私は、飛田給から味スタへ続く道を歩くのが好きだ。
Jリーグが開幕して、暖かくなってくると、味スタの周りは桜のトンネルが出来る。
そして、桜吹雪で桜が終わり、桜の木々がピンクから緑に変わって行くと、今度は、駅から味スタへと続く道は、八重桜が風に揺れる。
青空にポッタリと咲き誇る八重桜を仰ぎ見て、今日の試合の事を思いながらワクワクと歩道橋を登り、味スタへ。
そして、昨日も暑くなって来た季節を桜木の緑の木陰を歩きながら、青赤を身にまとった街路灯に揺れる選手たちの顔のフラッグを仰ぎ見ながら、勝利を思い描きながら、味スタに向かう。
私の前にも後ろにも青赤のサポーター達が、私と同じように勝利への希望を胸にスタジアムへと続々と歩いて行く。
味スタのコンコースを歩いていたら、久しぶりに知り合いに会い、しばらく話をする。
今の、東京の状態をあーだこーだと話す。誰もが、去年の東京の結果から今年への期待が高かったから、やっぱり、今の状態に不満を持っている。
監督が代わり選手も代われば、去年のサッカーの良い所にプラスアルファとはならないのは分かっているが、それでも、去年を基準に見てしまう。
東京大好きなサポーターなら、しょうがないと思う。
今年初めての参加の私の友達も来て、試合が始まった。
広島戦よりは動きのあるサッカー。
今日こそは勝って欲しいと、応援に熱が入る。
友だちも久しぶりのサッカー観戦なので、楽しそう。
そして、例のシーン。
秋元がボールを持って、あっちへウロウロ、こっちにウロウロ。
気になった。遅延行為を取られるよ、早く誰かに出してと、私はブツブツ言っていた。
案の定、審判にファウルを取られて、新潟のリスタートで失点してしまった。
ゴール裏は騒然となった。
友だちは「どうしたの?」 「ウチのキーパーがボールを持ち過ぎたの。向こうが一枚上手だったね」
でも、東京の選手だってキーパーが出しどころを求めてウロウロしていたんだから、誰かがこっちへと手を上げるなり、もらいに行くなりすればよかったのに。
秋元は、時々、審判に「早く」 と手を振られることがある。
それに、キーパーなのに、ハンドを取られた事があった。キーパーなのに、何それ!と仲間と怒った。
どんなに鬼キープをしたとしても、このような形でゴールを許した事は最悪だと思う。特に、今年の東京は得点が少ないのだから。一点取るにも大変なのだから。
私たちの3列後ろの男性(おじいさんに近い)が試合が終わるまで、轟音のようなブーイングを繰り返し、非難の言葉を声の限り叫んでいた。
友だちと、「気分悪いね。もっと前向きに応援出来ないの」と話す。
余計に、周り中が引っ張られて雰囲気が悪かった。
それでも、平山のゴールには周り中が大喜びした。
それからは、次のゴールを見たいために、勝つために一生懸命応援した。
でも、次のゴールが遠かった。
勝てなかった。
またまた引き分けに、友だちと、「J2に落ちた時の引き分け地獄を思い出すね。もう、本当に勝ちたい」と。
友だちに、「あなたが来る時って、スカッと勝った時ってないんじゃない?」
「うん、そうかも。」
「また、来て。きっと面白い試合を見れるかもしれないよ」
「そうね、また来るね」
次は、浦和戦。
仲間は、今年は誰も行かない。浦和には絶対に行きたくないという。あの、真っ赤に染まったゴール裏からの暴力のような大音量の歌に頭が痛くなるし、赤い波がピョンピョンするのを見ていると気持ち悪くなるし、と言う。
確かに。
でも、もしかしたら彼らを黙らせられるかもしれないし、と思いながら毎年、ほとんど一人で行っている。
そして、行かなければよかったと思いながら、赤い人たちの中を気分悪く速足で駅に向かう。
もう、今年は行かないしょうかなと思ったが、もしかしたら勝つかもしれない、その時にその場にいなかったら後悔するし、と思ってやっぱりチケットを買ってしまった。
是非是非ぜひぜひ、絶対に勝利を! ガンバレ! トーキョー!!
