑らかな肌触りで、優しい感じで谷さんとは対照的です。

森本さんの演奏は、若さの勢いというか、やや前のめりな部分があるのですが、アンサンブルが崩れるというより、ぐいぐいオケを引っ張っていく感じがわくわくする力強い演奏でした。いちばん「入っている」演奏だったかな?

森本さんの演奏も、「ぐっとくる」感じはするのですが、完成度からいえばやっぱり尾城さん…

コンクール的には、どうなんだろう? と思いましたが、

結果は、尾城さん。優勝おめでとうございます!! 私も嬉しい!!(今後、聞ける機会も増えるであろう)

セミファイナル(ソロピアノ)だけだったらもしかしたら森本さんが勝ったかもですが、オケとの共演にはやはり経験値の差が出たでしょうか。

今日、リアルタイムで聴こうと思った理由のひとつに、そしたら聴衆賞の投票ができるというのがありました。もちろん尾城さんに投票したけど、聴衆賞では森本くんに勝てないよな、と

…あ、やっぱりね →結果

会場票とオンライン票で、割合があまり変わらないところがおもしろいですね。配信のクオリティーもなかなかよかったといえるでしょうか。

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