アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

「落下」弾きでもガツンとしないためには

2020年08月05日 | ピアノ
「鍵盤を触ってから弾く」ような弾き方をすれば、ピアノ上級者でなくてもガツンと嫌な音がすることはありませんし、まずはきれいな音色が出るのがいいところです。

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大きな音が出ないかといえばそんなことはなくて、
ゆっくり重いイメージで打鍵(ずぅーん!!) または
指先でがっと掴み取るような打鍵(がしっ!!)

とかすればちゃんと大きな音は出せます。大ホールでオーケストラをバックにラフマニノフのコンチェルトを弾くならもっとさらにインパクトのある音が必要かもしれないけどとりあえず一生その予定はないからいいとして

…そういえば、辻井さんは手を高く振りかぶったりしませんけどちゃんとラフマのコンチェルト弾いてますね。
Rachmaninoff: Piano Concerto no.2 op.18 Nobuyuki Tsujii blind pianist BBC proms

まぁそれはともかく「落下」する弾き方が悪いわけではありません。
とりあえず重力の助けを借りることでスピード(すなわちボリューム)が出やすいことは確かですし、
それを活かせば省エネで迫力ある音が出ると思うのね。

ただし
鍵盤の底へ着地したらその瞬間から今度は腕を持ち上げにかからねばならず「鍵盤を押し続ける感覚が指先にあってはならない」(「シャンドールピアノ教本」)。
もちろん、スタッカートでないのなら、鍵盤は押し下げ続けているので指は残ってはいるんだけど、押していてはいけない…

shig 「わたしは打鍵直前にdx/dt=0かつz=0においてdz/dt=0であるべきと考えてまして」(過去記事:「タテヨコを分けて考える(デジピでの練習)」より)

この一瞬の反転をうまくやるには指も手首も柔軟性がなくてはいけないわけです。

そもそも、初心者の「ハエ叩き弾き」はこの柔軟性がなくて、指がほぼ固定された感じのまま手の甲で押し込むような弾き方をするので、
鍵盤の底に着いたときにすかさず押すのをやめるってことはできず、「粘土べちゃりと」みたいな当たり方になります。そうすると音色もきれいにならないのですけど、ほかにも、
・次の音に速やかに移ることができない
・連続した音がバラバラの音量になりやすく、フレーズとしてつながらない
・複数の音を片手で弾く場合に、それぞれの音を別々にコントロールすることができない
などの欠点もあります。

だから、「ハエ叩き弾き」はいずれにせよ脱却していかないとしょうがないのですが、それはそれとして、
底に着く瞬間をとらえて
すかさず反転する
(和太鼓叩くのと基本同じ)
というのさえできていれば、いろんな動作のバラエティーがありうる…と思います。

ピアノを打鍵するというと「下へ」の動きのようですが、実は「上へ」がかなり大事。勢いを止めるにも、鍵盤を離すにも、次の動作に移るにも。
最近、自分の練習を録音だけでなく録画するようになって、「上へ」の動作がぎこちないとほんとにカッコ悪い(音も悪い)とつくづく思うようになりました。

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