Jリーグが開幕して、暖かくなってくると、味スタの周りは桜のトンネルが出来る。
そして、桜吹雪で桜が終わり、桜の木々がピンクから緑に変わって行くと、今度は、駅から味スタへと続く道は、八重桜が風に揺れる。
青空にポッタリと咲き誇る八重桜を仰ぎ見て、今日の試合の事を思いながらワクワクと歩道橋を登り、味スタへ。
そして、昨日も暑くなって来た季節を桜木の緑の木陰を歩きながら、青赤を身にまとった街路灯に揺れる選手たちの顔のフラッグを仰ぎ見ながら、勝利を思い描きながら、味スタに向かう。
私の前にも後ろにも青赤のサポーター達が、私と同じように勝利への希望を胸にスタジアムへと続々と歩いて行く。
味スタのコンコースを歩いていたら、久しぶりに知り合いに会い、しばらく話をする。
今の、東京の状態をあーだこーだと話す。誰もが、去年の東京の結果から今年への期待が高かったから、やっぱり、今の状態に不満を持っている。
監督が代わり選手も代われば、去年のサッカーの良い所にプラスアルファとはならないのは分かっているが、それでも、去年を基準に見てしまう。
東京大好きなサポーターなら、しょうがないと思う。
今年初めての参加の私の友達も来て、試合が始まった。
広島戦よりは動きのあるサッカー。
今日こそは勝って欲しいと、応援に熱が入る。
友だちも久しぶりのサッカー観戦なので、楽しそう。
そして、例のシーン。
秋元がボールを持って、あっちへウロウロ、こっちにウロウロ。
気になった。遅延行為を取られるよ、早く誰かに出してと、私はブツブツ言っていた。
案の定、審判にファウルを取られて、新潟のリスタートで失点してしまった。
ゴール裏は騒然となった。
友だちは「どうしたの?」 「ウチのキーパーがボールを持ち過ぎたの。向こうが一枚上手だったね」
でも、東京の選手だってキーパーが出しどころを求めてウロウロしていたんだから、誰かがこっちへと手を上げるなり、もらいに行くなりすればよかったのに。
秋元は、時々、審判に「早く」 と手を振られることがある。
それに、キーパーなのに、ハンドを取られた事があった。キーパーなのに、何それ!と仲間と怒った。
どんなに鬼キープをしたとしても、このような形でゴールを許した事は最悪だと思う。特に、今年の東京は得点が少ないのだから。一点取るにも大変なのだから。
私たちの3列後ろの男性(おじいさんに近い)が試合が終わるまで、轟音のようなブーイングを繰り返し、非難の言葉を声の限り叫んでいた。
友だちと、「気分悪いね。もっと前向きに応援出来ないの」と話す。
余計に、周り中が引っ張られて雰囲気が悪かった。
それでも、平山のゴールには周り中が大喜びした。
それからは、次のゴールを見たいために、勝つために一生懸命応援した。
でも、次のゴールが遠かった。
勝てなかった。
またまた引き分けに、友だちと、「J2に落ちた時の引き分け地獄を思い出すね。もう、本当に勝ちたい」と。
友だちに、「あなたが来る時って、スカッと勝った時ってないんじゃない?」
「うん、そうかも。」
「また、来て。きっと面白い試合を見れるかもしれないよ」
「そうね、また来るね」
次は、浦和戦。
仲間は、今年は誰も行かない。浦和には絶対に行きたくないという。あの、真っ赤に染まったゴール裏からの暴力のような大音量の歌に頭が痛くなるし、赤い波がピョンピョンするのを見ていると気持ち悪くなるし、と言う。
確かに。
でも、もしかしたら彼らを黙らせられるかもしれないし、と思いながら毎年、ほとんど一人で行っている。
そして、行かなければよかったと思いながら、赤い人たちの中を気分悪く速足で駅に向かう。
もう、今年は行かないしょうかなと思ったが、もしかしたら勝つかもしれない、その時にその場にいなかったら後悔するし、と思ってやっぱりチケットを買ってしまった。
是非是非ぜひぜひ、絶対に勝利を! ガンバレ! トーキョー!!