ふみさんの日々雑感

生活の事、家族の事、大好きなサッカーの事・・・日々いろいろ

老父の不思議

2005-06-25 13:04:47 | 父の事
今、休暇をもらって田舎の老親に会いに来ている。母親が「会いたい」というので顔を見せに来ている。時々、遠く離れた娘達に会いたくなるのである。そういう時は、何とか都合を付けて、会いに来る。年を取るとどうしょうもなく寂しくなるもである。

会って話相手になってやる。起きた時から、寝るまで、ずーーーと私にくっ付いて話をしている。昔の事を、繰り返し繰り返し話す。着いた時から、帰るまで。聞いてやるのも根気のいる仕事である。なんと一日の長い事か。持って行ったPCも、なかなか開けられない。私の興味が違う事に行くのが我慢ならないのである。新聞もなかなか読めない。

私の時間を一人占めにしたいのである。そして昼寝をしている時に、そっとPCに向かっている。まるで小さな子が、お母さんのスカートの端を持って、いつもいつも「ねえ、お母さん、あのね」と、まとわり着いているようである。

年を取るとは、こういうことかと思う。いつかは私も別の世界に行くために、通らなければならない道と思っている。私だけでなく、全ての人が不慮の事故や病気でなくならない限り、避けては通れない姿なのだと思っている。

でも、一つだけ不思議な事がある。父親の頭髪である。今、85歳であるが、彼は40代には頭の真ん中には髪がほとんどなかった。年と共に脇のほうも薄くなって行った。そのうちに無くなるのかと思っていた。

でも、いつ頃からか髪がフサフサして来たのである。目が良かった為に早くから老眼だったのに、老眼もいらなくなったしまったのである。今、新聞もメガネ無しで読める。もちろん、もっと小さな字もよめるし、裏山に人が入っているのも見える。私には見えないが。

頭の髪の毛は、ロマンスグレー(白髪と黒髪が混ざっているのではない)でキレイにウエーブがかかっていて、ふんわりと年の割には豊かなのである。若いときは、いろいろ整髪料を付けて無い髪の毛をととのえていたのに、今は櫛でとかさなくても、いつも、キレイにまとまっている。

不思議。世の中、髪で悩んでいる男性はたくさん居るのに・・・
父親に会うたびに、「ますます、若返るね」と言いながら、不思議である。
コメント (2)
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