ふみさんの日々雑感

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ドラマ「天狗の台所」

2023-12-11 09:11:17 | ドラマ
新しいドラマが始まると、これはというドラマは、まず第一・2回を見て、面白そうだったら、見続ける。

初回を見始めて、これは私的ではないなと、思えばすぐに見るのを止める。

私は、料理番組や、食べ物番組、料理ドラマは、あんまり見ない。
「きのう何食べた」は見る。本当に、楽しく料理を作り、楽しそうにおしゃべりと食事と人生を楽しんでいるから。

天狗の台所は、ニューヨーク育ちの14歳の少年が、山の道を旅行カバンをゴロゴロ引き、イライラと歩いて行くシーン。

まず、どんなドラマが始まるのだろうと思いながら見ていたが、その美しく光輝く木漏れ日の木々が画面から溢れてくる映像に魅せられた。

娘も、友だちも、知り合いも、このドラマを見ている人が誰もいなかった。

でも、私には、終わった後でも、心の中に静謐な、あの美しい緑豊かな光輝く林の映像が忘れられない。

私の田舎の生家を思い出す、古い日本家屋。

このドラマは、外は光溢れる柔らかい緑の木々の煌めき。
でも、家の中は、暗くなるまで自然光での生活。

横窓からの明かりだけの台所で、兄の基が丁寧に素材を生かした料理を、見事に丁重に作り上げていく。

でも、隅の方には暗さが溜まっている。そう、私の子供の頃の田舎の古い家は、こんな明るさ(暗さ)だったなって思い出す。

開け広げられた縁側に面した部屋で、二人で食事をする。
兄は、正座をし、背筋をスッと伸ばして美しく食事をし、オンはあぐらをかき、背中を丸めて食事をする。

「いただきます」
「召し上がれ」

カメラが、庭から光が当たる二人を捉え、部屋の奥の方は薄暗い。
カメラが、部屋の中から庭に向けて二人を捉える。額縁のように切り取られたような明るい光の庭をバックに、二人は一枚の影絵のよう。

大都会の真ん中で育った少年が、ネットも使えない静謐な山奥で過ごした一年間。
最初は、背中を丸めて拗ねていたが、最後は、背筋がスッと伸び、精神的に大人になって、また、猥雑な世界に戻っていく。

基は、また一人で、自給自足の隠遁生活の人生を生きていく。

その後を知りたい。
私にとっては、忘れれられない素晴らしいドラマだった。

原作マンガがあるという。買ってみようかな。

「いただきます」
「召し上がれ」

静かな優しいゆったりとした時間が流れていく。
素敵だな。










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